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本当に侯爵令嬢?
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3年生の階は3年生のクラスと職員室しかないのだが、クリスティーナが用事があると言って、3年生の階をうろうろする姿が目撃されることになった。
実際に何度かエルドールを見付けて、声を掛けたが、カイロスやローズマリーがクラスに隠すようにしていた。
だが、下校時にカイロスとリスカーダといるところに、ついにクリスティーナが飛び込んで来た。
「王子殿下、初めまして。私、ルスデン王国から留学に来ました、クリスティーナ・ペーラーと申します」
「ああ」
「ご挨拶させていただきたくて、何度も行ったんですの。ようやく会えましたわ」
クリスティーナは濃いアイメイクをした顔をかしげ、凹凸の少ない寸胴の体形をくねらせながら、もじもじしている。
「そうか、ならもういいか?話をしているんだ」
「お話ですか?私も混ぜてください」
「断るよ」
「ええ!いいじゃないですか」
まだ凹凸の少ない寸胴の体形をくねらせ、両手を組んで顎に当てている。
「私には婚約者がいる、君と親しくする気はない」
「話をするだけじゃないですか、婚約者の方は学園に来られていないのでしょう?」
エルドールも怒りが沸いたが、先に怒ったのはリスカーダであった。
「ペーラー嬢、君に対して生徒会にも苦情が来ております。私も身を持って今、実感しました。これは問題にさせていただきます。覚悟して置くように」
「えっ?」
クリスティーナは一緒にいる令嬢が、生徒会長であるリスカーダだと気付いていなかった。
「生徒会長…」
「殿下に対して君の国ではこういった振る舞いが許されているのですか?」
「でも、学園ですから」
「何の言い訳にもなりませんよ。殿下、早速報告をして来ます」
「待って!」
「待って?本当に君は礼儀がなっていませんね」
「すみません…」
「偽物の可能性もあるのではないか?」
カイロスはクリスティーナに視線を落としながら、言い放った。
「そうね」
「そんなはずないじゃない!」
「ほら、侯爵令嬢はそんな礼儀のなっていないことはない。信じられませんわ」
クリスティーナは自国では侯爵令嬢ということもあって、周りには自分より爵位の高い者がいることはほとんどなかった。
だからついいつもの口調で言ってしまったが、リスカーダは公爵令嬢だと聞いており、しかも生徒会長という立場であることから、不味いと思った。
「今のは違うのです」
「リスカーダ嬢、私たちも一緒に行こう」
「はい、よろしくお願いいたします」
クリスティーナを置いて歩き出し、エルドールとカイロスとリスカーダは学園に戻ることにした。
「お待ちください、申し訳ございませんでした。でも、ご挨拶をして、出来ればお話をさせていただければと思っただけで」
「そのような口振りではなかったではありませんか、もう遅いですよ」
「私も同意見だ」
「そんな…」
一旦、学園を出た後だったので、エルドールには護衛が付いており、クリスティーナは近付くことも出来なくなった。
エルドールとカイロスとリスカーダは、担任であるリガラットに話をした。
「申し訳ございません、注意はしたのですが、報告をして貰うようにいたします」
「お兄様が、偽物ではないかと言いますのよ」
「私も正直、同じ気持ちです。これが自国の侯爵令嬢であったら、休学になるだろうと思いましたから」
「そうですわね」
リガラットは導くのも教師の仕事であると、注意をしたが、3年生のクラスには行っていないが、階をうろついていることを聞き、休学に出来ないことを忌々しく思っていたほどであった。
「すぐに判断というのは難しいかもしれませんが、出来るだけ早い内に学園長に動いていただきます」
「あの方は、国に帰されるということかしら?」
「そうなるでしょうね、Sクラスの授業にもおそらくついていけていません」
実際に何度かエルドールを見付けて、声を掛けたが、カイロスやローズマリーがクラスに隠すようにしていた。
だが、下校時にカイロスとリスカーダといるところに、ついにクリスティーナが飛び込んで来た。
「王子殿下、初めまして。私、ルスデン王国から留学に来ました、クリスティーナ・ペーラーと申します」
「ああ」
「ご挨拶させていただきたくて、何度も行ったんですの。ようやく会えましたわ」
クリスティーナは濃いアイメイクをした顔をかしげ、凹凸の少ない寸胴の体形をくねらせながら、もじもじしている。
「そうか、ならもういいか?話をしているんだ」
「お話ですか?私も混ぜてください」
「断るよ」
「ええ!いいじゃないですか」
まだ凹凸の少ない寸胴の体形をくねらせ、両手を組んで顎に当てている。
「私には婚約者がいる、君と親しくする気はない」
「話をするだけじゃないですか、婚約者の方は学園に来られていないのでしょう?」
エルドールも怒りが沸いたが、先に怒ったのはリスカーダであった。
「ペーラー嬢、君に対して生徒会にも苦情が来ております。私も身を持って今、実感しました。これは問題にさせていただきます。覚悟して置くように」
「えっ?」
クリスティーナは一緒にいる令嬢が、生徒会長であるリスカーダだと気付いていなかった。
「生徒会長…」
「殿下に対して君の国ではこういった振る舞いが許されているのですか?」
「でも、学園ですから」
「何の言い訳にもなりませんよ。殿下、早速報告をして来ます」
「待って!」
「待って?本当に君は礼儀がなっていませんね」
「すみません…」
「偽物の可能性もあるのではないか?」
カイロスはクリスティーナに視線を落としながら、言い放った。
「そうね」
「そんなはずないじゃない!」
「ほら、侯爵令嬢はそんな礼儀のなっていないことはない。信じられませんわ」
クリスティーナは自国では侯爵令嬢ということもあって、周りには自分より爵位の高い者がいることはほとんどなかった。
だからついいつもの口調で言ってしまったが、リスカーダは公爵令嬢だと聞いており、しかも生徒会長という立場であることから、不味いと思った。
「今のは違うのです」
「リスカーダ嬢、私たちも一緒に行こう」
「はい、よろしくお願いいたします」
クリスティーナを置いて歩き出し、エルドールとカイロスとリスカーダは学園に戻ることにした。
「お待ちください、申し訳ございませんでした。でも、ご挨拶をして、出来ればお話をさせていただければと思っただけで」
「そのような口振りではなかったではありませんか、もう遅いですよ」
「私も同意見だ」
「そんな…」
一旦、学園を出た後だったので、エルドールには護衛が付いており、クリスティーナは近付くことも出来なくなった。
エルドールとカイロスとリスカーダは、担任であるリガラットに話をした。
「申し訳ございません、注意はしたのですが、報告をして貰うようにいたします」
「お兄様が、偽物ではないかと言いますのよ」
「私も正直、同じ気持ちです。これが自国の侯爵令嬢であったら、休学になるだろうと思いましたから」
「そうですわね」
リガラットは導くのも教師の仕事であると、注意をしたが、3年生のクラスには行っていないが、階をうろついていることを聞き、休学に出来ないことを忌々しく思っていたほどであった。
「すぐに判断というのは難しいかもしれませんが、出来るだけ早い内に学園長に動いていただきます」
「あの方は、国に帰されるということかしら?」
「そうなるでしょうね、Sクラスの授業にもおそらくついていけていません」
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