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第2章 新たなる仲間
第19話 誘拐犯との戦い
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戦士と腕輪 第19話 誘拐犯との戦い
少年と弓使いは失踪者の捜索のため、少年が巨乳魔女に変身しておとり役になるので
あった。巨乳魔女は人気の少ない路地に入って歩いていき、相手が襲ってきやすい状況を
作り出すのであった。巨乳魔女は路地に入って歩き始めた直後、怪しげな影を目撃するの
であった。
「何かしら。もしかしたら、今回の失踪者と関係があるのかしら。うまく誘き寄せられた
のかも。」
巨乳魔女の目線の先には暗くて見えづらかったが、確かに人影が見えていた。その人影は
徐々に巨乳魔女に迫って来るのであった。彼女は腰に隠していた魔法の杖を構えると戦闘の
体制に移行するのであった。
「さあ。失踪者と関わりのある犯人ならかかって来なさい。やっつけてあげる。」
「ゴガー。ゴガー。」
怪しい人影が巨乳魔女に近づいてくると人ではない鳴き声のようなものが聞こえてくる
のであった。巨乳魔女は予想外のことに少し驚きを隠せないでいた。
「え。この鳴き声みたいのは、まさか。モンスター?」
「ゴガー。ゴガー。」
なんと、路地の暗闇から姿を表したのは人ではなく、モンスターであった。てっきり、
失踪者に関わっていた犯人は人だと思われていたので、巨乳魔女には予想外のことで
あった。しかし、巨乳魔女は気を取り直して、目の前のモンスターに意識を集中するので
あった。
「こんなモンスターは今まで見たことがないわね。人型でしかも背中に翼が
ついているわ。」
巨乳魔女も見たことのないモンスターの名はガーゴイルといい、人型で背中に翼が生えて
おり、飛行も可能であった。さらにガーゴイルは知能も高いのであった。巨乳魔女は先手
必勝とばかりに魔法攻撃を開始するのであった。
「これでもくらいなさい。炎よ。えい。ヴォー。」
「ゴガー。おまえ、魔法使うのか。いい獲物だ。」
巨乳魔女は魔法の杖から火炎魔法を出して、ガーゴイルに攻撃するのであった。しかし、
ガーゴイルは横に飛んで、魔法攻撃をあっさりとかわしてしまうと巨乳魔女との距離を
一気に詰めてしまうのであった。
「えっ。避けちゃったの。なかなかやるわね。」
「ゴガー。ゴガー。ブン。」
ガーゴイルは剣を持っており、間合いを詰めたので、それを巨乳魔女に振り下ろしてくる
のであった。
「わ。危ないわね。カキン。」
「ゴガー。ゴガー。ブン。ブン。」
巨乳魔女は魔法の杖でガーゴイルの攻撃を受けるが、ガーゴイルが連続で剣による攻撃を
加えてくるのであった。巨乳魔女も後ろに飛んでかわしていたが、相手の攻撃に劣勢に
なるのであった。彼女は魔法攻撃を試みるが、間合いが近すぎて魔法を発動する
タイミングがなかった。
「ゴガー。ゴガー。ブブン。」
「きゃあ。痛ーい。」
ガーゴイルの強烈な一撃が巨乳魔女を襲い、彼女はその場で膝をついてしまうのであった。
一方、その頃、巨乳魔女の後方で護衛をしていた弓使いは路地に入ってしまった巨乳魔女の
様子を確認できないでいた。
「う。あいつは何をやっているんだ。路地に入ったら、見通しが悪くなるのに、誘拐犯
からすれば、格好の的になってしまうぞ。仕方ないな。距離が縮まってしまうが
俺も路地に入るか。」
弓使いは巨乳魔女の入っていった路地に向かうのであった。路地の中では巨乳魔女が
ガーゴイルの強烈な攻撃で膝をついており、ガーゴイルはとどめを刺すかの様子であった。
「ゴガー。今日の獲物、おまえに決めた。ガシ。」
「えっ。ちょっと。どうするつもりなの。」
ガーゴイルは巨乳魔女に攻撃を加えず、彼女の体を両腕で拘束すると抱えるような体勢を
とり、背中の翼を羽ばたかせるのであった。ちょうど、そのとき、弓使いが路地の中に
入って来るのであった。
「う。あれは、ガーゴイル。まさか。今回の失踪者の件はモンスターが本当に絡んで
いたのか。まずい、あいつが連れ去られてしまう。」
「ゴガー。他の人間が来たか。さっさと逃げる。」
ガーゴイルは弓使いの姿を見ると巨乳魔女を拘束した状態で飛んでいくのであった。
弓使いも弓矢で攻撃しようとしたが、巨乳魔女に当たってしまう可能性のあったので
あきらめるのであった。
「し、しまった。まんまとガーゴイルに連れ去られてしまった。今ならまだ
追跡できるかもしれない。追うか。」
弓使いは闇夜の空に消えていくガーゴイルと巨乳魔女を追うために走り出すのであった。
数十分後、ガーゴイルは追っ手をまくために巨乳魔女を拘束しながら、新たな街を
あちこち飛んでおり、新たな街の隅にある古びた倉庫に降り立つのであった。
「ゴガー。ゴガー。追っ手いない。」
「もう。乱暴に扱ってくれて、ただでは済ませないからね。」
ガーゴイルは追っ手が来ていないことを確認すると古びた倉庫の中に巨乳魔女を連れ
込むのであった。巨乳魔女も大したケガはしておらず、ガーゴイルに文句を言えるくらいに
元気であったが、拘束された状態であったのでガーゴイルに従うしかなかった。
「ゴガー。おまえ、ここに入れ。」
「わ、分かったわよ。入ればいいんでしょ。もう、乱暴なんだから。」
ガーゴイルが巨乳魔女を連れて、古びた倉庫の中に入ると奥の部屋に巨乳魔女を入れて、
ドアのカギをロックするのであった。明かりがない部屋であったのでドアから漏れる
外側からの光を頼りに、巨乳魔女は部屋の中を見ていくと複数の人物の姿をとらえるので
あった。
「あの。もしかして、あなたたちは失踪した娘さんたちね。よかったわ。まだ生きていて
くれたのね。」
「あ、あなたもここに連れてこられたんですか?」
巨乳魔女が失踪していた若い娘たちに声をかけると、若い娘たちはか細い声で返事をして
くるのであった。巨乳魔女は彼女たちの生存を確認するとほっと安心するのであった。
「ええ。そうよ。でも、あなたたちが生きていてくれてよかったわ。両親がとても
心配されていたのよ。私はあなたたちを捜索するために動いていたんだけど、あの
モンスターに捕まったのよ。」
「そ、そうだったんですか。私たちも夜に街の中を歩いていたら、あの背中に翼のついた
モンスターに捕まって、ここに連れてこられたんです。」
失踪していた若い娘たちは失踪当時の状況を説明していくのであった。各々、状況は違うが
夜にガーゴイルに捕まって、連れてこられたのであった。巨乳魔女は彼女たちにさらに
詳しくその後の状況を聞くのであった。
