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第3章 魔大陸
106 勇者とブレスで壊せない物
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「ギルド長、過去の勇者に何かされたのか?」
ギルド長は頭を下げたままだった。
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
揉み手をしてないギルド長。
してないとなんだか不安だな⋯
「過去の勇者は傍若無人なやつが居てもおかしくないからな。俺はそんなことはしないと誓おう。」
揉み手なしギルド長はしばらく黙っていた。
俺も黙ってギルド長の言葉を待った。
「レイ様の前の勇者だと思います⋯」
ギルド長は過去の話を滔々と話してくれた。
「4年前のことです。当時の勇者パーティがこの街を訪れました。」
魔族絡みでこの国を調べるとのことで、強制捜査を開始したらしい。
その事で商業ギルドがかなり金を払うことになったらしい。
目をつけられたということだ。
捜査費用だったり、諸経費だったり、無理難題を押し付けられたりしてそうだ。
捜査の実態は酷いもので、まともに捜査しているかも怪しかったようだ。
平民に被害は出なかったようだが、王都にまで捜査の手は及んでいたようで、そちらの費用も揉み手ギルド長が商業ギルドから支払っていたようだ。
「ギルド長、俺は絶対にそんなことはしない。ティリズム教国の教皇の前で誓ってきた。俺はこの大陸の平和を守ると。」
ギルド長は顔を上げた。
しっかりとギルド長の顔を見て言う。
「決して誰かを犠牲にしたり、費用を捻出させるようなやり方はしない。大陸の平和を守るのは俺の責務だ。その為に必要だからと何かをさせるようなことはしないと誓おう。」
ギルド長は涙を流していた。
「情報を貰うことはあるだろう。だが魔族に関して嘘や隠し事をしないでもらえること。それが必要になる。それだけはお願いしたい。」
再び頭を下げるギルド長。
「も、申し訳ございませんでした。少しでも疑った自分が情けないです。歴代最強と言われる今代の勇者様のお話は私も伺っております。レイ様のお力になれるようご協力させてもらいます!」
いや、そんなに畏まらなくていいんだが⋯
「それと以前の対応で構わないからな。俺は金は持っているんだ。」
金貨が山ほど入った袋をドンと目の前のテーブルに出してみる。
目を大きく見開くギルド長。
そしてさらに2つ、3つ、4つと同じものを出していく。
「この中に金貨がぎっしりだ。まだまだあるが、もっと出して証明したほうがいいか?」
凄い勢いで首を横に振るギルド長。
「先代の勇者が何をしたのか分からない。勇者として恥ずかしい行為をしたのだろう。その代わりと言ってはなんだが、この金貨の袋を受け取って欲しい。これで補填になるかはわからないがな。」
さらに首を横に振るギルド長。
揉み手じゃなくて首振りギルド長になってるじゃないか。
もげるぞ?
「滅相もございません、そんなお金は受け取れません!レイ様は何も関わっていないじゃないですか!それに4年も前のことです。もうみんな忘れていますよ!」
そうは言ってもなぁ⋯
俺はリーシャにも見せた、国宝級以上の宝石を見せる。
「さらにこれも付けよう。これは売るとかギルドへの補填なんじゃなくて、迷惑をかけたギルド長への慰謝料として受け取ってくれ。何かあった時に使うといい。」
ギルド長は首を振るのを止めた。
見たこともない大きさの宝石に視線が釘付けだ。
「こ、これは⋯」
「これは迷宮の最下層に行けばゴロゴロ出てくる。まだまだ持っているから気にせず受け取ってくれ。ただ、これを市場に流すのは危険だろうから出してないだけなんだ。」
「こんなどこの国の王族でも持っていないような宝石なんて市場に流せませんよ⋯」
「そうだろうな。だからギルド長が受け取ってくれ。」
なかなか首を縦に振らないギルド長。
「金を受け取るのも、宝石を受け取るのも難しいのだろう?それは分かっている。だがこれだけ払っても俺は痛くも痒くもないほど、まだまだ持っている。これで俺が先代の勇者とは違うと信じて欲しい。」
「受け取れません!しかしレイ様のことは信用するに値すると感じました。本当に疑って申し訳ございませんでした!」
ふぅ、やっと信じて貰えたか。
「それじゃあ今回も馬車と馬の用意をお願いしたい。ランクはボロすぎなければ大丈夫だ。幌馬車と馬2頭をよろしく頼む。すぐが無理ならしばらく滞在は可能だ。この街で情報収集できるかもしれないしな。」
ギルド長は笑顔で頷いた。
「かしこまりました!商業ギルドが責任をもって、勇者様に相応しい馬車をご用意致します!」
ん?内密って言葉を忘れてないか?
