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ドーナツ
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スタジオの中に入ると、そこにはがっちりしたデスクとパソコンが置かれ、棚にはファイルや本などが置かれている。芹は実際見た事は無いが、安易に想像出来るどこかの企業の社長のオフィスといったところだろうか。それには似つかわしくないような黒いマットにシーツを敷こうとしている。それにデスクの上にはカラフルなディルドが置かれていた。
「今日の撮影って何?」
「社長秘書モノ。」
「なるほどなぁ。」
先程の監督といわれた男は、スタッフに混ざって用意をしているようだ。手には台本らしき本が握られている。
「ドラマ撮影なのか?」
「ううん。絡み。」
「それでか。」
沙菜の今日の格好はタイトスカートを履いたスーツ姿だった。だが同じスーツ姿でもいつも沙夜が来ているモノとは全く違う。ジャケットを着ているが、下のブラウスは明らかにサイズが合っていなくてボタンが引きちぎられそうだし、タイトスカートは膝上何センチだろうという位のミニスカートで、太ももは惜しみなく晒されている。その太ももも、見えそうになっている下着も何度も芹は見た事がある。沙夜と沙菜は似ているようで似ていない。沙菜は元々の体つきや骨格がとても整っている。胸が大きいが垂れるようには見えないし、尻だってきゅっと締まっている。事務やエステに行き、体が劣化しないように整えているのだろう。裸になってみせる仕事なのだから、それくらいはしないとすぐにこの世界で干されてしまうというのが、沙菜の持論なのだ。もちろん、沙夜だって悪くない体をしているが、沙夜の場合はジムやエステに行かなくても普段から体を動かしているし、沙菜ほど胸が大きいわけではないので胸だって垂れたりはしていないのだ。
「あ、これ、頼まれたやつな。」
芹はそういって沙菜に紙袋を渡す。紙袋には洋菓子店のロゴが入っていた。沙菜はこういう現場に来ると、こういう心遣いをいつもしている。
「ありがとう。領収書ある?」
「中に入ってるよ。」
紙袋を受け取ってその中にある領収書を沙菜は手にした。この菓子代は事務所から出るのかといわれれば微妙なところで。本来はそんな事までしなくても良いのだ。だが沙菜はお金が出ても出なくても良いという。こういう心遣いをしたいだけなのだ。その辺は沙夜に似ている。沙夜だって菓子を買って差し入れる事はあるし、「二藍」には手作りで弁当やケーキを作る事もあるから。
「それにしても社長秘書って使い古されたテーマだよな。」
「だと思うよ。でも最近はマゾヒストの役も多くなってきてさ。」
「マゾねぇ。」
「社長秘書だったら大体マゾでしょ?社長に組み敷かれて、取引相手の社長と寝る事を強制されて、部下も何人も相手にしてとか。」
「今日もそんな感じ?」
「一日では一気に撮影はしないけどね。」
「それにしてもお前はサディストの女王様だったのにな。」
社長秘書という寝たがやってきても、組み敷かれる事はあまり無かった。社長秘書だったら、進んで取引相手と寝たり縛り上げたり、足で性器をいじったりするような役が多かったはずだ。なのにいつの間にかマゾヒストの顔も評判が良いらしい。
「まぁ……きっかけもあったしさ。」
「きっかけ?」
そういって沙菜は少し思い出していた。そのきっかけを作ったのは、先程会った慎吾だったから。そして慎吾は翔の弟なのだ。これだけは翔にも誰にも言えない。だがおそらく沙夜は気が付いているだろう。
「ま、何でも良いわ。それより芹さ。撮影を見ていく?」
「遠慮しとくよ。」
その言葉に沙菜は驚いたように芹を見た。
「え?良いの?滅多に見れないよ?無修正のAV。」
「見てどうするんだよ。俺、この辺に用事があったからついでに寄っただけだし。」
「え-?」
すると沙菜は少し芹に近づいて声を落として口走った。
「ほら、見ていくとさ。今夜は燃えない?」
すると芹は呆れたように首を横に振る。
「どうだろうな。でも今日は本当に用事があるんだよ。AVの現場なんでほとんど見る機会は無いし、勉強になったわ。じゃあ。また。夜には帰ってこれるんだろ?」
「うん……。ね、今日さ。お肉食べたい。」
「良いな。あの二人がいないし、ちょっと良い肉でも買うか。」
