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第3章 魔大陸
096 勇者と無策と無提案
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「ナレンギル国王、お願いがございます。」
俺はしっかりとナレンギル国王に向き直り頭を下げた。
「セシリアとケイトの保護をお願い出来ませんでしょうか。」
「レイよ、それこそ頭を下げる必要はない。もしも魔族が潜んでいたら、みすみすセシリアを見殺しにすることになるであろう。自国の民の危機だ。レイがお願いすることでは無い。むしろ私の方からお願いしよう。」
国王も俺としっかり向き合った。
「勇者レイよ、ナレンギル国王として依頼を出す。勇者として、マードレル男爵領に潜む魔族の脅威を取り除いて参れ!」
「かしこまりました!」
俺は勇者として依頼を受けた。
初めてじゃないだろうか。
武術大会で優勝し、勇者になり、ユディ達とパーティを組んで諸国を巡る依頼は受けた。
こうして個人的に勇者として依頼を受けたのは初めてだ。
嬉しかった。
勇者として俺は存在しているんだ。
師匠に言われた、世界を導くってことが何なのかは分からない。
こうして勇者として活動し、この大陸の平和を守ることがそれに繋がるんじゃないのだろうか。
ディゼスタ王国のことも気になるが、セシリアとケイトが安心して暮らせるようにもしなければならない。
「ナレンギル国王、それならば晩餐会が終わり次第、すぐにでも出発したいのですが⋯」
「それもそうだな。セシリアが生きていると分かったら、マードレル男爵領の魔族がどう動くか分からぬ。」
「こちらには神竜のヨウがいます。奴らがどれだけ早く動こうとも無駄です。」
「わかった。もう少しこの国に滞在してもらえれば嬉しかったのだが⋯私もレイの戦いぶりを見たかった⋯あのジジイが自慢などするから⋯」
国王も俺の戦いを見たかったのか?
そんなに良いものではないと思うんだが⋯
じいちゃんはそんなことまで手紙に書いていたのか?
公式な文書だろうに、何を書いているんだあのじいちゃんは。
「では後ほど晩餐会で会おう。私はまだ仕事が残っておるのでな。」
「お忙しいところありがとうございます。では後程。」
俺は国王の執務室を後にし、みんなの元へと戻った。
「みんなに今後の予定を発表する。」
晩餐会までにみんなに伝えとかないとな。
「まずはセシリアとケイトだ。2人はここで保護してもらうことが決まった。晩餐会で国王から正式な通達があるだろう。」
セシリアもケイトも目が点になっている。
「ええ、ど、どういうことなの?」
辛うじてセシリアは反応したか。
ケイトなんて意識飛んでないか?
「セシリアの兄が怪しいんだ。魔族と繋がっている可能性がある。セシリアが誘拐されたのは魔族の手引きがあったのかもしれない。」
「な?魔族?なんでそんなことがわかるのよ!」
セシリアが席を立って声を荒らげた。
「落ち着けセシリア。マードレル男爵が魔族と通じているとは思えない。セシリアの兄が怪しいんだ。下手をするとこのまま男爵領が兄に引き継がれ、魔族の温床になってしまうかもしれない。」
俺はマードレル男爵領が危うい立ち位置にいることを説明する。
「マードレル男爵領はティリズム教国と接している。そしてナレンギル王国とティリズム教国は争いなど起こらない程に強固な繋がりがある。そのせいで男爵領しか置いてない。そこを魔族に目をつけられたのかもしれない。」
「そんな⋯そんなこと⋯」
ないとは言いきれない何かがあるのか?
「どちらの国にも魔族を派遣できる立地なのがマードレル男爵領なんだ。目をつけられてもおかしくは無い。ディゼスタ王国でも第1王子が魔族と繋がっていると、魔族本人から証言を得ている。」
「それはリーシャ様が邪魔だから?」
「その可能性が高いだろう。セシリアも兄よりセシリアが男爵領を継ごうと考えていなかったか?」
「⋯⋯⋯⋯⋯」
「リーシャもそうだ。王位に着くために尽力していた。そうしないと国が亡びると言っていたからな。取り入るなら無能なやつの方が扱いやすいだろう。だからリーシャもセシリアも狙われたんだ。」
目眩がしたのか力なくソファに座り込むセシリア。
「だからこのままセシリアをマードレル男爵領に帰すのは危険だと判断した。それをナレンギル国王も了承してくれている。帰らない理由は国王が色々と考えてくれるだろう。」
セシリアは自分の置かれている状況に困惑しているな。
ケイトは⋯まだ意識飛ばしてるのか?
そろそろ帰ってこい。
「明日の朝にここを発つ。セシリアとケイト以外はヨウに乗ってマードレル男爵領へ向かうぞ。」
他のメンバーは頷いている。
「レイ様、マードレル男爵領でどのように調査を進めて行くのですか?」
どう⋯やって?
