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じゃがいものグラタン
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会議室には西藤裕太、沙夜、一馬、そして鳴神順大が居る。四人が揃うと会議室に鍵をかけられ、他の人が入って来れないようにした。
そして沙夜は小型のスピーカーに携帯電話を繋げる。そして一馬はスコアを二人に渡した。
「これを見せられても、俺は楽譜はわからないんだが。」
順大はそう言うと、一馬は少し笑って言う。
「そうだったな。お前は興味があるモノ以外は本当に興味が無いヤツだった。」
「人のことを言うか?お前だって似たようなモノだろう?クラシックバレエも社交ダンスも全て同じように捉えやがって。」
「お前はロックとメタルの違いもわからなかっただろう。」
幼なじみだと言っていた二人は言いたい放題だと思った。先程順大と奏太が険悪だったのは本当に仲が悪そうに見えたのだが、この二人はこれで言い合うのが普通なのだろう。沙夜も何も言わない。裕太の方がハラハラして見えた。
「それでは流しますね。」
そんな二人を無視して、沙夜は音楽を流す。この曲は正式にレコーディングをしたモノでは無い。かといって前にみんなに手渡したとりあえず録音したというレベルのモノでは無く、このまま少しは手を加えるがほぼこの曲の通りにレコーディングをするモノだった。
曲を流していると、順大の手足が自然に動くようだった。おそらくこれでもう踊りの感じを掴んでいるのだ。そして裕太も曲を聴きながらテンポを掴んでいるように感じる。だがテンポはあってないように聞こえた。
「鳴神さん。この曲は良い曲ではあると思う。けれど踊りにくくは無いだろうか。」
曲が終わったあとに裕太はそう聞くと、順大は首を横に振る。
「いいえ。曲が掴めていれば何とか……。しかし一馬はこんな曲も弾けるんだな。」
「少しクラシック寄りの曲だからな。」
「「夜」が一馬を引き出しているように感じた。年末の歌番組なんかも見たが、一馬はずいぶん引っ張られているな。この「夜」という人に。」
その夜は一馬の隣に居るわけなのだが、それを言うわけにはいかない。ただ裕太は愛想笑いをする。
「それで、鳴神さんはこのレコーディングにも付いて行きたいと言ってましたね。」
「えぇ。スケジュールは空けましたし。」
「本当に良いのか?地方の方へ行くから一日かかるが、それでも?」
一馬はそう聞くと、順大は頷いた。
「「夜」も来るんだろう?」
それが目的か。沙夜は心の中でため息を付くと、一馬が先に答えた。
「「夜」はお前が来るなら来ない。別の場所に居てそこからピアノを録音するだろう。」
「そこまでして?一馬。お前とは会っているんだろう?」
「あるが……。順大。一つ「夜」について言えることがあるとしたら、「夜」という人物は追われるのを相当嫌がっているところがあってな。」
「……。」
今度の「二藍」のアルバムにも「夜」のクレジットはされるのだ。それでまた「夜」は追われるかもしれない。なのでこのタイミングでのレコーディングになったのだ。「二藍」のアルバムの騒ぎの裏を縫ってレコーディングをする。それも郊外のスタジオを使って。
「そういう事ですよ。鳴神さん。」
裕太はそう言ってちらっと携帯電話を片付けている沙夜を見たあとに、順大に言った。
「嫌がっている相手を追いかけるのって好きですか。」
そう言われて順大は顔を赤くする。しかし一馬は表情を変えずに言った。
「お前はどちらかというと、追われる方が多かったような気がするがな。」
「一歩間違えれば犯罪のような気がするが。」
すると順大は首を横に振って文句を言おうとした。だが沙夜がそれを止める。
「鳴神さん。それでも「夜」に会いたいですか?ここまで侮辱されても?」
やはりわざとだったのだ。そうやって怒りを買おうとしていたのだろう。だが順大は首を横に振って言う。
「もっと酷いことも言われたことがある。俺がスポンサーと寝たとか、男が好きだとか。だがそんな声は無視だ。好きなモノだけを見たい。」
「あなたが好きな物のほんの少しのためにあなたのプライドを傷つけても?」
「プライドなんか今更。」
「……プライドが一番高いヤツが良く言うな。」
「一馬。」
すると沙夜は順大に言う。
「私にはその言葉は信用出来ませんね。」
「……どうしてだ。」
「以前、望月さんと言い合っていましたよね?大きなホールでのステージと路上で踊る小さなステージは一緒では無いと。」
「それは……。」
