戦士と腕輪

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第3章 3人目

第25話 新たなTS戦士2

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戦士と腕輪 第25話 新たなTS戦士2
 
 巨乳魔女と竪琴使いが魔王軍のモンスターたちと一進一退の攻防を繰り広げている中で
20歳くらいの長髪の青年が助けに来てくれるのであった。その青年は巨乳魔女と
闘技場の魔法使いの大会の決勝戦で戦った魔法使いであった。

「さっき。この森林から信号弾が上がったのを見てね。たまたま新たな街を出て、この
 近くを歩いていたから、駆けつけてきたんだ。どうやら、来て正解だったみたいだね。」

「ありがとう。助かったわ。あなたが来てくれるなんて、運がついてるわ。この
 モンスターたちは魔王軍のモンスターなの。森林のモンスターの動向調査で来たら、
 こいつらが集結してるのを見つけたの。」

「なるほど、それは大当たりだったみたいだね。こいつらをなんとかしないと新たな街が
 あぶなくなりそうだね。協力するよ。」

魔法使いは巨乳魔女から経緯を簡単に聞くと、さっそく、モンスターとの戦いに協力して
参戦するのであった。魔法使いは魔法の杖を構えると詠唱を始めるのであった。

「では、とっとと、このモンスターたちには退場願おうかな。燃え盛る爆炎よ。我の前の
 敵を燃やし尽くせ。ヴォ、ヴォ、ヴォカーン。」

「ウケー。ウケケー。グフ。」

「ウケ。ウケケ。グフ。」

「ウゴ。ウゴゴ。グフ。」

魔法使いは広範囲に炎の魔法による爆炎攻撃を放った。その爆炎攻撃はただ燃えるだけで
なく、爆発も伴っており、魔法攻撃の範囲にいたリーダーゴブリンやゴブリンさらに
巨大ゴブリンが燃やされたり、爆発に巻き込まれて吹っ飛んだりして、次々と倒されて
いくのであった。

「す、すごいわ。あなた、こんな強力な魔法を使えたのね。魔法使いの大会で使われて
 いたら、負けていたわ。」

「はは。この爆炎攻撃の魔法を闘技場で使ったりしたら、観客まで巻き込んじゃうから
 使えるわけないよ。それより、これでさっきまでいたモンスターの半分は倒せたかな。」

巨乳魔女は魔法使いの大規模な魔法に目を丸くして驚くのであった。魔法使いの大規模な
魔法でモンスターの数は最初の3割程度になり、巨乳魔女たちは優勢になるのであった。
しかし、魔王軍のモンスターはかなり数が減ったにもかかわらず、あきらめる様子は
なかった。

「お姉さま。まだ、モンスターたちがあきらめずに向かって来ますわ。」

「もう、これだけ倒せば、引き下がるはずだけど。リーダーゴブリンも1体倒したから、
 統率が悪くなるはずなのに。」

「うーん。まだ、リーダーゴブリンが残っているから、部隊を立て直して、攻めてくる
 気だな。こんなに数を減らしてもやる気だとは、意外だな。後続部隊のモンスターが
 やって来るのかな。」

巨乳魔女は未だに攻めてくるモンスターに焦りを感じ始めるのであった。しかし、
魔法使いは戦況を的確に把握して、次の手を打とうとするのであった。

「じゃあ。まずはリーダーゴブリンを片付けてやろう。残りのモンスターの数も少なく
 なってきているから、統率している奴を倒せば、あとは部隊が瓦解していくだろう。
 炎よ。とおー。ヴォー。」

「ウケー。ウケケー。グフ。」

「そ、そうね。あなた。こんな状況でも的確に打開策を出せるなんて、頼りになるわね。」

魔法使いは炎の魔法を発動させて、大きな火炎魔法をリーダーゴブリンにぶつけるので
あった。くらったリーダーゴブリンは燃え尽きて、その場で倒れるのであった。巨乳魔女は
冷静な対応をする魔法使いを高く評価するのであった。

「ウケー。ウケケー。」

「う。なんだ。リーダーゴブリンが逃げだしたな。もう撤退する気かな。」

残りのリーダーゴブリンが持ち場を捨てるように後方に下がり出すと、魔法使いは
モンスターたちが撤退すると思うのであった。しかし、リーダーゴブリンは予想外の
行動に出るのであった。

