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第2章 新たなる仲間
第16話 魔王軍の暗躍
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戦士と腕輪 第16話 魔王軍の暗躍
街の近くの村を襲撃していたモンスターの大群を撃退するという緊急クエストが無事に
完遂され、その翌日の早朝、少年は小さなベットの上で目を覚ますのであった。村長の
ご好意で村の空き家の小さなベットを借りて、眠っていたのであった。
「ふわー。よく寝たな。もう朝か。昨日は夜遅くまでみんなとしゃべっていたからな。」
前日の大規模な戦いでとても疲れていた少年はあくびをしながら、寝ぼけた状態で
上半身を起こすのであった。ベットから起きた少年は顔を洗いに外に出るのであった。
「おはようございますじゃ。戦士様。よく寝られましたかの。」
「おはようございます。昨日の村の宴は本当に楽しかったです。ついつい夜遅くまで
みんなとしゃべってしまっていました。でも、ベットをお借りできたのでぐっすり
眠れましたよ。」
「それはよかったですじゃ。朝食も準備しておりますので、ぜひ召し上がってください。」
村長が少年にあいさつをしてくると朝食も準備していると聞かされて、少年はとても
喜ぶのであった。朝食の料理を想像しながら、少年は顔を洗って、宴の会場であった場所に
行くのであった。
「おはようございます。」
「ああ。おはよう。昨日は夜遅くまでしゃべっていたから、少し眠たいな。」
少年は朝食を食べにいく途中で弓使いと出会い、あいさつをして、いっしょに朝食を食べに
いくのであった。宴の会場であった場所には他の戦士たちが集まっており、朝食をすでに
食べていた。
「さあ。どうぞ。焼きたてのパンですじゃ。たくさん食べてくだされ。しぼりたての
ミルクも飲んでくだされ。」
「うわー。おいしそうだな。いただきます。」
少年は村長が出してくれた焼きたてのパンをかじりながら、しぼりたてのミルクを飲んで
いくのであった。少年は弓使いと朝食をとりながら、楽しい時間を過ごしていたが、村長の
方を見ると、村長が先鋒部隊のリーダーと話をしているようであった。
「では、村長。モンスターの死骸や戦いのあった村の付近を調査しに街から専門家が
やってくるのでよろしくお願いします。」
「わかりましたのじゃ。案内等でできることがあれば何でも言ってくだされ。協力します
のじゃ。」
どうやら、今回の戦いのあとを専門家が調査をするために来るらしいとのことであった。
少年と弓使いは朝食を食べ終えると少し休憩して、村の塀の外へと出るのであった。
しばらくすると、街からやって来たと思われる馬車が到着し、複数の人物が馬車から降りて
来るのであった。
「ここが昨日にモンスターの大群が襲撃してきた村ですか。」
「おはようございます。今回の調査をされる専門家の方ですね。先鋒部隊のリーダーを
務めているものです。戦いは村の塀の周りで起こっていました。調査をされるので
あれば、村の塀の四方を見ていってください。モンスターの死骸は村から借りた馬車に
積んであります。」
馬車から降りてきたのは専門家であり、専門家はさっそく先鋒部隊のリーダーの案内で
調査をし始めるのであった。まず、調査し始めたのはモンスターの死骸からであった。
「うーん。この巨大ゴブリンはあまりこの地域では生息数が少ないはずですが、こんなに
たくさん襲撃に加わっていたのですか。そもそも、ゴブリンも大量にこんな村の付近に
いるなんてあり得ないですね。」
「ええ、しかも、包囲攻撃をしてきたんですよ。まるで、軍隊のように統率がとれて
いましたよ。」
「なるほど、そうですか。ちなみに統率を取っていた、リーダーはどの個体ですかね」