「「夜」はインターネット上で楽曲を公開して、それが批判されたんです。こんなモノは音楽では無いとか、所詮ネット上で作った音楽だとか、音楽だけのことだけで批難されればまだしも、プライベートのことまで言われたことがあるんです。音楽とプライベートは全く別なのに。」
道ばたで踊ったり、インターネット上で踊りを公開している人も居る。それを順大は否定したのだ。自分の努力で勝ち取った立場だと思ったから。それがプライドと取られるのだろうか。
「それは俺自身のプライドが邪魔をしてあの男に意地になったところはある。だが、あの男はそれを置いても俺に攻撃的だ。あまり関わりたくない。」
沙夜は一番奏太に関わっていて、そういう声があるのも耳にしている。だがそれは奏太が行くことになって好転することもあるのだ。沙夜が駄目で奏太がいい人もいれば、奏太が良くて沙夜が駄目な人も居る。結果的には人脈は広くなった気がした。それを沙夜はプラスに捉えている。そしてその誤解を順大には解かないといけない。そう思って沙夜は以前のゴタゴタを順大に言う覚悟をした。
「実は……大晦日のフェスで少しゴタゴタがありましてね。」
「沙夜。」
一馬は止めようとした。だが裕太がそれを止める。沙夜自身も順大に「夜「の事を告げようかまた悩んでいたのだ。
「ゴタゴタ?」
「先程話をしていた望月さんが、バックで演奏をする女性に叩かれてしまって追い出されたんですよ。そしてその女性もつまみ出されました。「二藍」の演奏には影響は無かったのですが、次のバンドには影響が出てしまって。何とかこちらで対処したんですけどね。」
「あの男はそんなに疫病神か。早く担当を変えた方が良い。」
すると沙夜は首を横に振った。
「あの女性は私を狙っていたはずなんですよ。予想外に望月さんに食ってかかったのは予想外だったようですから。」
「お前に?」
「えぇ。その女性は私や望月さんと、同じ大学の同期でした。」
大学でも沙夜は少し目立っていた。ピアノの腕は群を抜いて上なのだが、どうしてもコンクールで賞を取ることは出来なかったのだから。それに目を付けたのがあの女性だったのだ。
「バイオリンのコンクールがあって、その伴奏を惹いて欲しいと言われたんですよ。結構重要なコンクールで、うまく行けば海外の大学からもオファーが来るような。」
そうなればプロになる道が開けてくるだろう。だから伴奏の腕が良いに越したことは無い。だが望月奏太のようなトップの人がそんな演奏をするわけが無い。それに奏太は少し女性にとって戸惑うこともあったのだから。なので沙夜に声をかけた。
だが沙夜は少し気を抜いたら譜面と違うことを惹いてしまう。それに女性は怒ったのだ。本番直前までそんな調子だったので、ついに女性は沙夜を責めてしまったのだ。やる気はあるのかと言って。
しかしここで沙夜は空気を読まない発言をする。
「どうして弾かなかったんだ。その譜面。」
「面白くなかったからですよ。」
「面白く?」
沙夜はあの時は今よりも自己中心的だった。もっとこうすれば良いのにとか、こうしたら聴き映えがするとか、弾いている人も楽しいとか、そんなことばかり言って教授によっては沙夜を嫌っている人も居たのだ。
「コンクールというのはアレンジしてはいけないんだ。譜面どおりに弾くのが大前提でな。バレエもそうじゃ無いか。」
「まぁ……そうだな。」
コンクールではどう踊っても良いが、規定の技を入れないといけないのがバレエのコンクールだ。つまらないからと言って別の技を入れれば原点になったり、評価されないこともある。それが出来ない人間だったのだ。
「結局その女性は別の人間を演奏に頼んだんですけど、コンクールでは結果を残せずに入選も出来なかったそうですね。それでずっと恨んでいたようでした。」
おそらくあの女性が沙夜に気が付いたら嫌味の一つでも言ったのだろうか。沙夜も頭に血が上ったら、一馬でも手が付けられない。それとも「二藍」のためと言って我慢するだろうか。
「望月さんとは何があったのか知りませんけど、私とはそんな因縁もありました。喧嘩をさせたかったようなのに、望月さんがつまみ出されたのは私の代わりだったのかもしれません。」
プロポーズをされた。それは断ったのだが、それを抜いても奏太がいて良かったことも多かった。「二藍」はどう思っているのかわからないが、沙夜にとっては居て良かったと思うことも多かったのだ。
「俺だって思うことがあって自由に踊りたいと思ってた。しかしあの国でのバレエは産まれたときからの血筋や体型でランク付けされているようなところなんだ。そこに外国人がやってきて、その地位を奪い取るまでにはどれだけ努力をしたことか。」
