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10R 魔力量は増やせる?
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「マリンちゃん、教えて頂けますよね?」
俺はマリンちゃんを真剣な眼差しで見つめる。
かわいい⋯エルフだからなのか⋯
エルフって胸は慎ましいイメージなんだけどな⋯
スーツ姿の上からでも分かるその豊満な⋯
お母様よりも大きいな。
「いや、その⋯」
迷ってるな。
ここはもう一押しか。
「マリンちゃん、ギャンブル⋯したいですよね?」
「あ、あう、それは⋯」
揺らいでるな。
その胸も揺れているほどに。
ごめん嘘です。
「マリンちゃん、実は僕はもう魔法が使えます。そして魔力量も増えている。その増やし方が正しいのか知りたいのです。」
俺はイタズラな風をマリンちゃんに向けて放つ。
マリンちゃんの豊かな胸と髪が揺れる。
「え?え?か、風?」
「今僕が風の魔法を使いました。」
「え?え?リーチ様が?え、詠唱は?」
「簡単な魔法は詠唱が無くてもできるのでは?」
かわいいおめめをこれでもかと開いている。
どうしたんだ?このくらい普通なのでは?
俺は空になったグラスに手を翳す。
「次はこうです。」
カップに水を流し込む。
すぐに満杯だ。
「え?え?待って、え?本当に?」
なんだ?疑っているのか?
仕方ないので俺は紅茶を飲み干し、自分のカップにも水を流し込んだ。
「このくらいの簡単な魔法なら僕はもうできるんです。そして毎日魔力が無くなるまで使うことで少しずつですが魔力量が増えています。最初の頃より使える回数が増えているからです。」
「おかしすぎます⋯」
なんだって?小さすぎて聞こえないよマリンちゃん。
「おかしいんです!」
おおう、急に大声はやめてくれ。
「リーチ様、普通教えられなくば魔法は使えません。それに詠唱もなく水も風も起こすことはできません!なんなんですかそれは?非常識過ぎます!魔力を全て使う?死にますよ?何してるんですか?なんでまだ生きてるんですか?大丈夫なんですか?おかしいんです色々と!」
「お、おお、な、なんかすいませんでした。」
すっごい喋ったなマリンちゃん。
魔力を使い切ったら死ぬ?
詠唱しないとできない?
教えられないと無理?
それじゃあこれは一体なんなんだ?
疑問しか出てこないじゃないか。
「マリンちゃん、一旦落ち着きましょう。たまたまです。僕のギャンブルへの強い思いが魔力を見つけ、少しのヒントから魔法に行き着いた。そういうことなんです。」
0歳の頃からやってたなんて言えない⋯
かれこれ約6年は毎日してるからな。
俺の魔力量はどのくらいなんだろうか。
「そうだとしても魔力を見つけるのすら困難なはずなんです⋯リーチ様は本当に賢者様の生まれ変わりでは?」
何を馬鹿なことを⋯
俺はバトルジャンキーじゃない。
ただのギャンブル中毒、もしくは依存性だ。
「そんなことはないです。僕は魔物を倒してみたいとか英雄になりたいとかは考えたことはありません。あくまでギャンブルに拘ってるのです。」
魔王とか勝手に暴れて、勝手に誰かに倒してもらえばいいんだ。
俺には関係ない。
そういう約束で俺は転生してるんだ。
「マリンちゃん、魔力を使い切って増やす方法が違うなら、別の方法がある。そういうことですよね?是非、是非それを僕にお教えください!本当のことを言うと、勉学などとうに全て終わらせているのです。それを知られると色々と面倒だと思ったから黙っているだけなのです。」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「マリンちゃん、お願いします。」
俺は土下座をした。
俺の思いを伝えるためにだ。
見ろ!これが本物の日本人の土下座だ!
「や、やめ、おやめ下さい!なんてことを!私が怒られるどころか処罰されてしまいます!」
必死になって俺を立ち上がらせようとするマリンちゃん。
「それほどまでに僕は魔力量を増やしたいのです!」
断固として土下座したままの俺。
「あーもう!それではお教えします!結論から言うと⋯無理なんです!」
は?
「エルフにしか無理なんです!」
ひ?
「人族では無理なんです!」
ふ?
「人族の身体では耐えられないんです!」
へ?
「エルフのみが使える秘薬を飲むのです!」
ほう。
そんなものがあるのか。
「エルフは人族より成長が遅いからできるんです。そして身体が出来上がってから飲む薬なのです。今のリーチ様が飲んでも死ぬだけの劇薬なんです。なので諦めてください。」
死ぬ⋯だと?
