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第2章 新しい道
039 元勇者と情報収集
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俺はみんなと別れ冒険者ギルドへ向かう。
今の俺がどういう状況になっているか知るためだ。
勇者の冒険者カードは返却しない方がいいだろう。
変に足がつくと簡単に見つかる可能性もあるからな。
返すにしてもみんなを無事に送り届けてからがいいだろう。
勇者の情報を仕入れる為にどうしたらいいか考えながら歩いていた。
途中で通行人に冒険者ギルドの場所を聞き、そちらへと向かった。
「ここが冒険者ギルドか。大きいダンジョンがあるだけあって、なかなか大きいな。」
北の国の建物だから作りはしっかりしている。
雪深くなるんだろう。
また春先なので入口の扉は解放されていたのでそのまま中へと入った。
中にいる冒険者の数はそこまで多くなかった。
みんなダンジョンへ入っているのかもしれないな。
受付は⋯カウンターに女性が並んでいるからあそこだろうな。
誰もいないところがあったのでそこへ行く。
「聞きたいことがあるんだが、今は大丈夫か?」
「はい、おはようございます。なんなりとお申し付けください。」
笑顔が可愛い女性だな。
「依頼とかではなくて勇者について聞きたいことがあってな。俺は勇者に憧れていて、ここに勇者パーティが来たって話を聞いたんだ。何か情報はないか?」
「そう言った情報をお教えすることは出来ないんです。申し訳ございません。」
そりゃそうか。
「そうだったか。変なことを聞いて申し訳なかった。」
そのまま受け付けを去った。
次に俺は冒険者ギルドに併設されている酒場へと向かった。
この時間からでも飲んでるやつはチラホラと見受けられる。
端の方でちびちびと酒を飲んでいる男の所へ向かった。
テーブルに銀貨を置く。
「少し聞きたいことがあるんだ。」
男は銀貨を見た後に顔を上げて俺を見る。
「なんだ、大した情報は持ってないぞ。」
何も言ってないのに情報のことを口に出したな。
こいつで当たりか?
「情報屋を知ってるか?もしくはお前が情報屋だったりしないか?」
男は黙って酒を飲んでいる。
俺は更に銀貨を5枚上乗せした。
「情報屋は⋯俺ではない。だがいい場所は知ってるな。ただまだ思い出せないなぁ。」
俺は大銀貨を置いた。
大銀貨は銀貨50枚に当たる。
「これはまた大盤振る舞いだ。やっと思い出したよ。ギルドを出て裏通りに行け。今俺の使い魔がお前の求めているやつへと連絡している。そこへ行けば、お前を見つけてくれるだろう。」
「助かる。じゃあな。」
男は無言で酒を呷った。
そのまま俺はギルドを後にして裏通りへと向かった。
ここが裏通りか。
スラム街って訳ではなさそうだな。
しばらく歩いていると後ろから気配を感じた。
「私を探していたのはお前か?」
女の声だ。
「お前が情報屋なら、そうだ。聞きたいことがある。」
振り返らずに返答した。
「情報屋⋯確かにそうかもしれないな。聞きたいこととはなんだ?」
「勇者パーティがどうなったか聞きたい。」
「ほう。勇者が自分のパーティについて聞きたいとはおかしな話だな。」
背中を冷たい汗が流れた。
素性がバレている。
「なぜ俺が勇者だと?」
「私を舐めているのか?そのくらい顔を見れば分かる。」
俺は振り返った。
目を疑った。
目の前にいたのは魔族だった。
「我々の敵のことくらい把握しているに決まっているだろう。」
「なぜ魔族が⋯」
「我々は至る所に存在している。お前ほどの魔力の持ち主の前では擬態が意味をなさないからしておらんだけだ。ほとんどの人間は我々の擬態は見抜けん。」
先程の男は使い魔と言っていた。
そこで違和感は覚えたが⋯
あいつは魔族の手先だったのか。
「それで?勇者がなぜ勇者パーティのことを聞きたい?」
「勇者パーティを追放されたからだ。」
「ほう、それはおかしな話だ。お前は歴代勇者の誰よりも強いと聞いているぞ。」
「俺もなんでそうなったのか知りたいんだ。」
「なるほどな。有益な情報をそちらがくれるとは⋯まだ勇者パーティについての情報は我々には来ておらんのだ。」
まだアイツらはナレンギルに着いてないのか。
まだ数日だからな。
道中で手配などはしていないのかもしれない。
基本的に馬鹿なヤツらだったから頭が回らないのかもな。
「分かった。勇者パーティのことはもういい。俺が追放されたことを教えたんだ。もう一つの質問は答えて欲しい。」
魔族の女は腕を組み考える仕草をする。
髪の毛は黒く長い。
見た目は人間とさほど変わらないが、肌が青白い。
瞳の色は真紅に染まっている。
背中には蝙蝠のような一対の翼がある。
尻からは細い尻尾が生えている。
「まぁいいだろう。答えられることならば構わんぞ。」
魔族の女は手招きをした。
「こんな所で話すのも無粋だろう。ついてこい。」
魔族の女が歩き始めたのでついて行く。
「汚いところだが我慢してくれ。適当に座っておけ。今茶を淹れてやろう。」
「いやいい、自分のがあるからな。」
俺は収納から自分用の茶を取り出し淹れた。
「なんだ、警戒してるのか?私ではお前に勝てん。無駄に命を散らしたくは無いからな。」
「それより本題に入るぞ。」
俺は馴れ合うつもりはないので話を切り出した。
「せっかちなやつだな。まぁいい。何が聞きたいのだ?」
呆れた顔をする魔族の女。
俺はそれを無視して話し出す。
「この国の、ディゼスタ王国の王女の情報が知りたい。あとはこの国の現状だ。」
「王女⋯リーシャ・ディゼスタのことか?数日前に他国へ視察に出て消息が分からなくなっているという話は聞いているな。どこかで魔物に襲撃されたとか。」
「では死んでいる可能性があるのか?」
「その可能性はあるな。」
「その襲撃は仕組まれたことか?」
「そこまでは分からぬな。」
俺はジッと魔族の女を見つめる。
「なぜ他国に行ってから数日しか経ってないのに消息が不明とわかるんだ?無事に他国へ着いている可能性があるんじゃないのか?」
俺は続けて言った。
「なぜ途中で魔物に襲撃されたと分かる?盗賊かもしれないだろう。お前は何を知っている?」
俺は収納から刀を取り出した。
抜き身の刀だ。
薄暗い中でも鈍く光るのが分かる。
「王女を襲撃したのはお前らか?それとも誰かの差し金か?」
魔族の女は俺の威圧で動けない。
ゆっくりと首筋に刃を添える。
少し手を引くだけでこいつは死ぬ。
「言え。言わぬままなのなら⋯」
ガタガタと震える魔族の女。
「まだ死にたくないんだろう?」
反対の手で光の剣を生成する。
「これが何かわかるか?お前らの大好きな光属性の魔法だ。ホーリーセイバーという。魂まで滅されたいか?」
ホーリーセイバーを振り上げる。
「選べ。消滅か話すか。」
魔族の女は恐怖で顔が歪む。
カチカチと歯が音を立てるほど震えている。
「お前は俺を舐めていたんだろう。気付かないとでも思ったか?普通なら知りえない情報だ。お前らが魔物をけしかけたんだろう?」
ついに漏らしやがった。
「言え、誰に言われて襲撃した。」
「は、はい、言います、許してください。」
目からも涙を溢れさせながら懇願してきた。
俺は刀を下げ、ホーリーセイバーを真上に投げた。
「ぎゃああああああああ!」
ホーリーセイバーが刺さった真上から襲撃しようとしてきた別の魔族の女は霧散した。
「姑息だな。仲間がいることくらい分かっている。無駄に命を散らしたくないんだろう?それとも全員死ぬか?」
「ああ、こ、殺される⋯」
もう一度刀を首筋に添えた。
「早く言え。誰の差し金だ。」
「お、王子です!この国の第1王子です!」
やはりそうか。
「お前らはこの国の王子と通じている。そういう事だな?」
首が取れるかの勢いで頷く魔族の女。
「分かった。やはり魔族は国の中枢にも入り込んでいたんだな。」
このままリーシャを王都へ戻すのは危険かもしれない。
王都へ連れて行って、あとは知らぬ存ぜぬではダメだろう。
またリーシャが暗殺まがいのことをされるかもしれない。
⋯どうしよう。
俺が手を貸すとまずい。
ナレンギルに知られたら、ナレンギルが攻めてくる可能性がある。
魔族には俺の素性がバレている。
大っぴらに動くことはできない。
⋯どうしよう。
本当にどうしよう。
こんなの俺の専門外なんだが⋯
え?どうしたらいい?
