8 / 20
抱きたい・抱かれたいランキングって何ですか。
8
しおりを挟む
「もう全校集会で、新生徒会役員のお披露目も済んでいますしね。いまさら変更は無理でしょう」
「……無、理」
ぐうう、何だよこいつら。
謎の団結力か、仲間意識か、俺だけノケモノかぁぁあ!
あんまし腹が立ち過ぎて、思わず俺のキャラも口調もおかしくなるわ。
さっきから語尾に感嘆符つきまくっててしんどいし。
ひとまず落ち着け、俺。
クールダウン、いつもの適当~な自分を取り戻すんだ。
「まぁ落ち着け、三位」
「って……半笑いで馬鹿にすんなよバカ! アンタなんかまじ、これからバ会長って呼んでやるし。ばーかばーかばー」
「お待たせしました、飲み物とお菓子用意出来たので休憩に――あれ、どうかしたの」
「ゆ、唯きゅん!」
「はい? (唯きゅん?)」
「……」「……」「……」
生徒会室の奥にある別室から、光輝く至高の存在・唯くんが現れた。
その手に飲み物とお菓子がのったトレーを持って。
すごい! 本当に夢みたいだよね。
唯くんが俺(と、おまけで他の役員ども)のために用意してくれたんだよ!
「ありがとー唯きゅん、ごめんね重いでしょ。言ってくれたら俺いくらでも手伝うし。何ならこき使ってくれてもいいよぉ」
「ううん、大丈夫だよ新田くん。僕は皆と違って役員補佐だから仕事も少ないし、こういうのわりと好きだから気にしないで?」
ニコッと笑う唯くん。
可愛いーっ!
うわ、うわ、何これ信じらんない。
生徒会に入って良かった俺!
同じクラスでも全然話せなかったのに、今じゃ毎日ここで会ってフツーにお喋り出来るし。
俺が足利昂大と一度っきりの関係を持った日からおよそ三週間。
ふざけたランキングのせいで生徒会入りしたのが一週間前。
足利昂大なんかと同じ部屋で一瞬でも仕事とかしたくない、と断る筈が唯くんの補佐就任を知り快諾。
まあ……『会長』補佐なのは少しムカついたけどね。
あ、でも唯くん、抱きたいランキング第二位なんだよぉ。そんで、一位は副会長だってさ。
俺的には唯くん以外、誰もランキング入りしないから副会長なんてどーでも良いや。
唯くんに投票した奴らは一人残らず見つけだして、チンコ踏み潰してやろーかな。
それともお礼に、全員可愛いネコちゃんにしてあげた方が良いかなぁ?
ふ、ふふふ。
「気味の悪い笑い声出してんじゃねーよ、唯が引いてるだろうが」
「ハッ! うああ、ごめんね唯きゅんっ」
「えっと。とりあえず皆こっち来てお茶にしよっか」
――――グイッ
「うわっ!」
「唯たちは向こうで先に休憩してろ。俺は少しこいつと話がある」
「うん、分かった。でも早く来てね昂大、新田くんも」
「唯きゅんっ?」
「ああ大丈夫だ、すぐ終わる」
.
「……無、理」
ぐうう、何だよこいつら。
謎の団結力か、仲間意識か、俺だけノケモノかぁぁあ!
あんまし腹が立ち過ぎて、思わず俺のキャラも口調もおかしくなるわ。
さっきから語尾に感嘆符つきまくっててしんどいし。
ひとまず落ち着け、俺。
クールダウン、いつもの適当~な自分を取り戻すんだ。
「まぁ落ち着け、三位」
「って……半笑いで馬鹿にすんなよバカ! アンタなんかまじ、これからバ会長って呼んでやるし。ばーかばーかばー」
「お待たせしました、飲み物とお菓子用意出来たので休憩に――あれ、どうかしたの」
「ゆ、唯きゅん!」
「はい? (唯きゅん?)」
「……」「……」「……」
生徒会室の奥にある別室から、光輝く至高の存在・唯くんが現れた。
その手に飲み物とお菓子がのったトレーを持って。
すごい! 本当に夢みたいだよね。
唯くんが俺(と、おまけで他の役員ども)のために用意してくれたんだよ!
「ありがとー唯きゅん、ごめんね重いでしょ。言ってくれたら俺いくらでも手伝うし。何ならこき使ってくれてもいいよぉ」
「ううん、大丈夫だよ新田くん。僕は皆と違って役員補佐だから仕事も少ないし、こういうのわりと好きだから気にしないで?」
ニコッと笑う唯くん。
可愛いーっ!
うわ、うわ、何これ信じらんない。
生徒会に入って良かった俺!
同じクラスでも全然話せなかったのに、今じゃ毎日ここで会ってフツーにお喋り出来るし。
俺が足利昂大と一度っきりの関係を持った日からおよそ三週間。
ふざけたランキングのせいで生徒会入りしたのが一週間前。
足利昂大なんかと同じ部屋で一瞬でも仕事とかしたくない、と断る筈が唯くんの補佐就任を知り快諾。
まあ……『会長』補佐なのは少しムカついたけどね。
あ、でも唯くん、抱きたいランキング第二位なんだよぉ。そんで、一位は副会長だってさ。
俺的には唯くん以外、誰もランキング入りしないから副会長なんてどーでも良いや。
唯くんに投票した奴らは一人残らず見つけだして、チンコ踏み潰してやろーかな。
それともお礼に、全員可愛いネコちゃんにしてあげた方が良いかなぁ?
ふ、ふふふ。
「気味の悪い笑い声出してんじゃねーよ、唯が引いてるだろうが」
「ハッ! うああ、ごめんね唯きゅんっ」
「えっと。とりあえず皆こっち来てお茶にしよっか」
――――グイッ
「うわっ!」
「唯たちは向こうで先に休憩してろ。俺は少しこいつと話がある」
「うん、分かった。でも早く来てね昂大、新田くんも」
「唯きゅんっ?」
「ああ大丈夫だ、すぐ終わる」
.
20
お気に入りに追加
84
あなたにおすすめの小説