「実は身代金とかの要求はないし、まあ、モンスターが犯人ならそんなことはしないで
しょうけど、あなたたち、捕まった後に何かされていないかしら。」
「じ、実はここに連れてこられてから、何度か、ドアの外に連れて行かれて、おかしな
魔法陣の上に座らされるんです。そこにいると何か元気がなくなってしまって、
ある程度時間が経過すると、またここに連れ戻されて閉じ込められるんです。」
「うーん。それって、何か、魔法で体力か魔力を吸い取られてしまってるのかしら。
全く、なんて危ないことをするのかしら。許せないわね。」
巨乳魔女は失踪していた若い娘から失踪時の状況やガーゴイルのおおよその目的を聞くので
あった。その後、巨乳魔女は古びた倉庫からの脱出を考え始めるのであった。
「失踪した人たちは見つけたから、あとはどうやってここから脱出するかよね。魔法の
杖はあのモンスターにここに連れて来られたときに没収されたから、魔法は使え
ないし、助けを呼ぼうにも、倉庫の中からじゃあ。声も届きそうにないし。」
巨乳魔女は脱出方法を考えていたが、魔法の杖を没収されて、魔法が使えない状態で
あったのでどうしたものかと考えていたが、ある作戦を思いつくのであった。
「こうなったら、ドアの外に連れ出されて、魔法陣に座らされたときが勝負ね。」
巨乳魔女はガーゴイルが自分をドアの外に連れ出したときに脱出を図ろうと考えるので
あった。30分後、巨乳魔女が部屋の中で待っているとドアの外にガーゴイルがやって
来るのであった。
「ゴガー。おまえ、元気そう、来い。」
「わ、わかったわ。言うことを聞くから乱暴はしないでね。」
ガーゴイルは今日捕まえてきたばかりの巨乳魔女を部屋の中から連れ出すと魔法陣が
描かれた場所へ連れていくのであった。巨乳魔女は従順なふりをしてガーゴイルについて
いくのであった。
「ゴガー。おまえ、ここに座れ。」
「わかったわよ。い、痛いことはやめてよね。」
巨乳魔女は魔法陣の中央付近まで連れてこられるとそこに座らされるのであった。
しばらくすると、ガーゴイルが何かを唱え始めるのであった。それに呼応するかのように
魔法陣がかすかに光り始めるのであった。
「ゴガー。今夜、おまえから、魔力、とれば、あれを召喚できる。」
「やっぱり、この魔法陣を使って、若い娘たちから魔力を吸い取っていたのね。」
やはり、ガーゴイルは若い娘たちから魔力を吸い取り、何かを召喚するようであった。
「ゴガー。今更遅いぞ。おまえ、魔力吸われる。」
「そんな簡単にあなたの思い通りにはさせないわよ。えい。」
巨乳魔女は魔法陣に魔力を吸われる前に自分から魔力を放出して、魔法陣に供給し始めた。
「ゴガー。バカ。自分から魔力、放出、自滅するぞ。」
「それはどうかしら、さっき、ここに座ったときに、この魔法陣の文字を消したり、
追加したり、滅茶苦茶にしてあげたわ。そこに魔力を注入すれば、面白いことに
なるわよ。」
「ゴガー。ばか、なんて、ことを、」
ガーゴイルは巨乳魔女の放った言葉に動揺した。さらに魔法陣からの光がより強烈になり
巨乳魔女を中心に魔法陣が爆発するのであった。爆発により吹き飛ばされたガーゴイルは
壁に激突するのであった。
「ゴガー。や、やってくれたな。」
「うふ。どうかしら、私の作戦は。あなたに捕まったのもわざとなのよ。犯人が足跡を
残さないでいたから、わざと捕まって、ここまで来て、暴れまくるって作戦よ。
魔法の杖は返してもらうからね。」
魔法陣の爆発の影響で没収されていた魔法の杖が転がっており、巨乳魔女は魔法の杖を
拾うとガーゴイルにわざと捕まっていたと伝えて、ガーゴイルにとどめを刺そうと
考えるのであった。しかし、ガーゴイルは巨乳魔女の言うことをあざ笑うかのように
こう言い放つのであった。
「ゴガー。確かに、してやられた。しかし、魔力は、十分、集まって、いた。
あれ、召喚できる。」
「な、なんですって。」
巨乳魔女がガーゴイルの発言に焦りを感じた瞬間、近くにあった別の魔法陣が光出し
始めるのであった。巨乳魔女は急いで別の魔法陣を破壊しようと魔法を放とうとした。
「こうなったら、魔法で。」
「ゴガー。無駄だ。もう、召喚の儀式、進んでいる。さあ。我の求めに応じよ。」
別の魔法陣が光出し始めると強烈な光が出て、巨乳魔女は一瞬目がくらむのであった。
光が収まると巨乳魔女は別の魔法陣をすぐに確認しようとした。なんとそこには強力な
モンスターが立っているのであった。
「グファー。」
「な、何あれ、とっても強そうだけど。」
「ゴガー。デーモン。召喚。成功。」
ガーゴイルが召喚したのはデーモンと呼ばれる悪魔モンスターであった。デーモンは人型でガーゴイルより一回り大きく、手には鋭そうな爪が生えており、背中には翼が生えていた。
デーモンは召喚されたばかりで呼吸を整えているように見えた。巨乳魔女は召喚された
うちに、すぐに仕留めようとデーモンに魔法攻撃を放とうとするのであった。
「これでもくらいなさい。炎よ。えい。ヴォー。」
「グファー。なんだ。そのくらいの炎でオレは焼けんぞ。ふん。」
巨乳魔女の火炎魔法が直撃したにも関わらず、デーモンはその場で余裕に立っているので
あった。これには巨乳魔女も驚き、焦りを感じるのであった。
「なかなかやるじゃないの。私も本気を出さないとね。」
「ゴガー。どう、かな。オレ、加勢する。2対1。」
ガーゴイルも壁に激突して倒れていたが起き上がり、巨乳魔女に攻撃をしようとする
のであった。巨乳魔女はガーゴイルとデーモンの強力なモンスター2体と対峙しなければ
ならず、不利な状況に陥るのであった。
「まずいわね。さすがにこの強そうなモンスター2体と戦うのは骨が折れそうね。」
「ゴガー。たっぷり、いたぶる。」
「グファー。呼ばれたばかりだから、肩慣らしにひねり潰してやろう。」
ガーゴイルとデーモンは巨乳魔女に攻撃を加えようと迫ろうとするのであった。しかし、
そのときであった。巨乳魔女の後方から高速な発射物がガーゴイルに飛んできた。
「シュパーン。」
「ゴガー。な、何。矢だと。」
ガーゴイルに飛んできたのは矢であった。当然、その矢を放ったのは弓使いであった。
弓使いは巨乳魔女のそばまで近づいて、安全を確認するのであった。
「大丈夫か。シュパーン。」
「来てくれたのね。ありがとう。」
弓使いは巨乳魔女が連れ去られたあと、ガーゴイルをすぐに追跡し始めたが、飛行して動かれたので、途中で見失ったが、周辺をくまなく捜索して、古びた倉庫を怪しいと思い、
倉庫の中に入ってきて、騒がしい音を聞いて、駆けつけるのであった。