先鋒部隊のリーダーの説明を受けながら、専門家はモンスターの死骸をどんどん調べて
いくのであった。
「こちらです。このリーダーゴブリンがモンスターの大群の統率をとっているよう
でした。」
「ううーん。リーダーゴブリンとはこの地域では相当珍しいですね。おや、このリーダー
ゴブリンは首に変なネックレスをつけていますね。これは、確か、見たことがある
ような。」
専門家はリーダーゴブリンのつけていたネックレスを見るとその先についてある飾りに
注目するのであった。専門家は考え事をして何かを思い出すかのようにつぶやくので
あった。
「こ、これは、魔王軍の印だ。まさか、このリーダーゴブリンは魔王軍に所属する
モンスターだったのか。通りで、モンスターの大群を統率して攻撃するわけだ。」
「ま、魔王軍ですか。どうして、そんなモンスターがこんな田舎の村を襲ってきたん
ですか。」
専門家はリーダーゴブリンが魔王軍の所属モンスターであるとほぼ断定するのであった。
先鋒部隊のリーダーは専門家の意見にとても驚いた様子であった。専門家は話を続けた。
「実は、今、魔王軍が各地で襲撃を起こしており、このリーダーゴブリンもその目的を
持って、ゴブリンや巨大ゴブリンを大量に引き連れて、この村を襲ったんでしょう。
この村は街に食料を供給しているところですから村を制圧後に街にも侵攻していた
かもしれないですね。」
専門家は魔王軍がリーダーゴブリンを使って、街の近くの村、そして最後には街自体を
襲撃するつもりであったと推測するのであった。この話を近くで聞いていた少年は弓使いに
質問するのであった。
「あのさ。魔王軍って、何?」
「魔王軍って言うのは、ここ最近、各地でモンスターを率いて、街や砦を襲って、
支配地域を広げている軍団さ。この地域にはあまり関係ない話だと思ったが、魔王軍の
侵攻がここまで来ていたんだな。」
「そうか。何の罪もない村を襲撃して、こんな状態にしてくれた奴らが各地で暴れ回って
いるのか。うーん。許せないな。また、出会ったら、倒してやるぞ。」
「俺も住んでいる近くでこんな騒ぎを起こす連中は好かんな。」
少年と弓使いは各々に打倒魔王軍を心に刻んでいくのであった。専門家の調査が終了すると
モンスターの死骸の積まれた馬車が出発し、少年と弓使いはその馬車に乗って、街の近く
の村を出発するのであった。
「戦士様。ありがとうございましたじゃ。また、時間があれば、この村を訪れて
くだされ。」
「ありがとうございました。」
村長が馬車に乗って去っていく少年や弓使いに別れのあいさつをすると、少年は手を振って
あいさつをするのであった。馬車に乗って、1時間程度が経過すると、少年と弓使いは
街に到着して、斡旋所の前で馬車から降りるのであった。
「みなさま。今回の緊急クエストを無事に達成していただいて、とても感謝します。
さっそく、斡旋所の中で報酬を支払いますので、お並びください。」
中年の職員が到着した面々を出迎えて、今回の緊急クエストの達成に感謝し、報酬の
支払いをすると言ってくるのであった。少年と弓使いは列に並ぶとさっそく報酬の銀貨
15枚を受け取るのであった。
「うーん。あの激しい戦いでこの報酬は少ない気がするな。」
「待てよ。退治したモンスターの死骸があるだろう。今から、道具屋に持っていって
まとめて買い取ってもらえるから、それも山分けになるぞ。」
少年は受け取った報酬が少ないと感じるが、弓使いがモンスターの死骸を買い取って
もらえることを教えるのであった。少年はモンスターの死骸の買い取りにとても期待を
するのであった。斡旋所で報酬を受け取った直後、モンスターの死骸を積んだ馬車が
道具屋に行くと店主が出てきて、買い取り額を計算するのであった。
「こんなにたくさんのモンスターの死骸を一度に買い取ったのはこれが初めてですよ。
