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じゃがいものグラタン
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もうそこまで時間が無い。隠していることを暴いてその事実を曲げようとしているのであれば、真実を話すべきなのだろう。一馬はそう思ってバッグの中から封筒があるのを確認した。
「泉さんは引っ越しは落ち着いたのかな。」
裕太からそう言われて沙夜は頷いて、遥人の方を見る。
「栗山さんは夏目さんが手伝ってくれました。」
「沙夜さんはあまりモノが無かったな。服とかあまり持ってなかったし。」
「いつもスーツだから私服ってそこまでいらないわ。」
「そのかわりCDは沢山あったね。それこそ色んなジャンルのモノが。純が何枚か借りて行ったのを覚えてる。」
「夏目さんはあまり持ってないのね。本当に音楽を知るきっかけはラジオみたい。」
それがとても役に立っている。今はラジオ番組のレギュラーの仕事もしているのだ。それに純の元々持っている性格も良かったのだろう。つまり好きなモノには目が無くて止まらないのだ。それを止めるのはいつも一緒にラジオをしているキャリアの長いDJであり、音楽の知識を深めてくれる相手でもあるようだ。
「一馬のスタジオからは近い所にあるようだね。」
その言葉に一馬は頷いた。
「だから曲の練習に関しても都合が良かったです。」
すると順大が驚いたように一馬に聞く。
「個人のスタジオを持ってるのか?」
「倉庫みたいなところだ。家に楽器を置いておくと息子が触ろうとする。俺はあまり楽器を持っていないし、曲によってはこの楽器では無いといけないものというのもあるから、息子に壊されでもしたら換えが無い。」
「子供が居るとそんなモノなんだな。」
「三,四歳だっけ?」
「えぇ。」
「そのくらいが一番好奇心がある年頃だ。興味のあるモノにふらふら付いて行こうとするし。うちの息子もそうだった。」
今は裕太の息子は落ち着いた方だと思う。今はゲームなんかよりもギターのフレーズの練習に必死なようだ。その分勉強が疎かになっている。それが妻の頭痛の種らしい。
「そこで沙夜さんも練習を?」
順大はそう言うと、沙夜は頷いた。
「キーボードがあるから丁度良かったです。先程の音源はそのスタジオで撮りましたから。」
「だからか。」
裕太はそう言うと、一馬は不思議そうに聞く。
「何がですか。」
「これはあまり音質が良くないと思ったからね。専用のマイクなんかや録音機器は揃っているの?」
「ありますけどね。ここからベースの音を納品することもありますし。この音源は別に聴かせるだけだと思ったから携帯で撮っただけです。」
「だったら本格的に揃えた方が良いかもしれないな。」
「え?」
「一馬はそこまでこのスタジオにかける?」
「かけませんね。さっきも言ったようにここは倉庫のようなところです。スタジオとして機能をするためには、もう少しこだわりたい。ここは防音が効いているから借りただけですし、部長が言うように機材を揃えれば扱える人を呼ばないといけない。俺では扱えないので。第一あのスタジオには余計な人を呼びたくないんです。」
翔はそれを一人でこなすことが出来る。それだけのスキルがあるのだ。わざわざ人を呼ぶことも無い。
「余計な人を呼びたくなくて隠れ家のように過ごしているんだったら、K街にでも良かったわけだ。あの時にはまだ君もK街に住んでいたんだろうに。」
「……。」
なるべく離れたところにスタジオを構えたかったと言うのが本音であり、沙夜と居れるところが欲しかったのだ。だがそれを素直に言えるわけがない。
「スタジオってK街から離れてるのか。」
順大はそう聞くと、一馬は頷いた。
「少しな。電車ですぐのところ。」
「沙夜さん以外は連れて来たことがあるのか。まぁ、奥さんくらいは連れて行くかもしれないけど。」
その時一馬は首を横に振った。
「うちの奥さんはあまりお互いの仕事のことを干渉しない。鍵は持っているが来たような形跡は無いな。」
ただ一馬が居ないときには良くわからない。だから沙夜と情事を繰り返したときには、見ても大丈夫なように片付けているが。
「しかし……良いな。個人のスタジオか。少し考えるな。でも……バレエのスタジオは場所が広くないと話にならないし。」
「こちらに根を張るんだったらそうしても良いんじゃ無いのか。」
「まだわからないな。」
