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救出作戦

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……超絶美形で成績優秀、家柄も申し分なく学園内には親衛隊まである、天下の生徒会役員さま三人。
彼らが真っ青になって廊下を爆走する姿は、幸いそこが一般生徒立ち入り禁止の特別階だったおかげで誰にも目撃されずに済んだ。
もし見られていたなら、危うく学園中が大パニックである。


「チッ、この糞チャラ男。何でもっと早く風紀のことを俺に話さなかった!」

「え。だってくうちゃんが、真っ赤な顔で目をうるうるさせながら『言っちゃ、ヤ……。誰にも言わないで?』ってお願いしてきたんだよ。もぉ何あれ可愛すぎぃ~♪ ひぎゃっ痛い痛い痛い、二人ともやめてえっ!」


副会長に耳を引っ張られ、脇腹を会長の手刀がえぐる。
走りながらよろめく会計。
はたから見ればコントのようだが本人たちは真剣そのもの。


「とにかく今は急ぎましょう」


副会長の言葉に全員が同意した。



 ***



「嫌……触るの、や! は、なして……」

「嘘つけ、本当は嫌じゃないくせに。ああそうか、恥ずかしくて素直におねだり出来ないんだな? フッ、相変わらず空牙は可愛いなぁ。わざわざ風紀室に来たのも愛しい俺に会いたかったからだろ」

「ち、違っ……」

「悪かったな、ここ数日風紀の仕事が忙しくてうっかりお前に『おあずけ』させちまってたわ。そんなに我慢出来なかったのか?」

「アッ……だ、から、違う……や!」

「拗ねんなよ、早く俺に触って欲しくて待てなかったんだろ。ははっ良いぜぇ空牙、なら今すぐ俺の部屋へ行くか」



 ガチャッ



「おい風紀、うちのワンコロ返しやがれ!
って、何してやがる!?」


風紀室の扉が開くと同時に怒鳴り込む生徒会会長。
だが、その目に入ってきたのは

真っ赤な顔で瞳を潤ませ、机に手をつきながら辛うじて立っているワンコ書記と、背後から覆い被さるように抱きつく風紀委員長の姿。

しかもその手は乱れた空牙のシャツの下に隠れ、見えはしないものの明らかに胸(突起部分)のあたりを蠢いている。
さらにもう片方の手は、ベルトを外されチャックの開いたスラックスの中……下着の内側に入り込んでいた。それはもう、ガッツリと。


「かいちょ……た、助けて……やあぁッ」

「空牙!?」

「くうちゃん!」

「駄目だろ空牙ぁ、俺といる時にそんなエロい顔で他の男を見やがったら。それとも俺に嫉妬させたくて、わざとやってんのか? んー、イケナイ子だなぁ。そうかそうか、つまり空牙はこんな風に俺からお仕置きされたかった訳だ」

「痛ッ……ひ、やぁ……離し、て」


下着の中のモノをぎりり、と強く握られ悲鳴をあげるワンコ。
同時に胸の飾りもつねられ、痛みでポロポロと涙を溢した。

.
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