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第2章 新しい道
069 元勇者と落とし前
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「言ったな。では落とし前をつけてもらおうか。」
何を言って来るのやら⋯
「世界の頂点に立つ妾に喧嘩を一方的に売ったのだ。許されることでは無い。」
世界の頂点⋯
確かに俺を除けばそうかもな。
「唯一無二の妾に傷がつこうもんなら、お前は塵も残らず滅してやるところだ。」
唯一無二ねぇ。
ドラゴンはこの子だけなんだから、確かに唯一無二か。
それになんて怖いことを⋯
全力でやらなくて良かった。
全力でやってたら森が無くなってかもしれんしがな⋯
「前置きは分かった。それでどうしたらいいんだ?謝るだけじゃダメなんだろう?」
キッと俺を睨みつける幼子ドラゴン。
「当たり前であろう!地面に額を擦り付けても足らぬわ!」
そこまで謝ってもダメと⋯
絶対しないがな。
そんなに怒らんでもいいのになぁ。
俺が何したって言うんだ。
ほんの少し強い風の槍をぶっぱなしただけじゃないか。
しかもいきなり。
ドラゴンじゃなきゃ即死確定の魔法の槍をぶん投げただけだろう。
⋯⋯⋯⋯ごめんなさい。
額を擦り付けて謝らせてもらおう。
「見てろドラゴン!」
俺は地面に座る。
東方の島国、刀を産んだ国の謝罪方法だ。
正座と呼ばれる座り方をする。
そして地面に手をつけた。
そして地面に額を⋯
土煙が上がるほど叩きつける!
陥没を通り越して俺の頭が埋まる。
「ぷはぁ!」
1分以上してたな。
死ぬかと思った。
止めろドラゴンよ。
「お前は何をしているんだ?」
は?なんだって?
俺の見事な東方の謝罪方法を見たろ?
「俺のしたことは、はっきり言って失礼を通り越してるからな。落とし前とは別に謝罪したかっただけだ。」
俺は頭の土を落としながら説明した。
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
相変わらず黙るな。
この謝罪でもダメなら⋯もうやるしかなかろう。
「この謝罪で許してくれとは言わない。落とし前をどうつければいいのか教えてくれ。」
腕を組みながら正座している俺を睨みつけてくる。
「⋯⋯⋯では教えてやろう。」
もったいぶらずに早く言ってくれ。
「ああ、教えてくれ。」
ビシッと俺を指差すドラゴン。
「妾と立ち会え!そして力を示してみよ!」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
ん?示す必要が分からんな。
なんでそんな話に?
「何を呆けておる!その喧嘩買ってやると言っているのだ!」
それならそう言えばいいだろう。
何を格好つけて言ってるんだ。
「分かった。それで?勝負内容はどうする?いい方法を知っているんだ。提案してもいいか?」
腕を組み考えているドラゴン。
「⋯⋯⋯一応聞いてやろう。」
もったいぶるのが好きだな。
「東方の島国に伝わる勝負方法なんだがな、その競技の名前は⋯⋯⋯」
俺は溜めた。
もったいぶる。
真似してやる。
「何をもったいぶっておるのだ。早う言え!」
なんだこのドラゴンは。
堪え性のない奴だ。
自分はもったいぶるくせになんたる態度。
「それは⋯⋯⋯⋯」
さらにもったいぶってみる。
「うがああああ!早う!早う言わぬか!」
やっぱりからかうと面白いな。
「焦るなドラゴンよ。唯一無二の絶対強者なんだろう。矮小な人間の言葉で怒るなんてみっともないぞ。」
「⋯⋯そ、それもそうだな。お前がもったいぶるからだぞ。それでなんのだ?」
もういいだろう。
言ってやろう。
「それはな、指相撲だ!」
「⋯⋯⋯⋯⋯」
そうなるか。
さすがにドラゴンでも東方の島国のことなんて知らないよな。
「分からないと思うから説明しよう。手を貸してくれ。」
俺は指相撲の説明をする。
「こうやってお互いの指を握り合うんだ。そして自分の親指で相手の親指を制した方が勝ちだ。」
勝つためのルールを説明する。
「自分の親指で相手の親指を押さえつけ、10秒間押さえつけていたら勝ちだ。10秒の間に拘束を逃れれば勝負は続行となる。そして親指以外は使ってはダメだ。」
「⋯⋯⋯⋯⋯」
黙って説明を聞いてるな。
「どうだ?これなら被害も出ず、勝負がつくだろう。」
「⋯⋯⋯⋯⋯」
なんで黙ってるんだ?