とりあえず、1人あたり銀貨10枚です。」
「うん。まあまあ。もらえたかな。ゴブリンだし、こんなものか。」
少年はモンスターの死骸の買い取り額にある程度満足するのであった。そのあと、少年と
弓使いは道具屋の店主から買い取り額をもらうと帰宅の途につくのであった。次の日、
少年は朝早く起きると、朝食を食べて、街の入り口に向かうのであった。
「よーし。今日からはあの人といっしょに戦えるから、楽しみだな。俺もだいぶ強く
なったから、成長ぶりを見せてあげないとな。」
少年はそう言うと待ち合わせの場所に到着するのであった。待ち合わせ場所には、弓使いが
待っており、少年にあいさつをしてくるのであった。
「おはよう。じゃあ。さっそく、森へ行くか。」
「はい。今日はよろしくお願いします。」
あいさつをされた少年はかしこまって返事をするのであった。弓使いは少年の仲間に
なったので2人でモンスター退治やクエストをこなすことにしたのであった。2人は
合流するとさっそくモンスター退治のために、森へ向かうのであった。
「今日からあなたと2人で組んでやることになったのでよろしくお願いします。」
「よろしくな。最初は、とりあえず、2人の連携を確認しておこう。」
弓使いは少年に戦いでの連携の確認をまずやろうと提案してくるのであった。しばらく、
2人で歩いたのちに森に到着するとすぐに連携の確認をやり始めるのであった。
「よし、まずは俺が先に矢を放つから、相手に命中したら、攻撃するようにな。」
「わかりました。矢が命中した後に俺が斬りかかりますね。」
少年と弓使いは森のすぐそばで攻撃する場合の連携方法を相談して決めていくのであった。
10分程度が経過すると2人は連携方法の確認を終えて、森の中へ入っていくのであった。
「あ、あっちの方にモンスターがいそうだ。行きましょう。」
「ああ、わかった。先に進んでくれよ。任せたぞ。」
少年はゆっくりと音を立てずに歩いていくと目の前に3匹のゴブリンを見つけるので
あった。少年は弓使いに手で合図を送ると、弓使いがゴブリンの1匹に狙いを定めて
矢を放つのであった。
「シュパーン。」
「ウケ。グフ。」
「くらえ。ため切り。どりゃー。」
「ウケ。ウケケ。グフ。」
弓使いの狙撃と少年のため切りで一気に2体のゴブリンをほぼ瞬殺してしまうのであった。
最後に残った1匹は何が起こったかがわからずに混乱していると、弓使いが素早く矢を放つ
のであった。
「最後だ。シュパーン。」
「ウケ。グフ。」
弓使いは最後の1匹のゴブリンの頭部に矢を命中させるとゴブリンはその場で倒れて
しまうのであった。こうして、少年と弓使いは1分もしないうちにゴブリンを瞬殺して
しまうのであった。
「す、すごいや。今までなら5分以上はかかってたのに一瞬で倒せたぞ。」
「ああ、確かにな。お前と組んで、仲間になったのは、正解だったようだな。」
連携攻撃がうまくいったことで、少年と弓使いはお互いが仲間になったことの利点を肌で
感じるのであった。その後、少年と弓使いは連携して、森の中のモンスターをどんどんと
倒していくのであった。
「はあ。はあ。これで8匹目だな。」
「今日はこれくらいにしておこうか。目的は連携の確認だからな。」
少年のはめている剣士の腕輪の赤い宝石がピカッと光ると弓使いがモンスター退治の
終了を少年に提案してくるのであった。
「そうですね。モンスターをだいぶ倒したので、今日はこれくらいで帰りましょう。
それにしても、俺が強くなったかもしれないですけど、この付近のモンスターって
だいぶ歯ごたえがなくなってしまったような気がします。連携して攻撃もできるように
なったので、もっと強い敵と戦いたいですよ。」
「言うようになったな。まあ、確かに、お前は以前見たときよりだいぶ強くなった気が
するよ。」