「よろしく。」
芹はスタッフに挨拶をすると、そのままスタジオを出て行った。その後ろ姿を見て、沙菜は少し笑った。
前ならそんな事を言えば、赤くなって誤魔化したりしていたのに今は否定もしない。それが嬉しかった。
いつも沙夜に惹かれる男が多くて、沙夜と似ている沙菜を抱く事が多かったのに、芹はちゃんと沙菜を見ている気がしたからだ。
確かにセックスは何回もしているが、体で繋がれても心では繋がれない事が多かったが、芹はちゃんと見てくれている。それが嬉しかった。それと同時に罪悪感も襲ってくる。それは沙夜に対するモノだった。
旅行でこの土地を離れているわけではない。仕事で行っているのだ。その間に芹とセックスをするというのに罪悪感が無いわけが無い。沙夜を裏切っている気分になるのだ。それに芹にも悪いと思っている。それなのに離れられなかった。芹の温もりは求められていると思うから。
スタジオを出て、芹は携帯電話を取り出す。そして地図アプリを開いた。この辺にクラブがあるはずだ。今の時間ならイベントの準備なんかで人がいるらしい。一度連絡を取って話を聞きたいと言っているので、話は聞けるはずだ。
聞きたい話というのは、そのクラブでいつも出入りをしていたDJの事。不自然な死に方をしているそうだが、そんな事はどうでも良い。どんな音楽を鳴らしていたのか、どういうDJスタイルだったのかが気になるところだった。本人のプライベートなど、マスコミなんかに任せていればいいのだから。
そう思いながらクラブの場所が見つかり、そこへ行こうとしたときだった。
「あれ?まだ居たんですか?」
声をかけられて、芹はそちらを見る。そこにはコンビニのコーヒーのカップを手にしている慎吾の姿があった。
「もう行くんだけど。」
「忙しそうなのにわざわざ日和ちゃんの為に来たんですね。」
「頼まれたから来ただけ。」
慎吾の言い方は、パシリをされているように感じた。そんなつもりは無いのだが。おそらくこの男は芹をいらつかせようとしている。そう思いながら芹は慎吾とこれ以上関わらないようにと思いながら、ライブハウスの方へ足を向けようとした。その時だった。
「日和ちゃんとは仲が良いんですか?」
「別に。俺もこの辺に用事があったし、来るんだったらついでに買ってきてほしいものがあるっていうから寄っただけだよ。」
「へぇ……。」
「何だよ。それ以外に何かあると思ってんのか。」
「別に。こういう女優と繋がりがあるというだけで、都合の良いセフレなんだろうなと思われると言う事を知っておいた方が良いと思ったんですけどね。」
「……。」
現場に立ち入っただけでそう思われるなら、幾度となくイベント会場なんかに呼び出された芹はとっくにセフレだと思われているだろう。だがどこへ行ってもイベント会社の人も、スタッフも芹をそんな目で見た事は無い。
「あんた、さっきの監督に男優でスカウトされそうになってたよな。」
「冗談じゃないですよ。こんな所でセックスする趣味はないし。」
「その割には日和との関係を匂わせてんだよな。日和が一番嫌がるタイプっぽいのに。」
「……俺が?」
「立ち寄っただけで関係者と思われるって言っただろ?セフレに思われるってあんた言ったよな?でも俺には中を見て、普通の映画の現場と変わらないと思ったけど。」
しまった。この男もこういう映像関係かマスコミなのかもしれない。だとしたら先程の言葉は、沙菜にこの男を近づけさせない為とはいっても軽率だったかもしれない。だが抜け道はある。そう思って慎吾は芹に言った。
「日和ちゃんとは連絡を取り合っている事もあって、どんな人なのかわかってるつもりですよ。先程の監督もそうです。だけど一般的に見て、AV男優ですとか女優ですとは言えないでしょ?いくら作品を作るのは一緒と言っても世間はそう見てくれないし。」
「そりゃ、ま、そうだな。」
自分だって男優の道を断ったばかりだ。自信がないというのも理由の一つだが、やはり自分もそう見ているのかもしれない。
「で、日和ちゃんとは何の繋がりなんですか。」
「別に良いだろ?あんたは翔の弟だっけ?」
そう言われて慎吾は驚いて後ずさりをした。翔というのは千草翔であり、自分の兄だという事がどうしてこの男が知っているのだろうと思ったから。
「それは……。」
「良く人の家庭と人の人生を壊しておいて表に出られるよな。厚顔無恥ってのはお前の為にあるような言葉に思えるわ。」
