俺に救えるものではなかった。

第一子が生まれそうだと聞いた夫は急いで妻のいる病院へと駆け込んだ。外で待つように言われ、分娩室の前にあるベンチに座り、今か今かとソワソワとしながら待っていた。暫くして、分娩室の中から慟哭とも絶叫ともとれる叫び声が聞こえた。何事かと心配するも、待つことしかできない夫。間も無くして分娩室に入るよう言われ、歩を進める。その中で見たものとは?
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