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緊縛
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着ているものと下着を取り、倫子の腕を上に上げる。そしてネクタイで縛り上げた。腕を縛るのをやめたのは、脱がせるためだけだ。そして春樹も服を脱ぐと、バッグからポーチを取り出してコンドームを取り出した。
ベッドにまたの利上げるとコンドームの袋を破って、それをそそり立っているものに付ける。その間倫子は何の抵抗をされるわけでもなく、ただぼんやりと宙を見ているだけだった。何度も絶頂を迎えてもうろうとしているのだろう。
膝を曲げさせて足を上げると、性器がさらされた。これからのことを期待しているのか、性器からは水が溢れている。いつでも入れ込めるように見えた。そして春樹のものもまた大きくなっている。
性器に指をあてがい、指を入れると倫子はまた喉を鳴らすように声を上げた。
「んっ……。」
指を増やして感じるところを探る。そのたびに体液で溢れた音がした。
「すんなり三本も入ってる。ほら聞こえる?君の音。」
ぐちゃぐちゃと音をさせながら指でその中を探る。押し出されるような感覚があるが、その中に倫子が好きな箇所があるのだ。そこを指でなぞり上げると、手を挙げたまままた声を上げた。
「そこばっかりしないで……。あっ!」
切ない。指が感じるところを探っているのに、もっとして欲しいと言っているようだ。
「あっ……あっ……。」
腕を縛られていて、自由が利かない。抱き寄せたいのにそれが出来ないのがもどかしい。
「春……春樹。解いて……これ。」
「駄目。」
そのとき、壁の向こうでドン!という音がした。二人は驚いてそちらをみる。しかしよく聞けば、女が呻いているような声がした。どうやら隣の部屋も真っ盛りらしい。
「……向こうも頑張ってるんだね。」
「そんな言い方しないで。」
春樹は少し笑い、倫子の性器から指を抜いた。そして軽くキスをする。そして待ちかねたように、その性器に自分をあてがった。
「あっ……。」
ゆっくりと倫子の中に飲み込まれていく。どれくらいの男がこの中に入ったのか知ることはない。だがその中は相変わらず狭くて、少し入れただけなのに射精しそうになるほど、温かくて心地良い。
「んっ……くっ……狭いな……倫子の……そんなに締めないで……すぐ出てしまうから。」
少し入れただけなのに、もっていかれそうだ。無意識のうちに締めているのだろうか。春樹はそのまま倫子の方に体を寄せると顔を赤くしている倫子の唇にキスをする。
「舌、出して。」
もう何も考えられない。一つになることしかわからない。低い声が倫子に届き舌を出すと、春樹はそれを舐め上げてきた。口の周りが唾液で濡れて頬を伝う。
意識がそっちにいってくれればいい。すると少しそこが緩くなった。それを見て春樹は一気に奥まで入れ込んだ。
「あーーーー!」
体が弓なりになる。それだけで絶頂に達してしまったのだ。
「く……奥まで入ったよ……。」
びくびくと体を震わせながら、春樹を見ている。
「落ち着ける?」
もどかしい。この繋がれている手がもどかしくて嫌だ。
「外して……。」
「え?」
「縛ってるの……嫌だから。」
すると春樹は手を伸ばしてそのネクタイを解く。そして今度は自由になった両手を握ると、そのまま打ち込んでいった。
「あっ……奥に……。」
「奥が気持ちいい?また濡れてきた。」
突く度に音がする。そして涙目になっている倫子はその手を握ってきた。
「春樹……は……。」
入れたまま倫子を抱き抱えると、その唇にキスをする。
「このまま繋がっていたい。愛してる。」
確かに最初は作品のためだった。なのにこんなにはまるのが自分の方だとは予想外のことで、それは倫子も同じだったのかもしれない。
「好き……。」
消えるような声で倫子もそう言うと、春樹はその入れ墨の横に唇を寄せた。
「んっ……。春……。」
何度抱いても、抱き足りない。春樹も何度も出して、倫子もそれ以上に絶頂に達して失神するかと思った。
力尽きたように倫子が春樹の体に体を寄せながら、うつ伏せになっている。春樹はそれを抱きしめると、その頭に唇を寄せた。
「倫子。」
声をかけると、倫子はだるそうに体を起こした。
「あまり寝られないわね。」
