5 / 20
大っ嫌いな、奴との遭遇。
5
しおりを挟む
ドクン、と心臓がはねた。
何だよそれ。
脅してんの?
唯くんがどーなっても……って、どうする気だよ。ふざけやがって。
そんなの当然、構わない筈が無い。
「アンタが何かする前に、俺が唯くんに事情を話して、二度と近付けないようにしてやる!」
「唯が俺よりお前を信じるとでも?」
う、いや、それは。
恐らく足利昂大の言う通り、唯くんは俺よりコイツを選ぶと思う。
悔しいけど、伊達に唯くんを眺め続けてきたわけじゃないから。
つまり、もぉ俺の答えは一つしかないんだよね。
ホント苛々する。
「……責任とるって、どーすれば良いのさ。治療費でも払えとか言うつもり」
「いや、ああ待てよ、そうだな。じゃあ早速お前には治療費を払って貰おうか。ただし支払いは金銭じゃない」
「……っ、冗談」
「だと思うか?」
片手でやんわりと揉まれ、制服の上から指でなぞられた場所。
嘘でしょ、マジ悪趣味。
嫌がらせも度が過ぎると笑えないし、嫌いを通り越して殺したくなる。
「お前を喰わせろ。ここに、俺のを挿れさせろ」
トントン、と軽くノックされ指し示されるそこ。
つまり……そぉゆーこと。最悪。
クク、と口を歪ませて笑う相手を睨みつけ、怒りのまま再び噛み付いてやった。
あ、比喩じゃなくて文字通りだから。
そんで血のにじむ足利昂大の唇は案の定、鉄臭かったし。
あは、ザマーミロ。
.
何だよそれ。
脅してんの?
唯くんがどーなっても……って、どうする気だよ。ふざけやがって。
そんなの当然、構わない筈が無い。
「アンタが何かする前に、俺が唯くんに事情を話して、二度と近付けないようにしてやる!」
「唯が俺よりお前を信じるとでも?」
う、いや、それは。
恐らく足利昂大の言う通り、唯くんは俺よりコイツを選ぶと思う。
悔しいけど、伊達に唯くんを眺め続けてきたわけじゃないから。
つまり、もぉ俺の答えは一つしかないんだよね。
ホント苛々する。
「……責任とるって、どーすれば良いのさ。治療費でも払えとか言うつもり」
「いや、ああ待てよ、そうだな。じゃあ早速お前には治療費を払って貰おうか。ただし支払いは金銭じゃない」
「……っ、冗談」
「だと思うか?」
片手でやんわりと揉まれ、制服の上から指でなぞられた場所。
嘘でしょ、マジ悪趣味。
嫌がらせも度が過ぎると笑えないし、嫌いを通り越して殺したくなる。
「お前を喰わせろ。ここに、俺のを挿れさせろ」
トントン、と軽くノックされ指し示されるそこ。
つまり……そぉゆーこと。最悪。
クク、と口を歪ませて笑う相手を睨みつけ、怒りのまま再び噛み付いてやった。
あ、比喩じゃなくて文字通りだから。
そんで血のにじむ足利昂大の唇は案の定、鉄臭かったし。
あは、ザマーミロ。
.
21
お気に入りに追加
84
あなたにおすすめの小説

ある意味王道ですが何か?
ひまり
BL
どこかにある王道学園にやってきたこれまた王道的な転校生に気に入られてしまった、庶民クラスの少年。
さまざまな敵意を向けられるのだが、彼は動じなかった。
だって庶民は逞しいので。

学園と夜の街での鬼ごっこ――標的は白の皇帝――
天海みつき
BL
族の総長と副総長の恋の話。
アルビノの主人公――聖月はかつて黒いキャップを被って目元を隠しつつ、夜の街を駆け喧嘩に明け暮れ、いつしか"皇帝"と呼ばれるように。しかし、ある日突然、姿を晦ました。
その後、街では聖月は死んだという噂が蔓延していた。しかし、彼の族――Nukesは実際に遺体を見ていないと、その捜索を止めていなかった。
「どうしようかなぁ。……そぉだ。俺を見つけて御覧。そしたら捕まってあげる。これはゲームだよ。俺と君たちとの、ね」
学園と夜の街を巻き込んだ、追いかけっこが始まった。
族、学園、などと言っていますが全く知識がないため完全に想像です。何でも許せる方のみご覧下さい。
何とか完結までこぎつけました……!番外編を投稿完了しました。楽しんでいただけたら幸いです。

男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。

当て馬系ヤンデレキャラになったら、思ったよりもツラかった件。
マツヲ。
BL
ふと気がつけば自分が知るBLゲームのなかの、当て馬系ヤンデレキャラになっていた。
いつでもポーカーフェイスのそのキャラクターを俺は嫌っていたはずなのに、その無表情の下にはこんなにも苦しい思いが隠されていたなんて……。
こういうはじまりの、ゲームのその後の世界で、手探り状態のまま徐々に受けとしての才能を開花させていく主人公のお話が読みたいな、という気持ちで書いたものです。
続編、ゆっくりとですが連載開始します。
「当て馬系ヤンデレキャラからの脱却を図ったら、スピンオフに突入していた件。」(https://www.alphapolis.co.jp/novel/239008972/578503599)


心からの愛してる
マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。
全寮制男子校
嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります
※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる