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13R 魔力が増えるのは間違いない
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「マリンちゃん、少し間違っているような⋯」
「いいえ、間違っておりません。私は勝負に、ギャンブルで負けたのです。リーチ様は大金を、私は自分自身を賭けた本気の勝負でした」
何を言ってるんだマリンちゃん。
大金を賭けたつもりはないんだが⋯
「それに私は本気で挑みました。そして負けた。私は自分自身を賭けたのです。これは覆りません。なので私は一生リーチ様の下僕なのです」
重い⋯重すぎる⋯一世一代の勝負だったのか?
俺が負けたらどれだけの金をふんだくられていたのか⋯
怖すぎるだろ⋯まじで勝って良かった。
「とにかく僕の仲間になってくれた。これが重要です。今後ともよろしくお願いします。マリンちゃんはエルフですからね、交友関係も普通の人よりは広そうです。僕には人脈がありませんので頼りにしてます」
「はい、こちらこそよろしくお願いします。ただ、私の交友関係はギャンブルに偏ってまして⋯」
「何を言いますか。それが大事なのです。ギャンブル好きを集めたいのですからね」
よしよし、こうやってどんどん仲間を増やしていかないとな。
マリンちゃんには人材集めを協力してもらえばいいか⋯
「マリンちゃんは魔力量が多い⋯知識も豊富⋯まさか魔道具も作れたりしますか?」
「はい、ギャンブルにのめり込む前は魔道具作成の仕事にも携わっていたこともございます」
ほうほう、それは僥倖。
人材もそうだが、魔道具に関しても学ばなければならないからな。
6歳にしては幸先がいいのではなかろうか。
まだまだ問題は山積みだけど、俺の異世界生活は始まったばかりだ。
まだ俺は6歳だからな。
大人になるまでに色々と準備しようじゃないか。
大人になるまで待つ必要もないだろうが、全て整えてからこの世界に旋風を巻き起こすんだ。
その日はマリンちゃんと色々とギャンブルや魔法について話をして解散となった。
魔力を使い切ってから眠り、次の日ワクワクしながら起きた。
なぜかって?
そりゃあ魔力が増えてることを確認できるからだ。
さぁさぁ、どのくらい増えてるかな。
自室のベッドの脇に魔道具を寝る前にセットして置いてある。
俺はベッドから出て、着替える前に魔道具に手を入れた。
昨日は48000、役満だった。
どのくらい増えてるのか見せてみろ!
《48300》
1本場かな⋯
なにこれ、麻雀なの?
赤ちゃんの頃から増やしてて1日300増えてたら計算が合わなくないか?
誤差?誤差なのか?
疑問だらけだが、増えているのが分かったんだ。
これからも使い続けて魔力を増やしていこう。
それよりも俺の魔力量が多いのが分かったんだ。
何かを作り出してみるのもいいかもしれない。
神様が作り出せるようにしてくれているはず。
まずは何を作ってみるかな。
そんなことを考えていると、部屋の扉をノックする音が聞こえてきた。
いつものようにリンシャーンが起こしに来てくれたのだろう。
「おはようございますリーチ様、朝食のお時間に⋯」
毎日朝はリンシャーンが起こしてくれるのだが、今日はその前に自分から起きている。
こんなことは初めてだから、起きている俺を見て、リンシャーンは驚いているようだ。
「珍しいであります。リーチ様、もしかして具合でも悪いのでありますか?」
「そんなわけないだろう。僕だってたまにはそんな時もあるよ」
俺は一人称を僕にしている。
前世では僕なんて使ったことないが、貴族の令息として、一人称を俺にすることをやめている。
俺は朝の身支度を済まし、朝食を食べに向かった。
既にお母様は起きており、俺が来るのを椅子に座り待っている。
大貴族家にあるような、何人座れるのかわからんなこのテーブルは。
というような長いテーブルではなく、第3夫人が住む家なので、6人ほどしか座れないテーブルとなっている。
これもいつもの風景だ。
こうやって俺の1日は始まっていく。
「おはようございますお母様」
「おはようございますリーチ。今日は以前にも言いましたが、昼頃にお父様がお見えになります」
しまった⋯
普通に忘れていたよ。
お父様には生まれてこの方会ったことがないんだ。
「まさかリーチ⋯忘れていたなんてことないでしょうね?」
「あはは、お母様、そんなことあるわけないじゃないですか。やっとお父様に会えるのです。この日を心待ちにしていたので、いつもより早起きをしました。リンも僕が起こされる前に起きていたので驚いていましたね」
「ふふ、やっぱりリーチも喜んでるのね。私も久しぶりにお会いするから楽しみなの」
お父様に関しては全く喜んでないが、お母様が勘違いしてくれているのでよしとしておこう。
それにしてもお父様か⋯
ここまで来たらもう会わなくてもいいんだがなぁ。
そんなことよりも俺は何のギャンブルをまず流行らすのか考えたい。
「いいえ、間違っておりません。私は勝負に、ギャンブルで負けたのです。リーチ様は大金を、私は自分自身を賭けた本気の勝負でした」
何を言ってるんだマリンちゃん。
大金を賭けたつもりはないんだが⋯
「それに私は本気で挑みました。そして負けた。私は自分自身を賭けたのです。これは覆りません。なので私は一生リーチ様の下僕なのです」
重い⋯重すぎる⋯一世一代の勝負だったのか?