「途中で見失いかけたが、周辺で使用されていないこの倉庫が怪しかったので、中に
入ってみたら、当たりだったようだな。やはり、今回の失踪に関わっていたのは
あのガーゴイルだったのか。」
「そうよ。目的はあの横に立っている強そうなモンスターを召喚するためだったみたい
なのよ。気をつけてね。」
弓使いと合流した巨乳魔女はさっそくモンスターたちを倒すべく、戦闘態勢に入るので
あった。先制攻撃を仕掛けたのは弓使いであった。
「クイックシュート。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。」
「ゴガー。く。たくさん。矢が。」
「グファー。こんな、ちんけな矢など、避けるまでもないわ。」
弓使いが静穏の弓でクイックシュートにより矢を高速に連射するとガーゴイルとデーモンに
向かって、すさまじい速さで飛んでいくのであった。ガーゴイルは剣で防ぐが何本かが腕に
刺さってしまい、ダメージを負うのであった。しかし、デーモンの方は鋭い爪で飛んで
きた矢を全て叩き落とすのであった。
「くそ。召喚された方のモンスターは俺の放った矢を全部叩き落としやがった。なんて
奴なんだ。これはやばいな。」
「召喚された方のモンスターは私に任せてちょうだい。あなたはガーゴイルっていうのを
お願いね。」
「わかった。任せろ。」
弓使いは自分の放った矢でデーモンの強さを実感すると、巨乳魔女の言う通りにダメージを
負わせたガーゴイルの方を相手にするのであった。弓使いはガーゴイルと距離をとりながら
矢をどんどんと放っていき、攻撃を加えていくのであった。
「ゴガー。くそ。矢が。うっとおしい。」
「シュパーン。なかなか、頑丈なやつだな。いくら当てても、きりがないな。」
ガーゴイルは弓使いの矢の攻撃でかなりのダメージを負っていたが、とどめを刺せるほど
には至っておらず、弓使いもガーゴイルを圧倒していたが、決め手にかけていた。一方、
巨乳魔女はデーモンと戦っていたが、今までの魔法攻撃があまり効かないようであった。
「これでもくらいなさい。風よ。ブシュー。」
「グファー。切り傷程度の風など効かぬわ。シャー。」
巨乳魔女の風魔法を受けたデーモンはものともせず、かえす刀で鋭い爪で攻撃をして
くるのであった。巨乳魔女はデーモンの爪による攻撃を魔法の杖で受けるのであった。
「きゃあ。もう、なんてやつなの。こっちの魔法攻撃をものともしないなんて。
もう少し、強力な魔法を使わないといけないわね。炎よ。お願い。ヴォ、ヴォー。」
巨乳魔女の魔法の杖から大きく強力な火炎が放出されるとデーモンに襲いかかるので
あった。デーモンもこの火炎魔法を直接くらうとその表情に変化が現れてきた。
「グファー。なかなかやるではないか。効いたぞ。こちらもお返しだ。地獄の炎よ。
敵を焼き尽くせ。ヴォーー。」
「えっ。あのモンスター。魔法も使えるの聞いてないわよ。」
巨乳魔女はデーモンの手から炎の魔法攻撃が放たれると一瞬驚くが横に飛んで、魔法攻撃を
なんとかかわすのであった。巨乳魔女とデーモンとの戦いは接戦を繰り広げるのであった。
その近くでは、弓使いがガーゴイルを圧倒していたが、とどめを刺せずにおり、戦況が膠着
していた。
「くそ。あと、一歩なんだが、とどめを刺せないな。こうなったら、あれをするか。」
「ゴガー。矢、痛い。でも。デーモンくるまで、なんとかしのげば。」
ガーゴイルは弓使いの攻撃をなんとか耐えて、デーモンが加勢に来るのを待っているようで
あった。弓使いはこのままではとどめを刺せないと感じるとある技を放つべく、弓の弦を
いつもより強く大きく引き始めるのであった。ガーゴイルも警戒して一瞬動かないで
いたが、弓使いはさらに弓の弦を強く引くので、ガーゴイルはすきありと感じて、剣で
攻撃をするのであった。
「ゴガー。動かない。斬りつける。ブン。」
「くらえ。強矢。ブシャーン。」
「ゴガー。しまった。グフ。」
弓使いの放った技である強矢により、ガーゴイルの胸に矢が当たるとそのまま貫通して、
胸に穴が空いてしまうのであった。ガーゴイルはその場で倒れ込むと息絶えてしまうので
あった。
「はあ。はあ。なんとか倒せたな。この技はためが長くなるから、攻撃を受ける可能性が
あったが、うまくいったな。」
弓使いはなんとかガーゴイルを倒すことに成功するのであった。一方、巨乳魔女と
デーモンとの戦いは接戦であったが、タフなデーモンの方が若干優勢であった。
「グファー。おまえの魔法攻撃はここまでかな。なかなか歯応えのある攻撃だったが、
あと一歩というところだな。」
「もう、本当にあのモンスターは頑丈なんだから、とっておきの魔法攻撃を浴びせない
とね。」
「シュパーン。ガーゴイルの方は片付けたぞ。あとはこのモンスターだけだな。
加勢するぞ。」
弓使いがガーゴイルを倒して、巨乳魔女に加勢すると矢を放つのであった。
「グファー。はは、そんなちんけな矢は私には届かんぞ。フン。」
しかし、デーモンは弓使いの放った矢をまたもや爪ではたき落とすのであった。弓使いは
弓矢による攻撃がデーモンにはあまり効果がないと判断するのであった。
「やっぱり、奴には俺の矢が効かないな。やはり、おまえの魔法攻撃に頼るしかないか。」
「さっきから、私も魔法攻撃を何発も放っているんだけど、思ったほどダメージを受けて
いないみたいなの。こうなったら、とっておきの魔法攻撃を放ちたいんだけど、
発動する前にスキができるから、出しづらいのよね。」
「わかった。俺が時間を稼ぐから、おまえは魔法攻撃の準備をしてくれ。」
弓使いは巨乳魔女の魔法発動の準備のため、デーモンと戦って、時間を稼ぐというので
あった。彼はデーモンへ向かって、絶え間なく矢を放つのであった。
「クイックシュート。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。」
「グファー。ははは。こんな矢など、はたき落としてくれるわ。」
デーモンは弓使いの矢をことごとくはたき落として、弓矢による攻撃を完全に防いでいた。
一方で、巨乳魔女は強力な魔法攻撃を放つべく、精神を集中していた。そんな姿を視界に
とらえたデーモンは巨乳魔女の妨害を図ろうとするのであった。
「グファー。あの女め。何かの準備をしているな。そうはいかんぞ。」
「どこを見ているんだ。おまえの相手は俺だぞ。シュパーン。」
「グファー。フン。こんな矢など、どうにでもなるわ。あの女に一撃くれてやる。」
デーモンは弓使いの矢などあまり気にせず、巨乳魔女の魔法発動の妨害のため、攻撃を
仕掛けようとしていた。弓使いはこの状況はまずいと判断するとある決断をするので
