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バーベキュー
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会社所有のレコーディングスタジオを借りれるのは、空きがあったり将来性が見えるようなバンドなどが借りることが出来る。音質は悪くないし、ある程度のモノが揃っていて持ち込むモノも少ない。
だがこだわっているバンドやアーティストは違うスタジオを借りたり、個人のスタジオで録音したりする。「二藍」はもうすでにその域に達しているように見えるが、空きがあればこういうスタジオを借りていた。まだ個人でスタジオを持てるとは思っていないのだろう。自己評価は嫌味なくらい低い。
そしてこのバンドは最後のチャンスだと思ってスタジオを借りている。アイドルとしてあまり芽が出なかったのだが、思い切ってバンド活動を始めたのだ。楽器を囓っていたレベルのモノが良くここまで仕上げてきたと裕太は感心している。
メンバーに指導をしていたのは望月奏太。奏太はバンドの担当だけでは無く、指導者のようなこともしていたのだ。だがその指導にはプロデューサーも苦笑いをしている。
「あー。だから言っただろ?もうレコーディングしてて練習スタジオじゃ無いんだ。そんなミスするんじゃねぇよ。時間の無駄。」
さっきからこの調子だ。バンドのメンバーのモチベーションが下がらなければ良いがと裕太は思っている。
「望月君。」
「何ですか。」
演奏ブースから録音ブースへ戻ってきた奏太に、裕太は表情を変えずに言った。
「レコーディングというのは八十パーセントくらいで出来れば良いんだ。最低限のミスがなければ良いと思うけどね。」
「八十なんて言ってたらあいつら手を抜きますよ。」
「手を抜くくらいで良いんだよ。本番はライブ。音源よりも良いモノが聞けたと思ったらみんなその音源を買うんだから。」
「そんなことを言ってもですね。」
「それよりもみんなの疲労具合が気になるよ。ある程度休憩させてからまたレコーディングをした方が良い。」
「んー……。」
「「二藍」はそうしていただろう。」
「二藍」の名前を出すと、奏太は意地になる。録音された音源を奏太も聴いて、驚きを隠せなかったようだった。音が全く違う。これがリー・ブラウンのプロデュース力なのだろうか。それとも沙夜が関わっているからなのかわからないが、結果は音になって現れている。
おそらく「二藍」のアルバムの中でもっとも良い評価をもらうことになるだろう。
「「二藍」はどんなレコーディングをしていたんですか。休憩を挟みながらしていたんですか。」
「そうだよ。それにレコーディングに集中していたわけじゃ無い。色々と問題もあって、楽器に触れないこともあったしね。有佐のこととか。」
「あー……。」
水川有佐の問題は、こちらでも問題になった。有佐の指示でろう長期や盗撮器を購入していた植村朔太郎は、上司の命令なので断れなかったという主張は認められたが上司からの信用はグンと落ちたかもしれない。新しいバンドを担当してもらう話が流れてしまって他の人に決まったのだから。
奏太も有佐とは繋がりがあったはずだが、それは上手く隠したのかどうなのかはわからない。ただ奏太はこのレコーディングが終わったらどうなるかは、まだ伝えていないのだ。どちらにしてもこのバンドからはあまり評判が良くない。担当を外してくれとは前から言われている。厳しすぎるのだ。
そうなれば別の部署に変わることも考えなければいけないだろう。そうやってたらい回しにされるのは、会社にとってお荷物でしか無い。
「レコーディングが出来ない時にはショッピングへ行ったり、イベントを観に行ったりしていたみたいだ。そうやってレコーディングばかりでは無いことをしていた。」
「かといってあいつらを連れてどこへ行こうってんですか。女だからそれが出来たかもしれないけど、俺とどこへ行っても……。」
「どこへ行こうとかの問題じゃ無いんだ。それだけさせていても仕方が無いと言うことだよ。一馬だってあんなにストイックでも、気分を晴らす為に体を作っているじゃ無いか。そういう事をすれば良いんだ。」
確かに今録音をしているメンバーは肩の力が入りまくっている。一日借りているスタジオなのだ。確かにそれ以外のことをさせて、リフレッシュするのは悪くない話だと思う。
「わかりましたよ……。なぁ、少し休憩しようって言ってくれないか。」
プロデューサーにそう言うと、メンバーはほっとしたように楽器を置いた。奏太もそれくらいは理解出来る男で良かったと思う。
そう思いながら、裕太はスタジオをあとにした。
