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貴族の義務3
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「あまり頭が良くない当主なんて、馬鹿にされるだけならまだいい方で、食い物にされるだけですわ。公爵様ならよく御分りでしょう?」
「それはそうだな、だが君の爵位狙いの者は多いだろう」
「そうでしょうね。侯爵家と縁続きになれて、爵位も貰えると…私は恵まれた存在なのでしょうけど、自身が追い付いていないことは理解しておりますから」
乗り気だったわけではないが、悪い話ではないと合うことになったジシュアだったが、珍しい令嬢だと思った。
爵位を譲り受けて、婿にやらせて、楽をする選択もあるはずだが、それは良しとしないのだろうと感じた。
「だが、息子と上手くやれるのか?」
ジシュアは息子と過ごす時間は短いが、嫡男として大事にしており、再婚すれば自分よりも息子と邸にいる時間の方が長くなるために、息子と仲良くしろとは言わないが、面倒事を持ち込む女は要らない。
「ご子息様は、再婚には何とおっしゃっているのですか」
「どちらでもいいと言っている。母親を欲する年でもないからな」
妻は出て行ったが、政略結婚であったために、息子を残してくれるのならば、離縁を認めない理由がなかった。
元妻は再婚して、子どもも産んでおり、息子との交流は自由にしていいと言っていたが、連絡が来たことはない。
息子も乳母や使用人と過ごす時間の方が元から長かったこともあり、それでも母親に会いたいと思っていたかもしれないが、口に出したことはなく、現在もどこか落ち着き払った性格になっている。
「そうですか。上手くやれるかは分かりませんが、私に子どもは要りません。それだけで、彼の立場を示すことが出来ると思いますが、いかがでしょうか」
「そうか」
健康に育っている息子がいるためにジシュアも、子どもを積極的に作る気はなかったが、相手は若い令嬢であり、訝しい気持ちになっていた。
「ですが、外で子どもを作ることだけはやめてください。それ以外に妻として望むことはありませんわ」
「割り切っているな」
ジシュアもそれだけは気を付けており、言われるまでもないことだったが、あまりに割り切っている様子に、再婚してから豹変するのではないかとも考えたが、スペンサ侯爵からも利益を優先する子だと聞かされていた。
「ええ、いい縁談ですもの。そのくらい当然でしょう」
「女遊びはしてもいいというのか?」
「ええ、お好きになさってください。私はスペンサ侯爵家に利があれば、満足でございます」
「勉強が出来ないからか?」
「ええ、公爵様なら多少落ちこぼれの後妻でも、馬鹿にする者はいないでしょう?私にも馬鹿にされない利点がありますのよ?」
「ああ、そうだな」
落ちこぼれほどではないが、本人も自覚があり、劣等感を抱いていると聞いていたが、あまりに潔い姿にジシュアも好意的に思えた。
「礼儀やマナーは合格を貰っておりますので、粗相はいたしませんわ」
「ああ、社交は出来るな」
「ええ、着飾って粗相のないように側にいるくらいは出来ますので」
「そうだな」
二人はその日は別れたが、ジシュアもメリーナも、再婚に前向きであった。
なぜ、メリーナは結婚に前向きであったかは、こう考えることにしたのである。
カールスが再婚したように、メメリーも再婚すればいいと。
だから、カールスに言ったのである、私も再婚するのですと。
だが二人はぽかんとしたままで、理解が出来ないのは当然のだが、誰にも言わなかった事実を、伝えるべき相手に話す時が来たとメリーナは二人と向き合っていた。
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本日もお読みいただきありがとうございます。
本日は1日2話、投稿させていただきます。
いつもの17時に、もう1話投稿します。
どうぞよろしくお願いいたします。
「それはそうだな、だが君の爵位狙いの者は多いだろう」
「そうでしょうね。侯爵家と縁続きになれて、爵位も貰えると…私は恵まれた存在なのでしょうけど、自身が追い付いていないことは理解しておりますから」
乗り気だったわけではないが、悪い話ではないと合うことになったジシュアだったが、珍しい令嬢だと思った。
爵位を譲り受けて、婿にやらせて、楽をする選択もあるはずだが、それは良しとしないのだろうと感じた。
「だが、息子と上手くやれるのか?」
ジシュアは息子と過ごす時間は短いが、嫡男として大事にしており、再婚すれば自分よりも息子と邸にいる時間の方が長くなるために、息子と仲良くしろとは言わないが、面倒事を持ち込む女は要らない。
「ご子息様は、再婚には何とおっしゃっているのですか」
「どちらでもいいと言っている。母親を欲する年でもないからな」
妻は出て行ったが、政略結婚であったために、息子を残してくれるのならば、離縁を認めない理由がなかった。
元妻は再婚して、子どもも産んでおり、息子との交流は自由にしていいと言っていたが、連絡が来たことはない。
息子も乳母や使用人と過ごす時間の方が元から長かったこともあり、それでも母親に会いたいと思っていたかもしれないが、口に出したことはなく、現在もどこか落ち着き払った性格になっている。
「そうですか。上手くやれるかは分かりませんが、私に子どもは要りません。それだけで、彼の立場を示すことが出来ると思いますが、いかがでしょうか」
「そうか」
健康に育っている息子がいるためにジシュアも、子どもを積極的に作る気はなかったが、相手は若い令嬢であり、訝しい気持ちになっていた。
「ですが、外で子どもを作ることだけはやめてください。それ以外に妻として望むことはありませんわ」
「割り切っているな」
ジシュアもそれだけは気を付けており、言われるまでもないことだったが、あまりに割り切っている様子に、再婚してから豹変するのではないかとも考えたが、スペンサ侯爵からも利益を優先する子だと聞かされていた。
「ええ、いい縁談ですもの。そのくらい当然でしょう」
「女遊びはしてもいいというのか?」
「ええ、お好きになさってください。私はスペンサ侯爵家に利があれば、満足でございます」
「勉強が出来ないからか?」
「ええ、公爵様なら多少落ちこぼれの後妻でも、馬鹿にする者はいないでしょう?私にも馬鹿にされない利点がありますのよ?」
「ああ、そうだな」
落ちこぼれほどではないが、本人も自覚があり、劣等感を抱いていると聞いていたが、あまりに潔い姿にジシュアも好意的に思えた。
「礼儀やマナーは合格を貰っておりますので、粗相はいたしませんわ」
「ああ、社交は出来るな」
「ええ、着飾って粗相のないように側にいるくらいは出来ますので」
「そうだな」
二人はその日は別れたが、ジシュアもメリーナも、再婚に前向きであった。
なぜ、メリーナは結婚に前向きであったかは、こう考えることにしたのである。
カールスが再婚したように、メメリーも再婚すればいいと。
だから、カールスに言ったのである、私も再婚するのですと。
だが二人はぽかんとしたままで、理解が出来ないのは当然のだが、誰にも言わなかった事実を、伝えるべき相手に話す時が来たとメリーナは二人と向き合っていた。
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いつもの17時に、もう1話投稿します。
どうぞよろしくお願いいたします。
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