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覗き
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落ちた資料を拾い上げ、ジョシュアは椅子の背にもたれかかる。沙夜があの離れた国で何を調べたのか、それほどまでのつてがあるのかとやきもきしていたのだ。
「植村さんの奥様はもう臨月が近い。本来なら奥様に寄り添って、奥様のケアをするのだと思うわ。」
すると治と一馬は頷いた。
「そうだな。仕事で家に帰れないときもあったけれど、出来る限りは妻に寄り添っていたかった。だってお腹に子供が居る状態でも、子供ってのは俺らの声なんか聞こえているわけだし。」
治の言葉に一馬も心当たりがあった。
「そうだな。うちのは得に不安になっていた。初めての子供だし、支えられる人も限られていたからな。」
それでも一馬が帰れないときは、あの洋菓子店のオーナーや従業員、そして主に真二郎が寄り添っていたかもしれない。それが自然な姿だと思っていたが、産まれてからはその繋がりが強くなり、海斗は自分よりも真二郎を慕っているような気がした。それが一馬がやるせなくなる原因になっているのは、沙夜もずっと知っていることだったのだ。それが一馬を不安にさせ、いつの間にか一馬と心を通わせてしまった。体だけでは無く心もだかれているような気がして、芹には無い繋がりがあるような気がする。
「……。」
リーがそれを知ると呆れたように言葉を口にする。それをマイケルは聞いて沙夜に言った。
「その男はろくでもない。子供や奥さんのことよりも自分の良くを優先したんだから。しかし、それはその相手に弱みを握られるとは想像もしていなかったんだろう。だが誤魔化していることはいつかばれてしまう。沙夜。その植村という男の相手はわかっているのか。」
「えぇ。プライベートのことだからと黙っていたみたいだけれど、ここまでなるともうプライベートだからと会社も無視は出来ないみたいだから。あちらの部長が聞き込んだそうよ。」
その言葉にジョシュアが声を上げる。
「と言うことは、その頼んだのは女なのか。いや……性趣向を考えるなら、女とは限らないかな。」
そうやって攪乱を誘った。だが沙夜は首を横に振る。
「女性だと言うことははっきりしているわ。植村さんは奥様がいるのだから。」
「奥さんがいても、子供が出来ても、それから目覚める人はいくらでもいるからね。」
ちらっと治の方を見る。まだジョシュアは治を疑っているのだ。しかし治は手を振ってそれを否定する。
「いくら何でも俺が植村さんを誘うことは無いよ。大体、男の趣味なんか無いし。」
「だったら「二藍」にはそういう趣味があると噂も立っているから、その人達なのかな。」
おかしそうに口を押さえてジョシュアはそう言うと、その言葉に遥人がむっとしたように言う。
「俺と翔が怪しいってヤツ?や、それは無いな。なぁ。翔。」
すると翔も頷いた。
「俺は好きな人がずっといるから。それは女性だよ。」
ちらっと沙夜のの方を見るが、沙夜は翔を見なかった。もう翔に振り向くことはないと言っているように見えて、一馬は心の中で笑う。そこまで露骨にしなくても良いのにと思っていたからだ。
「俺はゲイだよ。」
純はそう言うと、マイケルが少し笑って言う。
「そんなことを言って良いのか。お前が疑われるぞ。」
「良いよ。でも俺、恋人が居るし。同居してるんだ。でも俺、そいつとは何もしない。これからもする気は無いし、性欲に任せて行動するヤツが一番腹が立つよ。」
そう言われて沙夜の心が少し痛んだ。自分だって一馬とセックスをするようになったのは、心の隙間を埋めるためだったかもしれない。だがもう最近は体の繋がりの方が重要になっているような気がしいた。だから純はそんな二人を祝福などしないと言われているようだった。
「……植村さんはゲイである可能性は無いわ。だからそのお相手は女性。それははっきりしてる。」
沙夜ははっきりとそう言うと、ジョシュアは少し笑って言う。
「自信を持って言えるんだ。」
「えぇ。私も言い寄られたことがあるから。」
その言葉に驚いてマイケルが沙夜を見る。
「言い寄られた?」
「植村さんが結婚をする前のこと。言い寄られていたのはわかっていたし、私もあの時にはパートナーはいなかった。けれど植村さんをそんな目で見たことは無かったから、ずっと無視を決め込んでいたわ。だから結婚すると聞いて、少し安心していたのよ。だけど、こんなに簡単に女性に転ぶなんてね。」
