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飴細工
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駐輪場にバイクを止めて、マイケルと沙夜はそのまま大道芸をしている公園へやってきた。人は多いようで、沙夜は自然と背負っているリュックを前に持ってくる。スリの対策なのだ。それを見てマイケルも少しずつ沙夜もこの土地に慣れてきたのだとわかり少し安心した。きっとこの容姿なのだ。沙夜の居る国でも沙夜は声をかけられることが多いだろう。露出が多い色気のある女よりも、こういう固そうな女の方が慣れてなくて隙があると思われがちなのだ。
「それにしても大道芸が大がかりね。こちらの方は。」
ジャグリングをするにしてもナイフを使っていたり、火を吹く男がいたりするのだ。沙夜が居る国では公園では火気厳禁だったりするところもあるので、マジックバーの客寄せだってこんなに派手なモノは無い。こんなに派手な芸は見たことが無かったのだ。
「週末だったらもっと多いかな。少し歩くが大丈夫か。」
足を気にしているのだろう。テープで補強しているとは言っても、歩いている姿は若干ぎこちない。沙夜はそれでも無理をして歩こうとしているのだ。そういう女だから仕方が無い。
「大丈夫。テープの巻き方が違うのね。あまり痛くないわ。」
「所詮は補強だ。ひねったところを良く冷やしておけよ。……というか、今日は冷やせるのか。」
今日しかないとエマの経営するホテルの一室を予約している。一馬の我が儘のように感じるが、それで沙夜も納得しているなら、仕方ないだろう。外野が余計なことを言うことは無いのだから。
「……。」
自分たちの国に帰れば、それぞれに制約があるのだ。沙夜には恋人が居ると言っているし、一馬には奥さんが居る。それぞれの目を誤魔化してでも関係を続けたいと思っているのだろう。だから今日、何も考えずに一緒に居たいのだ。仕事で来たのだからよこしまな考えだと言われても仕方が無いのかもしれない。それでもその気持ちを貫き通したいという気持ちを無碍には出来ない。
「っと……。」
痛くないと言っているが、自然と足をかばっている。だからだろう。痛くない方の足が取られているようだった。
「言った側からお前は……。」
手を差し伸べたマイケルは、転びそうになった沙夜を支える。すると沙夜は少し笑ってマイケルの手に捕まった。
「ごめん。ごめん。」
体勢を立て直したときだった。向こうに居る人の目に気が付いた。それは一馬と純の姿で、一馬は驚いたように二人を見る。そして純はそんな一馬が気になったのだろう。焦ったように二人に近づいてきた。
「沙夜さん。」
純の声の向こうにいる一馬に気が付いて沙夜は慌てたようにマイケルの手を離す。
「少し時間を取ってしまったわ。」
「……ううん。ゆっくり見れたよ。面白かったけど……。」
ちらっとマイケルの方を見る。するとマイケルはため息を付いて言った。
「足を怪我しているからな。」
「怪我?」
驚いて純はそう言うと、やっと一馬もその言葉に我に返ると三人の方へ近づいてきた。
「怪我をしているのか。水川さんに何かされたのか。」
一馬はそう聞くと、沙夜は手を振って言う。
「……まぁ……そうなんだけど。」
「こいつも要らないことを言い過ぎた。お互いに自業自得だと想う。」
「しかしこいつは怪我をしているということは、こいつは被害者だろう。」
一馬はそう言うと、マイケルは首を振って言う。
「会社はそれなりの制裁をする。この怪我について何かあるようだったら、沙夜自体が病院へ行って診断書をもらうことだ。だがこいつはそこまですることは無いと言っている。」
本当かという目をしている。だが沙夜は首を振って一馬に言った。
「ただの捻挫よ。湿布を貼っていれば治るわ。それに動き回ることも無いし。」
「しかし……。」
