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【最終話】攻め別エンディング
②副会長✕ワンコ書記 END
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■if設定『副会長✕ワンコ書記』編
※空牙が飼い主さまに選んだ相手が副会長だった場合。
・変更点1) 御守り代わりのペンダント→副会長から渡された
・変更点2) 不良達に拉致監禁されていた場所に最初に駆けつけたのは副会長だった
という前提でお読みください。
--------------------
*副会長視点*
この学園では生徒会役員それぞれに広い寮部屋(個室)が割り当てられます。一番の理由はセキュリティ面の問題から。まあ、それはともかく。
今私の寮部屋では、私と私の恋人がまったり幸せな時間を過ごしている真っ最中です。
「副かいちょ、は綺麗。優しい。いい匂い。美味しいお菓子たくさんくれる。でも、怒ると怖い。TVドラマのお母さんみたい?」
「最後のは一体何ですか。あまり嬉しくもないのですが」
「ふふっ。副かいちょ、変な顔」
「こら、空牙!」
ベッドの上でくすぐられて身体をよじらせながら、くふくふと笑う可愛い空牙。彼が自ら私の恋人になってくれるだなんて……正直まだちょっと信じられません。
嗚呼、神様ありがとうございます。
あの日。
御守りとして持たせていたペンダントのおかげで空牙が拉致されていた場所へと真っ先に駆けつけ、救出(※制圧したのは一緒にいた風紀委員たちですが)することが出来ました。
その後しばらくして風紀委員長の襲撃もあり、恐らくはトラウマから意識を失った空牙。
おのれ委員長。幾度となく私の可愛い空牙に手を出し、さらに苦しめ続ける奴をこれ以上は許せません。
そう思っていたある日。
御守りの新しいチェーンを購入するため一緒に出かけた街中で、突然空牙の方から告白されたのです。
『俺……副かいちょ、好き。ずっと副かいちょと一緒に、いたい』
そう言って不安げに瞳を潤ませながらこちらを見上げてくる、そのいじらしさ。
もちろん即OKしましたよ、考えるまでもありません当たり前です。私も貴方を愛していますとも。何ならあまりの空牙の可愛さに胸が高鳴り過ぎて爆発しそうなくらいの私の心臓を取り出して見せたいくらいです、と言ったら真っ赤になって『嬉しい。けど、爆発しちゃ、やだ』と抱きつかれました。
ええ、あれは実に良い思い出です。
ただ現状、一つだけ不満があるとすれば……。
「空牙。二人のときは副会長ではなく、ちゃんと私の名前で。天祢(あまね)、と呼んでください」
「ん……天祢。天祢、好き。大好き。これからも俺と、ずっと一緒に、いてくれる?」
「ええ。もちろん死ぬまで私と空牙はずっと一緒です。絶対に離してあげません。もし逃げたら地獄の底まで追いかけて捕まえて、お仕置きです」
「お仕置き……」
私の腕の中でぶるりと身体を震わす空牙。きっと先日私にされた『お仕置き』を思い出したのでしょう。ほんのり頬が色付いてますし。
「それとも、今からされたいですか?」
「えっ、あ……んう、ぅ……っ」
「……ん……空牙、私の……ちゅっ、可愛い空牙。ああ、ここはまだ柔らかいですね」
「ふぁあッ、そこ、だめ……天祢……っ」
「ほら、簡単に私の指を飲み込んでますよ」
「ひあっ、だめ、天祢ぇ……ぐちゅぐちゅ、だめ……ぁあっ」
「ふふっ、腰が揺れてますね空牙。さあ、お仕置きなんですから次は自分で入れてみてください」
「え……俺が、自分で……。あ、天祢……? わっ」
くるりと身体の位置を入れ替え、仰向けになった私の上に空牙を乗せてやります。
「そう、そのまま後はゆっくり腰を落とすだけです」
「あっ、こ、怖い……天祢、無理……んうぅっ、は、ぁう」
「ん……上手ですよ空牙。ちゃんと自分で、ぁ、飲み込めていますよ」
「あっ、俺、上手? んふぁ……あっ、あ、ちゃんと出来、てる? ひああッ、や、待っああああ!?」
「ええ。よく頑張りました、ね。これは私からの、ご褒美です。私の可愛くて、大切な、空牙」
「やああっ、つよ、強いの、待って……ひいっ、あああ……天祢、天祢ぇっ……好き、大好きぃひゃああっ!? 待ってぇ、気持ちい、気持ちいーのダメ……止まっ、止まってえぇッ」
私に命令されて、怖がりながらも素直に自分で入れていく空牙。涙目の真っ赤な顔で少し苦しそうに、そして小さく喘いでいるのに。私に褒められた途端、本当に嬉しそうに笑うだなんて。
すみません空牙。あまりの愛しさにご褒美と称して激しく何度も突き上げてしまいました。
想像以上に、目の前のいやらしい光景に興奮してしまった……からでもありますが。騎乗位、実に素晴らしいですね。また是非これからも空牙には何度もお願いしたいと思います。
そういえば空牙と付き合うようになって初めて知ったのですが。私の性欲は、実はかなり強い方だったのかもしれません。以前はそれほどしたいとも思わなかったのですが、空牙となら一晩中でも大歓迎です。
(と後日伝えたら、真っ赤になって何故かほんの少し怯えた顔で『ごくたまに、なら』と言われましたが)
まだまだ私と空牙の甘く幸せな時間は続きますが、残念ながら本日はこの辺でお開きとさせて頂きますね。次回は是非、私の空牙の愛らしさについて……心行くまでたっぷりとお聞かせしたいと思っております。ではまたお会いする日まで。ふふっ。