沙夜はそう言うと、また携帯電話を取りだした。するとそこには裕太からのメッセージが届いている。どうやら朔太郎は、その相手と体の関係があってしたことではないと言っているようだ。
「体の関係は無かったと言っているわ。」
「ふーん。だったら何でそんな盗聴器や盗撮器を自分名義で、買うような真似をしたのか。」
ジョシュアはそう言うと、沙夜はその次のメッセージを見てキャリーを見る。
「立場を利用して購入させたと言っているわ。」
「立場?つまり上のモノって事?」
「そうみたいね。望月さんが担当するバンドの再ビュー曲も、望月さんが一肌脱いで見てもらったみたい。明らかに音が違ってきたし、精度も良くなった。」
「と言うことは、かなり実力のある人だ。それに聴く耳を持った人。」
遥人はそう言うとマイケルはいらついたように沙夜に聞く。
「沙夜。もったいづけなくてもいい。誰なんだ。その指示をしたという人は。」
「……。」
ジョシュアの方を見た。その名前を言われるのが嫌だったのだろう。取り繕ったような言葉を並べてももう隠せない。ジョシュアの顔色が悪くなっていくようだった。だが沙夜は「二藍」を守るためにその名前を言わないといけないだろう。
「……水川さんね。」
「水川って……。有佐のことか。」
マイケルは驚いたようにそう聞くと、沙夜は頷いた。そしてキャリーにもリーにもその名前がわかったのだろう。キャリーはパソコン上でその有佐の画像を出す。そしてリーにもその名前と顔を見せた。
おそらくキャリーのパソコンに映し出されているのは、こちらで管理している社員情報だろう。そしてリーもその顔を見て驚いたように口走る。
「……。」
その言葉にマイケルは驚いて沙夜に言った。
「沙夜。それは本当のことなのか。」
「えぇ。植村さんは水川さんに頼まれて、この盗聴器や盗撮器を指定した通販サイトで買った。領収書と共にそのお金も振り込まれて、経費になると思っていてやったことでしょう。実際そのお金は振り込まれたので、植村さんはそれで仕事を終えたと思っていたみたい。その見返りとして、今度ソロデビューをする植村さんが担当してるバンドのボーカルのレッスンをしてくれるつてを紹介されたと言っていたわ。」
朔太郎は有佐が紹介してくれたその講師の手で、更に声の伸びが良くなったという。声を聞いて裕太もずいぶん努力したんだなと納得していた。しかしそれは裏があったのだ。
「望月さんも水川さんが紹介したバンドのプロデューサーで、更に曲が良くなったと言っていた。もっとも……望月さんの場合は、水川さんと寝ることでそれを紹介してもらったみたいだけど。まぁ……望月さんはそもそも水川さんとは関係があったようだし。」
「そう言えば……そんなことを言っていたか。」
一馬もそう言って頷いていた。だが購入したその指示をした相手はわかった。だがそれをこの国に来て設置した人がいるはずだ。
「リー。この人に見覚えはあるかしら。」
沙夜はそう聞くと、リーは首を横に振る。
「……。」
「見覚えが無いようだ。それに沙夜。有佐はこの土地自体に今はいない。」
マイケルはそう言うとキャリーも頷いた。
「そうなの?」
「有佐は自分の元々籍のある支社にいるはずだ。ここからは飛行機を使ってでは無いと行けない北の地にいる。有佐が元々手をかけていたバンドを今は手がけているようだ。」
そう言ってマイケルは携帯電話を取り出す。そこには北の地らしく、その土地に代々伝わっている民族楽器を使ったロックバンドの写真があった。それが有佐が手がけているバンドなのだろう。
「アイリッシュ・パンクというヤツかな。でもこっちの楽器じゃ無くて、これはヨーロッパの方の楽器だろう。」
治がそう言うと一馬も頷いた。
「そうだな。元々そのヨーロッパの方の人がいるのか。」
「どんな音がするのかな。気になるよ。」
純までそう言いだして、翔がそれを止める。
「今はそんなことを話している場合じゃ無い。水川さんがここにはいないと言うことは、誰かこちらにも協力者がいると言うことだろう?沙夜。そうじゃないのか。」
翔がそう言うと、沙夜は頷いた。音楽のことになると冷静ではいられなくなるのが「二藍」なのだ。そして沙夜もそう言うところがある。だがそれを止めてくれたのが翔だった。
それぞれみんな止めてくれるところがあり、今は翔がその役割をしてくれた。誰かが暴走しても誰かが止めてくれる。そういうところがバンドの良いところなのだ。沙夜は一人でしていた寂しさから今は解放されたような気がして、このバンドをまた大事にしたいと思う。だからこんな迷惑なことをされたくなかった。