あった。
「弓矢がダメなら、あれで攻撃するしかないのか。仕方ない。クイックシュート。
シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。」
「グファー。何発打とうが、我には効かぬわ。」
弓使いはデーモンにまたもやクイックシュートで矢を放つのであったが、デーモンは爪で
はたき落として、防いでしまうのであった。しかし、弓使いにとっては、防がれることは
計算のうちだった。
「よし。これで矢を100本放ったぞ。」
弓使いがそう言うと弓使いの所持していた静穏の弓が青い光を放ち、弓使いを包み込む
のであった。
「この感覚は、あれが来てしまう。うおー。」
なんと、弓使いの体は青い光の中で変化を始めるのであった。まずは弓の弦でできてしまった指ダコのある男らしい手がか細く白い指を備えた手へと変化し出した。そして、脚も細くスラリとしたものに変化していくのであった。さらに変化は進み、肌は白くきめ細かに、腕や脚は少し縮んでいくのであった。
「あ、あー。体が変わっていっている。くおー。」
弓使いの体の変化はこれにとどまらず、胴体にも及び始めた。胸の筋肉質な部分が徐々に
柔らかくなると胸が少しずつ膨らみ始めるのであった。初めは少し隆起する程度あったが
服を押し上げていき、みるみるうちに胸がどんどんと膨らみリンゴくらいのサイズにまで
膨らみ、ピンク色の乳首や乳輪が形成されていくのであった。これとは逆に腰の部分は
キュッとくびれて見事なくびれが形成されるのであった。
「あ、くそ。む、胸が膨らんでいく。はあん。」
弓使いは自分の意思と反して胸が膨らみ、思わず、声を発してしまうのであったが、
この声がまるで女性のような高い声に変わってしまっていた。胸の膨らみに呼応する
ように太ももは適度に膨らみ、お尻も膨らみ始めて、美尻が形成されるのであった。
「はあん、俺はなんて声を出しているんだ。それに、太ももやお尻も大きくなってるぞ。」
体の変化は顔にもおよび、顔の形が卵型の形になると、弓使いの目は切れ長になり、
まつ毛も伸びていき、唇もプクッと膨らんでいくのであった。最後に髪の毛が伸びていくと肩まで達して青色の髪になるのであった。
弓使いの体は20歳くらいの清楚な大人の女性に変貌を遂げるのであった。変化はこれにとどまらずに服にもおよび、弓使いの服はCカップの美乳を包むように白色の右側の肩が開いたロングスカートのワンピースのドレスに変わり、白色のハイヒールが装着されていった。最後に顔に化粧が施されていき、ファンデーションが塗られるとアイシャドウと赤い
口紅が塗られていった。
「はあ、あはーん。変化が収まったみたいですわね。」
静穏の弓から出ていた青い光が収まると弓使いの立っていた場所には20歳くらいの
清楚な感じのスレンダーな美女がたたずんでいたのであった。さらに所持していた静穏の
弓が静穏の竪琴に変化しており、スレンダーな美女もとい竪琴使いはさっそく戦いに
戻るのであった。
「では、さっそく、お相手して差し上げますわ。トーン。」
「グファー。な、なんだと、弓使いが女に変身しただと、なんのつもりだ。」
竪琴使いは静穏の竪琴を奏で始めると徐々にテンポを速く、力強く、弦をひいていくので
あった。今回は補助効果を与えるものではないようであった。
「グファー。な、なんだ。衝撃波のようなものが来たぞ。まさか、あの竪琴からか。」
なんと、今回の竪琴使いは静穏の竪琴で衝撃波を発生させて、デーモンへ放っていた。
矢なら、ともかく、目に見えない衝撃波を防ぐことはできず、デーモンは竪琴使いの攻撃を
受けまくるのであった。
「グファー。この衝撃波は防御できんぞ。くそ。厄介な攻撃をしてくるな。あの女は。」
デーモンが竪琴使いの攻撃に翻弄されていると、巨乳魔女は精神の集中をほぼ終え、強力な
魔法の発動ができるようになっていた。
「待たせたわね。いくわよ。大いなる風よ。お願い。あいつを切り裂いてやって。
ブシュ。ブシュ。ブシュ。ブシューン。」
「グファー。や、やばい。あの魔法使い。魔法で真空の刃を。グシャ。グシャ。グフ。」
巨乳魔女は魔法の杖で強力な風魔法を発動して、強力な真空の刃をいくつも発生させると
デーモンに放つのであった。火には強かったデーモンもこの真空の刃で体を切り裂かれると
大ダメージをくらい、先程の竪琴使いの攻撃も相まって、その場で倒れ落ちてしまうので
あった。
「はあ。はあ。やったわ。このタフなモンスターをやっと倒せたわ。こんなに魔法攻撃が
通じにくいモンスターがいたなんて。」
「すごいですわ。お姉さま。さすがのモンスターもお姉さまの強力な魔法の前では立って
いられませんでしたわね。」
巨乳魔女はデーモンを倒して、一息つくのであった。竪琴使いがそんな巨乳魔女を
労うかのように声をかけるのであったが、巨乳魔女はある言葉に反応するのであった。
「ありがとう。あなたのサポートがなければ、このモンスターに魔法攻撃を発動でき
なかったわ。ところで、お姉さまって、どういうこと。元の姿はあなたの方が
年上でしょ。」
「でも、今は、お姉さまの方が年上ですし、私、姉妹がいれば、きっとお姉さまと
呼んでしまいたくなるので、これからは、あなたのことをお姉さまと呼ばせて
ください。」
「もう、わかったわ。好きにしなさい。」
竪琴使いの懇願を巨乳魔女は渋々認めて、お姉さまと呼ぶことを許すのであった。その
あと、巨乳魔女と竪琴使いは部屋に閉じ込められていた若い娘たちを助け出すと
古びた倉庫の中から外へ出て、保安隊に預けるのであった。こうして、失踪していた
若い娘たちは無事に親元へ送られるのであった。数時間後、元の姿に戻った少年と弓使いは
古びた倉庫でモンスターの死骸を回収すべく準備をしていた。
「保安隊の方が倉庫の中を調べて、特に証拠品もないようなので、モンスターの死骸は
俺たちで処分していいそうです。」
「そうか。こんな珍しいモンスターなら道具屋で高く買い取ってくれるだろう。」
少年と弓使いはモンスターの死骸を見ながら、高い買い取り額を期待してしゃべっていた
とき、少年がガーゴイルの首元を見て、あることに気がつくのであった。
「あれ、このガーゴイル、首元にネックレスをしているぞ。この飾りは確か、
魔王軍の印だ。こいつ、魔王軍のモンスターだったんだ。」
「なるほど、この街で若い娘を誘拐して、魔力を魔法陣で蓄えて、デーモンを召喚して
暴れさせて、街を襲撃させたかったんだろう。」
「魔王軍め。また、悪さを企みやがって、許さないぞ。」