時計を見ると、何時間こうしていたのだろうと思う時間だった。倫子は基本夜型だし、春樹は徹夜をすることもある。だが働くのとセックスをすることは体力の使い方も違うのだ。
「今日、一緒に出社しようか。」
「私が会社に行ってどうするのよ。」
少し笑える余裕は出てきたようだ。その様子にほっとした春樹は、一度ベッドから降りると煙草と灰皿を手にして、またベッドに戻ってくる。
「仕事の話がしたい。今日するつもりだったんだから。」
「そうだったわね。……ねぇ。会社で打ち合わせをするんだったら、夏川編集長も呼んでくれる?」
「いいの?嫌いだったんじゃない?」
「嫌いだけれど、あの人が雑誌の責任者でしょう?事後報告なんかしたら、へそを曲げるわ。私ならそうする。」
倫子ほど簡単にへそを曲げるとは思えないが、せっかく倫子がそう言うのだ。そこは言葉に甘えよう。春樹が煙草に火をつけると、倫子はそれに体を寄せてきた。
「まだ火がついているよ。」
「……こうしていたいから。」
すると春樹はその頭をなでる。こんなに素直に言ってくれたのが嬉しかったのだ。
「でも私はろくでもない女ね。」
「世間的にはね。」
「見た目通りって言われないかしら。」
「だったら俺も奥さんを裏切っているから。」
指一本動かせない妻がいるのを良いことに、ほかの女に手を出したろくでもない夫だ。
「今度、泉の友達が結婚をするの。」
「倫子とは?」
「知り合いって程度。私は大学の時も高校の時も、あまり友人というのを作らなかったから。」
「……。」
確かに楽しい大学生活を送っていたようには思えなかった。大学の時に倫子と知り合ったが、倫子はそのころからアンニュイな雰囲気を持った、ほかの大学生とは一線をおいているような感じがしていたから。
「その友人は、不倫をした男と結婚するの。その話を聞いて、私「きっと同じことをその男はする」って言ったのよ。」
「……俺と一緒になっても俺が同じことをすると思う?」
「私よりも才能があって、売れる女性作家がでればそうするわ。」
そんなことはしない。そう言いたいが、裏切っている妻を思えばそれは断言できない。
「だから……私は当初の目標だけをみる。」
「目標?」
「手元に少しでも長く置いてもらえる本を作る。古本屋で一冊百円でも手に取られない本の一冊なんかにならないから。」
倫子はそう言うと春樹の持っていた煙草を手にする。そしてそれを口にくわえると、少し笑った。
ベッドにまたの利上げるとコンドームの袋を破って、それをそそり立っているものに付ける。その間倫子は何の抵抗をされるわけでもなく、ただぼんやりと宙を見ているだけだった。何度も絶頂を迎えてもうろうとしているのだろう。
膝を曲げさせて足を上げると、性器がさらされた。これからのことを期待しているのか、性器からは水が溢れている。いつでも入れ込めるように見えた。そして春樹のものもまた大きくなっている。
性器に指をあてがい、指を入れると倫子はまた喉を鳴らすように声を上げた。
「んっ……。」
指を増やして感じるところを探る。そのたびに体液で溢れた音がした。
「すんなり三本も入ってる。ほら聞こえる?君の音。」
ぐちゃぐちゃと音をさせながら指でその中を探る。押し出されるような感覚があるが、その中に倫子が好きな箇所があるのだ。そこを指でなぞり上げると、手を挙げたまままた声を上げた。
「そこばっかりしないで……。あっ!」
切ない。指が感じるところを探っているのに、もっとして欲しいと言っているようだ。
「あっ……あっ……。」
腕を縛られていて、自由が利かない。抱き寄せたいのにそれが出来ないのがもどかしい。
「春……春樹。解いて……これ。」
「駄目。」
そのとき、壁の向こうでドン!という音がした。二人は驚いてそちらをみる。しかしよく聞けば、女が呻いているような声がした。どうやら隣の部屋も真っ盛りらしい。
「……向こうも頑張ってるんだね。」
「そんな言い方しないで。」
春樹は少し笑い、倫子の性器から指を抜いた。そして軽くキスをする。そして待ちかねたように、その性器に自分をあてがった。
「あっ……。」
ゆっくりと倫子の中に飲み込まれていく。どれくらいの男がこの中に入ったのか知ることはない。だがその中は相変わらず狭くて、少し入れただけなのに射精しそうになるほど、温かくて心地良い。
「んっ……くっ……狭いな……倫子の……そんなに締めないで……すぐ出てしまうから。」