おバカだから理解できなかったか?
「わかったか?単純かつ明快だ。これをやろう。」
「⋯⋯⋯⋯⋯ばっかもおおおおおおおん!」
おお、こんなに大声を出すなんてな。
うるさいぞドラゴン。
それにすぐ人の事を馬鹿と言うでない。
どういう教育を受けているんだ。
ダメだろう言葉に出したら。
心の中で思うだけにしなさい。
せめて言うならおバカと言いなさい。
全く⋯堪え性もユーモラスなセンスもないドラゴンだ。
「何が馬鹿なんだ。いい勝負方法じゃないか。負けるのが怖いのか?たかだか人間に。」
なんとなく煽ってみる。
「⋯⋯なんだ⋯と?」
ドラゴンの右眉がピクリと上がる。
お、反応ありだな。
まだまだ煽ってみるか。
「親指だけの勝負だぞ?馬車を止められる程の膂力を持つドラゴンが。たかだか人間に。指だけの力の勝負で。負けるのか?今のお前は幼子だ。まぁ勝てないかもしれないがな。とは言え負けるのは怖いもんなぁ。」
「⋯⋯⋯なんと言った?」
これは⋯
煽り甲斐がありそうだ。
「雑魚の人間に負けるのが怖いのか?と聞いてるんだ。」
爆音が鳴った。
足を地面に踏みつけた。
予備動作なくだ。
それで轟音が鳴り響く。
「お前⋯親指だけかもしれんが、無くなるのを覚悟するのだな。どんな勝負だろうと唯一無二のドラゴンたる妾が人間如きに負けるわけなかろう。」
声は大きくないが、ドスの効いた低い声で言っている。
「いいだろう。その勝負乗ってやる。」
楽勝だな。
やはりこのドラゴンはおバカだ。
ドラバカ⋯いや、バカゴン⋯違うな。
バカドラ。
これか、これが一番語呂がいい。
「ルールはもういいよな?一発勝負だ。」
「よかろう。お前の親指を秒殺してくれる。」
なんだそれは。
親指を秒殺て。
「恨みっこなしだぞ?負けても文句は言わない。それでいいか?」
「口説い!妾が負けるわけなかろう。」
自信満々だな。
「指が折れようが、もげようが構わないな?」
「うがああああああああ!うるさいうるさい!早うやるぞ!」
うむ、何度からかっても面白いな。
3回目で堪えられなくなるんだな。
俺とドラゴン、もといバカドラ幼女は指をがっちりと組み合わせる。
なんて滑稽な絵面なんだろうか。
身長190cmの俺と、身長100cm程の幼女が今から指相撲だ。
身長差があるため、俺は正座のままだ。
正座しても俺の方が目線が上だ。
もちろん東方の謝罪方法からずっと正座だ。
俺とバカドラ幼女は睨み合う。
勝負開始を今か今かと待ちながら睨み合う。
「いいかバ⋯ドラゴン。お前の指がもげてもしらんからな。」
「寝言は寝て言え。妾に勝てるわけがなかろう。」
最後の煽りをし、更に睨み合う。
さぁ、勝負開始だ。
開始の合図を。
合図を⋯
合図⋯
キートゥ!審判役のキートゥはいずこ!
やっぱり俺にはキートゥが必要なんだ!
なぜお供に増えたのがキュートちゃんなんだ!
どうしてキートゥじゃなかったんだ!
あのレッサーパンダはバカドラ如きの咆哮で気絶してるじゃないか!
仮にも神獣のお供だったんじゃないのか?
それなのに気絶しおって!
なんて役に立たないレッパンなんだ!
今こそあの誰もが恐れ癒される最恐の威嚇のポーズの出番だろ!
