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【番外編】生徒会の悪巧み
1 ワンコ懐柔(籠絡)作戦会議
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※会話文
※空牙と仲直りをする前、生徒会室内にて。
役員三人(会長・副会長・会計)のひそひそ話。
***
「ていうかさ、結局一番の加害者は風紀副委員長じゃないの?」
「ええ、確かにそうですね。私もそう思います」
「なのに、どう考えてもズルいでしょ。くうちゃんの息子を握って擦ってくるくるしちゃったり咥え込んだり先っぽ舐めたり、くうちゃんの美味し~いぃミルクまで飲みやがって! お姫様抱っこしたあげくに人目のつかない場所で二人っきりで、くうちゃんをあんな、あんな白濁塗れにするなんて……羨ましいにも程があるうぅッ」
「そもそも空牙は騙されているんですよ。元凶の風紀委員長は当然論外ですが、私達はあの子を助けに行ったわけですし。まあ、確かにほんの少し、ちょっとだけ怖がらせてしまった部分もあるのかもしれませんが。
ともかく本来なら、今、空牙が副委員長に向けている感謝の目も心も全て私達のものだった筈。なのに何故触れてすらいない私が怯えられ、過激なセクハラ行為をしまくった性犯罪人・ドエロ風紀副委員長が、可愛く恥ずかしそうに微笑まれながら感謝されるのですか!?」
「……それは間違いなく、認識のズレが原因だ」
「え?」
「つまり空牙が、それをセクハラ行為だと認識していたかどうか。嫌なことをされたと本人が思えば黒、思わなければ白になる」
「実際あれだけエロエロなことをされまくっても副委員長だけは、くうちゃんにとって嫌な相手じゃなかったってことー?」
「違う、そうじゃねぇ。今回は風紀のヒラ委員どもによって、媚薬の苦しみから自分を助けるために『仕方なく』副委員長がやってくれた、とか思わされてんだろ。
普通、人助けの為や医療行為だとでも言われれば嫌でも恥ずかしくても、そういうものかと納得する。シャワー室でのことは記憶に無いようだし……クソッ、奴には好都合過ぎたな。さすがにあの光景を本人には教えられねぇっつーか」
「い、言えないよねー。でも確かにくうちゃんってそうゆーとこあるよね。人の言葉を素直に信じすぎちゃって簡単に騙されるっていうか。ホニャララのためだからお願い、とか言われると本当は嫌なのに我慢してやってくれるし、そこが可愛いんだけど」
「ハッ、待ってください会長それはつまり――そうか!」
「えっ? 何なに、副会長どうしたの」
「フッ、そうだ。そういうことだ」
「ど、どういうこと?」
「認識のズレ、空牙の素直さ、納得させるための理由。そこに私達の夢と希望があるということです」
「要は、空牙にとっての黒いセクハラ判定を白に変えれば良いだけの話だ」
.
※空牙と仲直りをする前、生徒会室内にて。
役員三人(会長・副会長・会計)のひそひそ話。
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「ていうかさ、結局一番の加害者は風紀副委員長じゃないの?」
「ええ、確かにそうですね。私もそう思います」
「なのに、どう考えてもズルいでしょ。くうちゃんの息子を握って擦ってくるくるしちゃったり咥え込んだり先っぽ舐めたり、くうちゃんの美味し~いぃミルクまで飲みやがって! お姫様抱っこしたあげくに人目のつかない場所で二人っきりで、くうちゃんをあんな、あんな白濁塗れにするなんて……羨ましいにも程があるうぅッ」
「そもそも空牙は騙されているんですよ。元凶の風紀委員長は当然論外ですが、私達はあの子を助けに行ったわけですし。まあ、確かにほんの少し、ちょっとだけ怖がらせてしまった部分もあるのかもしれませんが。
ともかく本来なら、今、空牙が副委員長に向けている感謝の目も心も全て私達のものだった筈。なのに何故触れてすらいない私が怯えられ、過激なセクハラ行為をしまくった性犯罪人・ドエロ風紀副委員長が、可愛く恥ずかしそうに微笑まれながら感謝されるのですか!?」
「……それは間違いなく、認識のズレが原因だ」
「え?」
「つまり空牙が、それをセクハラ行為だと認識していたかどうか。嫌なことをされたと本人が思えば黒、思わなければ白になる」
「実際あれだけエロエロなことをされまくっても副委員長だけは、くうちゃんにとって嫌な相手じゃなかったってことー?」
「違う、そうじゃねぇ。今回は風紀のヒラ委員どもによって、媚薬の苦しみから自分を助けるために『仕方なく』副委員長がやってくれた、とか思わされてんだろ。
普通、人助けの為や医療行為だとでも言われれば嫌でも恥ずかしくても、そういうものかと納得する。シャワー室でのことは記憶に無いようだし……クソッ、奴には好都合過ぎたな。さすがにあの光景を本人には教えられねぇっつーか」
「い、言えないよねー。でも確かにくうちゃんってそうゆーとこあるよね。人の言葉を素直に信じすぎちゃって簡単に騙されるっていうか。ホニャララのためだからお願い、とか言われると本当は嫌なのに我慢してやってくれるし、そこが可愛いんだけど」
「ハッ、待ってください会長それはつまり――そうか!」
「えっ? 何なに、副会長どうしたの」
「フッ、そうだ。そういうことだ」
「ど、どういうこと?」
「認識のズレ、空牙の素直さ、納得させるための理由。そこに私達の夢と希望があるということです」
「要は、空牙にとっての黒いセクハラ判定を白に変えれば良いだけの話だ」
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