ついに本音が出てきた。そう思って沙夜は少し覚悟を決める。
そして沙夜は小型のスピーカーに携帯電話を繋げる。そして一馬はスコアを二人に渡した。
「これを見せられても、俺は楽譜はわからないんだが。」
順大はそう言うと、一馬は少し笑って言う。
「そうだったな。お前は興味があるモノ以外は本当に興味が無いヤツだった。」
「人のことを言うか?お前だって似たようなモノだろう?クラシックバレエも社交ダンスも全て同じように捉えやがって。」
「お前はロックとメタルの違いもわからなかっただろう。」
幼なじみだと言っていた二人は言いたい放題だと思った。先程順大と奏太が険悪だったのは本当に仲が悪そうに見えたのだが、この二人はこれで言い合うのが普通なのだろう。沙夜も何も言わない。裕太の方がハラハラして見えた。
「それでは流しますね。」
そんな二人を無視して、沙夜は音楽を流す。この曲は正式にレコーディングをしたモノでは無い。かといって前にみんなに手渡したとりあえず録音したというレベルのモノでは無く、このまま少しは手を加えるがほぼこの曲の通りにレコーディングをするモノだった。
曲を流していると、順大の手足が自然に動くようだった。おそらくこれでもう踊りの感じを掴んでいるのだ。そして裕太も曲を聴きながらテンポを掴んでいるように感じる。だがテンポはあってないように聞こえた。
「鳴神さん。この曲は良い曲ではあると思う。けれど踊りにくくは無いだろうか。」
曲が終わったあとに裕太はそう聞くと、順大は首を横に振る。
「いいえ。曲が掴めていれば何とか……。しかし一馬はこんな曲も弾けるんだな。」
「少しクラシック寄りの曲だからな。」
「「夜」が一馬を引き出しているように感じた。年末の歌番組なんかも見たが、一馬はずいぶん引っ張られているな。この「夜」という人に。」
その夜は一馬の隣に居るわけなのだが、それを言うわけにはいかない。ただ裕太は愛想笑いをする。
「それで、鳴神さんはこのレコーディングにも付いて行きたいと言ってましたね。」
「えぇ。スケジュールは空けましたし。」
「本当に良いのか?地方の方へ行くから一日かかるが、それでも?」
一馬はそう聞くと、順大は頷いた。
「「夜」も来るんだろう?」
それが目的か。沙夜は心の中でため息を付くと、一馬が先に答えた。
「「夜」はお前が来るなら来ない。別の場所に居てそこからピアノを録音するだろう。」
「そこまでして?一馬。お前とは会っているんだろう?」
「あるが……。順大。一つ「夜」について言えることがあるとしたら、「夜」という人物は追われるのを相当嫌がっているところがあってな。」
「……。」
今度の「二藍」のアルバムにも「夜」のクレジットはされるのだ。それでまた「夜」は追われるかもしれない。なのでこのタイミングでのレコーディングになったのだ。「二藍」のアルバムの騒ぎの裏を縫ってレコーディングをする。それも郊外のスタジオを使って。
「そういう事ですよ。鳴神さん。」
裕太はそう言ってちらっと携帯電話を片付けている沙夜を見たあとに、順大に言った。
「嫌がっている相手を追いかけるのって好きですか。」
そう言われて順大は顔を赤くする。しかし一馬は表情を変えずに言った。
「お前はどちらかというと、追われる方が多かったような気がするがな。」
「一歩間違えれば犯罪のような気がするが。」
すると順大は首を横に振って文句を言おうとした。だが沙夜がそれを止める。
「鳴神さん。それでも「夜」に会いたいですか?ここまで侮辱されても?」
やはりわざとだったのだ。そうやって怒りを買おうとしていたのだろう。だが順大は首を横に振って言う。
「もっと酷いことも言われたことがある。俺がスポンサーと寝たとか、男が好きだとか。だがそんな声は無視だ。好きなモノだけを見たい。」
「あなたが好きな物のほんの少しのためにあなたのプライドを傷つけても?」
「プライドなんか今更。」
「……プライドが一番高いヤツが良く言うな。」
「一馬。」
すると沙夜は順大に言う。
「私にはその言葉は信用出来ませんね。」
「……どうしてだ。」
「以前、望月さんと言い合っていましたよね?大きなホールでのステージと路上で踊る小さなステージは一緒では無いと。」
「それは……。」
「「夜」はインターネット上で楽曲を公開して、それが批判されたんです。こんなモノは音楽では無いとか、所詮ネット上で作った音楽だとか、音楽だけのことだけで批難されればまだしも、プライベートのことまで言われたことがあるんです。音楽とプライベートは全く別なのに。」