今回の弓使いとの連携確認の戦いで、少年は自身の能力向上ともっと強い敵と戦いたいと
いう欲求をひしひしと感じていくのであった。
街の近くの村を襲撃していたモンスターの大群を撃退するという緊急クエストが無事に
完遂され、その翌日の早朝、少年は小さなベットの上で目を覚ますのであった。村長の
ご好意で村の空き家の小さなベットを借りて、眠っていたのであった。
「ふわー。よく寝たな。もう朝か。昨日は夜遅くまでみんなとしゃべっていたからな。」
前日の大規模な戦いでとても疲れていた少年はあくびをしながら、寝ぼけた状態で
上半身を起こすのであった。ベットから起きた少年は顔を洗いに外に出るのであった。
「おはようございますじゃ。戦士様。よく寝られましたかの。」
「おはようございます。昨日の村の宴は本当に楽しかったです。ついつい夜遅くまで
みんなとしゃべってしまっていました。でも、ベットをお借りできたのでぐっすり
眠れましたよ。」
「それはよかったですじゃ。朝食も準備しておりますので、ぜひ召し上がってください。」
村長が少年にあいさつをしてくると朝食も準備していると聞かされて、少年はとても
喜ぶのであった。朝食の料理を想像しながら、少年は顔を洗って、宴の会場であった場所に
行くのであった。
「おはようございます。」
「ああ。おはよう。昨日は夜遅くまでしゃべっていたから、少し眠たいな。」
少年は朝食を食べにいく途中で弓使いと出会い、あいさつをして、いっしょに朝食を食べに
いくのであった。宴の会場であった場所には他の戦士たちが集まっており、朝食をすでに
食べていた。
「さあ。どうぞ。焼きたてのパンですじゃ。たくさん食べてくだされ。しぼりたての
ミルクも飲んでくだされ。」
「うわー。おいしそうだな。いただきます。」
少年は村長が出してくれた焼きたてのパンをかじりながら、しぼりたてのミルクを飲んで
いくのであった。少年は弓使いと朝食をとりながら、楽しい時間を過ごしていたが、村長の
方を見ると、村長が先鋒部隊のリーダーと話をしているようであった。
「では、村長。モンスターの死骸や戦いのあった村の付近を調査しに街から専門家が
やってくるのでよろしくお願いします。」
「わかりましたのじゃ。案内等でできることがあれば何でも言ってくだされ。協力します
のじゃ。」
どうやら、今回の戦いのあとを専門家が調査をするために来るらしいとのことであった。
少年と弓使いは朝食を食べ終えると少し休憩して、村の塀の外へと出るのであった。
しばらくすると、街からやって来たと思われる馬車が到着し、複数の人物が馬車から降りて
来るのであった。
「ここが昨日にモンスターの大群が襲撃してきた村ですか。」
「おはようございます。今回の調査をされる専門家の方ですね。先鋒部隊のリーダーを
務めているものです。戦いは村の塀の周りで起こっていました。調査をされるので
あれば、村の塀の四方を見ていってください。モンスターの死骸は村から借りた馬車に
積んであります。」
馬車から降りてきたのは専門家であり、専門家はさっそく先鋒部隊のリーダーの案内で
調査をし始めるのであった。まず、調査し始めたのはモンスターの死骸からであった。
「うーん。この巨大ゴブリンはあまりこの地域では生息数が少ないはずですが、こんなに
たくさん襲撃に加わっていたのですか。そもそも、ゴブリンも大量にこんな村の付近に
いるなんてあり得ないですね。」
「ええ、しかも、包囲攻撃をしてきたんですよ。まるで、軍隊のように統率がとれて
いましたよ。」
「なるほど、そうですか。ちなみに統率を取っていた、リーダーはどの個体ですかね」
先鋒部隊のリーダーの説明を受けながら、専門家はモンスターの死骸をどんどん調べて
いくのであった。
「こちらです。このリーダーゴブリンがモンスターの大群の統率をとっているよう
でした。」