「ウケー。ウケケー。ピュー。」

「ドゴーン。バリ、バリ。」

リーダーゴブリンは口笛を吹くと、それが合図となり、森林の奥から、木を折りながら、
何か大きなものが巨乳魔女たちへ迫ってくるのであった。

「な、何、何かが来ているような。」

「何でしょうか。お姉さま。私も何か強い圧力を感じますわ。」

「ドゴーン。バリ、バリ。」

「うーん。参ったな。あんなモンスターを投入してくるとは、モンスターたちが
 あきらめずに攻めてくるわけだ。」

魔法使いは迫ってくるモンスターの姿を目視するとモンスターたちが攻め続ける理由を
理解するのであった。迫ってきたモンスターは動く巨木といい、森林に生息する強力な
木のモンスターであった。

「な、何あれ。あんなモンスター見たことないわ。」

「あれは動く巨木っていう強力なモンスターだよ。やばいな。3人でやれるかな。
 とりあえず、作戦変更だ。君たち2人で動く巨木を抑えていてくれ。距離をとって、
 無理しなくていいから。僕はその間にリーダーゴブリンを仕留めるから、それが
 終わったら、3人であの動く巨木を倒すよ。」

魔法使いが動く巨木を見ると、やばい相手と認識し、作戦を変更するのであった。
巨乳魔女と竪琴使いは動く巨木と対峙するとそのすごさに驚くのであった。

「で、でかいわね。それに頑丈そうね。でも、木だから、炎に弱そうね。」

「はい。お姉さま。私もサポートしますのでいっしょに時間を稼ぎましょう。」

「ドゴーン。ズシャー。」

驚いていた巨乳魔女と竪琴使いに、動く巨木は太い枝でなぎ払ってくるのであった。
2人は後方に飛んで、かわすと、攻撃を始めるのであった。

「あぶないわね。あの太い枝に当たったら、吹き飛ばされそうね。あれに気をつけて
 攻撃開始よ。炎よ。えい。ヴォー。」

「ドゴーン。」

巨乳魔女は動く巨木に弱点と思われた炎の魔法を放つと大きな火炎魔法を浴びせるので
あったが、動く巨木にはほとんど効いていない様子であった。

「あら、あまり効いていないみたい。まずいわね。本当に時間稼ぎしかできない
 みたいね。」

「お姉さま。次は私がやりますわ。トーン。」

「ドゴーン。ピシ。」

今度は竪琴使いが静穏の竪琴を奏でて、衝撃波を発生させるが、動く巨木にかすり傷が
軽くつく程度であまりダメージが入っていないようであった。

「えー。そんな。私の攻撃もあまり効いていないみたいですわ。」

「あなたは後ろに下がって、攻撃してちょうだい。前衛は私が務めるわ。」

巨乳魔女は竪琴使いに後ろに下がって戦うように指示するのであった。今度は、動く巨木が
お返しとばかりに攻撃を仕掛けてくるのであった。

「ドゴーン。スルスル。」

「え、何。ツタみたいなのが伸びてきて、早い。きゃ。」

動く巨木はツタを伸ばすと、ツタを巨乳魔女の体にはわせて、彼女の体を拘束するので
あった。巨乳魔女はツタの拘束があまりにも突然で回避できず、やばいと感じてしまうので
あった。動く巨木は拘束した巨乳魔女に対して、太い枝でなぎ払い攻撃をくらわせようと
した。

「ドゴーン。ズシャー。」

「あぶないですわ。お姉さま。トーン。」

「きゃあ。痛ーい。」

竪琴使いがとっさに静穏の竪琴を奏でて衝撃波を発生させると巨乳魔女を拘束して
いたツタをバラバラにして、巨乳魔女の拘束を解くのであった。巨乳魔女は寸前のところで
太い枝によるなぎ払い攻撃の直撃を避けられたが、体の一部に攻撃を受けてしまい、
ダメージを負うのであった。

「大丈夫ですか。お姉さま。」

「ええ、直撃は避けられたけど、かすった程度でかなり痛いわ。やばいわね。この
 モンスター。魔法もあまり通用しないし、竪琴による攻撃もあまり効かないし、
 しかも、相手は頑丈そうだし。」

