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聖女は優秀なのか?
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「誇らしいからに決まっているではありませんか!」
「聖女はどうだったのですか?」
ローレルは気にはなっていたが、ダズベルトが何も言って来ないことから、聞いてはいなかった。
「聖女は受けていない。一緒に来た伯爵令嬢が受けたのだが、王妃とメイランには伝えたのだが、信じられないほど悪かった」
窓口としてオーバンとメイランは、結果を聞いて、彼女も問題を起こさないだけで、クリスティーナと同じだったのではないかと思ったくらいである。
「はい?」
「優秀なのですよね?」
「通常教科は20点、30点台。良くて40点台」
「え?」
40点も問題だが、20点や30点台もなどSクラスで聞いたことがなかった。
「ルスデン王国では優秀だったのかもしれないと、思っているところだ。もしかしたら、聖女と呼ばれる方も同程度なら、ただ覚えがいいということを評価されているのかもしれない」
「ですが、優秀で、解読も出来るという触れ込みでしたよね?」
「ああ、だから聖女の方ではないがと、皆が首を傾げている」
ローレルもエルドールも、自然に首を傾げていた。
「本人たちはどうなんですか?」
「それが何も言って来たことはないそうだ。エルドールも残った二人には、話し掛けられたことはないだろう?」
「はい」
「今回のことで、グルダイヤ侯爵が延長して欲しいと言い出すかもしれない。だが、もし延長になってもSクラスには残れない」
「ついていけないのに、いる方が問題でしょう」
王家でそんな話がされている頃、案の定、グルダイヤ侯爵邸では侯爵が、ファミラの試験結果に驚いていた。
どの結果も優秀だろうとは言えない物で、クリスティーナは優秀さで選ばれたのではなく、侯爵家ということであったが、ファミラはルスデン王国では、良い成績を残しているということだった。
一瞬騙されたような感覚に陥ったが、グルダイヤ侯爵はアリナのついでに滞在先を提供しているくらいで、ノーリー伯爵家からは費用も受け取っており、騙されたわけではない。
「…まだ、慣れていないのだろう。そうだ、だから短期留学では駄目だと思っていたのだ」
グルダイヤ侯爵はファミラの結果から、二人に話をすることにした。
「ファミラ嬢、試験は難しかったのかい?」
「はい…」
ファミラも結果にあまりに点数が低くて驚いた。
上位20人が成績優秀者として張り出されると聞き、手応えはなかったものの、見に行ったが入っているはずもなかった。
「そうか、留学もあと少しとなるが、どうしたいなどはあるかい?」
「もっと学びたいです」
すぐに答えたのはファミラで、アリナは目をキョロキョロさせていた。
「アリナ嬢はどうだ?」
「私も学びたいとは思いますが…」
「まだ1ヶ月弱だから、ルスデン王国とは違うのだろう。ルスデン王国では二人とも、成績は良かったのだろう?」
アリナとファミラは、小さく頷いた。
ファミラはこんなに点数が悪かったのは生まれて初めてで、もっと出来るはずだと思い、アリナはファミラの結果を聞いて自信をなくしている状態であった。
「学園の方に留学を伸ばして貰うように掛け合ってみよう。二人もこのまま帰るのは悔しいだろう?」
「はい」
「それは、はい…」
「ならば、話をしてみよう。アリナ嬢は語学や解読の方はどうだ?」
グルダイヤ侯爵は教師からは覚えがいいと聞いてはいるが、何よりも肝心なことを聞くことにした。
「はい、順調だと思います」
「そうか、頑張ってくれ」
「はい」
アリナも解読が出来ることを期待されて、グルダイヤ侯爵邸に滞在させて貰っていることは分かっている。
グルダイヤ侯爵は成績が思わしくないことをルスデン王国に連絡をして、延長の許可を得たことから、学園長に延長を申し出た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日もお読みいただきありがとうございます。
