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第23話
向こう見ずな計画14
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ロミックとノートは静かの登校し、一緒にいたことが嘘のように話すこともなくなった。ミトイ子爵令息とコミラン子爵令息は一緒にはいるが、まるで存在を消すように、大人しくなった。
平民トイズとマイクも同じく、静かに自身のクラスに登校した。
そして、元フェアリー・ルピーこと、ポテト・ブブスラーという名前は、ドーラ先生によって公表された。
「フェアリー・ルピーさんは、ポテト・ブブスラーという名前だということが分かりましたので、今日からはポテト・ブブスラーとなります。皆さんも、そのように接してしてください」
ドーラ先生は、この発表を何十回も練習した。
皆、ポカンとしていたが、笑い堪える様子や、困惑する様子が見れたが、名前であるため、指差して笑うようなことにはならなかったそうだ。
おそらく爆発的に「フェアリー・ルピーって、実はポテト・ブブスラーって名前だったんだって」と広まり、仲間内では一番の話題になるだけのことである。
フェアリーもルピーも、ポテトの好きだった絵本の少女の名前であった。
ポテトは不満ではあったが、退学させられるのは嫌だったので、開き直るしかなかった。休憩時間になると、前の様にトイズとマイクを連れて、貴族の教室に行こうと思っていた。
休憩はクラスで、昼休憩は食堂でロミックに御馳走して貰うのも、ポテトにとっては当たり前となっていた。ロミックも実験台にしている罪悪感もあったので、昼食くらい御馳走することくらいと思っていた。
「俺たちはもういけないよ、退学になってしまう」
「でも、風紀を乱さなきゃいいんでしょう?」
「俺たち平民が貴族のクラスに行くことが問題なんだよ」
「でも、クラスに行かなきゃ会えないじゃない」
「そんなことは知らないよ、もう君と行くことはないよ」
トイズとマイクは去って行き、ポテトは一人になってしまった。
元々、友人がいなかったわけではなかったが、ロミックたちと関わるようになって、注意されたことで、羨ましいんでしょう?と言い合いになって、友人もいなくなってしまっていた。
一人で行けばいいのだが、実は一人では行ったことがなかった。最初はロミックが話を聞きたいと会いに来て、その後はトイズとマイクを連れていた。
しかも、一人で行って、風紀を乱したとなれば、自分だけが退学になるかもしれないと、勇気が出なかった。
きっと行かなかったら、ロミックの方から誘いに来てくれると思って待っていたが、下校時間になっても来ることはなかった。
昼食も寮でパンを貰うか、お金を払って食堂で食べるか、自分で買って持ってくるのが普通なのだが、ロミックにご馳走になるようになってからは、要らないと持って来てもいなかった。
ポテトは空腹で寮に戻るしかなかった。
翌日からはパンを持って行き、それでもロミックを待っていたが、いつまで経っても来ることはなかった。
そして、一回くらい良いわよね、用事があるとでも言えばいいと思い、貴族クラスに向かおうとしたが、ドーラ先生に声を掛けられた。
「ブブスラーさん、どこへ行くつもりですか?また貴族クラスに行けば、次は退学になりますよ」
「よ、用事があるんです」
「何の用事ですか?」
「個人的なことです」
「でしたら、学園ではなく放課後に約束をしてください」
ロミックに文を書いたが、もう関わることはないと返事が来て、嘘じゃないのと再度文を書いたが、返事が来ることはなかった。クラスに会いに行けば退学になり、ファウダン侯爵家になど行けるはずもない。
結局、ポテトはクラスで横柄な態度を取っていたことが原因で、話し掛けても相手にしてくれる者もいなかった。
平民トイズとマイクも同じく、静かに自身のクラスに登校した。
そして、元フェアリー・ルピーこと、ポテト・ブブスラーという名前は、ドーラ先生によって公表された。
「フェアリー・ルピーさんは、ポテト・ブブスラーという名前だということが分かりましたので、今日からはポテト・ブブスラーとなります。皆さんも、そのように接してしてください」
ドーラ先生は、この発表を何十回も練習した。
皆、ポカンとしていたが、笑い堪える様子や、困惑する様子が見れたが、名前であるため、指差して笑うようなことにはならなかったそうだ。
おそらく爆発的に「フェアリー・ルピーって、実はポテト・ブブスラーって名前だったんだって」と広まり、仲間内では一番の話題になるだけのことである。
フェアリーもルピーも、ポテトの好きだった絵本の少女の名前であった。
ポテトは不満ではあったが、退学させられるのは嫌だったので、開き直るしかなかった。休憩時間になると、前の様にトイズとマイクを連れて、貴族の教室に行こうと思っていた。
休憩はクラスで、昼休憩は食堂でロミックに御馳走して貰うのも、ポテトにとっては当たり前となっていた。ロミックも実験台にしている罪悪感もあったので、昼食くらい御馳走することくらいと思っていた。
「俺たちはもういけないよ、退学になってしまう」
「でも、風紀を乱さなきゃいいんでしょう?」
「俺たち平民が貴族のクラスに行くことが問題なんだよ」
「でも、クラスに行かなきゃ会えないじゃない」
「そんなことは知らないよ、もう君と行くことはないよ」
トイズとマイクは去って行き、ポテトは一人になってしまった。
元々、友人がいなかったわけではなかったが、ロミックたちと関わるようになって、注意されたことで、羨ましいんでしょう?と言い合いになって、友人もいなくなってしまっていた。
一人で行けばいいのだが、実は一人では行ったことがなかった。最初はロミックが話を聞きたいと会いに来て、その後はトイズとマイクを連れていた。
しかも、一人で行って、風紀を乱したとなれば、自分だけが退学になるかもしれないと、勇気が出なかった。
きっと行かなかったら、ロミックの方から誘いに来てくれると思って待っていたが、下校時間になっても来ることはなかった。
昼食も寮でパンを貰うか、お金を払って食堂で食べるか、自分で買って持ってくるのが普通なのだが、ロミックにご馳走になるようになってからは、要らないと持って来てもいなかった。
ポテトは空腹で寮に戻るしかなかった。
翌日からはパンを持って行き、それでもロミックを待っていたが、いつまで経っても来ることはなかった。
そして、一回くらい良いわよね、用事があるとでも言えばいいと思い、貴族クラスに向かおうとしたが、ドーラ先生に声を掛けられた。
「ブブスラーさん、どこへ行くつもりですか?また貴族クラスに行けば、次は退学になりますよ」
「よ、用事があるんです」
「何の用事ですか?」
「個人的なことです」
「でしたら、学園ではなく放課後に約束をしてください」
ロミックに文を書いたが、もう関わることはないと返事が来て、嘘じゃないのと再度文を書いたが、返事が来ることはなかった。クラスに会いに行けば退学になり、ファウダン侯爵家になど行けるはずもない。
結局、ポテトはクラスで横柄な態度を取っていたことが原因で、話し掛けても相手にしてくれる者もいなかった。
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