66 / 124
第2章 新しい道
066 元勇者と5人のまま
しおりを挟む
チョンザム王国で何かが起ころうとしているのか。
それともたまたまケイトは攫われ、ケイトの祖父は魔物に殺されたのか?
1日2日の情報収集で分かることなのだろうか。
それにどこを調べればいい?
俺が勇者の威光を使えない今では対応が遅くなるかもしれない。
俺が追放されることが伝わっていないなら、勇者と名乗るべきなのか⋯
それは最終手段としておかないとな。
もしそれで俺が犯罪者として表沙汰になった場合、この5人の⋯
ミュアは大丈夫か。
4人の安否にも関係してくる。
「アーク、何を悩んでるの?」
泣き崩れているケイトを馬車に乗せ、商業区から離れている。
御者席には俺とミュアで座っていた。
「そんなに難しい顔をして何か気づいたことでもあった?」
「いや、分からなくて考えていたんだ。魔族が本当に絡んでいて、その陰謀でケイトが巻き込まれたのか考えててな。もし魔族が関与していたとしたら、この国は危険かもしれない。」
「魔族ねぇ。ニバダルの商業ギルドで聞いたけど、本当かしら。言ったら悪いけど、立地も良くないあの店を手に入れたとしていい事あるのかしら。」
それはそうなんだ。
ケイトの店は奥すぎはしないが、大通りからは離れている。
立地は良いとは言えない。
隠れ家的な要素もない。
そんな店を裏で画策して手に入れる必要はなさそうだ。
「それにもし魔族が何かしてるとしたら、私達が対応する必要ある?それこそ国と勇者の仕事じゃない。私達は安全に別の国に行く方がいいじゃない。」
その勇者が俺なんだ⋯
なんてもどかしいのだろう。
もしかしたら魔族によって国が蝕まれているかもしれないのに何も出来ない。
それもどうにかするためにティリズム教国かナレンギル王国へ急がないとだな。
この国のことも心配だが、まずはみんなの安全と俺の処遇だ。
勇者の称号が戻ってこないのなら、自分の力だけで何とかしようじゃないか。
例え俺1人でも⋯
「ところでこれからどうするの?まさか本当にチョンザム王国の魔族をどうにかするつもり?」
「いや、ここにいたら危険が及ぶかもしれない。何とかケイトを説得して一緒についてきてもらおう。そしてみんなでティリズム教国へ急ぐ。」
「それがいいわね。ここで一泊するより出発する?」
疲れはみんなあるだろうが、ここはあと少し頑張ってもらって、ティリズム教国へ行こう。
「そのまま向かおう。その前にケイトを説得しないとな。」
方向性を決めたので、ケイトと話をする為に適当な場所に馬車を停めた。
幌馬車内に入る。
まだケイトは泣いていた。
その背中をセシリアが優しく撫でていた。
「ケイト、話があるんだ。辛いだろうが聞いてくれ。」
ケイトは俺の声に反応し顔を上げた。
その顔を涙で腫らした顔をしている。
涙が頬を伝い落ちていた。
俺はケイトの前に膝まずいた。
そして優しく頭を撫でる。
「辛かったな。もう少し早かったら⋯本当に済まない。最初の選択でケイトにしていたら⋯それでも間に合ってなかったかもしれないが、本当に申し訳ないことをした。」
俺が悪いわけではない。
だが謝るしか無かった。
全員で決めた判断だった。
仕方なかった。
しかし平民の、肉親が一人しかいない老人の行動を読めなかった俺がいけないのだ。
「それを言うなら私が⋯私が最初に帰りたいと言ったから⋯ケイトさん、私も謝ります。申し訳ございません。」
リーシャまで謝ることはないんだ⋯
だがリーシャも少なからず罪悪感を感じているのだろう。
ケイトは泣き腫らした顔で俺とリーシャを見ている。
「謝らないでください⋯発見されたのが1週間前と言っていました。多分最初に帰っていても間に合っていなかったと思います⋯」
そこまで計算していたのか。
ギリギリ間に合ったかもしれないが⋯発見が1週間前だ。
その何日前に森に行って亡くなったかまでは分からない。
「だから謝らないでください⋯私はひとりぼっちになりました。家もないです。これからどうしたら⋯」
セシリアがケイトを抱きしめた。
「私の家に来て、それで私の家で働けばいいのよ!それなら安心だわ。ケイトと離れるのは嫌だもの!」
だからなんでそんなに仲良しなんだ?
