49 / 52
幕間「平穏な日常」
第四十九話「朝からダイナミック……はキャンセルしてフライハイ!」
しおりを挟む太陽が眩しいくらいに輝いていた。
前世の世界とは異なるやや蒼みがかった色合いの空。
エーフィン・グランデン領トーリェン・プリムは本日も晴天なり。
実に心地のよい朝だ。
そんな暖かな空の下、私達は空を舞っていた。
眼下に見えるはトーリェンプリムの街。それと屋敷から街の門へと続く草原と道。
そして、その道をホバー走行で私達を追いかけて進むララの姿だった。
「待って~」
そんな中、私とシアとティエラは多段風圧力場による跳躍で誰が一番飛距離を伸ばせるかで競いあっていた。
ちなみに多段風圧力場ってのは風圧力場を一度に複数回使用する高等技術だ。
バランス感覚の関係から才能のある者以外はかなりの努力と修行を要する。
ララは努力を諦めた口だ。戦略的にあまり必要ないからともいう。
多段風圧力場には多重と連続使用の二つが存在する。
空中で風圧力場による追加のジャンプをしたり、一回風圧力場による大ジャンプをしてからさらに空中で風圧力場による追加ジャンプを行う、なんてのが連続使用。
これは無防備な空中で軌道を変えるのに有効な技だ。
そして多重使用。一度に何発も風圧力場を起動させ威力を増強する。これが今回行っている奴だ。
これは各々の脚力、つまり身体能力によって異なるので完全に同じというわけではないが、具体的には一回の風圧力場でだいたい8踏足、つまり約2、5m前後上空へと飛べる。
なので連続使用二回で5m。三回行えば、上手くやって7から8mと行った所か。
ちなみに二重で行った場合は24踏足。7mほど。
三重ともなると大体50踏足だから15m程の高さまで跳ぶ事が出来る。
ちなみにもっと練習と努力をすれば四重、五重、連続四回、連続五回と、もっと多段風圧力場の多段使用可能回数が増えていくらしい。
十重なんてしたらどんだけの距離と速度が出るんだろうな。
それはともかくとして。
推力風圧でコントロールしながらゆっくりと落下、衝撃を和らげて着地する。
斜めに跳躍して最大距離まで上がるまでに推力風圧でさらに上昇、落下の際にも推力風圧でパラシュート降下みたいにゆっくりと降りるもんだから大分飛距離を伸ばせるしゆったりと降りる事が出来る。
何より、ふわっと浮かんでいる感覚がなんとも心地よくて楽しいのだ。
ただ、無詠唱の制約として体力の消耗を設定してあるため、ほんの少しだけ疲れる。
いわゆるMP消費とか魔力消費みたいなものだな。
けど体力なんて少し休めば回復する。
だいぶ高く飛んでゆったりと空を浮遊しているもんだから、その間にもほんのわずかだが体力も回復していく。
ララを待つ間ゆっくりと歩く訳でさらに回復もする。
なので繰り返して使用しながら飛べば、案外疲れないものなのだ。
それに、体力なんて使えば使うだけ疲労に慣れて鍛えられる……気がするし?
