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第2話
彼女の正体は重すぎる3
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「全く気付きませんでした」
「何をだ?」
「父上がセナリアンを可愛がっていたことも、全部です」
「それは気付かれぬようにしておったからの、当たり前だ。むしろ気付かれては困ったはずだ」
エメラルダは結婚してから王太子となるため、明かすのは王太子になってからにしようと、セナリアンともコルロンドとも決められていた。
「つい最近も離縁を賭けてマージナルと決闘すると言っていたのですよ」
「なんと無謀な」
「ええ、私もリリアンネもマージナルが負けるはずがないと笑っていましたが」
「おそらく一歩も踏み出すことなく終わったであろう」
「そうでしょうね、無様な姿で、泣きながら離縁状を書かされたことでしょう。本腰を入れて酒を造るしかなさそうですね」
「ああ、酒を造る者と結婚したいと、よく言っておったな。誰か良い人を知らないか何度か聞かれたが。できれば他国には行って欲しくないから、お酒を渡して、のらりくらり交わしておったわ。セナリアンにはお見通しだっただろうがな」
「マージナルは帰って来なくなると言い出すでしょうが、そこは無視して、農園とワイナリーを任せましょう」
「それがいいだろうな。何としても繋ぎ止めて欲しい」
「ええ、私も同じ思いです」
セナリアンはリスルートに話をしたいと呼び出され、対峙していたが、前に比べて酷く小さく見えた。しかもどう切り出そうか、一国の王太子がもじもじしている。
「セナリアン、あのだな、その不都合は無いか。何か協力できることがあれば、手伝いたいとも…」
「ふふふ、緊張されていますね、今まで通りで構いません」
「ああ、今までどう話していたか分からなくなってしまった」
説得すると息込んだはずが、セナリアンを前に狼狽えることになった。
「面白いですわね、でも不都合はあります」
「何だ?マージナル以外なら協力は惜しまない」
「狡いですわ、マージナル様が目下一番の不都合ですのに」
「勘弁してやってくれないか、本当に君が好きなのだよ」
「夫としては面倒なのです。私は相手の真意を知ることは出来ますが、普段は使いません。マージナル様にも使っておりません。建前も必要でしょうし、考えることをすり減らしますからね」
「そうだよな、いっそ読んでもらった方がいいのではないか?セナリアンのことでいっぱいであると思うぞ」
セナリアンはあからさまに顔を歪ませて、気持ち悪いという顔をした。
「どこが嫌なんだ?あれは女にも、なんなら男も惑わす男だぞ」
「存じております。姉との婚約の際に全て調べましたので。その後は忙しかったので、問題があれば排除すればいいと考えて、疎かにしたのが間違いでしたわ」
父が言っていた通りであった、マージナルの気持ちは本物だが、全く伝わっていない上に、どうでもいいと思っていそうだ。
「君に婚約を断られて自棄になったのだよ」
「ならば諦めて下されば良かったのに」
「そう言わないでくれ。君がいるだけであいつは幸せそうなんだ。リリアンネの護衛も君の姉だから引き受けたに過ぎない」
「あれは勝手に蝶々を呼び寄せるでしょう?簡単だと思っていたのですよ」
「女を作るだろうと思って結婚したのか」
「ええ、私が側にいなければすぐにでもと思っていたら、無理して王都にいた方が良かったのかしら?良き妻より、面白くない妻を演じれば良かったのかしら?」
「いや、どちらにしても変わらなかったと思うよ」
「大失敗だわ」
セナリアンは物騒なことを言いながらも、見た目だけは非常に可憐である。義母である実母・ルシュベルを思い起こさせる。
「君も失敗するのだな」
「しますよ、規模を間違えて術を使ったこともありますしね」
