異世界パチ屋~ギャンブルで異世界をハッピーに!?やれるかやれないか?やるんだよ!〜

音無響一

文字の大きさ
上 下
13 / 23

13R 魔力が増えるのは間違いない

しおりを挟む
「マリンちゃん、少し間違っているような⋯」

「いいえ、間違っておりません。私は勝負に、ギャンブルで負けたのです。リーチ様は大金を、私は自分自身を賭けた本気の勝負でした」


何を言ってるんだマリンちゃん。

大金を賭けたつもりはないんだが⋯


「それに私は本気で挑みました。そして負けた。私は自分自身を賭けたのです。これは覆りません。なので私は一生リーチ様の下僕なのです」


重い⋯重すぎる⋯一世一代の勝負だったのか?

俺が負けたらどれだけの金をふんだくられていたのか⋯

怖すぎるだろ⋯まじで勝って良かった。


「とにかく僕の仲間になってくれた。これが重要です。今後ともよろしくお願いします。マリンちゃんはエルフですからね、交友関係も普通の人よりは広そうです。僕には人脈がありませんので頼りにしてます」

「はい、こちらこそよろしくお願いします。ただ、私の交友関係はギャンブルに偏ってまして⋯」

「何を言いますか。それが大事なのです。ギャンブル好きを集めたいのですからね」


よしよし、こうやってどんどん仲間を増やしていかないとな。

マリンちゃんには人材集めを協力してもらえばいいか⋯


「マリンちゃんは魔力量が多い⋯知識も豊富⋯まさか魔道具も作れたりしますか?」

「はい、ギャンブルにのめり込む前は魔道具作成の仕事にも携わっていたこともございます」


ほうほう、それは僥倖。

人材もそうだが、魔道具に関しても学ばなければならないからな。

6歳にしては幸先がいいのではなかろうか。

まだまだ問題は山積みだけど、俺の異世界生活は始まったばかりだ。

まだ俺は6歳だからな。

大人になるまでに色々と準備しようじゃないか。

大人になるまで待つ必要もないだろうが、全て整えてからこの世界に旋風を巻き起こすんだ。

その日はマリンちゃんと色々とギャンブルや魔法について話をして解散となった。






魔力を使い切ってから眠り、次の日ワクワクしながら起きた。

なぜかって?

そりゃあ魔力が増えてることを確認できるからだ。

さぁさぁ、どのくらい増えてるかな。

自室のベッドの脇に魔道具を寝る前にセットして置いてある。

俺はベッドから出て、着替える前に魔道具に手を入れた。

昨日は48000、役満だった。

どのくらい増えてるのか見せてみろ!

《48300》

1本場かな⋯

なにこれ、麻雀なの?

赤ちゃんの頃から増やしてて1日300増えてたら計算が合わなくないか?

誤差?誤差なのか?

疑問だらけだが、増えているのが分かったんだ。

これからも使い続けて魔力を増やしていこう。

それよりも俺の魔力量が多いのが分かったんだ。

何かを作り出してみるのもいいかもしれない。

神様が作り出せるようにしてくれているはず。

まずは何を作ってみるかな。

そんなことを考えていると、部屋の扉をノックする音が聞こえてきた。

いつものようにリンシャーンが起こしに来てくれたのだろう。


「おはようございますリーチ様、朝食のお時間に⋯」


毎日朝はリンシャーンが起こしてくれるのだが、今日はその前に自分から起きている。

こんなことは初めてだから、起きている俺を見て、リンシャーンは驚いているようだ。


「珍しいであります。リーチ様、もしかして具合でも悪いのでありますか?」

「そんなわけないだろう。僕だってたまにはそんな時もあるよ」


俺は一人称を僕にしている。

前世では僕なんて使ったことないが、貴族の令息として、一人称を俺にすることをやめている。

俺は朝の身支度を済まし、朝食を食べに向かった。





既にお母様は起きており、俺が来るのを椅子に座り待っている。

大貴族家にあるような、何人座れるのかわからんなこのテーブルは。

というような長いテーブルではなく、第3夫人が住む家なので、6人ほどしか座れないテーブルとなっている。

これもいつもの風景だ。

こうやって俺の1日は始まっていく。


「おはようございますお母様」

「おはようございますリーチ。今日は以前にも言いましたが、昼頃にお父様がお見えになります」


しまった⋯

普通に忘れていたよ。

お父様には生まれてこの方会ったことがないんだ。


「まさかリーチ⋯忘れていたなんてことないでしょうね?」

「あはは、お母様、そんなことあるわけないじゃないですか。やっとお父様に会えるのです。この日を心待ちにしていたので、いつもより早起きをしました。リンも僕が起こされる前に起きていたので驚いていましたね」

「ふふ、やっぱりリーチも喜んでるのね。私も久しぶりにお会いするから楽しみなの」


お父様に関しては全く喜んでないが、お母様が勘違いしてくれているのでよしとしておこう。

それにしてもお父様か⋯

ここまで来たらもう会わなくてもいいんだがなぁ。

そんなことよりも俺は何のギャンブルをまず流行らすのか考えたい。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

貞操逆転世界の男教師

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が世界初の男性教師として働く話。

男女比がおかしい世界に来たのでVtuberになろうかと思う

月乃糸
大衆娯楽
男女比が1:720という世界に転生主人公、都道幸一改め天野大知。 男に生まれたという事で悠々自適な生活を送ろうとしていたが、ふとVtuberを思い出しVtuberになろうと考えだす。 ブラコンの姉妹に囲まれながら楽しく活動!

強奪系触手おじさん

兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。

学園長からのお話です

ラララキヲ
ファンタジー
 学園長の声が学園に響く。 『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』  昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。  学園長の話はまだまだ続く…… ◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない) ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...