少年と弓使いは今回の失踪事件に魔王軍が関わっていることを知ると魔王軍への怒りを
ふつふつと蓄えていくのであった。
少年と弓使いは失踪者の捜索のため、少年が巨乳魔女に変身しておとり役になるので
あった。巨乳魔女は人気の少ない路地に入って歩いていき、相手が襲ってきやすい状況を
作り出すのであった。巨乳魔女は路地に入って歩き始めた直後、怪しげな影を目撃するの
であった。
「何かしら。もしかしたら、今回の失踪者と関係があるのかしら。うまく誘き寄せられた
のかも。」
巨乳魔女の目線の先には暗くて見えづらかったが、確かに人影が見えていた。その人影は
徐々に巨乳魔女に迫って来るのであった。彼女は腰に隠していた魔法の杖を構えると戦闘の
体制に移行するのであった。
「さあ。失踪者と関わりのある犯人ならかかって来なさい。やっつけてあげる。」
「ゴガー。ゴガー。」
怪しい人影が巨乳魔女に近づいてくると人ではない鳴き声のようなものが聞こえてくる
のであった。巨乳魔女は予想外のことに少し驚きを隠せないでいた。
「え。この鳴き声みたいのは、まさか。モンスター?」
「ゴガー。ゴガー。」
なんと、路地の暗闇から姿を表したのは人ではなく、モンスターであった。てっきり、
失踪者に関わっていた犯人は人だと思われていたので、巨乳魔女には予想外のことで
あった。しかし、巨乳魔女は気を取り直して、目の前のモンスターに意識を集中するので
あった。
「こんなモンスターは今まで見たことがないわね。人型でしかも背中に翼が
ついているわ。」
巨乳魔女も見たことのないモンスターの名はガーゴイルといい、人型で背中に翼が生えて
おり、飛行も可能であった。さらにガーゴイルは知能も高いのであった。巨乳魔女は先手
必勝とばかりに魔法攻撃を開始するのであった。
「これでもくらいなさい。炎よ。えい。ヴォー。」
「ゴガー。おまえ、魔法使うのか。いい獲物だ。」
巨乳魔女は魔法の杖から火炎魔法を出して、ガーゴイルに攻撃するのであった。しかし、
ガーゴイルは横に飛んで、魔法攻撃をあっさりとかわしてしまうと巨乳魔女との距離を
一気に詰めてしまうのであった。
「えっ。避けちゃったの。なかなかやるわね。」
「ゴガー。ゴガー。ブン。」
ガーゴイルは剣を持っており、間合いを詰めたので、それを巨乳魔女に振り下ろしてくる
のであった。
「わ。危ないわね。カキン。」
「ゴガー。ゴガー。ブン。ブン。」
巨乳魔女は魔法の杖でガーゴイルの攻撃を受けるが、ガーゴイルが連続で剣による攻撃を
加えてくるのであった。巨乳魔女も後ろに飛んでかわしていたが、相手の攻撃に劣勢に
なるのであった。彼女は魔法攻撃を試みるが、間合いが近すぎて魔法を発動する
タイミングがなかった。
「ゴガー。ゴガー。ブブン。」
「きゃあ。痛ーい。」
ガーゴイルの強烈な一撃が巨乳魔女を襲い、彼女はその場で膝をついてしまうのであった。
一方、その頃、巨乳魔女の後方で護衛をしていた弓使いは路地に入ってしまった巨乳魔女の
様子を確認できないでいた。
「う。あいつは何をやっているんだ。路地に入ったら、見通しが悪くなるのに、誘拐犯
からすれば、格好の的になってしまうぞ。仕方ないな。距離が縮まってしまうが
俺も路地に入るか。」
弓使いは巨乳魔女の入っていった路地に向かうのであった。路地の中では巨乳魔女が
ガーゴイルの強烈な攻撃で膝をついており、ガーゴイルはとどめを刺すかの様子であった。
「ゴガー。今日の獲物、おまえに決めた。ガシ。」
「えっ。ちょっと。どうするつもりなの。」
ガーゴイルは巨乳魔女に攻撃を加えず、彼女の体を両腕で拘束すると抱えるような体勢を
とり、背中の翼を羽ばたかせるのであった。ちょうど、そのとき、弓使いが路地の中に
入って来るのであった。
「う。あれは、ガーゴイル。まさか。今回の失踪者の件はモンスターが本当に絡んで
いたのか。まずい、あいつが連れ去られてしまう。」
「ゴガー。他の人間が来たか。さっさと逃げる。」
ガーゴイルは弓使いの姿を見ると巨乳魔女を拘束した状態で飛んでいくのであった。
弓使いも弓矢で攻撃しようとしたが、巨乳魔女に当たってしまう可能性のあったので
あきらめるのであった。
「し、しまった。まんまとガーゴイルに連れ去られてしまった。今ならまだ
追跡できるかもしれない。追うか。」
弓使いは闇夜の空に消えていくガーゴイルと巨乳魔女を追うために走り出すのであった。
数十分後、ガーゴイルは追っ手をまくために巨乳魔女を拘束しながら、新たな街を
あちこち飛んでおり、新たな街の隅にある古びた倉庫に降り立つのであった。
「ゴガー。ゴガー。追っ手いない。」
「もう。乱暴に扱ってくれて、ただでは済ませないからね。」
ガーゴイルは追っ手が来ていないことを確認すると古びた倉庫の中に巨乳魔女を連れ
込むのであった。巨乳魔女も大したケガはしておらず、ガーゴイルに文句を言えるくらいに
元気であったが、拘束された状態であったのでガーゴイルに従うしかなかった。
「ゴガー。おまえ、ここに入れ。」
「わ、分かったわよ。入ればいいんでしょ。もう、乱暴なんだから。」
ガーゴイルが巨乳魔女を連れて、古びた倉庫の中に入ると奥の部屋に巨乳魔女を入れて、
ドアのカギをロックするのであった。明かりがない部屋であったのでドアから漏れる
外側からの光を頼りに、巨乳魔女は部屋の中を見ていくと複数の人物の姿をとらえるので
あった。
「あの。もしかして、あなたたちは失踪した娘さんたちね。よかったわ。まだ生きていて
くれたのね。」
「あ、あなたもここに連れてこられたんですか?」
巨乳魔女が失踪していた若い娘たちに声をかけると、若い娘たちはか細い声で返事をして
くるのであった。巨乳魔女は彼女たちの生存を確認するとほっと安心するのであった。
「ええ。そうよ。でも、あなたたちが生きていてくれてよかったわ。両親がとても
心配されていたのよ。私はあなたたちを捜索するために動いていたんだけど、あの
モンスターに捕まったのよ。」
「そ、そうだったんですか。私たちも夜に街の中を歩いていたら、あの背中に翼のついた
モンスターに捕まって、ここに連れてこられたんです。」
失踪していた若い娘たちは失踪当時の状況を説明していくのであった。各々、状況は違うが
夜にガーゴイルに捕まって、連れてこられたのであった。巨乳魔女は彼女たちにさらに
詳しくその後の状況を聞くのであった。
「実は身代金とかの要求はないし、まあ、モンスターが犯人ならそんなことはしないで
しょうけど、あなたたち、捕まった後に何かされていないかしら。」
「じ、実はここに連れてこられてから、何度か、ドアの外に連れて行かれて、おかしな