確かに「二藍」のレコーディングは順調とは言えないようだった。本来なら一ヶ月か二ヶ月くらいかけてレコーディングをするところを、それぞれの都合に合わせて二週間という時間しか取れなかったのに、時間が足りないどころか時間を余らせてレコーディングが終了したのだから。それにレコーディングだけに集中していたわけでは無い。盗聴器騒ぎもあったし、コーディネーターと有佐の暴走があって思うようにレコーディングは出来なかったはずなのに、きっちり終わらせたというのはリー・ブラウンの手腕によるモノだろう。
しかし裕太にはもっと気になることがあった。
そう思いながらスタジオの横にある駐車場へ向かう。そして自分の車に乗り込むとエンジンを入れた。スピーカーから音楽が流れてくる。それは向こうの国で録音された演奏だった。
「二藍」の曲で、この曲はアルバムの一曲になるが先行発売されている。映画の主題歌になるモノだった。だがこの音源はその曲とは全く別物に感じる。
ピアノから始まり音が重なっていく。アコースティックギター、ダブルベース、ドラム、シンセサイザーの音。そしてエレキギターにエレキベース。最後に歌が入ってくる。音の重なりがちょうど良いのだ。それぞれが主張しすぎていないはずなのに、ピアノの音が更に耳に付く。そしてそのピアノを弾いているのが沙夜なのだと言っていた。
これを送られたとき、思わず裕太はこの曲をボーナストラックに入れたいと沙夜に言ったのだ。だが沙夜はその言い終わらないうちにそれを拒絶した。絶対嫌だと。
我が儘な女だと思った。だが「夜」であるときのことを思えば、無理も無いかもしれない。優れた音楽を作れるだけではこの世界はやっていけないのだから。
だが惜しいと思う。そう思いながら裕太は車を走らせ、ビジネス街へ向かっていった。
大通りから一本入ったとおりにある大型の書店。あらゆる書籍が揃っているだけでは無く、イベントスペースなんかもあり、たまにここで作家のサイン会やトークショーがあるらしい。ポスターが貼られていて、芸能人のようにワイドショーのコメンテーターをしている作家の新刊案内のポスターから、水着で笑顔になって写っているアイドルの写真集のポスターもあり、奥まったところには十八歳未満は買えないような写真集や雑誌も置いている。
バンドスコアなんかも置いているようで、中には「二藍」のモノもあるようだ。だがバンドスコアを買ったところで「二藍」の演奏は出来ないだろうに。それくらい難しい曲ばかりなのだ。
そんな中、ふと目にした本がある。渡摩季の刺繍の二弾だった。裕太はそれを手にすると発行部数を確認した。初犯からあまり時は経っていないのに重版が結構かかっているようだ。そして中身を見ると胸が締め付けられるような言葉が連なっている。女性の目線から書いているように感じるが、実際は渡摩季は男だ。しかもかなり女々しい男で、ずっと捨てられた女を忘れられないらしい。
なのに最近はそれも難しいかもしれない。今度詩集が出るときには幸せな詩が多くなるかもしれないのだ。それは沙夜が影響しているに違いない。そう思いながら裕太は本を置くと、二階に上がっていく。
この書店は二階がカフェになっていた。元々書店の大本の会社と喫茶関係の卸売りをしていた会社がカフェを作るときに、提携して作った建物なのだ。つまり本を一階で買って、二階でコーヒーを飲みながら本を楽しむことが出来るというのがコンセプトなのだろう。
だがそのカフェは本を買う人だけに留まらなかったようだ。ビジネス街にあるだけあり仕事の打ち合わせをする人や、バイト前の大学生が勉強をするのに来ていたり、もちろんカフェが好きな女性達の憩いの場にもなっている。普通のカフェになっていた。
裕太も今日は本が目当てでは無い。二階へ上がると、ドアを開ける。するとコーヒーの良い匂いがした。
「ありがとうございました。」
レジを終わらせた客がすれ違いざまに帰っていき、裕太は体を避ける。そして中に入ると、髪を一つにくくった茶色い髪の女性がレジを終わらせて伝票を片付けたあとに、裕太に近づいてきた。
「いらっしゃいませ。何名様でしょうか。」
一人で来ているのだが、待ち合わせという可能性もあるので何名様という言葉を使ったらしい。裕太は少し笑うと、女性を見る。
「待ち合わせです。もう来ていると思うんですが。」
「ではどうぞ。」
そう言って女性はカウンターへ戻る前にテーブルを片付ける。そして奥にはカウンターがあり、奥には細身の男がいる。コーヒーはマシンで淹れるのでは無く、ドリップして淹れているらしい。その辺は一馬の奥さんが勤めているカフェとあまり変わらないようだ。
そう思いながら裕太は周りを見渡す。すると窓側に見覚えがある人がいた。雑誌をテーブルに開いていて、熱心にそれを読んでいる。そして側にはコーヒーカップがあった。
「渡先生。お待たせ。」
