異世界パチ屋~ギャンブルで異世界をハッピーに!?やれるかやれないか?やるんだよ!〜

音無響一

文字の大きさ
上 下
2 / 23

2R パチ屋を作りたいんだ!

しおりを挟む
「わかりました。なんでもよろしいのですよね。」


剣とか魔法とか魔王とかそんなのどうでもいい。

ハッキリ言おう。

そんなのつまらん。

楽しく生活する。

その為に何が必要か。

アレしかなかろう。


「パチ屋を作る能力をください。」


言ってやった。

俺に出来ることはこれしかない。

そうやって日本でも生きてきたんだ。

何よりも楽しいもの。

それはギャンブルだ。

異世界に行こうが俺のやりたいことは変わらない。

俺が楽しむためにパチ屋を作るしかないだろう。

パチ屋を作ること。

パチンコ・パチスロを作ること。

パチンコ・パチスロを遊戯すること。

全てが俺の楽しみだ。

生活水準にはこの際目を瞑ろう。

俺の人生の全てを捧げてきたパチンコ・パチスロ。

次の人生でもこいつに捧げたい。

何度生まれ変わったとしてもコレに携わりたいんだ。


『な、何を言っているのかわからんから、もう一度お願いできるか?』


なんて察しの悪い神様なんだ。

しかし俺のやりたいことを実現するためにしっかり聞き入れてもらわねばな。


「パチ屋です。パチンコ屋を作る能力です。もちろん、パチンコ・パチスロ台を作れる能力もです。それを遊べるようにするための周辺機器もです。」

『分かった。よく分からんが分かったぞ。ではそういう能力を⋯どうすればいいんだろうか⋯』


どうすればって⋯あんたが望むことを聞いたんだろう。

頑張って頭を捻ってくれ。


『いや、アレを⋯ううむ、それならこうか?』


何を悩んでるんだ神様よ。

あなたの全知全能の能力でササッとやってくださいよ。


「魔法⋯を使えるんですよね?そういうのを魔法で作れる能力なんてどうでしょうか?」

『おお、その手があったか。』


その手以外何があるって言うんですか。

科学技術が発展してない世界でパチンコ・パチスロ台なんて作れるわけがない。

細かな演出、それらを制御する基盤、緻密な計算の元に作られている出玉感、それらを科学技術なしで作れるわけがない。

その他の電子機器もそうだ。日本よりも、地球よりも劣る文明でパチンコ・パチスロ台、パチ屋、周辺機器など作れるわけが無い。


「魔法でそれらを作れるようにして欲しいです。しかし俺だけが作れるんじゃ意味が無いので、その世界の住人達も作れるように調整して頂きたいと思います。」

『そなただけをするのは簡単なんだが⋯ううむ、困ったな。』


神様よ、そこを何とかするのがあなたの仕事だ。

なんとか頼みます。


「魔法以外にも何か使えるものがあると嬉しいのですが、そういうのは別の世界にはあるのですか?」


神様が何か名案を思いついたのか、めっちゃ目を見開いているぞ。

ちょっと怖いんだが⋯


『地球以外には魔道具と呼ばれるものがある。それらの作成技術を伝えられるようにしよう。そなたがそういうものを作り、伝えられるようにな。』


なるほど。結局最初は全て俺がやるしかないよな。


「わかりました。では私の望む能力を頂ければ、喜んで転生させて頂きます。」

『いいだろう。そのように能力を授けよう。』


何やらブツブツ言っているが、あれが能力付与の呪文か何かなのかな?


『うむ、これで大丈夫だ。では行ってくるといい。良い人生になることを願っているぞ。』

ん?もう終わり?


「ありがとうござい⋯」


そこで俺の意識は途絶えた。






俺は微睡みの中にいた。

なんて心地いいんだろうか。

そしてなんて温かいんだろうか。

匂いも⋯

これは一体なんなんだろうか⋯



はっ!

まてまて、転生だろ!

どういうこと?

今は何の時間なの?

寝ちゃう寝ちゃう。このままじゃ寝てしまう!

目を覚ませ!俺よ覚醒しろ!

なんで目を開けようとしてるのに何も見えないんだ。

しかしなんて安心感に包まれているんだろうか。

これは遠い昔に感じたことのある懐かしい感覚だ⋯

まずい!このままだと寝てしまう!

なんて危険な心地良さなんだ。

負けない!俺は負けないんだからね!





はは、勝てるわけなかったよ。

なんでって、ありゃ無理だ。

母の腕の中に包まれた赤ん坊が起きてられるわけあるか?

そうなんだ。

俺はどうやら赤ん坊になってるらしい。

寝て起きて泣いておっぱいのんでねんねして~だわ。

さすがにそこまでされたら気付くな。

はぁ。

これ前世の記憶アリで赤ん坊やるとか地獄すぎないか?

早く成長させてくれ~。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

貞操逆転世界の男教師

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が世界初の男性教師として働く話。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

男女比がおかしい世界に来たのでVtuberになろうかと思う

月乃糸
大衆娯楽
男女比が1:720という世界に転生主人公、都道幸一改め天野大知。 男に生まれたという事で悠々自適な生活を送ろうとしていたが、ふとVtuberを思い出しVtuberになろうと考えだす。 ブラコンの姉妹に囲まれながら楽しく活動!

強奪系触手おじさん

兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

学園長からのお話です

ラララキヲ
ファンタジー
 学園長の声が学園に響く。 『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』  昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。  学園長の話はまだまだ続く…… ◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない) ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

処理中です...