魔法陣の上に座らされるんです。そこにいると何か元気がなくなってしまって、
ある程度時間が経過すると、またここに連れ戻されて閉じ込められるんです。」
「うーん。それって、何か、魔法で体力か魔力を吸い取られてしまってるのかしら。
全く、なんて危ないことをするのかしら。許せないわね。」
巨乳魔女は失踪していた若い娘から失踪時の状況やガーゴイルのおおよその目的を聞くので
あった。その後、巨乳魔女は古びた倉庫からの脱出を考え始めるのであった。
「失踪した人たちは見つけたから、あとはどうやってここから脱出するかよね。魔法の
杖はあのモンスターにここに連れて来られたときに没収されたから、魔法は使え
ないし、助けを呼ぼうにも、倉庫の中からじゃあ。声も届きそうにないし。」
巨乳魔女は脱出方法を考えていたが、魔法の杖を没収されて、魔法が使えない状態で
あったのでどうしたものかと考えていたが、ある作戦を思いつくのであった。
「こうなったら、ドアの外に連れ出されて、魔法陣に座らされたときが勝負ね。」
巨乳魔女はガーゴイルが自分をドアの外に連れ出したときに脱出を図ろうと考えるので
あった。30分後、巨乳魔女が部屋の中で待っているとドアの外にガーゴイルがやって
来るのであった。
「ゴガー。おまえ、元気そう、来い。」
「わ、わかったわ。言うことを聞くから乱暴はしないでね。」
ガーゴイルは今日捕まえてきたばかりの巨乳魔女を部屋の中から連れ出すと魔法陣が
描かれた場所へ連れていくのであった。巨乳魔女は従順なふりをしてガーゴイルについて
いくのであった。
「ゴガー。おまえ、ここに座れ。」
「わかったわよ。い、痛いことはやめてよね。」
巨乳魔女は魔法陣の中央付近まで連れてこられるとそこに座らされるのであった。
しばらくすると、ガーゴイルが何かを唱え始めるのであった。それに呼応するかのように
魔法陣がかすかに光り始めるのであった。
「ゴガー。今夜、おまえから、魔力、とれば、あれを召喚できる。」
「やっぱり、この魔法陣を使って、若い娘たちから魔力を吸い取っていたのね。」
やはり、ガーゴイルは若い娘たちから魔力を吸い取り、何かを召喚するようであった。
「ゴガー。今更遅いぞ。おまえ、魔力吸われる。」
「そんな簡単にあなたの思い通りにはさせないわよ。えい。」
巨乳魔女は魔法陣に魔力を吸われる前に自分から魔力を放出して、魔法陣に供給し始めた。
「ゴガー。バカ。自分から魔力、放出、自滅するぞ。」
「それはどうかしら、さっき、ここに座ったときに、この魔法陣の文字を消したり、
追加したり、滅茶苦茶にしてあげたわ。そこに魔力を注入すれば、面白いことに
なるわよ。」
「ゴガー。ばか、なんて、ことを、」
ガーゴイルは巨乳魔女の放った言葉に動揺した。さらに魔法陣からの光がより強烈になり
巨乳魔女を中心に魔法陣が爆発するのであった。爆発により吹き飛ばされたガーゴイルは
壁に激突するのであった。
「ゴガー。や、やってくれたな。」
「うふ。どうかしら、私の作戦は。あなたに捕まったのもわざとなのよ。犯人が足跡を
残さないでいたから、わざと捕まって、ここまで来て、暴れまくるって作戦よ。
魔法の杖は返してもらうからね。」
魔法陣の爆発の影響で没収されていた魔法の杖が転がっており、巨乳魔女は魔法の杖を
拾うとガーゴイルにわざと捕まっていたと伝えて、ガーゴイルにとどめを刺そうと
考えるのであった。しかし、ガーゴイルは巨乳魔女の言うことをあざ笑うかのように
こう言い放つのであった。
「ゴガー。確かに、してやられた。しかし、魔力は、十分、集まって、いた。
あれ、召喚できる。」
「な、なんですって。」
巨乳魔女がガーゴイルの発言に焦りを感じた瞬間、近くにあった別の魔法陣が光出し
始めるのであった。巨乳魔女は急いで別の魔法陣を破壊しようと魔法を放とうとした。
「こうなったら、魔法で。」
「ゴガー。無駄だ。もう、召喚の儀式、進んでいる。さあ。我の求めに応じよ。」
別の魔法陣が光出し始めると強烈な光が出て、巨乳魔女は一瞬目がくらむのであった。
光が収まると巨乳魔女は別の魔法陣をすぐに確認しようとした。なんとそこには強力な
モンスターが立っているのであった。
「グファー。」
「な、何あれ、とっても強そうだけど。」
「ゴガー。デーモン。召喚。成功。」
ガーゴイルが召喚したのはデーモンと呼ばれる悪魔モンスターであった。デーモンは人型でガーゴイルより一回り大きく、手には鋭そうな爪が生えており、背中には翼が生えていた。
デーモンは召喚されたばかりで呼吸を整えているように見えた。巨乳魔女は召喚された
うちに、すぐに仕留めようとデーモンに魔法攻撃を放とうとするのであった。
「これでもくらいなさい。炎よ。えい。ヴォー。」
「グファー。なんだ。そのくらいの炎でオレは焼けんぞ。ふん。」
巨乳魔女の火炎魔法が直撃したにも関わらず、デーモンはその場で余裕に立っているので
あった。これには巨乳魔女も驚き、焦りを感じるのであった。
「なかなかやるじゃないの。私も本気を出さないとね。」
「ゴガー。どう、かな。オレ、加勢する。2対1。」
ガーゴイルも壁に激突して倒れていたが起き上がり、巨乳魔女に攻撃をしようとする
のであった。巨乳魔女はガーゴイルとデーモンの強力なモンスター2体と対峙しなければ
ならず、不利な状況に陥るのであった。
「まずいわね。さすがにこの強そうなモンスター2体と戦うのは骨が折れそうね。」
「ゴガー。たっぷり、いたぶる。」
「グファー。呼ばれたばかりだから、肩慣らしにひねり潰してやろう。」
ガーゴイルとデーモンは巨乳魔女に攻撃を加えようと迫ろうとするのであった。しかし、
そのときであった。巨乳魔女の後方から高速な発射物がガーゴイルに飛んできた。
「シュパーン。」
「ゴガー。な、何。矢だと。」
ガーゴイルに飛んできたのは矢であった。当然、その矢を放ったのは弓使いであった。
弓使いは巨乳魔女のそばまで近づいて、安全を確認するのであった。
「大丈夫か。シュパーン。」
「来てくれたのね。ありがとう。」
弓使いは巨乳魔女が連れ去られたあと、ガーゴイルをすぐに追跡し始めたが、飛行して動かれたので、途中で見失ったが、周辺をくまなく捜索して、古びた倉庫を怪しいと思い、
倉庫の中に入ってきて、騒がしい音を聞いて、駆けつけるのであった。
「途中で見失いかけたが、周辺で使用されていないこの倉庫が怪しかったので、中に
入ってみたら、当たりだったようだな。やはり、今回の失踪に関わっていたのは
あのガーゴイルだったのか。」
「そうよ。目的はあの横に立っている強そうなモンスターを召喚するためだったみたい