道ばたで踊ったり、インターネット上で踊りを公開している人も居る。それを順大は否定したのだ。自分の努力で勝ち取った立場だと思ったから。それがプライドと取られるのだろうか。
「それは俺自身のプライドが邪魔をしてあの男に意地になったところはある。だが、あの男はそれを置いても俺に攻撃的だ。あまり関わりたくない。」
沙夜は一番奏太に関わっていて、そういう声があるのも耳にしている。だがそれは奏太が行くことになって好転することもあるのだ。沙夜が駄目で奏太がいい人もいれば、奏太が良くて沙夜が駄目な人も居る。結果的には人脈は広くなった気がした。それを沙夜はプラスに捉えている。そしてその誤解を順大には解かないといけない。そう思って沙夜は以前のゴタゴタを順大に言う覚悟をした。
「実は……大晦日のフェスで少しゴタゴタがありましてね。」
「沙夜。」
一馬は止めようとした。だが裕太がそれを止める。沙夜自身も順大に「夜「の事を告げようかまた悩んでいたのだ。
「ゴタゴタ?」
「先程話をしていた望月さんが、バックで演奏をする女性に叩かれてしまって追い出されたんですよ。そしてその女性もつまみ出されました。「二藍」の演奏には影響は無かったのですが、次のバンドには影響が出てしまって。何とかこちらで対処したんですけどね。」
「あの男はそんなに疫病神か。早く担当を変えた方が良い。」
すると沙夜は首を横に振った。
「あの女性は私を狙っていたはずなんですよ。予想外に望月さんに食ってかかったのは予想外だったようですから。」
「お前に?」
「えぇ。その女性は私や望月さんと、同じ大学の同期でした。」
大学でも沙夜は少し目立っていた。ピアノの腕は群を抜いて上なのだが、どうしてもコンクールで賞を取ることは出来なかったのだから。それに目を付けたのがあの女性だったのだ。
「バイオリンのコンクールがあって、その伴奏を惹いて欲しいと言われたんですよ。結構重要なコンクールで、うまく行けば海外の大学からもオファーが来るような。」
そうなればプロになる道が開けてくるだろう。だから伴奏の腕が良いに越したことは無い。だが望月奏太のようなトップの人がそんな演奏をするわけが無い。それに奏太は少し女性にとって戸惑うこともあったのだから。なので沙夜に声をかけた。
だが沙夜は少し気を抜いたら譜面と違うことを惹いてしまう。それに女性は怒ったのだ。本番直前までそんな調子だったので、ついに女性は沙夜を責めてしまったのだ。やる気はあるのかと言って。
しかしここで沙夜は空気を読まない発言をする。
「どうして弾かなかったんだ。その譜面。」
「面白くなかったからですよ。」
「面白く?」
沙夜はあの時は今よりも自己中心的だった。もっとこうすれば良いのにとか、こうしたら聴き映えがするとか、弾いている人も楽しいとか、そんなことばかり言って教授によっては沙夜を嫌っている人も居たのだ。
「コンクールというのはアレンジしてはいけないんだ。譜面どおりに弾くのが大前提でな。バレエもそうじゃ無いか。」
「まぁ……そうだな。」
コンクールではどう踊っても良いが、規定の技を入れないといけないのがバレエのコンクールだ。つまらないからと言って別の技を入れれば原点になったり、評価されないこともある。それが出来ない人間だったのだ。
「結局その女性は別の人間を演奏に頼んだんですけど、コンクールでは結果を残せずに入選も出来なかったそうですね。それでずっと恨んでいたようでした。」
おそらくあの女性が沙夜に気が付いたら嫌味の一つでも言ったのだろうか。沙夜も頭に血が上ったら、一馬でも手が付けられない。それとも「二藍」のためと言って我慢するだろうか。
「望月さんとは何があったのか知りませんけど、私とはそんな因縁もありました。喧嘩をさせたかったようなのに、望月さんがつまみ出されたのは私の代わりだったのかもしれません。」
プロポーズをされた。それは断ったのだが、それを抜いても奏太がいて良かったことも多かった。「二藍」はどう思っているのかわからないが、沙夜にとっては居て良かったと思うことも多かったのだ。
「俺だって思うことがあって自由に踊りたいと思ってた。しかしあの国でのバレエは産まれたときからの血筋や体型でランク付けされているようなところなんだ。そこに外国人がやってきて、その地位を奪い取るまでにはどれだけ努力をしたことか。」
ついに本音が出てきた。そう思って沙夜は少し覚悟を決める。
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