裕太はそう言って向かいの席に座ると、芹はその雑誌を閉じた。そして裕太の方を見て少し笑う。こうしてみると本当に天草裕太に似ているようだと、裕太は思っていた。
だがこだわっているバンドやアーティストは違うスタジオを借りたり、個人のスタジオで録音したりする。「二藍」はもうすでにその域に達しているように見えるが、空きがあればこういうスタジオを借りていた。まだ個人でスタジオを持てるとは思っていないのだろう。自己評価は嫌味なくらい低い。
そしてこのバンドは最後のチャンスだと思ってスタジオを借りている。アイドルとしてあまり芽が出なかったのだが、思い切ってバンド活動を始めたのだ。楽器を囓っていたレベルのモノが良くここまで仕上げてきたと裕太は感心している。
メンバーに指導をしていたのは望月奏太。奏太はバンドの担当だけでは無く、指導者のようなこともしていたのだ。だがその指導にはプロデューサーも苦笑いをしている。
「あー。だから言っただろ?もうレコーディングしてて練習スタジオじゃ無いんだ。そんなミスするんじゃねぇよ。時間の無駄。」
さっきからこの調子だ。バンドのメンバーのモチベーションが下がらなければ良いがと裕太は思っている。
「望月君。」
「何ですか。」
演奏ブースから録音ブースへ戻ってきた奏太に、裕太は表情を変えずに言った。
「レコーディングというのは八十パーセントくらいで出来れば良いんだ。最低限のミスがなければ良いと思うけどね。」
「八十なんて言ってたらあいつら手を抜きますよ。」
「手を抜くくらいで良いんだよ。本番はライブ。音源よりも良いモノが聞けたと思ったらみんなその音源を買うんだから。」
「そんなことを言ってもですね。」
「それよりもみんなの疲労具合が気になるよ。ある程度休憩させてからまたレコーディングをした方が良い。」
「んー……。」
「「二藍」はそうしていただろう。」
「二藍」の名前を出すと、奏太は意地になる。録音された音源を奏太も聴いて、驚きを隠せなかったようだった。音が全く違う。これがリー・ブラウンのプロデュース力なのだろうか。それとも沙夜が関わっているからなのかわからないが、結果は音になって現れている。
おそらく「二藍」のアルバムの中でもっとも良い評価をもらうことになるだろう。
「「二藍」はどんなレコーディングをしていたんですか。休憩を挟みながらしていたんですか。」
「そうだよ。それにレコーディングに集中していたわけじゃ無い。色々と問題もあって、楽器に触れないこともあったしね。有佐のこととか。」
「あー……。」
水川有佐の問題は、こちらでも問題になった。有佐の指示でろう長期や盗撮器を購入していた植村朔太郎は、上司の命令なので断れなかったという主張は認められたが上司からの信用はグンと落ちたかもしれない。新しいバンドを担当してもらう話が流れてしまって他の人に決まったのだから。
奏太も有佐とは繋がりがあったはずだが、それは上手く隠したのかどうなのかはわからない。ただ奏太はこのレコーディングが終わったらどうなるかは、まだ伝えていないのだ。どちらにしてもこのバンドからはあまり評判が良くない。担当を外してくれとは前から言われている。厳しすぎるのだ。
そうなれば別の部署に変わることも考えなければいけないだろう。そうやってたらい回しにされるのは、会社にとってお荷物でしか無い。
「レコーディングが出来ない時にはショッピングへ行ったり、イベントを観に行ったりしていたみたいだ。そうやってレコーディングばかりでは無いことをしていた。」
「かといってあいつらを連れてどこへ行こうってんですか。女だからそれが出来たかもしれないけど、俺とどこへ行っても……。」
「どこへ行こうとかの問題じゃ無いんだ。それだけさせていても仕方が無いと言うことだよ。一馬だってあんなにストイックでも、気分を晴らす為に体を作っているじゃ無いか。そういう事をすれば良いんだ。」
確かに今録音をしているメンバーは肩の力が入りまくっている。一日借りているスタジオなのだ。確かにそれ以外のことをさせて、リフレッシュするのは悪くない話だと思う。
「わかりましたよ……。なぁ、少し休憩しようって言ってくれないか。」
プロデューサーにそう言うと、メンバーはほっとしたように楽器を置いた。奏太もそれくらいは理解出来る男で良かったと思う。
そう思いながら、裕太はスタジオをあとにした。
確かに「二藍」のレコーディングは順調とは言えないようだった。本来なら一ヶ月か二ヶ月くらいかけてレコーディングをするところを、それぞれの都合に合わせて二週間という時間しか取れなかったのに、時間が足りないどころか時間を余らせてレコーディングが終了したのだから。それにレコーディングだけに集中していたわけでは無い。盗聴器騒ぎもあったし、コーディネーターと有佐の暴走があって思うようにレコーディングは出来なかったはずなのに、きっちり終わらせたというのはリー・ブラウンの手腕によるモノだろう。