なのよ。気をつけてね。」
弓使いと合流した巨乳魔女はさっそくモンスターたちを倒すべく、戦闘態勢に入るので
あった。先制攻撃を仕掛けたのは弓使いであった。
「クイックシュート。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。」
「ゴガー。く。たくさん。矢が。」
「グファー。こんな、ちんけな矢など、避けるまでもないわ。」
弓使いが静穏の弓でクイックシュートにより矢を高速に連射するとガーゴイルとデーモンに
向かって、すさまじい速さで飛んでいくのであった。ガーゴイルは剣で防ぐが何本かが腕に
刺さってしまい、ダメージを負うのであった。しかし、デーモンの方は鋭い爪で飛んで
きた矢を全て叩き落とすのであった。
「くそ。召喚された方のモンスターは俺の放った矢を全部叩き落としやがった。なんて
奴なんだ。これはやばいな。」
「召喚された方のモンスターは私に任せてちょうだい。あなたはガーゴイルっていうのを
お願いね。」
「わかった。任せろ。」
弓使いは自分の放った矢でデーモンの強さを実感すると、巨乳魔女の言う通りにダメージを
負わせたガーゴイルの方を相手にするのであった。弓使いはガーゴイルと距離をとりながら
矢をどんどんと放っていき、攻撃を加えていくのであった。
「ゴガー。くそ。矢が。うっとおしい。」
「シュパーン。なかなか、頑丈なやつだな。いくら当てても、きりがないな。」
ガーゴイルは弓使いの矢の攻撃でかなりのダメージを負っていたが、とどめを刺せるほど
には至っておらず、弓使いもガーゴイルを圧倒していたが、決め手にかけていた。一方、
巨乳魔女はデーモンと戦っていたが、今までの魔法攻撃があまり効かないようであった。
「これでもくらいなさい。風よ。ブシュー。」
「グファー。切り傷程度の風など効かぬわ。シャー。」
巨乳魔女の風魔法を受けたデーモンはものともせず、かえす刀で鋭い爪で攻撃をして
くるのであった。巨乳魔女はデーモンの爪による攻撃を魔法の杖で受けるのであった。
「きゃあ。もう、なんてやつなの。こっちの魔法攻撃をものともしないなんて。
もう少し、強力な魔法を使わないといけないわね。炎よ。お願い。ヴォ、ヴォー。」
巨乳魔女の魔法の杖から大きく強力な火炎が放出されるとデーモンに襲いかかるので
あった。デーモンもこの火炎魔法を直接くらうとその表情に変化が現れてきた。
「グファー。なかなかやるではないか。効いたぞ。こちらもお返しだ。地獄の炎よ。
敵を焼き尽くせ。ヴォーー。」
「えっ。あのモンスター。魔法も使えるの聞いてないわよ。」
巨乳魔女はデーモンの手から炎の魔法攻撃が放たれると一瞬驚くが横に飛んで、魔法攻撃を
なんとかかわすのであった。巨乳魔女とデーモンとの戦いは接戦を繰り広げるのであった。
その近くでは、弓使いがガーゴイルを圧倒していたが、とどめを刺せずにおり、戦況が膠着
していた。
「くそ。あと、一歩なんだが、とどめを刺せないな。こうなったら、あれをするか。」
「ゴガー。矢、痛い。でも。デーモンくるまで、なんとかしのげば。」
ガーゴイルは弓使いの攻撃をなんとか耐えて、デーモンが加勢に来るのを待っているようで
あった。弓使いはこのままではとどめを刺せないと感じるとある技を放つべく、弓の弦を
いつもより強く大きく引き始めるのであった。ガーゴイルも警戒して一瞬動かないで
いたが、弓使いはさらに弓の弦を強く引くので、ガーゴイルはすきありと感じて、剣で
攻撃をするのであった。
「ゴガー。動かない。斬りつける。ブン。」
「くらえ。強矢。ブシャーン。」
「ゴガー。しまった。グフ。」
弓使いの放った技である強矢により、ガーゴイルの胸に矢が当たるとそのまま貫通して、
胸に穴が空いてしまうのであった。ガーゴイルはその場で倒れ込むと息絶えてしまうので
あった。
「はあ。はあ。なんとか倒せたな。この技はためが長くなるから、攻撃を受ける可能性が
あったが、うまくいったな。」
弓使いはなんとかガーゴイルを倒すことに成功するのであった。一方、巨乳魔女と
デーモンとの戦いは接戦であったが、タフなデーモンの方が若干優勢であった。
「グファー。おまえの魔法攻撃はここまでかな。なかなか歯応えのある攻撃だったが、
あと一歩というところだな。」
「もう、本当にあのモンスターは頑丈なんだから、とっておきの魔法攻撃を浴びせない
とね。」
「シュパーン。ガーゴイルの方は片付けたぞ。あとはこのモンスターだけだな。
加勢するぞ。」
弓使いがガーゴイルを倒して、巨乳魔女に加勢すると矢を放つのであった。
「グファー。はは、そんなちんけな矢は私には届かんぞ。フン。」
しかし、デーモンは弓使いの放った矢をまたもや爪ではたき落とすのであった。弓使いは
弓矢による攻撃がデーモンにはあまり効果がないと判断するのであった。
「やっぱり、奴には俺の矢が効かないな。やはり、おまえの魔法攻撃に頼るしかないか。」
「さっきから、私も魔法攻撃を何発も放っているんだけど、思ったほどダメージを受けて
いないみたいなの。こうなったら、とっておきの魔法攻撃を放ちたいんだけど、
発動する前にスキができるから、出しづらいのよね。」
「わかった。俺が時間を稼ぐから、おまえは魔法攻撃の準備をしてくれ。」
弓使いは巨乳魔女の魔法発動の準備のため、デーモンと戦って、時間を稼ぐというので
あった。彼はデーモンへ向かって、絶え間なく矢を放つのであった。
「クイックシュート。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。」
「グファー。ははは。こんな矢など、はたき落としてくれるわ。」
デーモンは弓使いの矢をことごとくはたき落として、弓矢による攻撃を完全に防いでいた。
一方で、巨乳魔女は強力な魔法攻撃を放つべく、精神を集中していた。そんな姿を視界に
とらえたデーモンは巨乳魔女の妨害を図ろうとするのであった。
「グファー。あの女め。何かの準備をしているな。そうはいかんぞ。」
「どこを見ているんだ。おまえの相手は俺だぞ。シュパーン。」
「グファー。フン。こんな矢など、どうにでもなるわ。あの女に一撃くれてやる。」
デーモンは弓使いの矢などあまり気にせず、巨乳魔女の魔法発動の妨害のため、攻撃を
仕掛けようとしていた。弓使いはこの状況はまずいと判断するとある決断をするので
あった。
「弓矢がダメなら、あれで攻撃するしかないのか。仕方ない。クイックシュート。
シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。」