それじゃあ俺の魔力量は⋯
「それはわかりました。では魔力量を測定するようなものはあったりするんですか?」
出来ないのならば諦めるしかない。
こういうのは切り替えが大事だ。
魔力量をこまめに測れれば今の魔力を使い切る方法を続ければいい。
もし加齢によるものならば、別の方法を模索しようじゃないか。
「そういったものはあります。冒険者ギルドには必ず置いてあります。その他では魔道具屋に行けばあると思います。」
あるんじゃないか。
それなら早速それを買いに⋯
俺には無理か。
「マリンちゃん、それを買ってきてはくれませんか?もちろんお金は僕が払います。しっかり測定できるやつを買ってきて欲しいです。」
「わかりました⋯明日になりますがよろしいですか?」
「もちろんです。お金は今は持ち合わせてないので、僕が持っている宝石を換金すれば足りるかと思います。リン、持ってきてくれ。」
俺は自分が誕生日などで貰っていた宝石を渡した。
「こ、こんな高価な⋯」
「僕は宝石やアクセサリーの類は興味無いんです。なのでこれでお願いします。」
本日の授業はここまでにしてもらい、マリンちゃんには魔道具を買ってきてもらうことにした。
俺はマリンちゃんを真剣な眼差しで見つめる。
かわいい⋯エルフだからなのか⋯
エルフって胸は慎ましいイメージなんだけどな⋯
スーツ姿の上からでも分かるその豊満な⋯
お母様よりも大きいな。
「いや、その⋯」
迷ってるな。
ここはもう一押しか。
「マリンちゃん、ギャンブル⋯したいですよね?」
「あ、あう、それは⋯」
揺らいでるな。
その胸も揺れているほどに。
ごめん嘘です。
「マリンちゃん、実は僕はもう魔法が使えます。そして魔力量も増えている。その増やし方が正しいのか知りたいのです。」
俺はイタズラな風をマリンちゃんに向けて放つ。
マリンちゃんの豊かな胸と髪が揺れる。
「え?え?か、風?」
「今僕が風の魔法を使いました。」
「え?え?リーチ様が?え、詠唱は?」
「簡単な魔法は詠唱が無くてもできるのでは?」
かわいいおめめをこれでもかと開いている。
どうしたんだ?このくらい普通なのでは?
俺は空になったグラスに手を翳す。
「次はこうです。」
カップに水を流し込む。
すぐに満杯だ。
「え?え?待って、え?本当に?」
なんだ?疑っているのか?
仕方ないので俺は紅茶を飲み干し、自分のカップにも水を流し込んだ。
「このくらいの簡単な魔法なら僕はもうできるんです。そして毎日魔力が無くなるまで使うことで少しずつですが魔力量が増えています。最初の頃より使える回数が増えているからです。」
「おかしすぎます⋯」
なんだって?小さすぎて聞こえないよマリンちゃん。
「おかしいんです!」
おおう、急に大声はやめてくれ。
「リーチ様、普通教えられなくば魔法は使えません。それに詠唱もなく水も風も起こすことはできません!なんなんですかそれは?非常識過ぎます!魔力を全て使う?死にますよ?何してるんですか?なんでまだ生きてるんですか?大丈夫なんですか?おかしいんです色々と!」
「お、おお、な、なんかすいませんでした。」
すっごい喋ったなマリンちゃん。
魔力を使い切ったら死ぬ?
詠唱しないとできない?
教えられないと無理?
それじゃあこれは一体なんなんだ?
疑問しか出てこないじゃないか。
「マリンちゃん、一旦落ち着きましょう。たまたまです。僕のギャンブルへの強い思いが魔力を見つけ、少しのヒントから魔法に行き着いた。そういうことなんです。」
0歳の頃からやってたなんて言えない⋯
かれこれ約6年は毎日してるからな。
俺の魔力量はどのくらいなんだろうか。
「そうだとしても魔力を見つけるのすら困難なはずなんです⋯リーチ様は本当に賢者様の生まれ変わりでは?」
何を馬鹿なことを⋯
俺はバトルジャンキーじゃない。
ただのギャンブル中毒、もしくは依存性だ。
「そんなことはないです。僕は魔物を倒してみたいとか英雄になりたいとかは考えたことはありません。あくまでギャンブルに拘ってるのです。」
魔王とか勝手に暴れて、勝手に誰かに倒してもらえばいいんだ。
俺には関係ない。
そういう約束で俺は転生してるんだ。
「マリンちゃん、魔力を使い切って増やす方法が違うなら、別の方法がある。そういうことですよね?是非、是非それを僕にお教えください!本当のことを言うと、勉学などとうに全て終わらせているのです。それを知られると色々と面倒だと思ったから黙っているだけなのです。」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「マリンちゃん、お願いします。」
俺は土下座をした。
俺の思いを伝えるためにだ。
見ろ!これが本物の日本人の土下座だ!
「や、やめ、おやめ下さい!なんてことを!私が怒られるどころか処罰されてしまいます!」
必死になって俺を立ち上がらせようとするマリンちゃん。
「それほどまでに僕は魔力量を増やしたいのです!」
断固として土下座したままの俺。
「あーもう!それではお教えします!結論から言うと⋯無理なんです!」
は?
「エルフにしか無理なんです!」
ひ?
「人族では無理なんです!」
ふ?
「人族の身体では耐えられないんです!」
へ?
「エルフのみが使える秘薬を飲むのです!」
ほう。
そんなものがあるのか。
「エルフは人族より成長が遅いからできるんです。そして身体が出来上がってから飲む薬なのです。今のリーチ様が飲んでも死ぬだけの劇薬なんです。なので諦めてください。」
死ぬ⋯だと?
それじゃあ俺の魔力量は⋯
「それはわかりました。では魔力量を測定するようなものはあったりするんですか?」
出来ないのならば諦めるしかない。
こういうのは切り替えが大事だ。
魔力量をこまめに測れれば今の魔力を使い切る方法を続ければいい。
もし加齢によるものならば、別の方法を模索しようじゃないか。
「そういったものはあります。冒険者ギルドには必ず置いてあります。その他では魔道具屋に行けばあると思います。」
あるんじゃないか。
それなら早速それを買いに⋯
俺には無理か。
「マリンちゃん、それを買ってきてはくれませんか?もちろんお金は僕が払います。しっかり測定できるやつを買ってきて欲しいです。」
「わかりました⋯明日になりますがよろしいですか?」
「もちろんです。お金は今は持ち合わせてないので、僕が持っている宝石を換金すれば足りるかと思います。リン、持ってきてくれ。」
俺は自分が誕生日などで貰っていた宝石を渡した。
「こ、こんな高価な⋯」
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