沙夜がそう言ったとしても怪我をしたのだ。有佐に詰め寄りたい。同じような目に遭わせたいと思う。有佐が自慢にしていた細い足を捻挫させるくらいやってやりたいと思う。
その様子に純は呆れたように一馬に言う。
「一馬さ。必死すぎ。」
「え……。」
純がそう言うと、マイケルも頷いた。
「こいつが大事だと思うのは勝手だが、そう思うなら付いてくれば良かった。それにそこまで大事に思うんだったら、今夜はキャンセルしたら良い。」
「……それは……。」
一馬は言葉に詰まると、純は笑いながら言う。
「そうだったな。今夜出掛けたいって言ってたっけ。でも体を痛めたんなら、辞めておいた方が良いんじゃ無いのか。」
「そうだが……。」
ここで意地になって二人になりたいと言ってしまったら、本当に沙夜のことを考えていないようだ。ただ体の繋がりだけでそうしているだけに思える。
「マイケル。足は本当に大したことは無いわ。冷やしておけば治るモノだし、帰ってシャワーのあとに湿布でも貼っておくから。」
「……沙夜。」
「一馬も気にしないで。本当に大丈夫だから。」
沙夜はきっと気にさせないようにしている。いつだってそうだ。周りに心配されないようにしているのが、一馬にとって少し痛々しく見える。
「本人が言うなら別にそれはそれで構わないが、お前ら二人なのか。別の奴らは何をしている。」
マイケルはそう聞くと、純が少し笑って言う。
「それぞれだよ。子供達はワークショップみたいなのに行ってるし、治達はそれに付いて行ってる。遥人はライリーとソフィアと飴細工を観に行っていたな。」
「飴細工って、マイケルのお父様が作っていたようなヤツ?」
沙夜はそう聞くと、マイケルは首を横に振った。
「うちの父が作るモノは本当に初歩的なモノばかりだ。ここで作っている飴細工は芸術品みたいでな。」
「それは見てみたいわね。」
「あとで観に行くか。」
「翔は一人?何をしているの?」
すると一馬は沙夜の視線をそちらに促した。そこには、ベンチに座って女性とマンツーマンでバンドネオンを習っている。アコーディオンとは違い、バンドネオンは独特のボタンの位置だったり蛇腹を動かすのが難しい。それを簡単に習っているのだろう。鍵盤とはまた違うモノに、翔は目を輝かせてその楽器を操っている。
教えてくれる女性は若い女性で、翔の隣で指に触れながらわかりやすい英語で教えているようだ。それにしても教えるにしても少し距離が近い気がする。それが沙夜にはどう映っているのだろう。マイケルはその様子を見た。だが沙夜はイライラしているようには見えない。
「あれは翔がバンドネオンを欲しがる感じに見えるわね。」
「そうだな。レコーディングをしていないあの曲に加えるなんて言いそうだし。」
純はそう言うと一馬も呆れたように言う。
「今更変更がきくとは思えないが。」
「常に変更するじゃ無い。翔はなんかそう言うのにこだわるのよね。ライブの時も気分で音を増やしたり減らしたりして。」
「その度に沙夜さんが無くても良いんじゃ無いかとか言っているじゃん。」
「その点は純は楽だな。」
純は一度決めたらあまり変更をすることは無い。演奏する方はそちらの方が助かるのだ。
「こだわりが無いんだよ。俺は。響きを聞いて、これ以上は無いって思えたらそれで切る。だらだらしてたらきりが無いし。」
「翔に聞かせてやりたいな。」
沙夜はそう言うと笑いながら頷いた。その三人の様子を見て、マイケルは首を横に振った。今まで見てきた翔の沙夜に対する態度もそうだしでもそうだし、沙夜が自分で言っていたが翔はおそらく沙夜に気があるのだろう。なのに沙夜は全くと言って良いほど気が無い。だからあの女性が必要以上に翔に触れていてもやきもきしないのだ。
対して一馬は気があるのがこんなに露骨だ。ちょっと倒れそうになった沙夜を引き起こしただけでマイケルに嫉妬しそうになっているし、怪我をさせてしまったという有佐に乗り込んでいきそうな勢いだった。
おそらくあまり恋愛経験が無くて、思ったら一直線なのだろう。体は大きいのにまるで高校生のような恋愛をする人だと思った。