今はその事は置いておこう。
「そのことに関してなんだ。この国でケイトを1人で置いていくのは不安なんだ。まだ俺達と行動し、安全に暮らせるようになるまで面倒を見させてくれないか?」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
ケイトはセシリアに抱かれたまま黙っている。
思うところもたくさんあるんだろう。
「すぐに答えが欲しいわけじゃ⋯」
「行きます。皆さんと一緒に。私にはもう何も無いのです。1人で生きていくのは不可能なんです。どうかお願いします。」
1人で生きていくと言ったならそれ相応の金は渡すつもりだったが⋯
それはそれで危険だからな。
一緒に来ることを決断してくれて助かった。
「辛い決断をさせて申し訳なかったな。これからも一緒によろしく頼む。次の行先はティリズム教国だ。すぐに発ちたいんだが大丈夫か?」
「私は大丈夫です。アーク様の判断に従います。」
「私もアーク様がそう決めたなら大丈夫よ。」
「はい、ケイトさんが心配ですが⋯」
ハーリルとセシリアとリーシャは了承してくれたな。
「私は⋯私は大丈夫です⋯アーク様、ティリズム教国へ行きましょう。おじいちゃんも両親もいないこの国には未練はありません。おそらく家財道具は全て処分されているはずですし⋯」
形見の品もないのか⋯
なんて不憫なんだ。
俺はみんなが見ているがケイトを抱きしめた。
「大丈夫だ。ケイトにはみんなが、そして俺がいる。寂しくなんかない。みんなを頼ってくれ。」
「⋯は、はい⋯」
俺の腕の中でまた泣いている。
しばらく抱きしめたままでいた。
「ごめんなさい⋯もう、大丈夫、です⋯」
「無理しなくてもいいからな。」
「いえ、大丈夫です!行きましょう!」
無理にでも大声を出し、平気なことをアピールしてきた。
その健気な姿を見て、再度抱きしめた。
「わかった。何かあったらすぐに言うんだぞ。」
「はい、ありがとうございます!」
泣きながら無理やり笑顔を作ろうとし、くしゃくしゃの顔になっている。
俺はケイトの頭を撫で、御者席へと戻った。
「説得は済んだかしら?」
「なんとかな。これからが大変だろう。ちゃんとケアしてやらないとな。」
「セシリアと仲が良いみたいだし、大丈夫よ。女は強いのよ。」
それは女じゃなくて、エルフの女じゃなかろうか⋯
むしろミュアだけ?
俺の勝てない存在は今のところミュアだけなんだが⋯
ホーリーセイバーも聖棍も通用しないだろ。
俺のホーリーセイバーでは勝てたのか?
いや、タートルセイバーか。
タートルセイバーでは判定は引き分けか?
審判がいないな。
キートゥなら公平な審判をしてくれそうだ。
俺のタートルセイバーと、キートゥのタートルヘッドの共演か。
オーマンレイク以来の夢の共演再び⋯
いや、アホなことを今考えてちゃだめだ。
ルンの所へ遊びに行った時にしてもらえるか一応聞いておこう。
俺とルンがしているところは見ているしな。
そうだ、キートゥに見られてたのに俺はなんであんなに激しくルンと⋯
ああ、今になって恥ずかしくなってきた⋯
おっと、また思考が逸れたな。
どうもキートゥのことを思い出すと脱線してしまうな。
それだけキートゥのことを好いているのだろう。
「アーク、道はここで合ってるの?あなたこの街知らないでしょ。」
しまった!
アホなことを考えすぎて適当に走っていたじゃないか!
「そ、そうだな。ボーッと考え事をしてたら⋯済まない。」
ここは誤魔化すより謝ろう。
アホなことを考えていたなんて知られたら恥ずかしい。
「また変なこと考えてたんじゃないでしょうね?」
「ははは、そんなわけないだろ。今後の事だ今後の。」
よし、俺は嘘はついてない。
ルンのこともキートゥへの依頼も今後の事で間違いない。
俺は途中で道を聞き、間違ってない道を進んでいたようだった。
そしてティリズム教国への街道を走る。
何日かかるか分からないが、急いで向かおう。
それともたまたまケイトは攫われ、ケイトの祖父は魔物に殺されたのか?
1日2日の情報収集で分かることなのだろうか。
それにどこを調べればいい?