「おい、早う開始の合図をせい。」
うお、指の力が尋常じゃないぞ⋯
俺は咄嗟に本気を出す。
バカドラはドラゴンなだけあって、魔法など使わなくともこの力だ。
俺は魔法で身体強化を施し対抗する。
「審判役がいないと気付いてな。失念していた。だが俺とバ⋯ドラゴンの勝負に割って入れるやつなどいないだろう。」
お互いが更に指に力を込める。
「じゃあどうする?」
「俺がはじめ!と言ったら開始だ。いいな?」
「よかろう。では言うがいい。」
再度俺とバカドラ幼女は睨み合う。
目が本気だ。
さぁて、やってしまおうか。
何を言って来るのやら⋯
「世界の頂点に立つ妾に喧嘩を一方的に売ったのだ。許されることでは無い。」
世界の頂点⋯
確かに俺を除けばそうかもな。
「唯一無二の妾に傷がつこうもんなら、お前は塵も残らず滅してやるところだ。」
唯一無二ねぇ。
ドラゴンはこの子だけなんだから、確かに唯一無二か。
それになんて怖いことを⋯
全力でやらなくて良かった。
全力でやってたら森が無くなってかもしれんしがな⋯
「前置きは分かった。それでどうしたらいいんだ?謝るだけじゃダメなんだろう?」
キッと俺を睨みつける幼子ドラゴン。
「当たり前であろう!地面に額を擦り付けても足らぬわ!」
そこまで謝ってもダメと⋯
絶対しないがな。
そんなに怒らんでもいいのになぁ。
俺が何したって言うんだ。
ほんの少し強い風の槍をぶっぱなしただけじゃないか。
しかもいきなり。
ドラゴンじゃなきゃ即死確定の魔法の槍をぶん投げただけだろう。
⋯⋯⋯⋯ごめんなさい。
額を擦り付けて謝らせてもらおう。
「見てろドラゴン!」
俺は地面に座る。
東方の島国、刀を産んだ国の謝罪方法だ。
正座と呼ばれる座り方をする。
そして地面に手をつけた。
そして地面に額を⋯
土煙が上がるほど叩きつける!
陥没を通り越して俺の頭が埋まる。
「ぷはぁ!」
1分以上してたな。
死ぬかと思った。
止めろドラゴンよ。
「お前は何をしているんだ?」
は?なんだって?
俺の見事な東方の謝罪方法を見たろ?
「俺のしたことは、はっきり言って失礼を通り越してるからな。落とし前とは別に謝罪したかっただけだ。」
俺は頭の土を落としながら説明した。
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
相変わらず黙るな。
この謝罪でもダメなら⋯もうやるしかなかろう。
「この謝罪で許してくれとは言わない。落とし前をどうつければいいのか教えてくれ。」
腕を組みながら正座している俺を睨みつけてくる。
「⋯⋯⋯では教えてやろう。」
もったいぶらずに早く言ってくれ。
「ああ、教えてくれ。」
ビシッと俺を指差すドラゴン。
「妾と立ち会え!そして力を示してみよ!」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
ん?示す必要が分からんな。
なんでそんな話に?
「何を呆けておる!その喧嘩買ってやると言っているのだ!」
それならそう言えばいいだろう。
何を格好つけて言ってるんだ。
「分かった。それで?勝負内容はどうする?いい方法を知っているんだ。提案してもいいか?」
腕を組み考えているドラゴン。
「⋯⋯⋯一応聞いてやろう。」
もったいぶるのが好きだな。
「東方の島国に伝わる勝負方法なんだがな、その競技の名前は⋯⋯⋯」
俺は溜めた。
もったいぶる。
真似してやる。
「何をもったいぶっておるのだ。早う言え!」
なんだこのドラゴンは。
堪え性のない奴だ。
自分はもったいぶるくせになんたる態度。
「それは⋯⋯⋯⋯」
さらにもったいぶってみる。
「うがああああ!早う!早う言わぬか!」
やっぱりからかうと面白いな。
「焦るなドラゴンよ。唯一無二の絶対強者なんだろう。矮小な人間の言葉で怒るなんてみっともないぞ。」
「⋯⋯そ、それもそうだな。お前がもったいぶるからだぞ。それでなんのだ?」
もういいだろう。
言ってやろう。
「それはな、指相撲だ!」
「⋯⋯⋯⋯⋯」
そうなるか。
さすがにドラゴンでも東方の島国のことなんて知らないよな。
「分からないと思うから説明しよう。手を貸してくれ。」
俺は指相撲の説明をする。
「こうやってお互いの指を握り合うんだ。そして自分の親指で相手の親指を制した方が勝ちだ。」
勝つためのルールを説明する。
「自分の親指で相手の親指を押さえつけ、10秒間押さえつけていたら勝ちだ。10秒の間に拘束を逃れれば勝負は続行となる。そして親指以外は使ってはダメだ。」
「⋯⋯⋯⋯⋯」
黙って説明を聞いてるな。
「どうだ?これなら被害も出ず、勝負がつくだろう。」
「⋯⋯⋯⋯⋯」
なんで黙ってるんだ?