順大はそう言うとため息を付いた。こんなに制限があるならこの国でバレエをするのも、あちらの国でバレエをするのも変わらないと思ったからだ。
「俺も一馬のスタジオは行ったことは無いな。あまり楽器は持ってないとは思っていたけど。」
「……そんなに立派なモノじゃ無いですよ。翔のスタジオの方がスタジオらしい感じがしますね。マイケルはエマのホテルよりはましだと言ってましたけど。」
「エマ?」
「向こうで世話をしてくれたマイケルの親族ですね。モーテルを経営していまして……。」
「というか……マイケルって……年末に来ていた?」
「はい。」
「その男はスタジオに呼ぶくらい仲が良いのか。そうだった。マイケル・フジサキもベーシストだと言っていたし……。」
そう言って裕太は無理矢理納得しようとしていた。だが一馬が首を振って言う。
「マイケルがこちらに来たのは仕事だけではありませんから。」
「……わざわざこちらで納得させようと思っていたのに。」
言いづらいことは言わなくても良い。裕太はそう思っていて話をそらせていた。なのに一馬がそれを納得しなかったのだ。
「マイケルとは正月前からこちらに来てもらっていました。仕事もあったんですけど、どうしても調べたいことがあって。」
「調べたいこと?」
遥人もそれは聞いていなかった。だが沙夜は何もかも知っていたのだろう。表情が変わらない。そしてその内容もわかっている。
「……前に報告が沙夜からいったと思います。マイケルと俺が兄弟ではないかと言うこと。」
「兄弟?」
「母親が違う兄弟かもしれないと言っていたね。でもあの時にはマイケルとその父親も交えて話をしていたけれど、それはそれでもうはっきりさせなくても良いと言っていなかったのか。」
育ててくれた家族が居るし、それ以前のことはあまり思い出したくない。それに自分には新たに家族が居る。だからその話題には触れないようにしていたのだ。
「しかし……あちらの父親に関してのことであればそれはちょっと違ってくるから。」
「父親?」
最初は沙夜のところにマイケルから連絡が来た。マイケルの父親の様子がおかしいこと。一馬と会ってこちらの国に居たときのことを思いだしているのだと。
「もし……マイケルの父親と一馬が親子であれば、マイケルの父親は自分のせいで一馬の母親が家から追い出されたこと。一人で一馬を育てようとしていたことなんかを墓前で謝りたいと言って来ました。だからまず、マイケルと一馬に兄弟である可能性があるかどうかというのを調べたんです。だから……マイケルがこちらに来たのはそのためでもありました。」
沙夜はその結果を聞いた。すると遥人が一馬に言う。
「水くさいよな。一馬。そんなことをみんなに黙ってたなんて。」
「悪いな。はっきりわかってからの方が良いと思っていたから。丁度今日、ここに呼び出されたしついでにその結果をいっておこうと思って。」
「マイケルには言ったのか?」
「あぁ。」
一馬はその封筒を取り出すと、裕太に前に置く。すると裕太はその封筒を受け取るとその封筒に印刷されている病院名を見た。大学病院の病院名が入っている。信頼は出来るだろう。そしてそれくらい費用をかけても構わなかったのだ。
そう思いながらその封筒の中身の紙を取り出す。するとそこにはマイケルと一馬の血縁関係は無いと書かれていた。
「……確率はゼロか。」
マイケルの血筋はこちらの国の血が四分の一。あとは南の国のモノだという。大して一馬の血筋はこちらの国の血がほとんどだが、僅かに北の地のモノも混ざっているらしい。つまり南の国の血は混ざっていないのだ。
「純粋にこちらの国の人では無いんだね。」
「そうみたいです。母親は良いところのお嬢さんだったと聞いています。なのでおそらく父親の方が色んな民族の混血だったのだろうと。」
だとしたらマイケルとの血縁関係は無いと言えるだろう。あとからこの資料はコピーしてマイケルの所に送るようにしている。これで父親の気が晴れたら良いと思ったから。
「俺の父親も色んなところの混血らしいよ。」
順大はそう言うと少し笑った。
「そうだったのか。」
「もしかしたら俺の方が兄弟かもな。腹違いの。」
「お前とは似ていない。」
「顔はそうかも知れないけどな。意外な所とかは似てるかもよ。」
その事はに一馬は順大の方を見る。
「意外な?」
「お前とは女の話とかしたこと無かったけど、もしかしたら女の好みとかは似てるかもな。お前の奥さんは凄い美人だし、細身だし、一人子供が居るとは思えないな。」