そんな訳で屋敷から街の入り口たる門……というか、正確には街からうちの屋敷に通じる門なんだけど、まぁそこまでの三十割、つまりは三十分にも渡る長い距離を鍛えながら進んでいる訳ですよ。普通に走らせる程度の速度なら馬車よりも速いはずだしな。
「遅いて……置いてくで~」
ララを待たずにティエラは再度跳躍を行おうとする。
「ティエラちゃんストップ。もうちょっと待とう? さすがに離れすぎだよ」
「え~。なんでやねん。ララもブーストつこうたらええやん」
「ララはブーストが苦手じゃからのぅ」
「苦手やったらそれこそ練習すりゃええやん」
「まぁそれもそうなのじゃがな」
「ララちゃんは回避型の戦闘スタイルじゃなくて装甲で受け流すタイプだから」
戦術的にもララはブーストを必要としないのだ。
ゆえに鍛錬などで必要な時以外は風圧力場自体魔紋登録していないようだ。
「なんやもう、せっかく面白うなってきとったのに~」
ティエラは少々御立腹らしい。
「楽しみにしとったんやで……朝の競争」
「でもこれ以上距離を開けるのは危ないよ」
「むぅ~、つまらん」
ティエラのブーストジャンプとスラスターでの落下コントロールが余りに上手なのでついつい釣られて普段以上の距離を跳躍してしまったのだ。
「あんまりばらけると危ないよ」
「そうじゃそうじゃ。またアレが出るやもしれん……」
「何が出るっちゅうねん」
「四眼巨大黒毛牛狼じゃ」
「なんやねんそれ」
残念。魔物知識の無いティエラには理解できなかったようだ。
「準大型魔獣じゃ。幻屠獄悶闘岩人のゴーレム、中級魔獣よりも凶悪な奴じゃ」
「魔法も使えるんだよ」
「なんでそんなんがおんねん……」
「わからないけど、この間襲われたんだよ」
「本来はおらんはずだったんじゃ。多分、事故による乱入か……何者かによる暗殺計画という可能性もある」
「ほぉ。ええなぁ。ほんなら返り討ちにしたったらええやないけ」
「無理じゃ。あれは子供の身でなんとかなる相手ではないのじゃ」
「準大型くらい楽勝やろ」
「実際に見ておらんからそんな事が言えるのじゃ」
「絶対おしっこ漏らすよ」
「漏らしたんか?」
「そりゃあもう、ドバドバだったよ」
「あれは苦い思い出だったのじゃ」
そんなこんなで話しているうちにララがやってくる。
「お待たせ~」
「遅い~」
「ごめ~ん。で、何の話してたの?」
「あんま急いでると四眼巨大黒毛牛狼出るよ~って」
「ひぇっ……」
「楽勝やで。な?」
「無理無理無理ぃ……!」
「さすがにあれは勝てないよ」
「せやけど冒険者やったら倒せるんやろ?」
「たぶん駆け出しじゃ無理なんじゃないかな」
「そうなん? けどええよなぁ。冒険者」
ティエラは冒険者に憧れているらしい。
「そんなん出てきた所で華麗にズバ~ッってぶっ倒すねん。んでな、恐怖でブルブル震えて腰抜かしとる一般人に向けて手を差し伸べながらこう言うたるねん。『大丈夫か? 立てるか? 怪我はないか?』 ってな。んでお礼も受け取らんで颯爽と立ち去るねん。ウッハめっちゃかっこええわぁ~!」
頬を赤く染めながらクネクネ動くその姿はさしずめ夢見る乙女といった感じだ。
ティエラはそんな冒険者になりたい側なのだろうか? それとも実は救われるお姫様の側に憧れているのではないだろうか?
謎なリアクションである。
ちなみにこの世界の冒険者というのは古いTRPGによくあるような危険なならず者達では断じてない。
身分に関係なく誰でもなれるものではあるけれど、いざという時に命を賭して戦い国を守る誇り高き戦士達なのだ。
そもそもまずは成人認定試験に合格した国の認めた大人としての資格が必要となる。
スラムでその日暮らしに飲んだくれて過ごしてたり盗みを働いたりするような非国民にはなる権利すら無いのだ。
そして何より英雄譚である。
魔法があるとはいえ、中世ヨーロッパに近いこの世界。娯楽が少ない。
まぁ、魔法オーブによるテレビみたいな魔法放送だったり異世界人が広めたテーブルゲームやらカードゲームみたいなのがあったりもするみたいだけど、やっぱり一番馴染み深いのはサーガだ。
様々な英雄が活躍する大冒険、大活劇な物語は子供心をくすぐり冒険心をかきたてる。
子供はおろか大人だって大好きだ。
だから酒場で吟遊詩人が歌うのみならず、魔法オーブの放送ドラマだって冒険者の英雄譚が多くをしめている。
それだけ人気なのだ。
未知の遺跡を探検したり、強大な魔獣の群れに襲われた村を救ったり、時には妖魔との戦争物だったり。
彼らはその命を賭けた代償として莫大な富と、時として栄光を手にする。
そんな冒険者達の物語はフィクションじゃない分、波乱万丈だ。
あれ? あの冒険者の物語の続きなはずなのに、パートナーのあいつが出てないぞ?