おバカだから理解できなかったか?
「わかったか?単純かつ明快だ。これをやろう。」
「⋯⋯⋯⋯⋯ばっかもおおおおおおおん!」
おお、こんなに大声を出すなんてな。
うるさいぞドラゴン。
それにすぐ人の事を馬鹿と言うでない。
どういう教育を受けているんだ。
ダメだろう言葉に出したら。
心の中で思うだけにしなさい。
せめて言うならおバカと言いなさい。
全く⋯堪え性もユーモラスなセンスもないドラゴンだ。
「何が馬鹿なんだ。いい勝負方法じゃないか。負けるのが怖いのか?たかだか人間に。」
なんとなく煽ってみる。
「⋯⋯なんだ⋯と?」
ドラゴンの右眉がピクリと上がる。
お、反応ありだな。
まだまだ煽ってみるか。
「親指だけの勝負だぞ?馬車を止められる程の膂力を持つドラゴンが。たかだか人間に。指だけの力の勝負で。負けるのか?今のお前は幼子だ。まぁ勝てないかもしれないがな。とは言え負けるのは怖いもんなぁ。」
「⋯⋯⋯なんと言った?」
これは⋯
煽り甲斐がありそうだ。
「雑魚の人間に負けるのが怖いのか?と聞いてるんだ。」
爆音が鳴った。
足を地面に踏みつけた。
予備動作なくだ。
それで轟音が鳴り響く。
「お前⋯親指だけかもしれんが、無くなるのを覚悟するのだな。どんな勝負だろうと唯一無二のドラゴンたる妾が人間如きに負けるわけなかろう。」
声は大きくないが、ドスの効いた低い声で言っている。
「いいだろう。その勝負乗ってやる。」
楽勝だな。
やはりこのドラゴンはおバカだ。
ドラバカ⋯いや、バカゴン⋯違うな。
バカドラ。
これか、これが一番語呂がいい。
「ルールはもういいよな?一発勝負だ。」
「よかろう。お前の親指を秒殺してくれる。」
なんだそれは。
親指を秒殺て。
「恨みっこなしだぞ?負けても文句は言わない。それでいいか?」
「口説い!妾が負けるわけなかろう。」
自信満々だな。
「指が折れようが、もげようが構わないな?」
「うがああああああああ!うるさいうるさい!早うやるぞ!」
うむ、何度からかっても面白いな。
3回目で堪えられなくなるんだな。
俺とドラゴン、もといバカドラ幼女は指をがっちりと組み合わせる。
なんて滑稽な絵面なんだろうか。
身長190cmの俺と、身長100cm程の幼女が今から指相撲だ。
身長差があるため、俺は正座のままだ。
正座しても俺の方が目線が上だ。
もちろん東方の謝罪方法からずっと正座だ。
俺とバカドラ幼女は睨み合う。
勝負開始を今か今かと待ちながら睨み合う。
「いいかバ⋯ドラゴン。お前の指がもげてもしらんからな。」
「寝言は寝て言え。妾に勝てるわけがなかろう。」
最後の煽りをし、更に睨み合う。
さぁ、勝負開始だ。
開始の合図を。
合図を⋯
合図⋯
キートゥ!審判役のキートゥはいずこ!
やっぱり俺にはキートゥが必要なんだ!
なぜお供に増えたのがキュートちゃんなんだ!
どうしてキートゥじゃなかったんだ!
あのレッサーパンダはバカドラ如きの咆哮で気絶してるじゃないか!
仮にも神獣のお供だったんじゃないのか?
それなのに気絶しおって!
なんて役に立たないレッパンなんだ!
今こそあの誰もが恐れ癒される最恐の威嚇のポーズの出番だろ!
「おい、早う開始の合図をせい。」
うお、指の力が尋常じゃないぞ⋯
俺は咄嗟に本気を出す。
バカドラはドラゴンなだけあって、魔法など使わなくともこの力だ。
俺は魔法で身体強化を施し対抗する。
「審判役がいないと気付いてな。失念していた。だが俺とバ⋯ドラゴンの勝負に割って入れるやつなどいないだろう。」
お互いが更に指に力を込める。
「じゃあどうする?」
「俺がはじめ!と言ったら開始だ。いいな?」
「よかろう。では言うがいい。」
再度俺とバカドラ幼女は睨み合う。
目が本気だ。
さぁて、やってしまおうか。
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