そう言って芹は慎吾に近づく。そしてすぐに離れた。その様子に慎吾は悔しそうに舌打ちをする。そしてポケットから煙草を取り出して、芹の後ろ姿を見る。その芹の後ろ姿も、慎吾には見覚えが合ったような気がしていた。
「今日の撮影って何?」
「社長秘書モノ。」
「なるほどなぁ。」
先程の監督といわれた男は、スタッフに混ざって用意をしているようだ。手には台本らしき本が握られている。
「ドラマ撮影なのか?」
「ううん。絡み。」
「それでか。」
沙菜の今日の格好はタイトスカートを履いたスーツ姿だった。だが同じスーツ姿でもいつも沙夜が来ているモノとは全く違う。ジャケットを着ているが、下のブラウスは明らかにサイズが合っていなくてボタンが引きちぎられそうだし、タイトスカートは膝上何センチだろうという位のミニスカートで、太ももは惜しみなく晒されている。その太ももも、見えそうになっている下着も何度も芹は見た事がある。沙夜と沙菜は似ているようで似ていない。沙菜は元々の体つきや骨格がとても整っている。胸が大きいが垂れるようには見えないし、尻だってきゅっと締まっている。事務やエステに行き、体が劣化しないように整えているのだろう。裸になってみせる仕事なのだから、それくらいはしないとすぐにこの世界で干されてしまうというのが、沙菜の持論なのだ。もちろん、沙夜だって悪くない体をしているが、沙夜の場合はジムやエステに行かなくても普段から体を動かしているし、沙菜ほど胸が大きいわけではないので胸だって垂れたりはしていないのだ。
「あ、これ、頼まれたやつな。」
芹はそういって沙菜に紙袋を渡す。紙袋には洋菓子店のロゴが入っていた。沙菜はこういう現場に来ると、こういう心遣いをいつもしている。
「ありがとう。領収書ある?」
「中に入ってるよ。」
紙袋を受け取ってその中にある領収書を沙菜は手にした。この菓子代は事務所から出るのかといわれれば微妙なところで。本来はそんな事までしなくても良いのだ。だが沙菜はお金が出ても出なくても良いという。こういう心遣いをしたいだけなのだ。その辺は沙夜に似ている。沙夜だって菓子を買って差し入れる事はあるし、「二藍」には手作りで弁当やケーキを作る事もあるから。
「それにしても社長秘書って使い古されたテーマだよな。」
「だと思うよ。でも最近はマゾヒストの役も多くなってきてさ。」
「マゾねぇ。」
「社長秘書だったら大体マゾでしょ?社長に組み敷かれて、取引相手の社長と寝る事を強制されて、部下も何人も相手にしてとか。」
「今日もそんな感じ?」
「一日では一気に撮影はしないけどね。」
「それにしてもお前はサディストの女王様だったのにな。」
社長秘書という寝たがやってきても、組み敷かれる事はあまり無かった。社長秘書だったら、進んで取引相手と寝たり縛り上げたり、足で性器をいじったりするような役が多かったはずだ。なのにいつの間にかマゾヒストの顔も評判が良いらしい。
「まぁ……きっかけもあったしさ。」
「きっかけ?」
そういって沙菜は少し思い出していた。そのきっかけを作ったのは、先程会った慎吾だったから。そして慎吾は翔の弟なのだ。これだけは翔にも誰にも言えない。だがおそらく沙夜は気が付いているだろう。
「ま、何でも良いわ。それより芹さ。撮影を見ていく?」
「遠慮しとくよ。」
その言葉に沙菜は驚いたように芹を見た。
「え?良いの?滅多に見れないよ?無修正のAV。」
「見てどうするんだよ。俺、この辺に用事があったからついでに寄っただけだし。」
「え-?」
すると沙菜は少し芹に近づいて声を落として口走った。
「ほら、見ていくとさ。今夜は燃えない?」
すると芹は呆れたように首を横に振る。
「どうだろうな。でも今日は本当に用事があるんだよ。AVの現場なんでほとんど見る機会は無いし、勉強になったわ。じゃあ。また。夜には帰ってこれるんだろ?」
「うん……。ね、今日さ。お肉食べたい。」
「良いな。あの二人がいないし、ちょっと良い肉でも買うか。」
「よろしく。」
芹はスタッフに挨拶をすると、そのままスタジオを出て行った。その後ろ姿を見て、沙菜は少し笑った。
前ならそんな事を言えば、赤くなって誤魔化したりしていたのに今は否定もしない。それが嬉しかった。
いつも沙夜に惹かれる男が多くて、沙夜と似ている沙菜を抱く事が多かったのに、芹はちゃんと沙菜を見ている気がしたからだ。