「少ししたらマーケットへ行きましょう。それからコテージはハウスクリーニングが終わったと連絡があったの。もう今日からゆっくり寝られるわね。」
「沙夜。純も居ることだし、ちょっと良いか。」
誰よりも足を心配していた。それにマイケルとの距離が近いのも気になる。これ以上近づかないで欲しい。そのために一馬はある提案をした。
「それにしても大道芸が大がかりね。こちらの方は。」
ジャグリングをするにしてもナイフを使っていたり、火を吹く男がいたりするのだ。沙夜が居る国では公園では火気厳禁だったりするところもあるので、マジックバーの客寄せだってこんなに派手なモノは無い。こんなに派手な芸は見たことが無かったのだ。
「週末だったらもっと多いかな。少し歩くが大丈夫か。」
足を気にしているのだろう。テープで補強しているとは言っても、歩いている姿は若干ぎこちない。沙夜はそれでも無理をして歩こうとしているのだ。そういう女だから仕方が無い。
「大丈夫。テープの巻き方が違うのね。あまり痛くないわ。」
「所詮は補強だ。ひねったところを良く冷やしておけよ。……というか、今日は冷やせるのか。」
今日しかないとエマの経営するホテルの一室を予約している。一馬の我が儘のように感じるが、それで沙夜も納得しているなら、仕方ないだろう。外野が余計なことを言うことは無いのだから。
「……。」
自分たちの国に帰れば、それぞれに制約があるのだ。沙夜には恋人が居ると言っているし、一馬には奥さんが居る。それぞれの目を誤魔化してでも関係を続けたいと思っているのだろう。だから今日、何も考えずに一緒に居たいのだ。仕事で来たのだからよこしまな考えだと言われても仕方が無いのかもしれない。それでもその気持ちを貫き通したいという気持ちを無碍には出来ない。
「っと……。」
痛くないと言っているが、自然と足をかばっている。だからだろう。痛くない方の足が取られているようだった。
「言った側からお前は……。」
手を差し伸べたマイケルは、転びそうになった沙夜を支える。すると沙夜は少し笑ってマイケルの手に捕まった。
「ごめん。ごめん。」
体勢を立て直したときだった。向こうに居る人の目に気が付いた。それは一馬と純の姿で、一馬は驚いたように二人を見る。そして純はそんな一馬が気になったのだろう。焦ったように二人に近づいてきた。
「沙夜さん。」
純の声の向こうにいる一馬に気が付いて沙夜は慌てたようにマイケルの手を離す。
「少し時間を取ってしまったわ。」
「……ううん。ゆっくり見れたよ。面白かったけど……。」
ちらっとマイケルの方を見る。するとマイケルはため息を付いて言った。
「足を怪我しているからな。」
「怪我?」
驚いて純はそう言うと、やっと一馬もその言葉に我に返ると三人の方へ近づいてきた。
「怪我をしているのか。水川さんに何かされたのか。」
一馬はそう聞くと、沙夜は手を振って言う。
「……まぁ……そうなんだけど。」
「こいつも要らないことを言い過ぎた。お互いに自業自得だと想う。」
「しかしこいつは怪我をしているということは、こいつは被害者だろう。」
一馬はそう言うと、マイケルは首を振って言う。
「会社はそれなりの制裁をする。この怪我について何かあるようだったら、沙夜自体が病院へ行って診断書をもらうことだ。だがこいつはそこまですることは無いと言っている。」
本当かという目をしている。だが沙夜は首を振って一馬に言った。
「ただの捻挫よ。湿布を貼っていれば治るわ。それに動き回ることも無いし。」
「しかし……。」
沙夜がそう言ったとしても怪我をしたのだ。有佐に詰め寄りたい。同じような目に遭わせたいと思う。有佐が自慢にしていた細い足を捻挫させるくらいやってやりたいと思う。
その様子に純は呆れたように一馬に言う。
「一馬さ。必死すぎ。」
「え……。」
純がそう言うと、マイケルも頷いた。