「それはやめてくれ」
「子どもの頃ですよ」
練習場でぶっ放したことがある。セナ、セナリアン、お嬢さまと絶叫が響き渡ったほどだ。多めにしただけだと言いわけしたが、間違えたでしょうとこんこんと怒られた。苦い思い出である。
「とにかく、離縁に協力して下さいませんか。お父様は使えないし、お義父様もお義母様もおおらかで、陛下はもうのらりくらりで」
「やはり父上にも頼んでおったのだな」
「当たり前じゃないですか。マージナルが可哀想じゃないか、好きにさせてくれるのだろうって。結婚してくれて嬉しいようでしたから、味方になってくれないのです。元々爵位の高い相手と結婚して欲しそうでしたからね。マージナル様も夜会とか茶会とかわざわざ知らせて来るのですよ」
知っている、マージナルが招待がある度に来てくれるかなと言いながら、魔鳩を飛ばしているのを見ている。そして断られて、しょげているのも見ている。
「それは仕方のないことだろう」
「正直、私は誰よりも忙しいのです。そのようなものが嫌だから高位貴族には嫁ぎたくなかったのです。自由にのびのび生きたいのです」
「確かに高位貴族が一番のびのびには縁遠いな」
「でしょう?私に腹の探り合いなんてしても仕方ないでしょうに。真実しか話せないようにしてやろうかと何度思ったか」
「惨劇になるぞ」
「ええ、しておりませんよ。お姉様もいましたからね」
「リリアンネは得意だろう」
「得意ということは惨劇に巻き込まれるということですわ」
「セナリアン以外はそうだろうな。子どもが出来れば違うのではないか」
「嫌ですわ、離縁したい女が子を産むはず無いでしょう」
「まさか、出来ないようにしているのか」
あのマージナルが手を出していないことはあり得ないのは分かっていたが、相手が悪すぎる。子を出来ないようにすることなど、おそらく造作も無いことであろう。
「まさかそれを口実にするつもりではないだろうな」
「さすがですわね、あと数ヶ月すれば一年経ちますし、そろそろ良き頃合いかと」
「そんなことをすれば君が傷付くことにもなるのだぞ」
「構いませんわ。それでもと言ってくれる方がいれば、まさに私を想って下さる方でしょう?」
本気なのか、セナリアンにとって醜聞なんてどうでもいいことだろうが、口に出さずにはいられなかった。
「マージナルが手放すはずないだろう」
「でもご両親はどうかしら?孫を見たいと仰ってますのよ」
「それは、駄目だ駄目だ」
「駄々っ子みたいなこと言わないでください」
「駄目なものは駄目だ。そうだ、酒造りだ!協力するから、どうにか妻でいてくれないか」
「マージナル様のようになってますわよ」
ふふふっと笑う様はリリアンネにも似ているんだなと思わせられはしたが、それどころではない。
「君の前では皆こうなるだろう」
「彼には言わないで下さいね」
「子どもが出来ないからと手放すはずない。むしろ頑張るかもしれない」
「私は領地におりますし、逃げれば済む話です」
「可愛いぞ、子どもはきっと」
「ええ、そうでしょうね。子は産みますよ。でも他の方と作りますからご心配なく」
「そんなことをマージナルが聞いたら明日から来なくなるよ、領地にべったりになるかもしれないぞ」
「別のところに行きますわ、あれは何度も転移が使えませんゆえ」
リスルートもマージナルも魔術師ではないが、魔力量は多い。必要な魔術は取得しているが、敵うはずはない。
「とにかく私は味方にはならぬ」
「残念ですわ、未来永劫守って差し上げたのに」
「くっ、それは」
「これ効果あります?離縁に協力すれば幸せな未来が」
「いや、マージナルを裏切ることは出来ん」
「他のお相手を捜してあげればいいんですよ、そうすれば彼にも幸せな未来が待っている」
「考えておく」
「まあ、いいですわ。当面、王都には来ませんので、よろしくお願いします」
「今日はグロー公爵邸に帰るんだよな?」
