うちのワンコ書記が狙われてます

【番外編】風紀副委員長

６

今はまだ無自覚のようだが、大好きなものが手に入れば彼はきっと喜ぶだろう。そして私も。二人の心は今よりずっと安定し、穏やかで同時に刺激的な楽しいものになる筈だ。
そのためにも会って確かめたい。
ワンちゃんの気持ちを、それがどこにあるのかを。必要なら無理やりにねじ曲げたって構わない。



「うふふ。三人でならきっと、もっとずうっと気持ち良くて楽しくて幸せになれるから」

「ん？」


ニコニコと嬉しそうな少女につられ、言葉の意味は分からないながらも何となくふわふわとした気持ちになる副委員長。


（彼が望むならワンちゃんの子供を作るのも良いな。かな君とワンちゃんの子供を沢山育てるのも楽しいかもしれないし。うふふ、かな君だったら絶対ワンちゃんそっくりの子を溺愛しちゃいそう。
ああ、でもその為には私とかな君二人でいっぱいワンちゃんを可愛がってあげなくちゃ。気持ち良すぎて泣きっぱなしのワンちゃん、本当に可愛かったな。ピンク色のおちんちんの中を玩具で苛められてお漏らししちゃう姿も……かな君の妄想最高。やだもうどうしよう、早く会って本物が見たいー）


副委員長の過激な妄想混じりの記憶を追体験し、今やワンちゃんへの想いをも共有する彼女が、そんな将来図を描いているとは微塵も思わず――。




番外編【END】
20161204 脱稿／20191231 加筆修正