「ギルド長⋯勇者とバレたくないから、そこのところ、よろしくな?」
「任せてください!分からないように色々と工夫させて頂きます!」
⋯よく分からないが、揉み手が復活してるから大丈夫だろう。
俺達はその日には出来ないと言われたので、宿に泊まることにした。
ギルド長に高級ホテルに案内され、そこに泊まることに。
出来上がり次第報告するとのことだ。
「さっきの宝石は何?あんなのがダンジョンでは手に入るの?」
俺達は宿で一息ついている。
みんなで俺の泊まる部屋に集まっていた。
「ミュアは宝石が好きなのか?」
「そんなんじゃないわよ。相変わらずデタラメなのね。お金といい宝石といいおかしいわよ。ダンジョンの最下層に行ったことある人なんてあなた以外いるのかしら?」
師匠と遊び感覚でよく行ってたんだが⋯
「師匠からは弱いと言われて育てられていたからな。みんな行けるのかと思っていたよ。」
ハーリルとミュアは呆れた顔をしていた。
「なんなのだそのダンジョンと言うのは!」
神竜はそんな事など知る必要ないもんな。
今度遊びに行くか?
「我もそんなの聞いたことないですね!」
リヴァちゃんは精霊だし海にいるから知らんだろ。
「ああ、ダンジョンならブレスを吐いても壊れないから、最下層に行ってみんなで遊ぶか?この街にはダンジョンがあるだろ。」
ヨウとリヴァちゃんがソファから勢いよく立ち上がった。
「ブレスを吐いても壊れぬだと?」
「我のブレスで壊せない物などありません!」
「妾のブレスだってそうなのだ!そんなものかあるなど信じられぬ!今すぐ壊しに行くぞリヴァ!」
「かしこまりましたヨウ様!行きましょう!」
走って出ていきおったぞ。
「レイ様、あれはどうしたら⋯」
「放っておけ。ダンジョンの場所も分かってないんだ。すぐに戻っくる。」
俺は美味しいお茶をすすりながら言った。
「あの2人なら最下層に行けるかもね。」
それは余裕だと思うぞ。
それにリヴァちゃんは精霊だから死なないしな。
「ダンジョンですか⋯私も何度か潜ったことはありますが、なかなか先に進めなかった記憶しかありません。」
ダンジョンは普通だと厳しいだろう。
物資の確保も大変だろうしな。
各階層に行ける魔法陣は用意されている。
しかし下層に行けば行くほど、1つのフロアが広くなってしまうので、一日での攻略が難しい。
大人数で行くのもいいが、それだと動きにくい上にさらに物資が増える。
マジックポーチが開発されてからはそれらは解決できたが、下に進むほど今度は魔物が強くなる。
そこそこ進める冒険者はいるが、まだまだ力を持つ奴らが居ないのが現状だ。
「レイ!ダンジョンはどこだ!」
ほら帰ってきた。
それじゃあ久しぶりにダンジョン探索でもしてみるか。
ギルド長は頭を下げたままだった。
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
揉み手をしてないギルド長。
してないとなんだか不安だな⋯
「過去の勇者は傍若無人なやつが居てもおかしくないからな。俺はそんなことはしないと誓おう。」
揉み手なしギルド長はしばらく黙っていた。
俺も黙ってギルド長の言葉を待った。
「レイ様の前の勇者だと思います⋯」
ギルド長は過去の話を滔々と話してくれた。
「4年前のことです。当時の勇者パーティがこの街を訪れました。」
魔族絡みでこの国を調べるとのことで、強制捜査を開始したらしい。
その事で商業ギルドがかなり金を払うことになったらしい。
目をつけられたということだ。
捜査費用だったり、諸経費だったり、無理難題を押し付けられたりしてそうだ。
捜査の実態は酷いもので、まともに捜査しているかも怪しかったようだ。
平民に被害は出なかったようだが、王都にまで捜査の手は及んでいたようで、そちらの費用も揉み手ギルド長が商業ギルドから支払っていたようだ。
「ギルド長、俺は絶対にそんなことはしない。ティリズム教国の教皇の前で誓ってきた。俺はこの大陸の平和を守ると。」
ギルド長は顔を上げた。
しっかりとギルド長の顔を見て言う。
「決して誰かを犠牲にしたり、費用を捻出させるようなやり方はしない。大陸の平和を守るのは俺の責務だ。その為に必要だからと何かをさせるようなことはしないと誓おう。」
ギルド長は涙を流していた。
「情報を貰うことはあるだろう。だが魔族に関して嘘や隠し事をしないでもらえること。それが必要になる。それだけはお願いしたい。」
再び頭を下げるギルド長。
「も、申し訳ございませんでした。少しでも疑った自分が情けないです。歴代最強と言われる今代の勇者様のお話は私も伺っております。レイ様のお力になれるようご協力させてもらいます!」
いや、そんなに畏まらなくていいんだが⋯
「それと以前の対応で構わないからな。俺は金は持っているんだ。」
金貨が山ほど入った袋をドンと目の前のテーブルに出してみる。
目を大きく見開くギルド長。
そしてさらに2つ、3つ、4つと同じものを出していく。
「この中に金貨がぎっしりだ。まだまだあるが、もっと出して証明したほうがいいか?」
凄い勢いで首を横に振るギルド長。
「先代の勇者が何をしたのか分からない。勇者として恥ずかしい行為をしたのだろう。その代わりと言ってはなんだが、この金貨の袋を受け取って欲しい。これで補填になるかはわからないがな。」
さらに首を横に振るギルド長。
揉み手じゃなくて首振りギルド長になってるじゃないか。
もげるぞ?
「滅相もございません、そんなお金は受け取れません!レイ様は何も関わっていないじゃないですか!それに4年も前のことです。もうみんな忘れていますよ!」
そうは言ってもなぁ⋯
俺はリーシャにも見せた、国宝級以上の宝石を見せる。
「さらにこれも付けよう。これは売るとかギルドへの補填なんじゃなくて、迷惑をかけたギルド長への慰謝料として受け取ってくれ。何かあった時に使うといい。」
ギルド長は首を振るのを止めた。
見たこともない大きさの宝石に視線が釘付けだ。
「こ、これは⋯」
「これは迷宮の最下層に行けばゴロゴロ出てくる。まだまだ持っているから気にせず受け取ってくれ。ただ、これを市場に流すのは危険だろうから出してないだけなんだ。」
「こんなどこの国の王族でも持っていないような宝石なんて市場に流せませんよ⋯」
「そうだろうな。だからギルド長が受け取ってくれ。」
なかなか首を縦に振らないギルド長。
「金を受け取るのも、宝石を受け取るのも難しいのだろう?それは分かっている。だがこれだけ払っても俺は痛くも痒くもないほど、まだまだ持っている。これで俺が先代の勇者とは違うと信じて欲しい。」
「受け取れません!しかしレイ様のことは信用するに値すると感じました。本当に疑って申し訳ございませんでした!」
ふぅ、やっと信じて貰えたか。
「それじゃあ今回も馬車と馬の用意をお願いしたい。ランクはボロすぎなければ大丈夫だ。幌馬車と馬2頭をよろしく頼む。すぐが無理ならしばらく滞在は可能だ。この街で情報収集できるかもしれないしな。」
ギルド長は笑顔で頷いた。
「かしこまりました!商業ギルドが責任をもって、勇者様に相応しい馬車をご用意致します!」
ん?内密って言葉を忘れてないか?
「ギルド長⋯勇者とバレたくないから、そこのところ、よろしくな?」
「任せてください!分からないように色々と工夫させて頂きます!」
⋯よく分からないが、揉み手が復活してるから大丈夫だろう。
俺達はその日には出来ないと言われたので、宿に泊まることにした。
ギルド長に高級ホテルに案内され、そこに泊まることに。
出来上がり次第報告するとのことだ。
「さっきの宝石は何?あんなのがダンジョンでは手に入るの?」
俺達は宿で一息ついている。
みんなで俺の泊まる部屋に集まっていた。
「ミュアは宝石が好きなのか?」
「そんなんじゃないわよ。相変わらずデタラメなのね。お金といい宝石といいおかしいわよ。ダンジョンの最下層に行ったことある人なんてあなた以外いるのかしら?」
師匠と遊び感覚でよく行ってたんだが⋯
「師匠からは弱いと言われて育てられていたからな。みんな行けるのかと思っていたよ。」
ハーリルとミュアは呆れた顔をしていた。
「なんなのだそのダンジョンと言うのは!」
神竜はそんな事など知る必要ないもんな。
今度遊びに行くか?
「我もそんなの聞いたことないですね!」
リヴァちゃんは精霊だし海にいるから知らんだろ。
「ああ、ダンジョンならブレスを吐いても壊れないから、最下層に行ってみんなで遊ぶか?この街にはダンジョンがあるだろ。」
ヨウとリヴァちゃんがソファから勢いよく立ち上がった。
「ブレスを吐いても壊れぬだと?」
「我のブレスで壊せない物などありません!」
「妾のブレスだってそうなのだ!そんなものかあるなど信じられぬ!今すぐ壊しに行くぞリヴァ!」
「かしこまりましたヨウ様!行きましょう!」
走って出ていきおったぞ。
「レイ様、あれはどうしたら⋯」
「放っておけ。ダンジョンの場所も分かってないんだ。すぐに戻っくる。」
俺は美味しいお茶をすすりながら言った。
「あの2人なら最下層に行けるかもね。」
それは余裕だと思うぞ。
それにリヴァちゃんは精霊だから死なないしな。
「ダンジョンですか⋯私も何度か潜ったことはありますが、なかなか先に進めなかった記憶しかありません。」
ダンジョンは普通だと厳しいだろう。
物資の確保も大変だろうしな。
各階層に行ける魔法陣は用意されている。
しかし下層に行けば行くほど、1つのフロアが広くなってしまうので、一日での攻略が難しい。
大人数で行くのもいいが、それだと動きにくい上にさらに物資が増える。
マジックポーチが開発されてからはそれらは解決できたが、下に進むほど今度は魔物が強くなる。
そこそこ進める冒険者はいるが、まだまだ力を持つ奴らが居ないのが現状だ。
「レイ!ダンジョンはどこだ!」
ほら帰ってきた。
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