俺が勇者の威光を使えない今では対応が遅くなるかもしれない。
俺が追放されることが伝わっていないなら、勇者と名乗るべきなのか⋯
それは最終手段としておかないとな。
もしそれで俺が犯罪者として表沙汰になった場合、この5人の⋯
ミュアは大丈夫か。
4人の安否にも関係してくる。
「アーク、何を悩んでるの?」
泣き崩れているケイトを馬車に乗せ、商業区から離れている。
御者席には俺とミュアで座っていた。
「そんなに難しい顔をして何か気づいたことでもあった?」
「いや、分からなくて考えていたんだ。魔族が本当に絡んでいて、その陰謀でケイトが巻き込まれたのか考えててな。もし魔族が関与していたとしたら、この国は危険かもしれない。」
「魔族ねぇ。ニバダルの商業ギルドで聞いたけど、本当かしら。言ったら悪いけど、立地も良くないあの店を手に入れたとしていい事あるのかしら。」
それはそうなんだ。
ケイトの店は奥すぎはしないが、大通りからは離れている。
立地は良いとは言えない。
隠れ家的な要素もない。
そんな店を裏で画策して手に入れる必要はなさそうだ。
「それにもし魔族が何かしてるとしたら、私達が対応する必要ある?それこそ国と勇者の仕事じゃない。私達は安全に別の国に行く方がいいじゃない。」
その勇者が俺なんだ⋯
なんてもどかしいのだろう。
もしかしたら魔族によって国が蝕まれているかもしれないのに何も出来ない。
それもどうにかするためにティリズム教国かナレンギル王国へ急がないとだな。
この国のことも心配だが、まずはみんなの安全と俺の処遇だ。
勇者の称号が戻ってこないのなら、自分の力だけで何とかしようじゃないか。
例え俺1人でも⋯
「ところでこれからどうするの?まさか本当にチョンザム王国の魔族をどうにかするつもり?」
「いや、ここにいたら危険が及ぶかもしれない。何とかケイトを説得して一緒についてきてもらおう。そしてみんなでティリズム教国へ急ぐ。」
「それがいいわね。ここで一泊するより出発する?」
疲れはみんなあるだろうが、ここはあと少し頑張ってもらって、ティリズム教国へ行こう。
「そのまま向かおう。その前にケイトを説得しないとな。」
方向性を決めたので、ケイトと話をする為に適当な場所に馬車を停めた。
幌馬車内に入る。
まだケイトは泣いていた。
その背中をセシリアが優しく撫でていた。
「ケイト、話があるんだ。辛いだろうが聞いてくれ。」
ケイトは俺の声に反応し顔を上げた。
その顔を涙で腫らした顔をしている。
涙が頬を伝い落ちていた。
俺はケイトの前に膝まずいた。
そして優しく頭を撫でる。
「辛かったな。もう少し早かったら⋯本当に済まない。最初の選択でケイトにしていたら⋯それでも間に合ってなかったかもしれないが、本当に申し訳ないことをした。」
俺が悪いわけではない。
だが謝るしか無かった。
全員で決めた判断だった。
仕方なかった。
しかし平民の、肉親が一人しかいない老人の行動を読めなかった俺がいけないのだ。
「それを言うなら私が⋯私が最初に帰りたいと言ったから⋯ケイトさん、私も謝ります。申し訳ございません。」
リーシャまで謝ることはないんだ⋯
だがリーシャも少なからず罪悪感を感じているのだろう。
ケイトは泣き腫らした顔で俺とリーシャを見ている。
「謝らないでください⋯発見されたのが1週間前と言っていました。多分最初に帰っていても間に合っていなかったと思います⋯」
そこまで計算していたのか。
ギリギリ間に合ったかもしれないが⋯発見が1週間前だ。
その何日前に森に行って亡くなったかまでは分からない。
「だから謝らないでください⋯私はひとりぼっちになりました。家もないです。これからどうしたら⋯」
セシリアがケイトを抱きしめた。
「私の家に来て、それで私の家で働けばいいのよ!それなら安心だわ。ケイトと離れるのは嫌だもの!」
だからなんでそんなに仲良しなんだ?