巨乳魔女と竪琴使いは動く巨木を前にかなりの苦戦を強いられるのであった。一方、
魔法使いの方は残っていたモンスターたちへ魔法攻撃をしていた。

「うーん。やるな。あのリーダーゴブリンを倒せば、連中の統率が崩れるのに、
 あいつをやらせまいと残存するゴブリンと巨大ゴブリンで守りを固めてくるとは。」

魔法使いもリーダーゴブリンを倒そうと魔法攻撃を放っていたが、周りのモンスターたちが
守りを固めて、思うように事を運べないでいた。魔法使いは近くで動く巨木にダメージを
負わされた巨乳魔女を目視すると状況がまずいと感じ始めた。

「うーん。彼女たちに動く巨木を相手させるのは無茶だったかな。このままだと
 まずいな。一気にこのモンスターを一掃するか。いや。さっきの魔法を放ったら、
 魔力が尽きちゃうよな。うーん。どうしよう。」

魔法使いは状況を打破するために先ほどの大規模な魔法を発動することを考えたが、残りの
魔力を気にしていた。しかし、目の前のモンスターたちを倒せば、あとは動く巨木だけに
なるので、戦いが有利に進められることは間違いなかった。しかし、魔法使いは魔法使いの大会のときのようになぜか魔力の残量をかなり気にしているのであった。だが、巨乳魔女の
ダメージを負う姿を目撃してしまうと認識を改めるのであった。

「うーん。このままだと、こっちのリーダーゴブリンを倒す頃には彼女たちがやられ
 ちゃうな。作戦変更だね。全力でやろう。燃え盛る爆炎よ。我の前の敵を燃やし
 尽くせ。ヴォ、ヴォ、ヴォカーン。」

「ウケー。ウケケー。グフ。」

「ウケ。ウケケ。グフ。」

「ウゴ。ウゴゴ。グフ。」

魔法使いは大規模な魔法を再び発動し、広範囲に炎の魔法による爆炎攻撃を放った。
魔法使いはリーダーゴブリンを含め、残存するモンスターのほとんどを倒してしまうので
あった。これにより、魔法使いの魔力は尽きてしまった。

「よし。これでこっちのモンスターはほぼ一掃できたから、大丈夫だな。魔力は空っぽに
 なったけど。今から、君たちの応援に行けるよ。」

「助かったけど、魔力が尽きちゃったなら、もう魔法が使えないじゃない。どうやって
 戦うの。まさか、魔法の杖の打撃攻撃でやるつもり。男性でも、あんな強力な
 モンスターを相手になんて、無茶よ。」

巨乳魔女は魔法使いが自分たちの応援のため、魔力を使い果たしたことを心配するので
あったが、魔法使いはなぜか余裕を持っていた。

「いや。まさか。魔法の杖で打撃攻撃なんて、そんな無茶苦茶なことはしないさ。実は、
 魔力が尽きると僕にはあるとっておきの方法があるんだよ。ほら、この腕輪が光って。
 うーん。来ちゃったな。」

魔法使いは巨乳魔女の言葉に答えようとしゃべり始めたが、彼の腕にはめられていた腕輪が
黄色の光を帯び始めて、光出すのであった。次の瞬間、黄色の光は魔法使いを包み込む
のであった。

「あーきたきた。この感覚、いい感じだな。」

なんと、魔法使いの体は黄い光の中で変化を始めるのであった。まずはたくましくは
ないが男らしい手がか細く白い指を備えた手へと変化し出した。そして、脚も細くスラリとしたものに変化していくのであった。さらに変化は進み、肌は白くきめ細かになるので
あった。

「あ、あー。体が変わっていっているな。いいー。」

魔法使いの体の変化はこれにとどまらず、胴体にも及び始めた。胸の少し筋肉質な
部分が徐々に柔らかくなると胸が少しずつ膨らみ始めるのであった。初めは少し隆起する
程度あったが服を押し上げていき、みるみるうちに胸がどんどんと膨らみメロン手前
くらいのサイズにまで膨らみ、ピンク色の乳首や乳輪が形成されていくのであった。
これとは逆に腰の部分はキュッとくびれて見事なくびれが形成されるのであった。

「あ、いい感じに、胸が膨らんでいく。はあん。」

魔法使いは胸が膨らみ、その感覚に思わず、声を発してしまうのであったが、この声が
まるで女性のような高い声に変わってしまっていた。胸の膨らみに呼応するように
太ももは適度に膨らみ、お尻も膨らみ始めて、美尻が形成されるのであった。