俺が負けたらどれだけの金をふんだくられていたのか⋯
怖すぎるだろ⋯まじで勝って良かった。
「とにかく僕の仲間になってくれた。これが重要です。今後ともよろしくお願いします。マリンちゃんはエルフですからね、交友関係も普通の人よりは広そうです。僕には人脈がありませんので頼りにしてます」
「はい、こちらこそよろしくお願いします。ただ、私の交友関係はギャンブルに偏ってまして⋯」
「何を言いますか。それが大事なのです。ギャンブル好きを集めたいのですからね」
よしよし、こうやってどんどん仲間を増やしていかないとな。
マリンちゃんには人材集めを協力してもらえばいいか⋯
「マリンちゃんは魔力量が多い⋯知識も豊富⋯まさか魔道具も作れたりしますか?」
「はい、ギャンブルにのめり込む前は魔道具作成の仕事にも携わっていたこともございます」
ほうほう、それは僥倖。
人材もそうだが、魔道具に関しても学ばなければならないからな。
6歳にしては幸先がいいのではなかろうか。
まだまだ問題は山積みだけど、俺の異世界生活は始まったばかりだ。
まだ俺は6歳だからな。
大人になるまでに色々と準備しようじゃないか。
大人になるまで待つ必要もないだろうが、全て整えてからこの世界に旋風を巻き起こすんだ。
その日はマリンちゃんと色々とギャンブルや魔法について話をして解散となった。
魔力を使い切ってから眠り、次の日ワクワクしながら起きた。
なぜかって?
そりゃあ魔力が増えてることを確認できるからだ。
さぁさぁ、どのくらい増えてるかな。
自室のベッドの脇に魔道具を寝る前にセットして置いてある。
俺はベッドから出て、着替える前に魔道具に手を入れた。
昨日は48000、役満だった。
どのくらい増えてるのか見せてみろ!
《48300》
1本場かな⋯
なにこれ、麻雀なの?
赤ちゃんの頃から増やしてて1日300増えてたら計算が合わなくないか?
誤差?誤差なのか?
疑問だらけだが、増えているのが分かったんだ。
これからも使い続けて魔力を増やしていこう。
それよりも俺の魔力量が多いのが分かったんだ。
何かを作り出してみるのもいいかもしれない。
神様が作り出せるようにしてくれているはず。
まずは何を作ってみるかな。
そんなことを考えていると、部屋の扉をノックする音が聞こえてきた。
いつものようにリンシャーンが起こしに来てくれたのだろう。
「おはようございますリーチ様、朝食のお時間に⋯」
毎日朝はリンシャーンが起こしてくれるのだが、今日はその前に自分から起きている。
こんなことは初めてだから、起きている俺を見て、リンシャーンは驚いているようだ。
「珍しいであります。リーチ様、もしかして具合でも悪いのでありますか?」
「そんなわけないだろう。僕だってたまにはそんな時もあるよ」
俺は一人称を僕にしている。
前世では僕なんて使ったことないが、貴族の令息として、一人称を俺にすることをやめている。
俺は朝の身支度を済まし、朝食を食べに向かった。
既にお母様は起きており、俺が来るのを椅子に座り待っている。
大貴族家にあるような、何人座れるのかわからんなこのテーブルは。
というような長いテーブルではなく、第3夫人が住む家なので、6人ほどしか座れないテーブルとなっている。
これもいつもの風景だ。
こうやって俺の1日は始まっていく。
「おはようございますお母様」
「おはようございますリーチ。今日は以前にも言いましたが、昼頃にお父様がお見えになります」
しまった⋯
普通に忘れていたよ。
お父様には生まれてこの方会ったことがないんだ。
「まさかリーチ⋯忘れていたなんてことないでしょうね?」
「あはは、お母様、そんなことあるわけないじゃないですか。やっとお父様に会えるのです。この日を心待ちにしていたので、いつもより早起きをしました。リンも僕が起こされる前に起きていたので驚いていましたね」
「ふふ、やっぱりリーチも喜んでるのね。私も久しぶりにお会いするから楽しみなの」
お父様に関しては全く喜んでないが、お母様が勘違いしてくれているのでよしとしておこう。
それにしてもお父様か⋯
ここまで来たらもう会わなくてもいいんだがなぁ。
そんなことよりも俺は何のギャンブルをまず流行らすのか考えたい。
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