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お花畑だった家族の真実1
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ベルアンジュの病気が発表されたことで、ソアリ伯爵家はキャリーヌが病気だから、優遇していたという話は、キャリーヌの病名を知らない者は、NN病以上の病気だったのかと考えた。
だが、病名を隠していないので、気管支喘息だと知らされると、NN病の娘を虐待して、気管支喘息の娘を優遇していたのかと、驚愕した。
「信じられないな」
「ああ、虐待だけでも信じられないのに」
「学園にも、妹が通えないからと、通わせなかったんだろう?」
「ああ、そうらしい」
リランダ医師ですら、そう思ったのだから、医師でもない者は、あり得ないと、さらなる不信感を生んだ。
いつまで経っても手応えのないキャリーヌは、ようやくベルアンジュへの虐待が問題になって、敬遠されていることを聞かされた。
「虐待なんかじゃないわ、私の方が可哀想だから、優遇されていたことが、誤解されただけなの」
「王家が認めているのに、誤解だと言うのか?」
「そうよ、お姉様は望んでいたのに、亡くなってしまったから、証言できないでしょう?だから分かって貰えなかっただけなの」
キャリーヌはまともに話を聞いてもらえたことで、ペラペラと自分の思い描いた筋書きを話し続けた。
それが王家に意見していると言う感覚はなく、さらに罰を下した宰相であるミラビット公爵と、ラオルス公爵、被害を受けたマリクワン侯爵にも、意見していることも分かっていない。
気色が悪い、関わりたくないと思って、さらに離れていったが、話を聞いてもらえたことで、キャリーヌは手応えを感じていた。
そして、キャリーヌは自分を心配して、愛している架空の姉を作り出し、その姉に成りきって、手紙を書いた。
『私は可愛いキャリーヌを大事に思っている。キャリーヌが優遇されていたことも、キャリーヌは辛い毎日で、大切にされることで、少しでも辛さが減ればいいと思っていた。私は納得していることで、虐待ではない』と、ベルアンジュが書いていたことにしようと思いついたからであった。
脅して書かせたのならともかく、ベルアンジュは亡くなってしまっているのに、そんな未来を見据えた都合のいい手紙が、存在するはずがない。
一応、サインだけはベルアンジュのノートを見て書いたが、内容は筆跡すら違うが、分からないでしょうと安易に考え、すっかりいい気分になったキャリーヌには、これで完璧だと思った。
その後も、パーティーに参加し続けており、手紙を誰に託そうかと考えていた。両親ではなかったことは、すっかり相手にされなくなったので、頼りたくなかった。
両親は生活が掛かっているので、少しでもお金を稼ごうと、忙しくしているだけであった。
そして、ある日、パーティーで男性と知り合った。男性はマックスと言い、海を隔てたオマー王国の人間で、色々な国を見るために、外遊をしているという。
キャリーヌは、上等な服装に、美しい顔をしたマックスに、いつものように自分がどれだけ辛い目に遭っていて、苦しい状況なのかを話して聞かせると、マックスはそうなのかと、ずっと聞いてくれた。
それだけでキャリーヌの気持ちは高揚し、アデュエルに会えなくなってしまって、時間も経っており、身も心も非常に飢えていた。
言われるがまま、ホイホイ付いて行き、ドレスを買って貰い、すぐに体を許した。
アデュエルに縋りついていたが、元々、男好きのキャリーヌは、アデュエルと同じように溺れていった。
両親は忙しくしていて、兄は部屋に籠っている、誰もキャリーヌが何をしているか、気にしていなかった。今までであれば、医師が頻繁に来ていたが、それも呼べなくなって、薬の処方だけはして貰っていた。
キャリーヌは、マックスに手紙の存在を打ち明けた。
だが、病名を隠していないので、気管支喘息だと知らされると、NN病の娘を虐待して、気管支喘息の娘を優遇していたのかと、驚愕した。
「信じられないな」
「ああ、虐待だけでも信じられないのに」
「学園にも、妹が通えないからと、通わせなかったんだろう?」
「ああ、そうらしい」
リランダ医師ですら、そう思ったのだから、医師でもない者は、あり得ないと、さらなる不信感を生んだ。
いつまで経っても手応えのないキャリーヌは、ようやくベルアンジュへの虐待が問題になって、敬遠されていることを聞かされた。
「虐待なんかじゃないわ、私の方が可哀想だから、優遇されていたことが、誤解されただけなの」
「王家が認めているのに、誤解だと言うのか?」
「そうよ、お姉様は望んでいたのに、亡くなってしまったから、証言できないでしょう?だから分かって貰えなかっただけなの」
キャリーヌはまともに話を聞いてもらえたことで、ペラペラと自分の思い描いた筋書きを話し続けた。
それが王家に意見していると言う感覚はなく、さらに罰を下した宰相であるミラビット公爵と、ラオルス公爵、被害を受けたマリクワン侯爵にも、意見していることも分かっていない。
気色が悪い、関わりたくないと思って、さらに離れていったが、話を聞いてもらえたことで、キャリーヌは手応えを感じていた。
そして、キャリーヌは自分を心配して、愛している架空の姉を作り出し、その姉に成りきって、手紙を書いた。
『私は可愛いキャリーヌを大事に思っている。キャリーヌが優遇されていたことも、キャリーヌは辛い毎日で、大切にされることで、少しでも辛さが減ればいいと思っていた。私は納得していることで、虐待ではない』と、ベルアンジュが書いていたことにしようと思いついたからであった。
脅して書かせたのならともかく、ベルアンジュは亡くなってしまっているのに、そんな未来を見据えた都合のいい手紙が、存在するはずがない。
一応、サインだけはベルアンジュのノートを見て書いたが、内容は筆跡すら違うが、分からないでしょうと安易に考え、すっかりいい気分になったキャリーヌには、これで完璧だと思った。
その後も、パーティーに参加し続けており、手紙を誰に託そうかと考えていた。両親ではなかったことは、すっかり相手にされなくなったので、頼りたくなかった。
両親は生活が掛かっているので、少しでもお金を稼ごうと、忙しくしているだけであった。
そして、ある日、パーティーで男性と知り合った。男性はマックスと言い、海を隔てたオマー王国の人間で、色々な国を見るために、外遊をしているという。
キャリーヌは、上等な服装に、美しい顔をしたマックスに、いつものように自分がどれだけ辛い目に遭っていて、苦しい状況なのかを話して聞かせると、マックスはそうなのかと、ずっと聞いてくれた。
それだけでキャリーヌの気持ちは高揚し、アデュエルに会えなくなってしまって、時間も経っており、身も心も非常に飢えていた。
言われるがまま、ホイホイ付いて行き、ドレスを買って貰い、すぐに体を許した。
アデュエルに縋りついていたが、元々、男好きのキャリーヌは、アデュエルと同じように溺れていった。
両親は忙しくしていて、兄は部屋に籠っている、誰もキャリーヌが何をしているか、気にしていなかった。今までであれば、医師が頻繁に来ていたが、それも呼べなくなって、薬の処方だけはして貰っていた。
キャリーヌは、マックスに手紙の存在を打ち明けた。
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