今はその事は置いておこう。
「そのことに関してなんだ。この国でケイトを1人で置いていくのは不安なんだ。まだ俺達と行動し、安全に暮らせるようになるまで面倒を見させてくれないか?」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
ケイトはセシリアに抱かれたまま黙っている。
思うところもたくさんあるんだろう。
「すぐに答えが欲しいわけじゃ⋯」
「行きます。皆さんと一緒に。私にはもう何も無いのです。1人で生きていくのは不可能なんです。どうかお願いします。」
1人で生きていくと言ったならそれ相応の金は渡すつもりだったが⋯
それはそれで危険だからな。
一緒に来ることを決断してくれて助かった。
「辛い決断をさせて申し訳なかったな。これからも一緒によろしく頼む。次の行先はティリズム教国だ。すぐに発ちたいんだが大丈夫か?」
「私は大丈夫です。アーク様の判断に従います。」
「私もアーク様がそう決めたなら大丈夫よ。」
「はい、ケイトさんが心配ですが⋯」
ハーリルとセシリアとリーシャは了承してくれたな。
「私は⋯私は大丈夫です⋯アーク様、ティリズム教国へ行きましょう。おじいちゃんも両親もいないこの国には未練はありません。おそらく家財道具は全て処分されているはずですし⋯」
形見の品もないのか⋯
なんて不憫なんだ。
俺はみんなが見ているがケイトを抱きしめた。
「大丈夫だ。ケイトにはみんなが、そして俺がいる。寂しくなんかない。みんなを頼ってくれ。」
「⋯は、はい⋯」
俺の腕の中でまた泣いている。
しばらく抱きしめたままでいた。
「ごめんなさい⋯もう、大丈夫、です⋯」
「無理しなくてもいいからな。」
「いえ、大丈夫です!行きましょう!」
無理にでも大声を出し、平気なことをアピールしてきた。
その健気な姿を見て、再度抱きしめた。
「わかった。何かあったらすぐに言うんだぞ。」
「はい、ありがとうございます!」
泣きながら無理やり笑顔を作ろうとし、くしゃくしゃの顔になっている。
俺はケイトの頭を撫で、御者席へと戻った。
「説得は済んだかしら?」
「なんとかな。これからが大変だろう。ちゃんとケアしてやらないとな。」
「セシリアと仲が良いみたいだし、大丈夫よ。女は強いのよ。」
それは女じゃなくて、エルフの女じゃなかろうか⋯
むしろミュアだけ?
俺の勝てない存在は今のところミュアだけなんだが⋯
ホーリーセイバーも聖棍も通用しないだろ。
俺のホーリーセイバーでは勝てたのか?
いや、タートルセイバーか。
タートルセイバーでは判定は引き分けか?
審判がいないな。
キートゥなら公平な審判をしてくれそうだ。
俺のタートルセイバーと、キートゥのタートルヘッドの共演か。
オーマンレイク以来の夢の共演再び⋯
いや、アホなことを今考えてちゃだめだ。
ルンの所へ遊びに行った時にしてもらえるか一応聞いておこう。
俺とルンがしているところは見ているしな。
そうだ、キートゥに見られてたのに俺はなんであんなに激しくルンと⋯
ああ、今になって恥ずかしくなってきた⋯
おっと、また思考が逸れたな。
どうもキートゥのことを思い出すと脱線してしまうな。
それだけキートゥのことを好いているのだろう。
「アーク、道はここで合ってるの?あなたこの街知らないでしょ。」
しまった!
アホなことを考えすぎて適当に走っていたじゃないか!
「そ、そうだな。ボーッと考え事をしてたら⋯済まない。」
ここは誤魔化すより謝ろう。
アホなことを考えていたなんて知られたら恥ずかしい。
「また変なこと考えてたんじゃないでしょうね?」
「ははは、そんなわけないだろ。今後の事だ今後の。」
よし、俺は嘘はついてない。
ルンのこともキートゥへの依頼も今後の事で間違いない。
俺は途中で道を聞き、間違ってない道を進んでいたようだった。
そしてティリズム教国への街道を走る。
何日かかるか分からないが、急いで向かおう。
25
お気に入りに追加
335
あなたにおすすめの小説
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
パーティーの役立たずとして追放された魔力タンク、世界でただ一人の自動人形『ドール』使いになる
日之影ソラ
ファンタジー
「ラスト、今日でお前はクビだ」
冒険者パーティで魔力タンク兼雑用係をしていたラストは、ある日突然リーダーから追放を宣告されてしまった。追放の理由は戦闘で役に立たないから。戦闘中に『コネクト』スキルで仲間と繋がり、仲間たちに自信の魔力を分け与えていたのだが……。それしかやっていないことを責められ、戦える人間のほうがマシだと仲間たちから言い放たれてしまう。
一人になり途方にくれるラストだったが、そこへ行方不明だった冒険者の祖父から送り物が届いた。贈り物と一緒に入れられた手紙には一言。
「ラストよ。彼女たちはお前の力になってくれる。ドール使いとなり、使い熟してみせよ」
そう記され、大きな木箱の中に入っていたのは綺麗な少女だった。
これは無能と言われた一人の冒険者が、自動人形(ドール)と共に成り上がる物語。
7/25男性向けHOTランキング1位
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる