【第2章完結】追放勇者はどこへ行く

音無響一

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第1章 迷いの森

016 元勇者と虚しい朝2回目

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俺の視界は柔らかいモノで塞がれた。

何が起こった?一瞬本当にわからなかった。

気を抜きすぎだろう。

この幸せな感触は⋯ダメなやつだろうが⋯

倒れそうになるのを必死で堪え、抱きとめた。

苦しすぎるんだが⋯いや本当に⋯

幸せな感触なのは最初だけだ、これは⋯死ぬ。

俺は無理やり引き剥がす。

「け、ケイト、さすがに苦し⋯はぁ。」

「ご、ごごご、ごめんなしゃい!」

盛大に噛んだな。



「どうした急に⋯うっかり窒息するところだった⋯」

私ったら⋯なんてことを。

抱きしめようとしたらこんな事になるなんて⋯

ドジすぎるよ。

私のバカ。

「あの、しょの、さ、さみしきゅて⋯」

だめ、ちゃんと喋れない。

こんなことなったことなくて、もうどうしていいかわからないよ⋯



「そうか。それじゃあ仕方ないよな。」

それにしてもカミカミだな。

可愛らしいもんだ。

俺は座った。

そしてケイトを持ち上げる。

膝の上に乗せ、抱きしめた。



「しばらくこうしていようか。」

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯はう。

私の思考は停止した。



「寂しくなる時だってあるもんな。」

なんという柔らかさなのだろうか。

ハーリルよりもエルフの女よりも⋯

そしてリーシャよりも柔らかい。

決して太っているわけではない、それなのに柔らかいのだ。

女性特有の甘い香りが鼻腔をくすぐる。

頼む亀、今は寝ててくれ⋯

でもダメだ、女性の匂いが俺はダメなんだ⋯

胸なんかよりもこの匂いの方が⋯

他の女から感じないこの優しい匂い⋯

落ち着け亀!

ああ、全く言うことを聞かないなこの亀は⋯

そうだよな⋯俺の手で可愛がる予定がおじゃんになったんだもんな。

そりゃあ怒っちゃうよな。

まさに怒張だ⋯

なんで俺はこの姿勢をチョイスしたんだろうか。

完全にミステイクだろ⋯



硬いモノが私のソコを刺激したことで私は我に返った。

「は、はうっ⋯」

私は刺激されたことで顔を上げてしまった。

アーク様のお顔が⋯見える。

愛おしそうに私を見ていた。

当たっている、アーク様のモノが。

ああ、もうおかしくなりそうです。

アーク様、私はいったいどうしたというのでしょうか。

気がついたら私は腰をクネクネと動かし、更なる刺激を求めていた。



うっ、それはまずいぞケイト。

それに濡れすぎだ。

もう俺のズボンも下着も貫通するほど湿っているじゃないか。

また顔が歪んでしまう。

それほどに動かれている。

まずい、ハーリルに触られていたし、怒張してるし、これだけで出てしまう。



「あ、ああ、アーク⋯さま、アークさまぁ。」

私はだらしない顔をして腰を動かしているだろう。

アーク様の手に力が入るのがわかる。

押し付けられている。

更に刺激が強く⋯

ダメですアーク様、私は、私はおかしくなってしまいます。



なんてもどかしいんだ⋯

その柔らかい身体をこれでもかと蹂躙したい。

出したいのに出せない。

脱ぎたい。

そして直接⋯

亀が怒ってる、早く解放しろと。

俺だってしたいんだよ、ちくしょう。



「アーク⋯さまぁ、もう、もう、あああ、うぁ⋯」

おかしくなるおかしくなるおかしくなる。

私は止まらなかった。

アーク様アーク様アーク様。

「あう、ああ⋯だ、だめぇ⋯」

そして頭が真っ白に⋯



と、止まった。

危なかった⋯ぶちまける寸前だったぞ⋯

おっと、一人で満足して寝てしまったか。

ケイトを下ろし自分のモノを確認する。

ぐちゃぐちゃすぎだろ⋯

どんだけ濡らしてるんだケイトよ。

くっ、マントが⋯昨日みたいなことをしてはだめだ。

俺は急いでマントを正す。



ケイトを洞窟の奥に運ぶより、まずは自己処理だ!

俺はズボンと下着を急いで下ろす。

凄い⋯ケイトのでぐちゃぐちゃだ。

ヌルヌルの亀を掴み、これでもかと撫でる、扱く。

俺の亀よ、喜べ。

自己処理だが、ケイトのでこんなにも気持ちいいんだ。

さあ、出せ、全て吐き出せ。

うっ、はぁ⋯



し、しまった、結局ケイトにまで飛んで⋯

なんでそっちを向いてしたんだ俺は⋯

しかもよりによって顔と胸にかかることないだろうが⋯

それを見て喜ぶ亀。

おいおい⋯今日もまだ元気なのか⋯

勇者パーティを追放されてからの方が元気よくなってないか?

まだ俺のはケイトので濡れている。

また俺は扱いていた。

そしてまたケイトに⋯

なんだこの感覚は。

新たな性癖なのか?

寝ている女にかけるのが?

そんな馬鹿な⋯

しかし2度しても治まらない。

寝ているケイトを見ると⋯

ああ、まただ、また⋯

胸と顔が俺のまみれに⋯

見る度に自責と後悔をしてしまう。

それなのにまたしている。

とっくにケイトのは乾いている。

だがケイトは俺ので濡れる一方だ。

顔にかかる度に嬉しそうな顔をするのは⋯気の所為だろう。



こんな時に魔物の気配が⋯

しかもこんなに近づいていやがる。

夢中になりすぎだろ⋯

とにかくまずは⋯クリーン!

そして下着とズボンだ!

魔物め、邪魔しおって!



俺は急いで洞窟を飛び出す。

目の前には狼が群れを成していた。

あれはダークフォレストウルフだな。

30匹はいそうだ。

まだ足りなかったからな。

お前らで発散してやる。

こういう時は鉄の棒で撲殺だ!



ダークフォレストウルフが一斉に飛びかかってきた。

俺は右から左に鉄の棒を振るった。

吹っ飛ぶダークフォレストウルフ。

円を描くようにグルっと周り、飛び込んできたダークフォレストウルフを1発で粉砕する。

今ので3分の1くらいか?

ほら、かかってこいよ。

全員鉄の棒でお仕置だ。

変態聖女にしていたようなお仕置じゃないぞ。

一撃で屠ってやる。

最初の一振で飛びかかるのを躊躇しているダークフォレストウルフ。

かかってこないならこちらからだな。

端から順に粉砕していく。

ふぅ、少しスッキリしたな。

戻るか。



洞窟に戻ると、ケイトは俺ので濡れたままだった。

慌ててクリーンをかける。

焦って忘れてた⋯

すまんケイト。

ケイトを見て、先程の行為を思い出す。

そして俺は今日も虚しく朝を迎えた。




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