なんて話があった場合、大抵は別の冒険で負傷して引退していたり、最悪の場合死んでたりする。
死の瞬間が描かれる冒険者もいれば、描かれる事も無く影で散っていく者さえいる。
命とは儚いものなのだ、と気付かされるのと同時に、彼らは命を賭してこの国を守ってくれているのだと感謝の気持ちさえ沸いて来る。
そんな冒険者をならず者と言う輩がいるはずがない。
もしいるならば、そんな輩は非国民に違いない。
散る花もあれば咲く花もあり。
当然の如く、バッドエンドな物語ばかりであるはずがない!
英雄達のサーガには当然の如く、莫大な富を得てハッピーエンドに至る物語だって多々あるのだ!
大冒険! そして富と名声!
ロマン溢れるサクセスストーリーが受けないはずもなく!
その結末に憧れて冒険者を目指す者だって当然いる訳で……。
なんでも生きた遺跡にはそりゃあもう様々なお宝が眠っている事が多いのだそうな。
例えば古代魔法文明の遺跡には失われた古代の魔法技術とかが眠っていたりだとか……。
ちなみに私達が今使っている魔法もそういった、けっこう最近になって解明された古代魔法文明の遺跡から発掘された技術なんかも多いのだそうな。
それこそちょっと昔なんかは魔法といったら詠唱が当たり前、みたいな感じだったらしく、今でも高等な学び舎でない限り未だに古い詠唱魔法なんかが当たり前のように教えられていたりするらしい。
そう考えると、私達は大分恵まれた環境にいると言える。
ただ、今の時代はもう生きた遺跡というのはほとんど無いらしく、新しい遺跡が発掘されても即座に探索は法律違反で、まずは国に発見を届けて許可を得た冒険者以外探索はできないのがルールなのだとか。
夢の無い話だこと。
あぁ、生きた遺跡っていうのは、新しく発見されたばかりの誰にも踏破されていない遺跡の事な。
それに遺跡といっても古代人がわざわざ侵入者よけに罠を張りまくるなんていうのはゲームのための都合の良いフィクションな訳で、実際にそんな遺跡はほとんど無いらしい。
だからRPGにあるようなトラップを切り抜けながら進むダンジョンってのはまず見られないのだそうな。
最も、稀に自分達が暮らす文明が崩壊する事を予見して、未来の冒険者のために、なんて罠だらけの遺跡を残したりした変わり者もいたりはするらしいんだけどね。
それはさておき。
「あ~、なりたいなぁ! 冒険者!」
ティエラの言葉に。
「うむ、なりたいのぅ」
即答するシア。
「けど、危ないよぉ……?」
現実的な反応を示すララ。
そして――。
「……」
未だに何になりたいか、悩み中の私。
確かに、冒険者ってのは憧れる。
せっかくこんな世界に生まれてきたんだ。
面白おかしく生きたいし、富も栄光も手に入るってんなら欲しいし目指したい。
けど――。
あの時。私は恐怖で動く事さえできなかった。
パパさんが助けに来なかったら、あの人が元英雄なんて存在じゃなかったなら、間違いなく殺されていただろう。
冒険者になったら、あんな怪物ともやりあわなければならないのだろうか。
あれと戦って生きて帰れる未来なんて、今はまったくと言って良いほど想像さえ付かない。
まだまだ、全然、実力が足りてないんだ……。
というか、そんな危険な仕事なんて諦めて、夢を追いかけるってんならせっかくこんな可愛いんだし、アイドルみたいなのもいいんじゃないかなぁ、みたいな、ね?