しかし裕太にはもっと気になることがあった。
そう思いながらスタジオの横にある駐車場へ向かう。そして自分の車に乗り込むとエンジンを入れた。スピーカーから音楽が流れてくる。それは向こうの国で録音された演奏だった。
「二藍」の曲で、この曲はアルバムの一曲になるが先行発売されている。映画の主題歌になるモノだった。だがこの音源はその曲とは全く別物に感じる。
ピアノから始まり音が重なっていく。アコースティックギター、ダブルベース、ドラム、シンセサイザーの音。そしてエレキギターにエレキベース。最後に歌が入ってくる。音の重なりがちょうど良いのだ。それぞれが主張しすぎていないはずなのに、ピアノの音が更に耳に付く。そしてそのピアノを弾いているのが沙夜なのだと言っていた。
これを送られたとき、思わず裕太はこの曲をボーナストラックに入れたいと沙夜に言ったのだ。だが沙夜はその言い終わらないうちにそれを拒絶した。絶対嫌だと。
我が儘な女だと思った。だが「夜」であるときのことを思えば、無理も無いかもしれない。優れた音楽を作れるだけではこの世界はやっていけないのだから。
だが惜しいと思う。そう思いながら裕太は車を走らせ、ビジネス街へ向かっていった。
大通りから一本入ったとおりにある大型の書店。あらゆる書籍が揃っているだけでは無く、イベントスペースなんかもあり、たまにここで作家のサイン会やトークショーがあるらしい。ポスターが貼られていて、芸能人のようにワイドショーのコメンテーターをしている作家の新刊案内のポスターから、水着で笑顔になって写っているアイドルの写真集のポスターもあり、奥まったところには十八歳未満は買えないような写真集や雑誌も置いている。
バンドスコアなんかも置いているようで、中には「二藍」のモノもあるようだ。だがバンドスコアを買ったところで「二藍」の演奏は出来ないだろうに。それくらい難しい曲ばかりなのだ。
そんな中、ふと目にした本がある。渡摩季の刺繍の二弾だった。裕太はそれを手にすると発行部数を確認した。初犯からあまり時は経っていないのに重版が結構かかっているようだ。そして中身を見ると胸が締め付けられるような言葉が連なっている。女性の目線から書いているように感じるが、実際は渡摩季は男だ。しかもかなり女々しい男で、ずっと捨てられた女を忘れられないらしい。
なのに最近はそれも難しいかもしれない。今度詩集が出るときには幸せな詩が多くなるかもしれないのだ。それは沙夜が影響しているに違いない。そう思いながら裕太は本を置くと、二階に上がっていく。
この書店は二階がカフェになっていた。元々書店の大本の会社と喫茶関係の卸売りをしていた会社がカフェを作るときに、提携して作った建物なのだ。つまり本を一階で買って、二階でコーヒーを飲みながら本を楽しむことが出来るというのがコンセプトなのだろう。
だがそのカフェは本を買う人だけに留まらなかったようだ。ビジネス街にあるだけあり仕事の打ち合わせをする人や、バイト前の大学生が勉強をするのに来ていたり、もちろんカフェが好きな女性達の憩いの場にもなっている。普通のカフェになっていた。
裕太も今日は本が目当てでは無い。二階へ上がると、ドアを開ける。するとコーヒーの良い匂いがした。
「ありがとうございました。」
レジを終わらせた客がすれ違いざまに帰っていき、裕太は体を避ける。そして中に入ると、髪を一つにくくった茶色い髪の女性がレジを終わらせて伝票を片付けたあとに、裕太に近づいてきた。
「いらっしゃいませ。何名様でしょうか。」
一人で来ているのだが、待ち合わせという可能性もあるので何名様という言葉を使ったらしい。裕太は少し笑うと、女性を見る。
「待ち合わせです。もう来ていると思うんですが。」
「ではどうぞ。」
そう言って女性はカウンターへ戻る前にテーブルを片付ける。そして奥にはカウンターがあり、奥には細身の男がいる。コーヒーはマシンで淹れるのでは無く、ドリップして淹れているらしい。その辺は一馬の奥さんが勤めているカフェとあまり変わらないようだ。
そう思いながら裕太は周りを見渡す。すると窓側に見覚えがある人がいた。雑誌をテーブルに開いていて、熱心にそれを読んでいる。そして側にはコーヒーカップがあった。
「渡先生。お待たせ。」
裕太はそう言って向かいの席に座ると、芹はその雑誌を閉じた。そして裕太の方を見て少し笑う。こうしてみると本当に天草裕太に似ているようだと、裕太は思っていた。
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