本日は急遽1日2話、投稿させていただきます。
いつもの17時にも1話、投稿します。
どうぞよろしくお願いいたします。
「聖女はどうだったのですか?」
ローレルは気にはなっていたが、ダズベルトが何も言って来ないことから、聞いてはいなかった。
「聖女は受けていない。一緒に来た伯爵令嬢が受けたのだが、王妃とメイランには伝えたのだが、信じられないほど悪かった」
窓口としてオーバンとメイランは、結果を聞いて、彼女も問題を起こさないだけで、クリスティーナと同じだったのではないかと思ったくらいである。
「はい?」
「優秀なのですよね?」
「通常教科は20点、30点台。良くて40点台」
「え?」
40点も問題だが、20点や30点台もなどSクラスで聞いたことがなかった。
「ルスデン王国では優秀だったのかもしれないと、思っているところだ。もしかしたら、聖女と呼ばれる方も同程度なら、ただ覚えがいいということを評価されているのかもしれない」
「ですが、優秀で、解読も出来るという触れ込みでしたよね?」
「ああ、だから聖女の方ではないがと、皆が首を傾げている」
ローレルもエルドールも、自然に首を傾げていた。
「本人たちはどうなんですか?」
「それが何も言って来たことはないそうだ。エルドールも残った二人には、話し掛けられたことはないだろう?」
「はい」
「今回のことで、グルダイヤ侯爵が延長して欲しいと言い出すかもしれない。だが、もし延長になってもSクラスには残れない」
「ついていけないのに、いる方が問題でしょう」
王家でそんな話がされている頃、案の定、グルダイヤ侯爵邸では侯爵が、ファミラの試験結果に驚いていた。
どの結果も優秀だろうとは言えない物で、クリスティーナは優秀さで選ばれたのではなく、侯爵家ということであったが、ファミラはルスデン王国では、良い成績を残しているということだった。
一瞬騙されたような感覚に陥ったが、グルダイヤ侯爵はアリナのついでに滞在先を提供しているくらいで、ノーリー伯爵家からは費用も受け取っており、騙されたわけではない。
「…まだ、慣れていないのだろう。そうだ、だから短期留学では駄目だと思っていたのだ」
グルダイヤ侯爵はファミラの結果から、二人に話をすることにした。
「ファミラ嬢、試験は難しかったのかい?」
「はい…」
ファミラも結果にあまりに点数が低くて驚いた。
上位20人が成績優秀者として張り出されると聞き、手応えはなかったものの、見に行ったが入っているはずもなかった。
「そうか、留学もあと少しとなるが、どうしたいなどはあるかい?」
「もっと学びたいです」
すぐに答えたのはファミラで、アリナは目をキョロキョロさせていた。
「アリナ嬢はどうだ?」
「私も学びたいとは思いますが…」
「まだ1ヶ月弱だから、ルスデン王国とは違うのだろう。ルスデン王国では二人とも、成績は良かったのだろう?」
アリナとファミラは、小さく頷いた。
ファミラはこんなに点数が悪かったのは生まれて初めてで、もっと出来るはずだと思い、アリナはファミラの結果を聞いて自信をなくしている状態であった。
「学園の方に留学を伸ばして貰うように掛け合ってみよう。二人もこのまま帰るのは悔しいだろう?」
「はい」
「それは、はい…」
「ならば、話をしてみよう。アリナ嬢は語学や解読の方はどうだ?」
グルダイヤ侯爵は教師からは覚えがいいと聞いてはいるが、何よりも肝心なことを聞くことにした。
「はい、順調だと思います」
「そうか、頑張ってくれ」
「はい」
アリナも解読が出来ることを期待されて、グルダイヤ侯爵邸に滞在させて貰っていることは分かっている。
グルダイヤ侯爵は成績が思わしくないことをルスデン王国に連絡をして、延長の許可を得たことから、学園長に延長を申し出た。
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本日は急遽1日2話、投稿させていただきます。
いつもの17時にも1話、投稿します。
どうぞよろしくお願いいたします。
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