「……」
ちなみに作家って夢は諦めた。
この世界、フィクションの物語の需要がめちゃくちゃ低いんだ。
なんたって下手な物語よりサーガの方がクオリティ高いんだもんな。
事実は小説よりも奇なり、ってな。
それを地で行くような物語が山ほどあるんだもんな。
何より、こっちの世界の人達はわりとシビアだ。
下手に盛り上げるようなフィクションを織り交ぜれば嘘くさいと叩かれる。
そしてあまりにも練らなけすぎればつまらないと叩かれる。
唯一盛り上がる展開が許されるのは実話であるとされる場合のみときたもんだ。
だったらもう、いっそ冒険者についていってサーガでも纏めた方が売れるだろう、って感じなのだ。
本当、俺。この世界で将来何しよっかな。
なんて未来について悩んでいると。
「さて、そろそろええか?」
「え?」
「え? やあらへんがな。競争の続きに決まっとるやろが」
「あ、あぁ~、うん、そだね」
「なんなん?」
「うぬ、たま~にな」
「うん、たま~にね」
「ミリアは最近こうして何か思い悩んだ顔で固まる事があるのじゃ」
「悩んでるミリアちゃんも可愛いよぉ。ハァハァ……」
「なんやねん。悩み事があるんなら相談しいや。もっと頼ってもええんやで?」
さわやかなスマイルを向けるティエラに。
「うん、本気で困った時は頼るね」
と答えて。
「よぉし、それじゃあ行こっか」
「おうよ」
「うむ」
「お手柔らかにね~」
そしてトリプルブーストで大跳躍。
空を舞う私達と、それをホバー走行で追いかけるララの姿があるのだった。
ちなみに朝のトイレについてだが。
さすがに何度も同じミスは繰り返せない。
お客様のティエラに、窓からのダイナミック飛び降り放尿を強要するのも忍びない。
もちろん自分がするのももう勘弁だ。
なので、今日は朝早くに起きて早めに済ませておいたのだった。
よって早朝のロードバトルは回避できた。
こうして、私達は今日も無事に学校へと向かうのだった。
平和が一番だよね。
0
お気に入りに追加
105
あなたにおすすめの小説
かわいい孫と冒険の旅に出るはずたったのに、どうやらここは乙女ゲーの世界らしいですよ
あさいゆめ
ファンタジー
勇者に選ばれた孫の転生に巻き込まれたばーちゃん。孫がばーちゃんも一緒じゃなきゃ嫌だとごねてくれたおかげで一緒に異世界へ。孫が勇者ならあたしはすっごい魔法使いにして下さいと神様にお願い。だけど生まれ変わったばーちゃんは天使のようなかわいい娘。孫にはなかなか会えない。やっと会えた孫は魔王の呪いで瀕死。どうやらこの状態から助ける事がばーちゃんの役割だったようだ。だけど、どうやらここは本当は乙女ゲーの世界らしい。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
私はいけにえ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」
ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。
私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。
****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活
mio
ファンタジー
なんやかんや、無理矢理あいつに異世界へと連れていかれました。
こうなったら仕方ない。とにかく、平和に楽しく暮らしていこう。
なぜ、少女は異世界へと連れてこられたのか。
自分の中に眠る力とは何なのか。
その答えを知った時少女は、ある決断をする。
長い間更新をさぼってしまってすいませんでした!
高校球児、公爵令嬢になる。
つづれ しういち
恋愛
目が覚めたら、おデブでブサイクな公爵令嬢だった──。
いや、嘘だろ? 俺は甲子園を目指しているふつうの高校球児だったのに!
でもこの醜い令嬢の身分と財産を目当てに言い寄ってくる男爵の男やら、変ないじりをしてくる妹が気にいらないので、俺はこのさい、好き勝手にさせていただきます!
ってか俺の甲子園かえせー!
と思っていたら、運動して痩せてきた俺にイケメンが寄ってくるんですけど?
いや待って。俺、そっちの趣味だけはねえから! 助けてえ!
※R15は保険です。
※基本、ハッピーエンドを目指します。
※ボーイズラブっぽい表現が各所にあります。
※基本、なんでも許せる方向け。
※基本的にアホなコメディだと思ってください。でも愛はある、きっとある!
※小説家になろう、カクヨムにても同時更新。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる