【第2章完結】追放勇者はどこへ行く

音無響一

文字の大きさ
上 下
104 / 129
第3章 魔大陸

104 勇者とミニスカメイド服

しおりを挟む
「なーに?もっと見たいの?」

微動だにせず立ち尽くしている俺。

「ふふ、見たい?」

頷くことすら出来なかった。

「いいわよ、もう1回するわね?」

そう言ってクルッと一回転するミュア。

また見え⋯見えないいいいい!

なんでだ!

先程と何も変わらないスピードで回っているはずだ。

なのに今度は見えない。

なんでだ。

今は見せる場面じゃ⋯

まさか、まだ秘術の最中、流れの中の一部だとでもいうのか?

いったいいつになったらこの秘術は終わるのだろうか。

俺は未だに術中に嵌っているのか?



「あら、どうしたのそんな顔して。もしかして見えなかった?」

見たかった。

見たかった俺は無言で頷いた。

あのシンプルな白の下着を見たかったのだ。

「めくっていいわよ?ほら、手を伸ばしてめくりなさい。」

なんだって?

めくる⋯だと?

そんな冒涜的な行為が許されるというのか?

ここは男爵の屋敷だぞ。

だが俺は術中に嵌っている。

自分の意思かはわからない。

だが手を伸ばし、ミニスカメイド服のスカートの裾に手をかけ⋯



「やっぱり恥ずかしいからだめっ」

手を掴まれた。

ここまで来てお預けなのか?

それは本当に?

「ふふ、なんて顔をしてるかしら。最高よレイ。さっきまでの残酷で冷徹な目をしていた人とは別人ね。」

もはや俺は喋れなかった。

見たいのに見れないのだ。

見たくて仕方なかった。



ミュアが俺の手を払い除け、部屋の中央にある高級そうなソファに向かう。

何をするのだろうか。

俺はミュアの一挙手一投足に夢中だ。

歩いてるだけなのにスカートがふわふわ、おしりをフリフリしてるのはなぜなんだ。

ああ、なんでこんなにも俺の心を揺さぶって来るのだろうか。

男爵家のメイド達も可愛く綺麗でスタイルのいい子が多かった。

なのになぜだ?

なぜミュアはこんなにも俺の情欲を掻き立てるんだ?



俺はミュアの後ろをフラフラとした足取りでついて行く。

3人がけのソファがあり、その対面に1人がけのソファが2つある。

ソファの間にはローテーブルがある。

ミュアはそこに片足だけ乗っけた。

なんなんだこの体勢は⋯

ヒールを履き、足を綺麗に見せてるのは気付いていた。

片足をローテーブルにかけただけだぞ。

それなのになんでこんなに美しく、更に妖艶さを醸し出すんだ?

スカートの中が見えそうなんだ。

でも見えない。

俺が立っているからなのもあるだろう。



今は正面からミュアを見ている。

ミュアがローテーブルに乗せてる足の膝に手を乗せ前屈みになる。

上半身を曲げたことにより、更に後ろのスカートの裾は持ち上がっているだろう。

俺は自分の立ち位置を呪った。

真後ろとは言わない、斜め後ろに居れば見えたのだ確実に。

ミュアの綺麗な足から覗くスカートの中。

そしてそこからチラ見する白の下着を纏った下尻。

叫びそうだった。



「うーん、やっぱりヒールは慣れないわね。脱いじゃおうかしら。」

ミュアは足をローテーブルから下ろし、無造作に1人がけのソファに座った。

そんな急に座ったら⋯み、見え、見えないいいいいい!

さっきの回転時に見せたのはなんだったんだ?

幻か?

俺は履くシーンまで見てるんだぞ。

なのになんでこんなに見たくなる?

1回見せたのも計算のうちなのか?



「ねえ、このヒール脱がして?」

脱がせろだと?

その場合俺は膝まづいてやることになるだろう。

するとどうだ。

目の前にあるのは桃源郷じゃないのか?

俺は生唾を飲み込んだ。

無言で膝まづいてミュアのヒールを脱がそうと手を伸ばす。

チラリと太腿の先にある桃源郷を見ようと視線を移す。

「えっちなレイね。だめよ見ちゃ。今は脱がして。」

くっ、太腿をピッチリとくっつけているせいで何も見えないじゃないか。

いや、綺麗な生脚はバッチリ拝めたな。

だが今欲しいのは生脚じゃない、白の下着なんだ。

俺は両足のヒールを脱がし終える。



「ありがとう。じゃあご褒美よ。」

ミュアがゆっくりと太腿を開き始めた。

それと同時に手でスカートを下着が見えないように押し隠す。

視線はそこに釘付けだった。

なのにまだ見えない。

ミニスカメイド服を着て、綺麗な生脚をこれでもかと開脚しているのに見えないのだ。

「見たかった?ほーら、たっぷり見なさい。」

押し隠しいたスカートをつまみ上げる。

それに合わせソファに足を乗せるミュア。



丸見えだ。

なんてことなんだろうか。

何だこのくい込みは⋯

ミュアの白い肌。

そして白の下着。

2つの種類の違う白のコントラストが、よりミュアの美しさと艶美さを際立たせる。

「見てレイ⋯こんなにくい込んじゃった。」

そう言いながらくい込んでいる部分を指先でなぞっていく。

「んはぁ、すっごい感じちゃう。」

なんでなのだろうか。

なぜ俺はミュアの行為に魅入ってしまうのだろうか。

もうミュアとは何度もしている。

それなのになんでなんだ?



「レイ、少ししかしてないのに来ちゃいそうよ⋯見てなさい、私がいくところを⋯」

ミュアの指を動かすスピードが増した。

俺は前のめりになって無言でミュアの行為を見ている。

「もういっちゃう!ああっいくっっっ!」

後ろに仰け反りながら果てるミュア。

なんていやらしいのだろうか。

白い下着は染みても分かりにくいのだろうが、明らかに変色しているのがわかるほど濡れている。

「レイも興奮してるんじゃない。服を突き破りそうよ?」

気付いていなかった。

ミュアに言われてやっと亀様のお怒りを感じた。

今はドクンドクンと脈打ってるのがわかるほど興奮していた。

だがそれに気づかない程、ミュアの行為に夢中になっていた。



ミュアは横向きに体勢を変えた。

ミニスカートの裾を持ち上げ言った。

「どの体勢で見たい?後ろから?それともこのままめくる?」

横向きの下着⋯めくりたい⋯

「このままめくりたいって顔ね。いいわよ?たっぷり堪能して。」

もう下になっている方のお尻の半分が見えている。

そこから見える白の下着。

このチラ見せがたまらない。

たまらなく俺を興奮させる。

その先を見せてくれ!



ガバッとスカートをめくった。

横を向き足を曲げることで強調される尻。

なんてきれいなんだろうか。

股にくい込んでいるパンツもバッチリ拝んだ。

そしてそこに顔を突っ込んだ。

大きく鼻で息を吸い、ミュアの匂いをこれでもかと鼻腔内でも堪能する。

「んあっ、そんなに嗅ぐのはだめよっんんっ」

何度も吸い込んだ。

そして舐め回す。

「はうっ、すごい⋯いっちゃうっっっ」

無心で舐め続けた。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~

トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。 旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。 この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。 こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

処理中です...