「植村さんの奥様はもう臨月が近い。本来なら奥様に寄り添って、奥様のケアをするのだと思うわ。」
すると治と一馬は頷いた。
「そうだな。仕事で家に帰れないときもあったけれど、出来る限りは妻に寄り添っていたかった。だってお腹に子供が居る状態でも、子供ってのは俺らの声なんか聞こえているわけだし。」
治の言葉に一馬も心当たりがあった。
「そうだな。うちのは得に不安になっていた。初めての子供だし、支えられる人も限られていたからな。」
それでも一馬が帰れないときは、あの洋菓子店のオーナーや従業員、そして主に真二郎が寄り添っていたかもしれない。それが自然な姿だと思っていたが、産まれてからはその繋がりが強くなり、海斗は自分よりも真二郎を慕っているような気がした。それが一馬がやるせなくなる原因になっているのは、沙夜もずっと知っていることだったのだ。それが一馬を不安にさせ、いつの間にか一馬と心を通わせてしまった。体だけでは無く心もだかれているような気がして、芹には無い繋がりがあるような気がする。
「……。」
リーがそれを知ると呆れたように言葉を口にする。それをマイケルは聞いて沙夜に言った。
「その男はろくでもない。子供や奥さんのことよりも自分の良くを優先したんだから。しかし、それはその相手に弱みを握られるとは想像もしていなかったんだろう。だが誤魔化していることはいつかばれてしまう。沙夜。その植村という男の相手はわかっているのか。」
「えぇ。プライベートのことだからと黙っていたみたいだけれど、ここまでなるともうプライベートだからと会社も無視は出来ないみたいだから。あちらの部長が聞き込んだそうよ。」
その言葉にジョシュアが声を上げる。
「と言うことは、その頼んだのは女なのか。いや……性趣向を考えるなら、女とは限らないかな。」
そうやって攪乱を誘った。だが沙夜は首を横に振る。
「女性だと言うことははっきりしているわ。植村さんは奥様がいるのだから。」
「奥さんがいても、子供が出来ても、それから目覚める人はいくらでもいるからね。」
ちらっと治の方を見る。まだジョシュアは治を疑っているのだ。しかし治は手を振ってそれを否定する。
「いくら何でも俺が植村さんを誘うことは無いよ。大体、男の趣味なんか無いし。」
「だったら「二藍」にはそういう趣味があると噂も立っているから、その人達なのかな。」
おかしそうに口を押さえてジョシュアはそう言うと、その言葉に遥人がむっとしたように言う。
「俺と翔が怪しいってヤツ?や、それは無いな。なぁ。翔。」
すると翔も頷いた。
「俺は好きな人がずっといるから。それは女性だよ。」
ちらっと沙夜のの方を見るが、沙夜は翔を見なかった。もう翔に振り向くことはないと言っているように見えて、一馬は心の中で笑う。そこまで露骨にしなくても良いのにと思っていたからだ。
「俺はゲイだよ。」
純はそう言うと、マイケルが少し笑って言う。
「そんなことを言って良いのか。お前が疑われるぞ。」
「良いよ。でも俺、恋人が居るし。同居してるんだ。でも俺、そいつとは何もしない。これからもする気は無いし、性欲に任せて行動するヤツが一番腹が立つよ。」
そう言われて沙夜の心が少し痛んだ。自分だって一馬とセックスをするようになったのは、心の隙間を埋めるためだったかもしれない。だがもう最近は体の繋がりの方が重要になっているような気がしいた。だから純はそんな二人を祝福などしないと言われているようだった。
「……植村さんはゲイである可能性は無いわ。だからそのお相手は女性。それははっきりしてる。」
沙夜ははっきりとそう言うと、ジョシュアは少し笑って言う。
「自信を持って言えるんだ。」
「えぇ。私も言い寄られたことがあるから。」
その言葉に驚いてマイケルが沙夜を見る。
「言い寄られた?」
「植村さんが結婚をする前のこと。言い寄られていたのはわかっていたし、私もあの時にはパートナーはいなかった。けれど植村さんをそんな目で見たことは無かったから、ずっと無視を決め込んでいたわ。だから結婚すると聞いて、少し安心していたのよ。だけど、こんなに簡単に女性に転ぶなんてね。」
沙夜はそう言うと、また携帯電話を取りだした。するとそこには裕太からのメッセージが届いている。どうやら朔太郎は、その相手と体の関係があってしたことではないと言っているようだ。