「あいつはお前みたいなヤツには相手にしない。諦めろ。」
すると順大は少し笑って沙夜の方を見る。しかし沙夜は興味が無さそうにもらった資料を興味深く見ているだけだった。
「泉さんは引っ越しは落ち着いたのかな。」
裕太からそう言われて沙夜は頷いて、遥人の方を見る。
「栗山さんは夏目さんが手伝ってくれました。」
「沙夜さんはあまりモノが無かったな。服とかあまり持ってなかったし。」
「いつもスーツだから私服ってそこまでいらないわ。」
「そのかわりCDは沢山あったね。それこそ色んなジャンルのモノが。純が何枚か借りて行ったのを覚えてる。」
「夏目さんはあまり持ってないのね。本当に音楽を知るきっかけはラジオみたい。」
それがとても役に立っている。今はラジオ番組のレギュラーの仕事もしているのだ。それに純の元々持っている性格も良かったのだろう。つまり好きなモノには目が無くて止まらないのだ。それを止めるのはいつも一緒にラジオをしているキャリアの長いDJであり、音楽の知識を深めてくれる相手でもあるようだ。
「一馬のスタジオからは近い所にあるようだね。」
その言葉に一馬は頷いた。
「だから曲の練習に関しても都合が良かったです。」
すると順大が驚いたように一馬に聞く。
「個人のスタジオを持ってるのか?」
「倉庫みたいなところだ。家に楽器を置いておくと息子が触ろうとする。俺はあまり楽器を持っていないし、曲によってはこの楽器では無いといけないものというのもあるから、息子に壊されでもしたら換えが無い。」
「子供が居るとそんなモノなんだな。」
「三,四歳だっけ?」
「えぇ。」
「そのくらいが一番好奇心がある年頃だ。興味のあるモノにふらふら付いて行こうとするし。うちの息子もそうだった。」
今は裕太の息子は落ち着いた方だと思う。今はゲームなんかよりもギターのフレーズの練習に必死なようだ。その分勉強が疎かになっている。それが妻の頭痛の種らしい。
「そこで沙夜さんも練習を?」
順大はそう言うと、沙夜は頷いた。
「キーボードがあるから丁度良かったです。先程の音源はそのスタジオで撮りましたから。」
「だからか。」
裕太はそう言うと、一馬は不思議そうに聞く。
「何がですか。」
「これはあまり音質が良くないと思ったからね。専用のマイクなんかや録音機器は揃っているの?」
「ありますけどね。ここからベースの音を納品することもありますし。この音源は別に聴かせるだけだと思ったから携帯で撮っただけです。」
「だったら本格的に揃えた方が良いかもしれないな。」
「え?」
「一馬はそこまでこのスタジオにかける?」
「かけませんね。さっきも言ったようにここは倉庫のようなところです。スタジオとして機能をするためには、もう少しこだわりたい。ここは防音が効いているから借りただけですし、部長が言うように機材を揃えれば扱える人を呼ばないといけない。俺では扱えないので。第一あのスタジオには余計な人を呼びたくないんです。」
翔はそれを一人でこなすことが出来る。それだけのスキルがあるのだ。わざわざ人を呼ぶことも無い。
「余計な人を呼びたくなくて隠れ家のように過ごしているんだったら、K街にでも良かったわけだ。あの時にはまだ君もK街に住んでいたんだろうに。」
「……。」
なるべく離れたところにスタジオを構えたかったと言うのが本音であり、沙夜と居れるところが欲しかったのだ。だがそれを素直に言えるわけがない。
「スタジオってK街から離れてるのか。」
順大はそう聞くと、一馬は頷いた。
「少しな。電車ですぐのところ。」
「沙夜さん以外は連れて来たことがあるのか。まぁ、奥さんくらいは連れて行くかもしれないけど。」
その時一馬は首を横に振った。
「うちの奥さんはあまりお互いの仕事のことを干渉しない。鍵は持っているが来たような形跡は無いな。」
ただ一馬が居ないときには良くわからない。だから沙夜と情事を繰り返したときには、見ても大丈夫なように片付けているが。
「しかし……良いな。個人のスタジオか。少し考えるな。でも……バレエのスタジオは場所が広くないと話にならないし。」
「こちらに根を張るんだったらそうしても良いんじゃ無いのか。」
「まだわからないな。」
順大はそう言うとため息を付いた。こんなに制限があるならこの国でバレエをするのも、あちらの国でバレエをするのも変わらないと思ったからだ。
「俺も一馬のスタジオは行ったことは無いな。あまり楽器は持ってないとは思っていたけど。」
