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【テイラー】約束
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「ええ、驚きましたわ。ますます隠したいあまりとしか思えない所業です」
「妃ではなかったのか…?」
ルーベルトは竜帝国への怒りと共に、私はとんでもないところに娘を嫁がせたのではないかと思っていた。
「ええ」
「いえ、妃です!」
「妃殿下と呼ばれたこともありません。殺したから、妃にしたのでしょう?」
「違います!」
「本当に妾がお似合いだわと言われたこともありますよ?今はバレないように、箝口令でも敷いているのでしょうか?」
「っ」
アイルーンは現在、竜帝国では妃として記してある。そして、テイラーが言うように妃ではなく妾の扱いだったことは、秘匿されている。
「寵妃がいるのならば、妊娠したまま亡くなった。いや、妊娠していなくとも、亡くなったと知れば、疑いが向くのではないか?皇帝、どういうことでしょうか」
ギリシスはようやく、ようやくエレサーレが疑うといった理由が分かった。
「父上も知らなかったのですか?」
「ああ、知らない」
ギリシスも妃がいることは聞いていたが、寵妃がいるなどとは聞いてもいなかった。ルーベルトと同じように番なのだから、大事にして貰えると信じていた。
「いや、確かに寵妃がいたの事実だ。彼女にも紹介した…だが、互いに近付くことはなく、殺されたなど、毒物でも見つかっていれば違っただろうが、疑う要素がなかった…今更だが、きちんと調べることを約束する」
「では、しっかり調べてください」
テイラーはディオエルと目を合わせて、強く告げた。
「君は…」
ディオエルは口ではなく、心がテイラーも一緒に竜帝国に来て欲しいと思ったが、今の段階で告げても、難しいことは分かった。
「そろそろいいですか?明日も仕事なのです」
「いや、是非、我が家に」
言い出したのは、ルーベルトであった。
「なぜですか?仕事もあるのに、困ります」
「仕事など」
「はい?私はとても仕事を気に入っております。今日のことで解雇されないかばかり考えております」
「それは、私が責任を持って上手く説明をしよう」
「ありがとうございます」
またも、テイラーのエレサーレの好感が上がったが、元から悪い評価をどんどん下げているのがイオリクである。
「お待ちください!番に仕事などさせるわけにはいきません」
イオリクはいくらアイルーンの記憶があっても、皇帝の番に仕事などさせるわけにはいかない。ディオエルの側に置かなくてはと、またもアイルーンの時と同じことをしようとしていた。
「その番を殺した犯人も見付けられない者が、そのようなことを言う資格があるとお思いで?あなたは皇帝の側近なのでしょう?一番に犯人を見付けて、差し出さなければならない立場では?なぜしていないのです?」
「っっ」
「な、ぜ、ですか?」
イオリクはアイルーンと向き合ったことはあまりなかったが、同じテイラーの濃いレッドブラウンの瞳がイオリクの瞳を射抜いた。
「…」
「責め立てることは得意だが、責められることは不得意かしら?それとも、責められたこともないのかしら?」
ルーベルト、ベルサートは別人なのだから、当たり前ではあるが、テイラーのような物言いをするアイルーンを見たことのなかった二人は、同じ瞳を持つテイラーに、まだアイルーンを重ねられないでいた。
「犯人を見付けたら、公開処刑の前に確認をさせてください。また、嘘を重ねて、身代わりなんて出されたら困りますからね」
「分かった」
「ディオエル様!」
「我が国にアイルーン・デリアを殺した者がいる」
「信じるのですか!」
「彼女が嘘を付く利点がない。国に帰って、調査をしよう。国王陛下、どうか、彼女の身の安全だけはお頼みします」
「承知しました」
ディオエル、不満そうなイオリク、そしてライシードは退室前に深々と頭を下げて出て行った。
「妃ではなかったのか…?」
ルーベルトは竜帝国への怒りと共に、私はとんでもないところに娘を嫁がせたのではないかと思っていた。
「ええ」
「いえ、妃です!」
「妃殿下と呼ばれたこともありません。殺したから、妃にしたのでしょう?」
「違います!」
「本当に妾がお似合いだわと言われたこともありますよ?今はバレないように、箝口令でも敷いているのでしょうか?」
「っ」
アイルーンは現在、竜帝国では妃として記してある。そして、テイラーが言うように妃ではなく妾の扱いだったことは、秘匿されている。
「寵妃がいるのならば、妊娠したまま亡くなった。いや、妊娠していなくとも、亡くなったと知れば、疑いが向くのではないか?皇帝、どういうことでしょうか」
ギリシスはようやく、ようやくエレサーレが疑うといった理由が分かった。
「父上も知らなかったのですか?」
「ああ、知らない」
ギリシスも妃がいることは聞いていたが、寵妃がいるなどとは聞いてもいなかった。ルーベルトと同じように番なのだから、大事にして貰えると信じていた。
「いや、確かに寵妃がいたの事実だ。彼女にも紹介した…だが、互いに近付くことはなく、殺されたなど、毒物でも見つかっていれば違っただろうが、疑う要素がなかった…今更だが、きちんと調べることを約束する」
「では、しっかり調べてください」
テイラーはディオエルと目を合わせて、強く告げた。
「君は…」
ディオエルは口ではなく、心がテイラーも一緒に竜帝国に来て欲しいと思ったが、今の段階で告げても、難しいことは分かった。
「そろそろいいですか?明日も仕事なのです」
「いや、是非、我が家に」
言い出したのは、ルーベルトであった。
「なぜですか?仕事もあるのに、困ります」
「仕事など」
「はい?私はとても仕事を気に入っております。今日のことで解雇されないかばかり考えております」
「それは、私が責任を持って上手く説明をしよう」
「ありがとうございます」
またも、テイラーのエレサーレの好感が上がったが、元から悪い評価をどんどん下げているのがイオリクである。
「お待ちください!番に仕事などさせるわけにはいきません」
イオリクはいくらアイルーンの記憶があっても、皇帝の番に仕事などさせるわけにはいかない。ディオエルの側に置かなくてはと、またもアイルーンの時と同じことをしようとしていた。
「その番を殺した犯人も見付けられない者が、そのようなことを言う資格があるとお思いで?あなたは皇帝の側近なのでしょう?一番に犯人を見付けて、差し出さなければならない立場では?なぜしていないのです?」
「っっ」
「な、ぜ、ですか?」
イオリクはアイルーンと向き合ったことはあまりなかったが、同じテイラーの濃いレッドブラウンの瞳がイオリクの瞳を射抜いた。
「…」
「責め立てることは得意だが、責められることは不得意かしら?それとも、責められたこともないのかしら?」
ルーベルト、ベルサートは別人なのだから、当たり前ではあるが、テイラーのような物言いをするアイルーンを見たことのなかった二人は、同じ瞳を持つテイラーに、まだアイルーンを重ねられないでいた。
「犯人を見付けたら、公開処刑の前に確認をさせてください。また、嘘を重ねて、身代わりなんて出されたら困りますからね」
「分かった」
「ディオエル様!」
「我が国にアイルーン・デリアを殺した者がいる」
「信じるのですか!」
「彼女が嘘を付く利点がない。国に帰って、調査をしよう。国王陛下、どうか、彼女の身の安全だけはお頼みします」
「承知しました」
ディオエル、不満そうなイオリク、そしてライシードは退室前に深々と頭を下げて出て行った。
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