とりあえずこの魔族は殺しておくか。
ここにはこいつ以外の魔族は居ないからな。
俺はそのままそっと刀を引いた。
ゴロンと魔族の女の首が落ちた。
血が吹き出す。
魔族の血も赤い。
血が俺に降りかかる前に移動した。
1度みんなの所へ戻ろう。
今の俺がどういう状況になっているか知るためだ。
勇者の冒険者カードは返却しない方がいいだろう。
変に足がつくと簡単に見つかる可能性もあるからな。
返すにしてもみんなを無事に送り届けてからがいいだろう。
勇者の情報を仕入れる為にどうしたらいいか考えながら歩いていた。
途中で通行人に冒険者ギルドの場所を聞き、そちらへと向かった。
「ここが冒険者ギルドか。大きいダンジョンがあるだけあって、なかなか大きいな。」
北の国の建物だから作りはしっかりしている。
雪深くなるんだろう。
また春先なので入口の扉は解放されていたのでそのまま中へと入った。
中にいる冒険者の数はそこまで多くなかった。
みんなダンジョンへ入っているのかもしれないな。
受付は⋯カウンターに女性が並んでいるからあそこだろうな。
誰もいないところがあったのでそこへ行く。
「聞きたいことがあるんだが、今は大丈夫か?」
「はい、おはようございます。なんなりとお申し付けください。」
笑顔が可愛い女性だな。
「依頼とかではなくて勇者について聞きたいことがあってな。俺は勇者に憧れていて、ここに勇者パーティが来たって話を聞いたんだ。何か情報はないか?」
「そう言った情報をお教えすることは出来ないんです。申し訳ございません。」
そりゃそうか。
「そうだったか。変なことを聞いて申し訳なかった。」
そのまま受け付けを去った。
次に俺は冒険者ギルドに併設されている酒場へと向かった。
この時間からでも飲んでるやつはチラホラと見受けられる。
端の方でちびちびと酒を飲んでいる男の所へ向かった。
テーブルに銀貨を置く。
「少し聞きたいことがあるんだ。」
男は銀貨を見た後に顔を上げて俺を見る。
「なんだ、大した情報は持ってないぞ。」
何も言ってないのに情報のことを口に出したな。
こいつで当たりか?
「情報屋を知ってるか?もしくはお前が情報屋だったりしないか?」
男は黙って酒を飲んでいる。
俺は更に銀貨を5枚上乗せした。
「情報屋は⋯俺ではない。だがいい場所は知ってるな。ただまだ思い出せないなぁ。」
俺は大銀貨を置いた。
大銀貨は銀貨50枚に当たる。
「これはまた大盤振る舞いだ。やっと思い出したよ。ギルドを出て裏通りに行け。今俺の使い魔がお前の求めているやつへと連絡している。そこへ行けば、お前を見つけてくれるだろう。」
「助かる。じゃあな。」
男は無言で酒を呷った。
そのまま俺はギルドを後にして裏通りへと向かった。
ここが裏通りか。
スラム街って訳ではなさそうだな。
しばらく歩いていると後ろから気配を感じた。
「私を探していたのはお前か?」
女の声だ。
「お前が情報屋なら、そうだ。聞きたいことがある。」
振り返らずに返答した。
「情報屋⋯確かにそうかもしれないな。聞きたいこととはなんだ?」
「勇者パーティがどうなったか聞きたい。」
「ほう。勇者が自分のパーティについて聞きたいとはおかしな話だな。」
背中を冷たい汗が流れた。
素性がバレている。
「なぜ俺が勇者だと?」
「私を舐めているのか?そのくらい顔を見れば分かる。」
俺は振り返った。
目を疑った。
目の前にいたのは魔族だった。
「我々の敵のことくらい把握しているに決まっているだろう。」
「なぜ魔族が⋯」
「我々は至る所に存在している。お前ほどの魔力の持ち主の前では擬態が意味をなさないからしておらんだけだ。ほとんどの人間は我々の擬態は見抜けん。」
先程の男は使い魔と言っていた。
そこで違和感は覚えたが⋯
あいつは魔族の手先だったのか。
「それで?勇者がなぜ勇者パーティのことを聞きたい?」
「勇者パーティを追放されたからだ。」
「ほう、それはおかしな話だ。お前は歴代勇者の誰よりも強いと聞いているぞ。」
「俺もなんでそうなったのか知りたいんだ。」
「なるほどな。有益な情報をそちらがくれるとは⋯まだ勇者パーティについての情報は我々には来ておらんのだ。」
まだアイツらはナレンギルに着いてないのか。
まだ数日だからな。
道中で手配などはしていないのかもしれない。
基本的に馬鹿なヤツらだったから頭が回らないのかもな。