「……そんなに立派なモノじゃ無いですよ。翔のスタジオの方がスタジオらしい感じがしますね。マイケルはエマのホテルよりはましだと言ってましたけど。」
「エマ?」
「向こうで世話をしてくれたマイケルの親族ですね。モーテルを経営していまして……。」
「というか……マイケルって……年末に来ていた?」
「はい。」
「その男はスタジオに呼ぶくらい仲が良いのか。そうだった。マイケル・フジサキもベーシストだと言っていたし……。」
そう言って裕太は無理矢理納得しようとしていた。だが一馬が首を振って言う。
「マイケルがこちらに来たのは仕事だけではありませんから。」
「……わざわざこちらで納得させようと思っていたのに。」
言いづらいことは言わなくても良い。裕太はそう思っていて話をそらせていた。なのに一馬がそれを納得しなかったのだ。
「マイケルとは正月前からこちらに来てもらっていました。仕事もあったんですけど、どうしても調べたいことがあって。」
「調べたいこと?」
遥人もそれは聞いていなかった。だが沙夜は何もかも知っていたのだろう。表情が変わらない。そしてその内容もわかっている。
「……前に報告が沙夜からいったと思います。マイケルと俺が兄弟ではないかと言うこと。」
「兄弟?」
「母親が違う兄弟かもしれないと言っていたね。でもあの時にはマイケルとその父親も交えて話をしていたけれど、それはそれでもうはっきりさせなくても良いと言っていなかったのか。」
育ててくれた家族が居るし、それ以前のことはあまり思い出したくない。それに自分には新たに家族が居る。だからその話題には触れないようにしていたのだ。
「しかし……あちらの父親に関してのことであればそれはちょっと違ってくるから。」
「父親?」
最初は沙夜のところにマイケルから連絡が来た。マイケルの父親の様子がおかしいこと。一馬と会ってこちらの国に居たときのことを思いだしているのだと。
「もし……マイケルの父親と一馬が親子であれば、マイケルの父親は自分のせいで一馬の母親が家から追い出されたこと。一人で一馬を育てようとしていたことなんかを墓前で謝りたいと言って来ました。だからまず、マイケルと一馬に兄弟である可能性があるかどうかというのを調べたんです。だから……マイケルがこちらに来たのはそのためでもありました。」
沙夜はその結果を聞いた。すると遥人が一馬に言う。
「水くさいよな。一馬。そんなことをみんなに黙ってたなんて。」
「悪いな。はっきりわかってからの方が良いと思っていたから。丁度今日、ここに呼び出されたしついでにその結果をいっておこうと思って。」
「マイケルには言ったのか?」
「あぁ。」
一馬はその封筒を取り出すと、裕太に前に置く。すると裕太はその封筒を受け取るとその封筒に印刷されている病院名を見た。大学病院の病院名が入っている。信頼は出来るだろう。そしてそれくらい費用をかけても構わなかったのだ。
そう思いながらその封筒の中身の紙を取り出す。するとそこにはマイケルと一馬の血縁関係は無いと書かれていた。
「……確率はゼロか。」
マイケルの血筋はこちらの国の血が四分の一。あとは南の国のモノだという。大して一馬の血筋はこちらの国の血がほとんどだが、僅かに北の地のモノも混ざっているらしい。つまり南の国の血は混ざっていないのだ。
「純粋にこちらの国の人では無いんだね。」
「そうみたいです。母親は良いところのお嬢さんだったと聞いています。なのでおそらく父親の方が色んな民族の混血だったのだろうと。」
だとしたらマイケルとの血縁関係は無いと言えるだろう。あとからこの資料はコピーしてマイケルの所に送るようにしている。これで父親の気が晴れたら良いと思ったから。
「俺の父親も色んなところの混血らしいよ。」
順大はそう言うと少し笑った。
「そうだったのか。」
「もしかしたら俺の方が兄弟かもな。腹違いの。」
「お前とは似ていない。」
「顔はそうかも知れないけどな。意外な所とかは似てるかもよ。」
その事はに一馬は順大の方を見る。
「意外な?」
「お前とは女の話とかしたこと無かったけど、もしかしたら女の好みとかは似てるかもな。お前の奥さんは凄い美人だし、細身だし、一人子供が居るとは思えないな。」
「あいつはお前みたいなヤツには相手にしない。諦めろ。」
すると順大は少し笑って沙夜の方を見る。しかし沙夜は興味が無さそうにもらった資料を興味深く見ているだけだった。
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