「ううーん。リーダーゴブリンとはこの地域では相当珍しいですね。おや、このリーダー
ゴブリンは首に変なネックレスをつけていますね。これは、確か、見たことがある
ような。」
専門家はリーダーゴブリンのつけていたネックレスを見るとその先についてある飾りに
注目するのであった。専門家は考え事をして何かを思い出すかのようにつぶやくので
あった。
「こ、これは、魔王軍の印だ。まさか、このリーダーゴブリンは魔王軍に所属する
モンスターだったのか。通りで、モンスターの大群を統率して攻撃するわけだ。」
「ま、魔王軍ですか。どうして、そんなモンスターがこんな田舎の村を襲ってきたん
ですか。」
専門家はリーダーゴブリンが魔王軍の所属モンスターであるとほぼ断定するのであった。
先鋒部隊のリーダーは専門家の意見にとても驚いた様子であった。専門家は話を続けた。
「実は、今、魔王軍が各地で襲撃を起こしており、このリーダーゴブリンもその目的を
持って、ゴブリンや巨大ゴブリンを大量に引き連れて、この村を襲ったんでしょう。
この村は街に食料を供給しているところですから村を制圧後に街にも侵攻していた
かもしれないですね。」
専門家は魔王軍がリーダーゴブリンを使って、街の近くの村、そして最後には街自体を
襲撃するつもりであったと推測するのであった。この話を近くで聞いていた少年は弓使いに
質問するのであった。
「あのさ。魔王軍って、何?」
「魔王軍って言うのは、ここ最近、各地でモンスターを率いて、街や砦を襲って、
支配地域を広げている軍団さ。この地域にはあまり関係ない話だと思ったが、魔王軍の
侵攻がここまで来ていたんだな。」
「そうか。何の罪もない村を襲撃して、こんな状態にしてくれた奴らが各地で暴れ回って
いるのか。うーん。許せないな。また、出会ったら、倒してやるぞ。」
「俺も住んでいる近くでこんな騒ぎを起こす連中は好かんな。」
少年と弓使いは各々に打倒魔王軍を心に刻んでいくのであった。専門家の調査が終了すると
モンスターの死骸の積まれた馬車が出発し、少年と弓使いはその馬車に乗って、街の近く
の村を出発するのであった。
「戦士様。ありがとうございましたじゃ。また、時間があれば、この村を訪れて
くだされ。」
「ありがとうございました。」
村長が馬車に乗って去っていく少年や弓使いに別れのあいさつをすると、少年は手を振って
あいさつをするのであった。馬車に乗って、1時間程度が経過すると、少年と弓使いは
街に到着して、斡旋所の前で馬車から降りるのであった。
「みなさま。今回の緊急クエストを無事に達成していただいて、とても感謝します。
さっそく、斡旋所の中で報酬を支払いますので、お並びください。」
中年の職員が到着した面々を出迎えて、今回の緊急クエストの達成に感謝し、報酬の
支払いをすると言ってくるのであった。少年と弓使いは列に並ぶとさっそく報酬の銀貨
15枚を受け取るのであった。
「うーん。あの激しい戦いでこの報酬は少ない気がするな。」
「待てよ。退治したモンスターの死骸があるだろう。今から、道具屋に持っていって
まとめて買い取ってもらえるから、それも山分けになるぞ。」
少年は受け取った報酬が少ないと感じるが、弓使いがモンスターの死骸を買い取って
もらえることを教えるのであった。少年はモンスターの死骸の買い取りにとても期待を
するのであった。斡旋所で報酬を受け取った直後、モンスターの死骸を積んだ馬車が
道具屋に行くと店主が出てきて、買い取り額を計算するのであった。
「こんなにたくさんのモンスターの死骸を一度に買い取ったのはこれが初めてですよ。
とりあえず、1人あたり銀貨10枚です。」
「うん。まあまあ。もらえたかな。ゴブリンだし、こんなものか。」
少年はモンスターの死骸の買い取り額にある程度満足するのであった。そのあと、少年と