「いえ、今日はこれから別件がありますから。陛下から頼まれごとです」
「それは、諦めよう」
「何をだ?」
「父上がセナリアンを可愛がっていたことも、全部です」
「それは気付かれぬようにしておったからの、当たり前だ。むしろ気付かれては困ったはずだ」
エメラルダは結婚してから王太子となるため、明かすのは王太子になってからにしようと、セナリアンともコルロンドとも決められていた。
「つい最近も離縁を賭けてマージナルと決闘すると言っていたのですよ」
「なんと無謀な」
「ええ、私もリリアンネもマージナルが負けるはずがないと笑っていましたが」
「おそらく一歩も踏み出すことなく終わったであろう」
「そうでしょうね、無様な姿で、泣きながら離縁状を書かされたことでしょう。本腰を入れて酒を造るしかなさそうですね」
「ああ、酒を造る者と結婚したいと、よく言っておったな。誰か良い人を知らないか何度か聞かれたが。できれば他国には行って欲しくないから、お酒を渡して、のらりくらり交わしておったわ。セナリアンにはお見通しだっただろうがな」
「マージナルは帰って来なくなると言い出すでしょうが、そこは無視して、農園とワイナリーを任せましょう」
「それがいいだろうな。何としても繋ぎ止めて欲しい」
「ええ、私も同じ思いです」
セナリアンはリスルートに話をしたいと呼び出され、対峙していたが、前に比べて酷く小さく見えた。しかもどう切り出そうか、一国の王太子がもじもじしている。
「セナリアン、あのだな、その不都合は無いか。何か協力できることがあれば、手伝いたいとも…」
「ふふふ、緊張されていますね、今まで通りで構いません」
「ああ、今までどう話していたか分からなくなってしまった」
説得すると息込んだはずが、セナリアンを前に狼狽えることになった。
「面白いですわね、でも不都合はあります」
「何だ?マージナル以外なら協力は惜しまない」
「狡いですわ、マージナル様が目下一番の不都合ですのに」
「勘弁してやってくれないか、本当に君が好きなのだよ」
「夫としては面倒なのです。私は相手の真意を知ることは出来ますが、普段は使いません。マージナル様にも使っておりません。建前も必要でしょうし、考えることをすり減らしますからね」
「そうだよな、いっそ読んでもらった方がいいのではないか?セナリアンのことでいっぱいであると思うぞ」
セナリアンはあからさまに顔を歪ませて、気持ち悪いという顔をした。
「どこが嫌なんだ?あれは女にも、なんなら男も惑わす男だぞ」
「存じております。姉との婚約の際に全て調べましたので。その後は忙しかったので、問題があれば排除すればいいと考えて、疎かにしたのが間違いでしたわ」
父が言っていた通りであった、マージナルの気持ちは本物だが、全く伝わっていない上に、どうでもいいと思っていそうだ。
「君に婚約を断られて自棄になったのだよ」
「ならば諦めて下されば良かったのに」
「そう言わないでくれ。君がいるだけであいつは幸せそうなんだ。リリアンネの護衛も君の姉だから引き受けたに過ぎない」
「あれは勝手に蝶々を呼び寄せるでしょう?簡単だと思っていたのですよ」
「女を作るだろうと思って結婚したのか」
「ええ、私が側にいなければすぐにでもと思っていたら、無理して王都にいた方が良かったのかしら?良き妻より、面白くない妻を演じれば良かったのかしら?」
「いや、どちらにしても変わらなかったと思うよ」
「大失敗だわ」
セナリアンは物騒なことを言いながらも、見た目だけは非常に可憐である。義母である実母・ルシュベルを思い起こさせる。
「君も失敗するのだな」
「しますよ、規模を間違えて術を使ったこともありますしね」
「それはやめてくれ」
「子どもの頃ですよ」
練習場でぶっ放したことがある。セナ、セナリアン、お嬢さまと絶叫が響き渡ったほどだ。多めにしただけだと言いわけしたが、間違えたでしょうとこんこんと怒られた。苦い思い出である。