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「レ、レイ様?」
「どうするか⋯」
「「「「「「えええええ!」」」」」」
おお、見事に全員で揃ったな。
方法なんて考えてなかったな⋯
これは迂闊だった。
セシリアを囮にするわけにはいかない。
いつしっぽを出すか分からないしな。
勇者という称号の凄いところは、魔族が絡んでると思えば、捜査に強制力が発動するところだ。
疑わしいと思えば、王族だろうと適応される。
ただ確証がないまま、セシリアの兄を問い詰めたり屋敷を捜索しても何も出てこない場合もある。
そうなると全てを隠蔽されてしまう可能性すらあるのだ。
無闇に勇者権限を使うのは悪手になる。
「無策で突っ込むのは危険だな。男爵領に行くにしてもヨウで行くと目立つ。まずは男爵領にセシリアは王都で用事がある旨を伝えるか。それと男爵は怪しくは無いが、もしかしたらがある。証拠を掴むまでは何も話さない方がいいだろう。」
「とりあえず男爵領へ行かないとね。そこからは何か理由をつけて男爵領に滞在しましょ。この前みたいに勇者が居ることで、向こうから接触してくる可能性だってあるでしょ?」
ミュアがまともなことを⋯
たまに頭がキレるところはなんなんだろうか。
ええい、目の前で足を組み替えるな!
ミニスカートなんだぞ?
やめろ、何度もするな。
くっそ、なんで見えないんだ!
何たるテクニック。
これも秘術だというのか?
相変わらず俺を惑わす秘術が満載だな。
「それにレイがいるってだけで抑止力になるんだから、とりあえず行くしかないわよ。」
なんて頼りになるエルフなんだ。
だから目で挑発するのはやめてもらえないだろうか。
「まだまだ無策だが、ミュアの案を採用していこう。まずはマードレル男爵に会いにいく。そこからは流動的に動こう。」
「妾のブレスで焼き払ってやろうか?」
やめなさい。
「我のブレスでもいけます!」
乗っかってくるなおバカドラゴン。
「ならば同時にぶっぱなしてやるのも面白いかもしれぬな!」
なんも面白くない。
ただの地獄絵図じゃないか。
「やめてください!そんなことしたらマードレル領の民が!」
セシリア、なんてまともなことを⋯
さすが自領のことだけあるな。
ドラゴンズのおふざけにちゃんと突っ込んで偉いぞ。
おふざけだよな?
なんでそんな顔をしてるんだお前らは。
後でお仕置するぞ。
「ブレスで吹き飛ばすのは最終手段にしておきましょう。ナレンギル国王からどこの場所も巡回が必要とでも言えば滞在は可能かと思われます。」
さ、さすがハーリル⋯
真面目だな。
ハーリルがいないと、このハチャメチャパーティは成り立たないんだな。
今後も頼むぞ。
ハーリルだけが頼りだ。
あれ?もしかして俺だけなんにも案を出してない?
俺はしっかりとナレンギル国王に向き直り頭を下げた。
「セシリアとケイトの保護をお願い出来ませんでしょうか。」
「レイよ、それこそ頭を下げる必要はない。もしも魔族が潜んでいたら、みすみすセシリアを見殺しにすることになるであろう。自国の民の危機だ。レイがお願いすることでは無い。むしろ私の方からお願いしよう。」
国王も俺としっかり向き合った。
「勇者レイよ、ナレンギル国王として依頼を出す。勇者として、マードレル男爵領に潜む魔族の脅威を取り除いて参れ!」
「かしこまりました!」
俺は勇者として依頼を受けた。
初めてじゃないだろうか。
武術大会で優勝し、勇者になり、ユディ達とパーティを組んで諸国を巡る依頼は受けた。
こうして個人的に勇者として依頼を受けたのは初めてだ。
嬉しかった。
勇者として俺は存在しているんだ。
師匠に言われた、世界を導くってことが何なのかは分からない。
こうして勇者として活動し、この大陸の平和を守ることがそれに繋がるんじゃないのだろうか。
ディゼスタ王国のことも気になるが、セシリアとケイトが安心して暮らせるようにもしなければならない。
「ナレンギル国王、それならば晩餐会が終わり次第、すぐにでも出発したいのですが⋯」
「それもそうだな。セシリアが生きていると分かったら、マードレル男爵領の魔族がどう動くか分からぬ。」
「こちらには神竜のヨウがいます。奴らがどれだけ早く動こうとも無駄です。」
「わかった。もう少しこの国に滞在してもらえれば嬉しかったのだが⋯私もレイの戦いぶりを見たかった⋯あのジジイが自慢などするから⋯」
国王も俺の戦いを見たかったのか?
そんなに良いものではないと思うんだが⋯
じいちゃんはそんなことまで手紙に書いていたのか?
公式な文書だろうに、何を書いているんだあのじいちゃんは。
「では後ほど晩餐会で会おう。私はまだ仕事が残っておるのでな。」
「お忙しいところありがとうございます。では後程。」
俺は国王の執務室を後にし、みんなの元へと戻った。
「みんなに今後の予定を発表する。」
晩餐会までにみんなに伝えとかないとな。
「まずはセシリアとケイトだ。2人はここで保護してもらうことが決まった。晩餐会で国王から正式な通達があるだろう。」
セシリアもケイトも目が点になっている。
「ええ、ど、どういうことなの?」
辛うじてセシリアは反応したか。
ケイトなんて意識飛んでないか?