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

元執着ヤンデレ夫だったので警戒しています。
くまだった
BL
新入生の歓迎会で壇上に立つアーサー アグレンを見た時に、記憶がざっと戻った。
金髪金目のこの才色兼備の男はおれの元執着ヤンデレ夫だ。絶対この男とは関わらない!とおれは決めた。
貴族金髪金目 元執着ヤンデレ夫 先輩攻め→→→茶髪黒目童顔平凡受け
ムーンさんで先行投稿してます。
感想頂けたら嬉しいです!

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。

当て馬的ライバル役がメインヒーローに喰われる話
屑籠
BL
サルヴァラ王国の公爵家に生まれたギルバート・ロードウィーグ。
彼は、物語のそう、悪役というか、小悪党のような性格をしている。
そんな彼と、彼を溺愛する、物語のヒーローみたいにキラキラ輝いている平民、アルベルト・グラーツのお話。
さらっと読めるようなそんな感じの短編です。

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい
椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。
その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。
婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!!
婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。
攻めズ
ノーマルなクール王子
ドMぶりっ子
ドS従者
×
Sムーブに悩むツッコミぼっち受け
作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。

姉が結婚式から逃げ出したので、身代わりにヤクザの嫁になりました
拓海のり
BL
芳原暖斗(はると)は学校の文化祭の都合で姉の結婚式に遅れた。会場に行ってみると姉も両親もいなくて相手の男が身代わりになれと言う。とても断れる雰囲気ではなくて結婚式を挙げた暖斗だったがそのまま男の家に引き摺られて──。
昔書いたお話です。殆んど直していません。やくざ、カップル続々がダメな方はブラウザバックお願いします。やおいファンタジーなので細かい事はお許しください。よろしくお願いします。
タイトルを変えてみました。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる