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【テイラー】医師1
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「ですが…」
「犯人が見付かり、自供するのが一番だが、事は皇族殺しだからな。自白剤も致し方ないだろう?そう思わないか?」
「は、い…その通りだとは思います」
デアンも勿論、アイルーンが妊娠していたことは知っていた。ミリオン王国と違って、竜帝国の立場のある人間は皆が知っている。
「関係がないなら、疑いを晴らした方が良いだろう?」
「はい」
その言葉に、デアンも何も言えなくなった。
「全員に使うかは分からないが、ドアソア公爵家は許可してくれるか?」
「はい…もし、必要あれば、従います」
「そうか」
ディオエルは公爵家から許可を得たことで、これで他の家も許可をせざる得ない状況になり、全員に行うかはまだ決めていないが、全員に許可を取ろうと考えていた。
自白剤を片っ端から使うことも立場的には、出来ることであった。
だが、きちんと犯人を見付けるためには、すぐに力を振りかざすのではなく、全員に手順を踏み、正当な許可を取り、テイラーに見せなければならないと考えていた。
そのために本人ではなく、先に家族に話を付けるために当主を呼んで、話をすることにした。
「番を殺した疑いが出ている、自白剤を使うがいいか?」
「どういうことでしょうか」
「そのままの意味だ」
「一週間、発熱や頭痛で寝込むことにはなるが、死ぬわけではない。いいか?」
「ですが」
「ドアソア公爵家は、許可を出している」
概ね同じような会話が繰り広げられ、承知いたしましたと言うしかない状況ではあったが、無事に許可を得ることになった。
そして、本人にはまだ言わないように、今回は口止めを行った。
それでもことが事であるために、話す者もいるかもしれないが、ディオエルに直接言って来ることはないだろう。逃げることは出来ないために、目的は動揺させることであった。
「何か動きはあったか?」
「はい、ペジリーがかなり怪しいと思います」
ディオエルの元へ調査部のシックスが、報告に来ていた。
「自白剤か?」
「いえ、それは知らないのではないでしょうか」
ペジリーは夫が亡くなっているので、嫡男である息子に許可を得ていた。
口止めはしたが、彼は素直に伝えていないのかもしれない。
「ならば、何か分かったのか?」
「ペジリーがまた医師に会いに行き、突き通すのよという言葉が読み取れ、何か口止めをしているようでした」
「睡眠薬か?」
「確定ではありませんが、可能性は高いと思います」
「そうか…ラオイ医師か?」
「はい」
ペジリーが会いに行き、口止めをしているのは、前の報告と同じラオイ医師であった。アイルーンの診察も行い、死因も他の医師と一緒に調査を行った医師である。
「何か関係しているのなら、素知らぬ顔をして死因を言ったのだな」
「…はい」
「他の医師が一緒でも、上手く誘導したのかもしれない」
「医師には話をお聞きになりましたか?」
「いや、まだだ。他の医師も関わっていないとも限らないからな」
一番疑わしい妃たちやペジリーに話しはしたが、アイルーンの物やカルテなどは既に手元にあったために、当時皇帝宮にはいなかった医師に確認をしたりはしたが、当時もいた医師には何も聞いてはいなかった。
「ペジリーが見付からないように、話しているのはラオイ医師だけです。聞いてみてもいいと思います」
「分かった、話をしてみよう」
「はい、こちらも引き続き調査を行います」
「ああ、頼む」
アイルーンの死因を調査した医師を、一人ずつ呼び出すことにした。まずやって来たのは、一番長く皇帝宮医を務めているイークであった。
「アイルーン・デリアを覚えているか」
「はい」
「殺された可能性があることが分かった」
「っ」
イーク医師は驚く声が出そうになり、咄嗟に口元を掌で強く押さえた。
「犯人が見付かり、自供するのが一番だが、事は皇族殺しだからな。自白剤も致し方ないだろう?そう思わないか?」
「は、い…その通りだとは思います」
デアンも勿論、アイルーンが妊娠していたことは知っていた。ミリオン王国と違って、竜帝国の立場のある人間は皆が知っている。
「関係がないなら、疑いを晴らした方が良いだろう?」
「はい」
その言葉に、デアンも何も言えなくなった。
「全員に使うかは分からないが、ドアソア公爵家は許可してくれるか?」
「はい…もし、必要あれば、従います」
「そうか」
ディオエルは公爵家から許可を得たことで、これで他の家も許可をせざる得ない状況になり、全員に行うかはまだ決めていないが、全員に許可を取ろうと考えていた。
自白剤を片っ端から使うことも立場的には、出来ることであった。
だが、きちんと犯人を見付けるためには、すぐに力を振りかざすのではなく、全員に手順を踏み、正当な許可を取り、テイラーに見せなければならないと考えていた。
そのために本人ではなく、先に家族に話を付けるために当主を呼んで、話をすることにした。
「番を殺した疑いが出ている、自白剤を使うがいいか?」
「どういうことでしょうか」
「そのままの意味だ」
「一週間、発熱や頭痛で寝込むことにはなるが、死ぬわけではない。いいか?」
「ですが」
「ドアソア公爵家は、許可を出している」
概ね同じような会話が繰り広げられ、承知いたしましたと言うしかない状況ではあったが、無事に許可を得ることになった。
そして、本人にはまだ言わないように、今回は口止めを行った。
それでもことが事であるために、話す者もいるかもしれないが、ディオエルに直接言って来ることはないだろう。逃げることは出来ないために、目的は動揺させることであった。
「何か動きはあったか?」
「はい、ペジリーがかなり怪しいと思います」
ディオエルの元へ調査部のシックスが、報告に来ていた。
「自白剤か?」
「いえ、それは知らないのではないでしょうか」
ペジリーは夫が亡くなっているので、嫡男である息子に許可を得ていた。
口止めはしたが、彼は素直に伝えていないのかもしれない。
「ならば、何か分かったのか?」
「ペジリーがまた医師に会いに行き、突き通すのよという言葉が読み取れ、何か口止めをしているようでした」
「睡眠薬か?」
「確定ではありませんが、可能性は高いと思います」
「そうか…ラオイ医師か?」
「はい」
ペジリーが会いに行き、口止めをしているのは、前の報告と同じラオイ医師であった。アイルーンの診察も行い、死因も他の医師と一緒に調査を行った医師である。
「何か関係しているのなら、素知らぬ顔をして死因を言ったのだな」
「…はい」
「他の医師が一緒でも、上手く誘導したのかもしれない」
「医師には話をお聞きになりましたか?」
「いや、まだだ。他の医師も関わっていないとも限らないからな」
一番疑わしい妃たちやペジリーに話しはしたが、アイルーンの物やカルテなどは既に手元にあったために、当時皇帝宮にはいなかった医師に確認をしたりはしたが、当時もいた医師には何も聞いてはいなかった。
「ペジリーが見付からないように、話しているのはラオイ医師だけです。聞いてみてもいいと思います」
「分かった、話をしてみよう」
「はい、こちらも引き続き調査を行います」
「ああ、頼む」
アイルーンの死因を調査した医師を、一人ずつ呼び出すことにした。まずやって来たのは、一番長く皇帝宮医を務めているイークであった。
「アイルーン・デリアを覚えているか」
「はい」
「殺された可能性があることが分かった」
「っ」
イーク医師は驚く声が出そうになり、咄嗟に口元を掌で強く押さえた。
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