「セシリアの兄が怪しいんだ。魔族と繋がっている可能性がある。セシリアが誘拐されたのは魔族の手引きがあったのかもしれない。」
「な?魔族?なんでそんなことがわかるのよ!」
セシリアが席を立って声を荒らげた。
「落ち着けセシリア。マードレル男爵が魔族と通じているとは思えない。セシリアの兄が怪しいんだ。下手をするとこのまま男爵領が兄に引き継がれ、魔族の温床になってしまうかもしれない。」
俺はマードレル男爵領が危うい立ち位置にいることを説明する。
「マードレル男爵領はティリズム教国と接している。そしてナレンギル王国とティリズム教国は争いなど起こらない程に強固な繋がりがある。そのせいで男爵領しか置いてない。そこを魔族に目をつけられたのかもしれない。」
「そんな⋯そんなこと⋯」
ないとは言いきれない何かがあるのか?
「どちらの国にも魔族を派遣できる立地なのがマードレル男爵領なんだ。目をつけられてもおかしくは無い。ディゼスタ王国でも第1王子が魔族と繋がっていると、魔族本人から証言を得ている。」
「それはリーシャ様が邪魔だから?」
「その可能性が高いだろう。セシリアも兄よりセシリアが男爵領を継ごうと考えていなかったか?」
「⋯⋯⋯⋯⋯」
「リーシャもそうだ。王位に着くために尽力していた。そうしないと国が亡びると言っていたからな。取り入るなら無能なやつの方が扱いやすいだろう。だからリーシャもセシリアも狙われたんだ。」
目眩がしたのか力なくソファに座り込むセシリア。
「だからこのままセシリアをマードレル男爵領に帰すのは危険だと判断した。それをナレンギル国王も了承してくれている。帰らない理由は国王が色々と考えてくれるだろう。」
セシリアは自分の置かれている状況に困惑しているな。
ケイトは⋯まだ意識飛ばしてるのか?
そろそろ帰ってこい。
「明日の朝にここを発つ。セシリアとケイト以外はヨウに乗ってマードレル男爵領へ向かうぞ。」
他のメンバーは頷いている。
「レイ様、マードレル男爵領でどのように調査を進めて行くのですか?」
どう⋯やって?
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「レ、レイ様?」
「どうするか⋯」
「「「「「「えええええ!」」」」」」
おお、見事に全員で揃ったな。
方法なんて考えてなかったな⋯
これは迂闊だった。
セシリアを囮にするわけにはいかない。
いつしっぽを出すか分からないしな。
勇者という称号の凄いところは、魔族が絡んでると思えば、捜査に強制力が発動するところだ。
疑わしいと思えば、王族だろうと適応される。
ただ確証がないまま、セシリアの兄を問い詰めたり屋敷を捜索しても何も出てこない場合もある。
そうなると全てを隠蔽されてしまう可能性すらあるのだ。
無闇に勇者権限を使うのは悪手になる。
「無策で突っ込むのは危険だな。男爵領に行くにしてもヨウで行くと目立つ。まずは男爵領にセシリアは王都で用事がある旨を伝えるか。それと男爵は怪しくは無いが、もしかしたらがある。証拠を掴むまでは何も話さない方がいいだろう。」
「とりあえず男爵領へ行かないとね。そこからは何か理由をつけて男爵領に滞在しましょ。この前みたいに勇者が居ることで、向こうから接触してくる可能性だってあるでしょ?」
ミュアがまともなことを⋯
たまに頭がキレるところはなんなんだろうか。
ええい、目の前で足を組み替えるな!
ミニスカートなんだぞ?
やめろ、何度もするな。
くっそ、なんで見えないんだ!
何たるテクニック。
これも秘術だというのか?
相変わらず俺を惑わす秘術が満載だな。
「それにレイがいるってだけで抑止力になるんだから、とりあえず行くしかないわよ。」
なんて頼りになるエルフなんだ。
だから目で挑発するのはやめてもらえないだろうか。
「まだまだ無策だが、ミュアの案を採用していこう。まずはマードレル男爵に会いにいく。そこからは流動的に動こう。」
「妾のブレスで焼き払ってやろうか?」
やめなさい。
「我のブレスでもいけます!」
乗っかってくるなおバカドラゴン。
「ならば同時にぶっぱなしてやるのも面白いかもしれぬな!」
なんも面白くない。
ただの地獄絵図じゃないか。
「やめてください!そんなことしたらマードレル領の民が!」
セシリア、なんてまともなことを⋯
さすが自領のことだけあるな。
ドラゴンズのおふざけにちゃんと突っ込んで偉いぞ。
おふざけだよな?
なんでそんな顔をしてるんだお前らは。
後でお仕置するぞ。
「ブレスで吹き飛ばすのは最終手段にしておきましょう。ナレンギル国王からどこの場所も巡回が必要とでも言えば滞在は可能かと思われます。」
さ、さすがハーリル⋯
真面目だな。
ハーリルがいないと、このハチャメチャパーティは成り立たないんだな。
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