少し入れただけなのに、もっていかれそうだ。無意識のうちに締めているのだろうか。春樹はそのまま倫子の方に体を寄せると顔を赤くしている倫子の唇にキスをする。
「舌、出して。」
もう何も考えられない。一つになることしかわからない。低い声が倫子に届き舌を出すと、春樹はそれを舐め上げてきた。口の周りが唾液で濡れて頬を伝う。
意識がそっちにいってくれればいい。すると少しそこが緩くなった。それを見て春樹は一気に奥まで入れ込んだ。
「あーーーー!」
体が弓なりになる。それだけで絶頂に達してしまったのだ。
「く……奥まで入ったよ……。」
びくびくと体を震わせながら、春樹を見ている。
「落ち着ける?」
もどかしい。この繋がれている手がもどかしくて嫌だ。
「外して……。」
「え?」
「縛ってるの……嫌だから。」
すると春樹は手を伸ばしてそのネクタイを解く。そして今度は自由になった両手を握ると、そのまま打ち込んでいった。
「あっ……奥に……。」
「奥が気持ちいい?また濡れてきた。」
突く度に音がする。そして涙目になっている倫子はその手を握ってきた。
「春樹……は……。」
入れたまま倫子を抱き抱えると、その唇にキスをする。
「このまま繋がっていたい。愛してる。」
確かに最初は作品のためだった。なのにこんなにはまるのが自分の方だとは予想外のことで、それは倫子も同じだったのかもしれない。
「好き……。」
消えるような声で倫子もそう言うと、春樹はその入れ墨の横に唇を寄せた。
「んっ……。春……。」
何度抱いても、抱き足りない。春樹も何度も出して、倫子もそれ以上に絶頂に達して失神するかと思った。
力尽きたように倫子が春樹の体に体を寄せながら、うつ伏せになっている。春樹はそれを抱きしめると、その頭に唇を寄せた。
「倫子。」
声をかけると、倫子はだるそうに体を起こした。
「あまり寝られないわね。」
時計を見ると、何時間こうしていたのだろうと思う時間だった。倫子は基本夜型だし、春樹は徹夜をすることもある。だが働くのとセックスをすることは体力の使い方も違うのだ。
「今日、一緒に出社しようか。」
「私が会社に行ってどうするのよ。」
少し笑える余裕は出てきたようだ。その様子にほっとした春樹は、一度ベッドから降りると煙草と灰皿を手にして、またベッドに戻ってくる。
「仕事の話がしたい。今日するつもりだったんだから。」
「そうだったわね。……ねぇ。会社で打ち合わせをするんだったら、夏川編集長も呼んでくれる?」
「いいの?嫌いだったんじゃない?」
「嫌いだけれど、あの人が雑誌の責任者でしょう?事後報告なんかしたら、へそを曲げるわ。私ならそうする。」
倫子ほど簡単にへそを曲げるとは思えないが、せっかく倫子がそう言うのだ。そこは言葉に甘えよう。春樹が煙草に火をつけると、倫子はそれに体を寄せてきた。
「まだ火がついているよ。」
「……こうしていたいから。」
すると春樹はその頭をなでる。こんなに素直に言ってくれたのが嬉しかったのだ。
「でも私はろくでもない女ね。」
「世間的にはね。」
「見た目通りって言われないかしら。」
「だったら俺も奥さんを裏切っているから。」
指一本動かせない妻がいるのを良いことに、ほかの女に手を出したろくでもない夫だ。
「今度、泉の友達が結婚をするの。」
「倫子とは?」
「知り合いって程度。私は大学の時も高校の時も、あまり友人というのを作らなかったから。」
「……。」
確かに楽しい大学生活を送っていたようには思えなかった。大学の時に倫子と知り合ったが、倫子はそのころからアンニュイな雰囲気を持った、ほかの大学生とは一線をおいているような感じがしていたから。
「その友人は、不倫をした男と結婚するの。その話を聞いて、私「きっと同じことをその男はする」って言ったのよ。」
「……俺と一緒になっても俺が同じことをすると思う?」
「私よりも才能があって、売れる女性作家がでればそうするわ。」
そんなことはしない。そう言いたいが、裏切っている妻を思えばそれは断言できない。
「だから……私は当初の目標だけをみる。」
「目標?」
「手元に少しでも長く置いてもらえる本を作る。古本屋で一冊百円でも手に取られない本の一冊なんかにならないから。」
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