確かにセックスは何回もしているが、体で繋がれても心では繋がれない事が多かったが、芹はちゃんと見てくれている。それが嬉しかった。それと同時に罪悪感も襲ってくる。それは沙夜に対するモノだった。
旅行でこの土地を離れているわけではない。仕事で行っているのだ。その間に芹とセックスをするというのに罪悪感が無いわけが無い。沙夜を裏切っている気分になるのだ。それに芹にも悪いと思っている。それなのに離れられなかった。芹の温もりは求められていると思うから。
スタジオを出て、芹は携帯電話を取り出す。そして地図アプリを開いた。この辺にクラブがあるはずだ。今の時間ならイベントの準備なんかで人がいるらしい。一度連絡を取って話を聞きたいと言っているので、話は聞けるはずだ。
聞きたい話というのは、そのクラブでいつも出入りをしていたDJの事。不自然な死に方をしているそうだが、そんな事はどうでも良い。どんな音楽を鳴らしていたのか、どういうDJスタイルだったのかが気になるところだった。本人のプライベートなど、マスコミなんかに任せていればいいのだから。
そう思いながらクラブの場所が見つかり、そこへ行こうとしたときだった。
「あれ?まだ居たんですか?」
声をかけられて、芹はそちらを見る。そこにはコンビニのコーヒーのカップを手にしている慎吾の姿があった。
「もう行くんだけど。」
「忙しそうなのにわざわざ日和ちゃんの為に来たんですね。」
「頼まれたから来ただけ。」
慎吾の言い方は、パシリをされているように感じた。そんなつもりは無いのだが。おそらくこの男は芹をいらつかせようとしている。そう思いながら芹は慎吾とこれ以上関わらないようにと思いながら、ライブハウスの方へ足を向けようとした。その時だった。
「日和ちゃんとは仲が良いんですか?」
「別に。俺もこの辺に用事があったし、来るんだったらついでに買ってきてほしいものがあるっていうから寄っただけだよ。」
「へぇ……。」
「何だよ。それ以外に何かあると思ってんのか。」
「別に。こういう女優と繋がりがあるというだけで、都合の良いセフレなんだろうなと思われると言う事を知っておいた方が良いと思ったんですけどね。」
「……。」
現場に立ち入っただけでそう思われるなら、幾度となくイベント会場なんかに呼び出された芹はとっくにセフレだと思われているだろう。だがどこへ行ってもイベント会社の人も、スタッフも芹をそんな目で見た事は無い。
「あんた、さっきの監督に男優でスカウトされそうになってたよな。」
「冗談じゃないですよ。こんな所でセックスする趣味はないし。」
「その割には日和との関係を匂わせてんだよな。日和が一番嫌がるタイプっぽいのに。」
「……俺が?」
「立ち寄っただけで関係者と思われるって言っただろ?セフレに思われるってあんた言ったよな?でも俺には中を見て、普通の映画の現場と変わらないと思ったけど。」
しまった。この男もこういう映像関係かマスコミなのかもしれない。だとしたら先程の言葉は、沙菜にこの男を近づけさせない為とはいっても軽率だったかもしれない。だが抜け道はある。そう思って慎吾は芹に言った。
「日和ちゃんとは連絡を取り合っている事もあって、どんな人なのかわかってるつもりですよ。先程の監督もそうです。だけど一般的に見て、AV男優ですとか女優ですとは言えないでしょ?いくら作品を作るのは一緒と言っても世間はそう見てくれないし。」
「そりゃ、ま、そうだな。」
自分だって男優の道を断ったばかりだ。自信がないというのも理由の一つだが、やはり自分もそう見ているのかもしれない。
「で、日和ちゃんとは何の繋がりなんですか。」
「別に良いだろ?あんたは翔の弟だっけ?」
そう言われて慎吾は驚いて後ずさりをした。翔というのは千草翔であり、自分の兄だという事がどうしてこの男が知っているのだろうと思ったから。
「それは……。」
「良く人の家庭と人の人生を壊しておいて表に出られるよな。厚顔無恥ってのはお前の為にあるような言葉に思えるわ。」
そう言って芹は慎吾に近づく。そしてすぐに離れた。その様子に慎吾は悔しそうに舌打ちをする。そしてポケットから煙草を取り出して、芹の後ろ姿を見る。その芹の後ろ姿も、慎吾には見覚えが合ったような気がしていた。
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