「こいつが大事だと思うのは勝手だが、そう思うなら付いてくれば良かった。それにそこまで大事に思うんだったら、今夜はキャンセルしたら良い。」
「……それは……。」
一馬は言葉に詰まると、純は笑いながら言う。
「そうだったな。今夜出掛けたいって言ってたっけ。でも体を痛めたんなら、辞めておいた方が良いんじゃ無いのか。」
「そうだが……。」
ここで意地になって二人になりたいと言ってしまったら、本当に沙夜のことを考えていないようだ。ただ体の繋がりだけでそうしているだけに思える。
「マイケル。足は本当に大したことは無いわ。冷やしておけば治るモノだし、帰ってシャワーのあとに湿布でも貼っておくから。」
「……沙夜。」
「一馬も気にしないで。本当に大丈夫だから。」
沙夜はきっと気にさせないようにしている。いつだってそうだ。周りに心配されないようにしているのが、一馬にとって少し痛々しく見える。
「本人が言うなら別にそれはそれで構わないが、お前ら二人なのか。別の奴らは何をしている。」
マイケルはそう聞くと、純が少し笑って言う。
「それぞれだよ。子供達はワークショップみたいなのに行ってるし、治達はそれに付いて行ってる。遥人はライリーとソフィアと飴細工を観に行っていたな。」
「飴細工って、マイケルのお父様が作っていたようなヤツ?」
沙夜はそう聞くと、マイケルは首を横に振った。
「うちの父が作るモノは本当に初歩的なモノばかりだ。ここで作っている飴細工は芸術品みたいでな。」
「それは見てみたいわね。」
「あとで観に行くか。」
「翔は一人?何をしているの?」
すると一馬は沙夜の視線をそちらに促した。そこには、ベンチに座って女性とマンツーマンでバンドネオンを習っている。アコーディオンとは違い、バンドネオンは独特のボタンの位置だったり蛇腹を動かすのが難しい。それを簡単に習っているのだろう。鍵盤とはまた違うモノに、翔は目を輝かせてその楽器を操っている。
教えてくれる女性は若い女性で、翔の隣で指に触れながらわかりやすい英語で教えているようだ。それにしても教えるにしても少し距離が近い気がする。それが沙夜にはどう映っているのだろう。マイケルはその様子を見た。だが沙夜はイライラしているようには見えない。
「あれは翔がバンドネオンを欲しがる感じに見えるわね。」
「そうだな。レコーディングをしていないあの曲に加えるなんて言いそうだし。」
純はそう言うと一馬も呆れたように言う。
「今更変更がきくとは思えないが。」
「常に変更するじゃ無い。翔はなんかそう言うのにこだわるのよね。ライブの時も気分で音を増やしたり減らしたりして。」
「その度に沙夜さんが無くても良いんじゃ無いかとか言っているじゃん。」
「その点は純は楽だな。」
純は一度決めたらあまり変更をすることは無い。演奏する方はそちらの方が助かるのだ。
「こだわりが無いんだよ。俺は。響きを聞いて、これ以上は無いって思えたらそれで切る。だらだらしてたらきりが無いし。」
「翔に聞かせてやりたいな。」
沙夜はそう言うと笑いながら頷いた。その三人の様子を見て、マイケルは首を横に振った。今まで見てきた翔の沙夜に対する態度もそうだしでもそうだし、沙夜が自分で言っていたが翔はおそらく沙夜に気があるのだろう。なのに沙夜は全くと言って良いほど気が無い。だからあの女性が必要以上に翔に触れていてもやきもきしないのだ。
対して一馬は気があるのがこんなに露骨だ。ちょっと倒れそうになった沙夜を引き起こしただけでマイケルに嫉妬しそうになっているし、怪我をさせてしまったという有佐に乗り込んでいきそうな勢いだった。
おそらくあまり恋愛経験が無くて、思ったら一直線なのだろう。体は大きいのにまるで高校生のような恋愛をする人だと思った。
「少ししたらマーケットへ行きましょう。それからコテージはハウスクリーニングが終わったと連絡があったの。もう今日からゆっくり寝られるわね。」
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