「体の関係は無かったと言っているわ。」
「ふーん。だったら何でそんな盗聴器や盗撮器を自分名義で、買うような真似をしたのか。」
ジョシュアはそう言うと、沙夜はその次のメッセージを見てキャリーを見る。
「立場を利用して購入させたと言っているわ。」
「立場?つまり上のモノって事?」
「そうみたいね。望月さんが担当するバンドの再ビュー曲も、望月さんが一肌脱いで見てもらったみたい。明らかに音が違ってきたし、精度も良くなった。」
「と言うことは、かなり実力のある人だ。それに聴く耳を持った人。」
遥人はそう言うとマイケルはいらついたように沙夜に聞く。
「沙夜。もったいづけなくてもいい。誰なんだ。その指示をしたという人は。」
「……。」
ジョシュアの方を見た。その名前を言われるのが嫌だったのだろう。取り繕ったような言葉を並べてももう隠せない。ジョシュアの顔色が悪くなっていくようだった。だが沙夜は「二藍」を守るためにその名前を言わないといけないだろう。
「……水川さんね。」
「水川って……。有佐のことか。」
マイケルは驚いたようにそう聞くと、沙夜は頷いた。そしてキャリーにもリーにもその名前がわかったのだろう。キャリーはパソコン上でその有佐の画像を出す。そしてリーにもその名前と顔を見せた。
おそらくキャリーのパソコンに映し出されているのは、こちらで管理している社員情報だろう。そしてリーもその顔を見て驚いたように口走る。
「……。」
その言葉にマイケルは驚いて沙夜に言った。
「沙夜。それは本当のことなのか。」
「えぇ。植村さんは水川さんに頼まれて、この盗聴器や盗撮器を指定した通販サイトで買った。領収書と共にそのお金も振り込まれて、経費になると思っていてやったことでしょう。実際そのお金は振り込まれたので、植村さんはそれで仕事を終えたと思っていたみたい。その見返りとして、今度ソロデビューをする植村さんが担当してるバンドのボーカルのレッスンをしてくれるつてを紹介されたと言っていたわ。」
朔太郎は有佐が紹介してくれたその講師の手で、更に声の伸びが良くなったという。声を聞いて裕太もずいぶん努力したんだなと納得していた。しかしそれは裏があったのだ。
「望月さんも水川さんが紹介したバンドのプロデューサーで、更に曲が良くなったと言っていた。もっとも……望月さんの場合は、水川さんと寝ることでそれを紹介してもらったみたいだけど。まぁ……望月さんはそもそも水川さんとは関係があったようだし。」
「そう言えば……そんなことを言っていたか。」
一馬もそう言って頷いていた。だが購入したその指示をした相手はわかった。だがそれをこの国に来て設置した人がいるはずだ。
「リー。この人に見覚えはあるかしら。」
沙夜はそう聞くと、リーは首を横に振る。
「……。」
「見覚えが無いようだ。それに沙夜。有佐はこの土地自体に今はいない。」
マイケルはそう言うとキャリーも頷いた。
「そうなの?」
「有佐は自分の元々籍のある支社にいるはずだ。ここからは飛行機を使ってでは無いと行けない北の地にいる。有佐が元々手をかけていたバンドを今は手がけているようだ。」
そう言ってマイケルは携帯電話を取り出す。そこには北の地らしく、その土地に代々伝わっている民族楽器を使ったロックバンドの写真があった。それが有佐が手がけているバンドなのだろう。
「アイリッシュ・パンクというヤツかな。でもこっちの楽器じゃ無くて、これはヨーロッパの方の楽器だろう。」
治がそう言うと一馬も頷いた。
「そうだな。元々そのヨーロッパの方の人がいるのか。」
「どんな音がするのかな。気になるよ。」
純までそう言いだして、翔がそれを止める。
「今はそんなことを話している場合じゃ無い。水川さんがここにはいないと言うことは、誰かこちらにも協力者がいると言うことだろう?沙夜。そうじゃないのか。」
翔がそう言うと、沙夜は頷いた。音楽のことになると冷静ではいられなくなるのが「二藍」なのだ。そして沙夜もそう言うところがある。だがそれを止めてくれたのが翔だった。
それぞれみんな止めてくれるところがあり、今は翔がその役割をしてくれた。誰かが暴走しても誰かが止めてくれる。そういうところがバンドの良いところなのだ。沙夜は一人でしていた寂しさから今は解放されたような気がして、このバンドをまた大事にしたいと思う。だからこんな迷惑なことをされたくなかった。
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