「グファー。何発打とうが、我には効かぬわ。」
弓使いはデーモンにまたもやクイックシュートで矢を放つのであったが、デーモンは爪で
はたき落として、防いでしまうのであった。しかし、弓使いにとっては、防がれることは
計算のうちだった。
「よし。これで矢を100本放ったぞ。」
弓使いがそう言うと弓使いの所持していた静穏の弓が青い光を放ち、弓使いを包み込む
のであった。
「この感覚は、あれが来てしまう。うおー。」
なんと、弓使いの体は青い光の中で変化を始めるのであった。まずは弓の弦でできてしまった指ダコのある男らしい手がか細く白い指を備えた手へと変化し出した。そして、脚も細くスラリとしたものに変化していくのであった。さらに変化は進み、肌は白くきめ細かに、腕や脚は少し縮んでいくのであった。
「あ、あー。体が変わっていっている。くおー。」
弓使いの体の変化はこれにとどまらず、胴体にも及び始めた。胸の筋肉質な部分が徐々に
柔らかくなると胸が少しずつ膨らみ始めるのであった。初めは少し隆起する程度あったが
服を押し上げていき、みるみるうちに胸がどんどんと膨らみリンゴくらいのサイズにまで
膨らみ、ピンク色の乳首や乳輪が形成されていくのであった。これとは逆に腰の部分は
キュッとくびれて見事なくびれが形成されるのであった。
「あ、くそ。む、胸が膨らんでいく。はあん。」
弓使いは自分の意思と反して胸が膨らみ、思わず、声を発してしまうのであったが、
この声がまるで女性のような高い声に変わってしまっていた。胸の膨らみに呼応する
ように太ももは適度に膨らみ、お尻も膨らみ始めて、美尻が形成されるのであった。
「はあん、俺はなんて声を出しているんだ。それに、太ももやお尻も大きくなってるぞ。」
体の変化は顔にもおよび、顔の形が卵型の形になると、弓使いの目は切れ長になり、
まつ毛も伸びていき、唇もプクッと膨らんでいくのであった。最後に髪の毛が伸びていくと肩まで達して青色の髪になるのであった。
弓使いの体は20歳くらいの清楚な大人の女性に変貌を遂げるのであった。変化はこれにとどまらずに服にもおよび、弓使いの服はCカップの美乳を包むように白色の右側の肩が開いたロングスカートのワンピースのドレスに変わり、白色のハイヒールが装着されていった。最後に顔に化粧が施されていき、ファンデーションが塗られるとアイシャドウと赤い
口紅が塗られていった。
「はあ、あはーん。変化が収まったみたいですわね。」
静穏の弓から出ていた青い光が収まると弓使いの立っていた場所には20歳くらいの
清楚な感じのスレンダーな美女がたたずんでいたのであった。さらに所持していた静穏の
弓が静穏の竪琴に変化しており、スレンダーな美女もとい竪琴使いはさっそく戦いに
戻るのであった。
「では、さっそく、お相手して差し上げますわ。トーン。」
「グファー。な、なんだと、弓使いが女に変身しただと、なんのつもりだ。」
竪琴使いは静穏の竪琴を奏で始めると徐々にテンポを速く、力強く、弦をひいていくので
あった。今回は補助効果を与えるものではないようであった。
「グファー。な、なんだ。衝撃波のようなものが来たぞ。まさか、あの竪琴からか。」
なんと、今回の竪琴使いは静穏の竪琴で衝撃波を発生させて、デーモンへ放っていた。
矢なら、ともかく、目に見えない衝撃波を防ぐことはできず、デーモンは竪琴使いの攻撃を
受けまくるのであった。
「グファー。この衝撃波は防御できんぞ。くそ。厄介な攻撃をしてくるな。あの女は。」
デーモンが竪琴使いの攻撃に翻弄されていると、巨乳魔女は精神の集中をほぼ終え、強力な
魔法の発動ができるようになっていた。
「待たせたわね。いくわよ。大いなる風よ。お願い。あいつを切り裂いてやって。
ブシュ。ブシュ。ブシュ。ブシューン。」
「グファー。や、やばい。あの魔法使い。魔法で真空の刃を。グシャ。グシャ。グフ。」
巨乳魔女は魔法の杖で強力な風魔法を発動して、強力な真空の刃をいくつも発生させると
デーモンに放つのであった。火には強かったデーモンもこの真空の刃で体を切り裂かれると
大ダメージをくらい、先程の竪琴使いの攻撃も相まって、その場で倒れ落ちてしまうので
あった。
「はあ。はあ。やったわ。このタフなモンスターをやっと倒せたわ。こんなに魔法攻撃が
通じにくいモンスターがいたなんて。」
「すごいですわ。お姉さま。さすがのモンスターもお姉さまの強力な魔法の前では立って
いられませんでしたわね。」
巨乳魔女はデーモンを倒して、一息つくのであった。竪琴使いがそんな巨乳魔女を
労うかのように声をかけるのであったが、巨乳魔女はある言葉に反応するのであった。
「ありがとう。あなたのサポートがなければ、このモンスターに魔法攻撃を発動でき
なかったわ。ところで、お姉さまって、どういうこと。元の姿はあなたの方が
年上でしょ。」
「でも、今は、お姉さまの方が年上ですし、私、姉妹がいれば、きっとお姉さまと
呼んでしまいたくなるので、これからは、あなたのことをお姉さまと呼ばせて
ください。」
「もう、わかったわ。好きにしなさい。」
竪琴使いの懇願を巨乳魔女は渋々認めて、お姉さまと呼ぶことを許すのであった。その
あと、巨乳魔女と竪琴使いは部屋に閉じ込められていた若い娘たちを助け出すと
古びた倉庫の中から外へ出て、保安隊に預けるのであった。こうして、失踪していた
若い娘たちは無事に親元へ送られるのであった。数時間後、元の姿に戻った少年と弓使いは
古びた倉庫でモンスターの死骸を回収すべく準備をしていた。
「保安隊の方が倉庫の中を調べて、特に証拠品もないようなので、モンスターの死骸は
俺たちで処分していいそうです。」
「そうか。こんな珍しいモンスターなら道具屋で高く買い取ってくれるだろう。」
少年と弓使いはモンスターの死骸を見ながら、高い買い取り額を期待してしゃべっていた
とき、少年がガーゴイルの首元を見て、あることに気がつくのであった。
「あれ、このガーゴイル、首元にネックレスをしているぞ。この飾りは確か、
魔王軍の印だ。こいつ、魔王軍のモンスターだったんだ。」
「なるほど、この街で若い娘を誘拐して、魔力を魔法陣で蓄えて、デーモンを召喚して
暴れさせて、街を襲撃させたかったんだろう。」
「魔王軍め。また、悪さを企みやがって、許さないぞ。」
少年と弓使いは今回の失踪事件に魔王軍が関わっていることを知ると魔王軍への怒りを
ふつふつと蓄えていくのであった。
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