「はあん、気持ちいいな。それに、太ももやお尻も大きくなってるぞ。」

体の変化は顔にもおよび、顔の形が卵型の形になると、魔法使いの目は切れ長になり、
まつ毛も伸びていき、唇もプクッと膨らんでいくのであった。最後に髪の毛が伸びていくと背中まで達して金色の髪になるのであった。さらにポニーテールのように髪留めで
結われるのであった。魔法使いの体は25歳くらいのエロい大人の女性に変貌を
遂げるのであった。変化はこれにとどまらずに服にもおよび、魔法使いの服はFカップの
巨乳を包むように赤色の下着のような衣装と股間を覆うように赤色のTバックのような
衣装に変わると、その前に赤色の透けた前垂れがつけられて、かかとのほとんどない
赤色の靴に変化するのであった。最後に顔に化粧が施されていき、ファンデーションが
塗られると濃いめのアイシャドウと赤い口紅が塗られていった。

「うふーん。変身が終わったみたいね。うふ。」

腕輪から出ていた黄い光が収まると魔法使いの立っていた場所には25歳くらいの
エロい感じの巨乳な美女がたたずんでいたのであった。その姿はセクシーな踊り子の
ようであった。エロい感じの巨乳な美女もとい踊り子はさっそく戦いに参戦するので
あった。

「うふ。おまたせ。さっさとこの動く巨木を倒しちゃいましょ。」

「え、えー。どういうこと。魔法使いが踊り子みたいに変身しちゃったわ。」

「そのことはあとで説明するから、まずは戦いに集中してね。」

踊り子はふところから双短刀を取り出すと軽やかなステップで動く巨木に接近するので
あった。動く巨木は迫ってきた踊り子に太い枝でなぎ払い攻撃を仕掛けるのであった。

「ドゴーン。ズシャー。」

「うふ。やってくると思ったわ。でも、遅いわよ。サッ。えい。やー。」

踊り子はなぎ払い攻撃を軽々とかわすとカウンターで太い枝を双短刀で切り刻むので
あった。動く巨木の片方の太い枝はボロボロに切り刻まれてしまい、地面に落下するので
あった。

「ドゴーン。ギュオー。」

「あら、痛かったかしら。これでなぎ払い攻撃は半分できないわね。」

「す、すごい。あいつの腕のような太い枝を切り刻んで使い物にならないように
 したのね。」

踊り子は動く巨木のダメージによるうめき声を聞きながら、余裕で語りかけるのであった。
しかし、動く巨木もやられてばかりでなく、反撃に出ると、素早く、ツタを踊り子に
伸ばすと拘束しようとした。

「ドゴーン。スルスル。」

「うふ。お次はツタで拘束する気ね。バレバレよ。えい。えい。」

「ドゴーン。ギュオー。」

なんと、動く巨木がツタで踊り子を包囲して、拘束をしようとした瞬間、踊り子は双短刀を
素早く連続で振り回して、ツタを木っ端みじんに切り刻んでしまうのであった。またもや、
踊り子の攻撃をくらってしまい、打つ手をなくした動く巨木はやぶれかぶれに突進攻撃に
移るのであった。

「ドゴーン。ドゴーン。」

「へー。今度は突進するのね。確かに今までで一番効果的な攻撃方法ね。でも、
 避けちゃえばどうってことないわね。うふ。」

踊り子は突進してきた動く巨木を軽々としたステップで避けるのであった。動く巨木は
突進していたので近くの大木にぶつかってしまい、少し体勢を崩すのであった。踊り子は
チャンスとばかりにとどめを刺そうとするのであった。

「もう、終わりにしましょう。いくわよ。えい。やー。えい。やー。えい。えーい。」

「ドゴーン。グ、グ、グフ。」

踊り子は双短刀の連続攻撃で動く巨木の幹にあたる部分の1箇所を徹底的に切り刻み、
奥深くまでえぐりとるように刻むのであった。動く巨木は急所を破壊されてしまったようで
ゆっくりと崩れるように倒れてしまうのであった。

「あら、もう終わりかしら、もう少し楽しみたかったのに、うふ。」

「す、すごいわ。あの頑丈な動く巨木をあんな簡単に倒しちゃうなんて。」

「あの。それよりも、お姉さま。あの方も私たちと似たような副作用をお持ちの
 ようですわ。」

巨乳魔女は動く巨木を悠々と倒した踊り子を尊敬の眼差しで見つめ、竪琴使いは踊り子が
自分たちと似た境遇の持ち主と思うのであった。
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