「分かった。勇者パーティのことはもういい。俺が追放されたことを教えたんだ。もう一つの質問は答えて欲しい。」
魔族の女は腕を組み考える仕草をする。
髪の毛は黒く長い。
見た目は人間とさほど変わらないが、肌が青白い。
瞳の色は真紅に染まっている。
背中には蝙蝠のような一対の翼がある。
尻からは細い尻尾が生えている。
「まぁいいだろう。答えられることならば構わんぞ。」
魔族の女は手招きをした。
「こんな所で話すのも無粋だろう。ついてこい。」
魔族の女が歩き始めたのでついて行く。
「汚いところだが我慢してくれ。適当に座っておけ。今茶を淹れてやろう。」
「いやいい、自分のがあるからな。」
俺は収納から自分用の茶を取り出し淹れた。
「なんだ、警戒してるのか?私ではお前に勝てん。無駄に命を散らしたくは無いからな。」
「それより本題に入るぞ。」
俺は馴れ合うつもりはないので話を切り出した。
「せっかちなやつだな。まぁいい。何が聞きたいのだ?」
呆れた顔をする魔族の女。
俺はそれを無視して話し出す。
「この国の、ディゼスタ王国の王女の情報が知りたい。あとはこの国の現状だ。」
「王女⋯リーシャ・ディゼスタのことか?数日前に他国へ視察に出て消息が分からなくなっているという話は聞いているな。どこかで魔物に襲撃されたとか。」
「では死んでいる可能性があるのか?」
「その可能性はあるな。」
「その襲撃は仕組まれたことか?」
「そこまでは分からぬな。」
俺はジッと魔族の女を見つめる。
「なぜ他国に行ってから数日しか経ってないのに消息が不明とわかるんだ?無事に他国へ着いている可能性があるんじゃないのか?」
俺は続けて言った。
「なぜ途中で魔物に襲撃されたと分かる?盗賊かもしれないだろう。お前は何を知っている?」
俺は収納から刀を取り出した。
抜き身の刀だ。
薄暗い中でも鈍く光るのが分かる。
「王女を襲撃したのはお前らか?それとも誰かの差し金か?」
魔族の女は俺の威圧で動けない。
ゆっくりと首筋に刃を添える。
少し手を引くだけでこいつは死ぬ。
「言え。言わぬままなのなら⋯」
ガタガタと震える魔族の女。
「まだ死にたくないんだろう?」
反対の手で光の剣を生成する。
「これが何かわかるか?お前らの大好きな光属性の魔法だ。ホーリーセイバーという。魂まで滅されたいか?」
ホーリーセイバーを振り上げる。
「選べ。消滅か話すか。」
魔族の女は恐怖で顔が歪む。
カチカチと歯が音を立てるほど震えている。
「お前は俺を舐めていたんだろう。気付かないとでも思ったか?普通なら知りえない情報だ。お前らが魔物をけしかけたんだろう?」
ついに漏らしやがった。
「言え、誰に言われて襲撃した。」
「は、はい、言います、許してください。」
目からも涙を溢れさせながら懇願してきた。
俺は刀を下げ、ホーリーセイバーを真上に投げた。
「ぎゃああああああああ!」
ホーリーセイバーが刺さった真上から襲撃しようとしてきた別の魔族の女は霧散した。
「姑息だな。仲間がいることくらい分かっている。無駄に命を散らしたくないんだろう?それとも全員死ぬか?」
「ああ、こ、殺される⋯」
もう一度刀を首筋に添えた。
「早く言え。誰の差し金だ。」
「お、王子です!この国の第1王子です!」
やはりそうか。
「お前らはこの国の王子と通じている。そういう事だな?」
首が取れるかの勢いで頷く魔族の女。
「分かった。やはり魔族は国の中枢にも入り込んでいたんだな。」
このままリーシャを王都へ戻すのは危険かもしれない。
王都へ連れて行って、あとは知らぬ存ぜぬではダメだろう。
またリーシャが暗殺まがいのことをされるかもしれない。
⋯どうしよう。
俺が手を貸すとまずい。
ナレンギルに知られたら、ナレンギルが攻めてくる可能性がある。
魔族には俺の素性がバレている。
大っぴらに動くことはできない。
⋯どうしよう。
本当にどうしよう。
こんなの俺の専門外なんだが⋯
え?どうしたらいい?
とりあえずこの魔族は殺しておくか。
ここにはこいつ以外の魔族は居ないからな。
俺はそのままそっと刀を引いた。
ゴロンと魔族の女の首が落ちた。
血が吹き出す。
魔族の血も赤い。
血が俺に降りかかる前に移動した。
1度みんなの所へ戻ろう。
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