弓使いは道具屋の店主から買い取り額をもらうと帰宅の途につくのであった。次の日、
少年は朝早く起きると、朝食を食べて、街の入り口に向かうのであった。
「よーし。今日からはあの人といっしょに戦えるから、楽しみだな。俺もだいぶ強く
なったから、成長ぶりを見せてあげないとな。」
少年はそう言うと待ち合わせの場所に到着するのであった。待ち合わせ場所には、弓使いが
待っており、少年にあいさつをしてくるのであった。
「おはよう。じゃあ。さっそく、森へ行くか。」
「はい。今日はよろしくお願いします。」
あいさつをされた少年はかしこまって返事をするのであった。弓使いは少年の仲間に
なったので2人でモンスター退治やクエストをこなすことにしたのであった。2人は
合流するとさっそくモンスター退治のために、森へ向かうのであった。
「今日からあなたと2人で組んでやることになったのでよろしくお願いします。」
「よろしくな。最初は、とりあえず、2人の連携を確認しておこう。」
弓使いは少年に戦いでの連携の確認をまずやろうと提案してくるのであった。しばらく、
2人で歩いたのちに森に到着するとすぐに連携の確認をやり始めるのであった。
「よし、まずは俺が先に矢を放つから、相手に命中したら、攻撃するようにな。」
「わかりました。矢が命中した後に俺が斬りかかりますね。」
少年と弓使いは森のすぐそばで攻撃する場合の連携方法を相談して決めていくのであった。
10分程度が経過すると2人は連携方法の確認を終えて、森の中へ入っていくのであった。
「あ、あっちの方にモンスターがいそうだ。行きましょう。」
「ああ、わかった。先に進んでくれよ。任せたぞ。」
少年はゆっくりと音を立てずに歩いていくと目の前に3匹のゴブリンを見つけるので
あった。少年は弓使いに手で合図を送ると、弓使いがゴブリンの1匹に狙いを定めて
矢を放つのであった。
「シュパーン。」
「ウケ。グフ。」
「くらえ。ため切り。どりゃー。」
「ウケ。ウケケ。グフ。」
弓使いの狙撃と少年のため切りで一気に2体のゴブリンをほぼ瞬殺してしまうのであった。
最後に残った1匹は何が起こったかがわからずに混乱していると、弓使いが素早く矢を放つ
のであった。
「最後だ。シュパーン。」
「ウケ。グフ。」
弓使いは最後の1匹のゴブリンの頭部に矢を命中させるとゴブリンはその場で倒れて
しまうのであった。こうして、少年と弓使いは1分もしないうちにゴブリンを瞬殺して
しまうのであった。
「す、すごいや。今までなら5分以上はかかってたのに一瞬で倒せたぞ。」
「ああ、確かにな。お前と組んで、仲間になったのは、正解だったようだな。」
連携攻撃がうまくいったことで、少年と弓使いはお互いが仲間になったことの利点を肌で
感じるのであった。その後、少年と弓使いは連携して、森の中のモンスターをどんどんと
倒していくのであった。
「はあ。はあ。これで8匹目だな。」
「今日はこれくらいにしておこうか。目的は連携の確認だからな。」
少年のはめている剣士の腕輪の赤い宝石がピカッと光ると弓使いがモンスター退治の
終了を少年に提案してくるのであった。
「そうですね。モンスターをだいぶ倒したので、今日はこれくらいで帰りましょう。
それにしても、俺が強くなったかもしれないですけど、この付近のモンスターって
だいぶ歯ごたえがなくなってしまったような気がします。連携して攻撃もできるように
なったので、もっと強い敵と戦いたいですよ。」
「言うようになったな。まあ、確かに、お前は以前見たときよりだいぶ強くなった気が
するよ。」
今回の弓使いとの連携確認の戦いで、少年は自身の能力向上ともっと強い敵と戦いたいと
いう欲求をひしひしと感じていくのであった。
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