「とにかく、離縁に協力して下さいませんか。お父様は使えないし、お義父様もお義母様もおおらかで、陛下はもうのらりくらりで」
「やはり父上にも頼んでおったのだな」
「当たり前じゃないですか。マージナルが可哀想じゃないか、好きにさせてくれるのだろうって。結婚してくれて嬉しいようでしたから、味方になってくれないのです。元々爵位の高い相手と結婚して欲しそうでしたからね。マージナル様も夜会とか茶会とかわざわざ知らせて来るのですよ」
知っている、マージナルが招待がある度に来てくれるかなと言いながら、魔鳩を飛ばしているのを見ている。そして断られて、しょげているのも見ている。
「それは仕方のないことだろう」
「正直、私は誰よりも忙しいのです。そのようなものが嫌だから高位貴族には嫁ぎたくなかったのです。自由にのびのび生きたいのです」
「確かに高位貴族が一番のびのびには縁遠いな」
「でしょう?私に腹の探り合いなんてしても仕方ないでしょうに。真実しか話せないようにしてやろうかと何度思ったか」
「惨劇になるぞ」
「ええ、しておりませんよ。お姉様もいましたからね」
「リリアンネは得意だろう」
「得意ということは惨劇に巻き込まれるということですわ」
「セナリアン以外はそうだろうな。子どもが出来れば違うのではないか」
「嫌ですわ、離縁したい女が子を産むはず無いでしょう」
「まさか、出来ないようにしているのか」
あのマージナルが手を出していないことはあり得ないのは分かっていたが、相手が悪すぎる。子を出来ないようにすることなど、おそらく造作も無いことであろう。
「まさかそれを口実にするつもりではないだろうな」
「さすがですわね、あと数ヶ月すれば一年経ちますし、そろそろ良き頃合いかと」
「そんなことをすれば君が傷付くことにもなるのだぞ」
「構いませんわ。それでもと言ってくれる方がいれば、まさに私を想って下さる方でしょう?」
本気なのか、セナリアンにとって醜聞なんてどうでもいいことだろうが、口に出さずにはいられなかった。
「マージナルが手放すはずないだろう」
「でもご両親はどうかしら?孫を見たいと仰ってますのよ」
「それは、駄目だ駄目だ」
「駄々っ子みたいなこと言わないでください」
「駄目なものは駄目だ。そうだ、酒造りだ!協力するから、どうにか妻でいてくれないか」
「マージナル様のようになってますわよ」
ふふふっと笑う様はリリアンネにも似ているんだなと思わせられはしたが、それどころではない。
「君の前では皆こうなるだろう」
「彼には言わないで下さいね」
「子どもが出来ないからと手放すはずない。むしろ頑張るかもしれない」
「私は領地におりますし、逃げれば済む話です」
「可愛いぞ、子どもはきっと」
「ええ、そうでしょうね。子は産みますよ。でも他の方と作りますからご心配なく」
「そんなことをマージナルが聞いたら明日から来なくなるよ、領地にべったりになるかもしれないぞ」
「別のところに行きますわ、あれは何度も転移が使えませんゆえ」
リスルートもマージナルも魔術師ではないが、魔力量は多い。必要な魔術は取得しているが、敵うはずはない。
「とにかく私は味方にはならぬ」
「残念ですわ、未来永劫守って差し上げたのに」
「くっ、それは」
「これ効果あります?離縁に協力すれば幸せな未来が」
「いや、マージナルを裏切ることは出来ん」
「他のお相手を捜してあげればいいんですよ、そうすれば彼にも幸せな未来が待っている」
「考えておく」
「まあ、いいですわ。当面、王都には来ませんので、よろしくお願いします」
「今日はグロー公爵邸に帰るんだよな?」
「いえ、今日はこれから別件がありますから。陛下から頼まれごとです」
「それは、諦めよう」
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