副会長✕ワンコ書記【END】2023.9.20
※空牙が飼い主さまに選んだ相手が副会長だった場合。
・変更点1) 御守り代わりのペンダント→副会長から渡された
・変更点2) 不良達に拉致監禁されていた場所に最初に駆けつけたのは副会長だった
という前提でお読みください。
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*副会長視点*
この学園では生徒会役員それぞれに広い寮部屋(個室)が割り当てられます。一番の理由はセキュリティ面の問題から。まあ、それはともかく。
今私の寮部屋では、私と私の恋人がまったり幸せな時間を過ごしている真っ最中です。
「副かいちょ、は綺麗。優しい。いい匂い。美味しいお菓子たくさんくれる。でも、怒ると怖い。TVドラマのお母さんみたい?」
「最後のは一体何ですか。あまり嬉しくもないのですが」
「ふふっ。副かいちょ、変な顔」
「こら、空牙!」
ベッドの上でくすぐられて身体をよじらせながら、くふくふと笑う可愛い空牙。彼が自ら私の恋人になってくれるだなんて……正直まだちょっと信じられません。
嗚呼、神様ありがとうございます。
あの日。
御守りとして持たせていたペンダントのおかげで空牙が拉致されていた場所へと真っ先に駆けつけ、救出(※制圧したのは一緒にいた風紀委員たちですが)することが出来ました。
その後しばらくして風紀委員長の襲撃もあり、恐らくはトラウマから意識を失った空牙。
おのれ委員長。幾度となく私の可愛い空牙に手を出し、さらに苦しめ続ける奴をこれ以上は許せません。
そう思っていたある日。
御守りの新しいチェーンを購入するため一緒に出かけた街中で、突然空牙の方から告白されたのです。
『俺……副かいちょ、好き。ずっと副かいちょと一緒に、いたい』
そう言って不安げに瞳を潤ませながらこちらを見上げてくる、そのいじらしさ。
もちろん即OKしましたよ、考えるまでもありません当たり前です。私も貴方を愛していますとも。何ならあまりの空牙の可愛さに胸が高鳴り過ぎて爆発しそうなくらいの私の心臓を取り出して見せたいくらいです、と言ったら真っ赤になって『嬉しい。けど、爆発しちゃ、やだ』と抱きつかれました。
ええ、あれは実に良い思い出です。
ただ現状、一つだけ不満があるとすれば……。
「空牙。二人のときは副会長ではなく、ちゃんと私の名前で。天祢(あまね)、と呼んでください」
「ん……天祢。天祢、好き。大好き。これからも俺と、ずっと一緒に、いてくれる?」
「ええ。もちろん死ぬまで私と空牙はずっと一緒です。絶対に離してあげません。もし逃げたら地獄の底まで追いかけて捕まえて、お仕置きです」
「お仕置き……」
私の腕の中でぶるりと身体を震わす空牙。きっと先日私にされた『お仕置き』を思い出したのでしょう。ほんのり頬が色付いてますし。
「それとも、今からされたいですか?」
「えっ、あ……んう、ぅ……っ」
「……ん……空牙、私の……ちゅっ、可愛い空牙。ああ、ここはまだ柔らかいですね」
「ふぁあッ、そこ、だめ……天祢……っ」
「ほら、簡単に私の指を飲み込んでますよ」
「ひあっ、だめ、天祢ぇ……ぐちゅぐちゅ、だめ……ぁあっ」
「ふふっ、腰が揺れてますね空牙。さあ、お仕置きなんですから次は自分で入れてみてください」
「え……俺が、自分で……。あ、天祢……? わっ」
くるりと身体の位置を入れ替え、仰向けになった私の上に空牙を乗せてやります。
「そう、そのまま後はゆっくり腰を落とすだけです」
「あっ、こ、怖い……天祢、無理……んうぅっ、は、ぁう」
「ん……上手ですよ空牙。ちゃんと自分で、ぁ、飲み込めていますよ」
「あっ、俺、上手? んふぁ……あっ、あ、ちゃんと出来、てる? ひああッ、や、待っああああ!?」
「ええ。よく頑張りました、ね。これは私からの、ご褒美です。私の可愛くて、大切な、空牙」
「やああっ、つよ、強いの、待って……ひいっ、あああ……天祢、天祢ぇっ……好き、大好きぃひゃああっ!? 待ってぇ、気持ちい、気持ちいーのダメ……止まっ、止まってえぇッ」
私に命令されて、怖がりながらも素直に自分で入れていく空牙。涙目の真っ赤な顔で少し苦しそうに、そして小さく喘いでいるのに。私に褒められた途端、本当に嬉しそうに笑うだなんて。
すみません空牙。あまりの愛しさにご褒美と称して激しく何度も突き上げてしまいました。
想像以上に、目の前のいやらしい光景に興奮してしまった……からでもありますが。騎乗位、実に素晴らしいですね。また是非これからも空牙には何度もお願いしたいと思います。
そういえば空牙と付き合うようになって初めて知ったのですが。私の性欲は、実はかなり強い方だったのかもしれません。以前はそれほどしたいとも思わなかったのですが、空牙となら一晩中でも大歓迎です。
(と後日伝えたら、真っ赤になって何故かほんの少し怯えた顔で『ごくたまに、なら』と言われましたが)
まだまだ私と空牙の甘く幸せな時間は続きますが、残念ながら本日はこの辺でお開きとさせて頂きますね。次回は是非、私の空牙の愛らしさについて……心行くまでたっぷりとお聞かせしたいと思っております。ではまたお会いする日まで。ふふっ。
副会長✕ワンコ書記【END】2023.9.20
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