481 / 684
パエリア
480
しおりを挟む
港の近くには、倉庫が並んでいる。おそらく輸入したモノの他に、漁業関係者のための倉庫もあるのだろう。その港の近くには船をメンテナンスをする漁師やその関係の人達がまだうろうろしていた。彼らは気性が荒く喧嘩をすることも日常で、警察は居るがそれをいちいち相手にはしていないらしい。
暴行くらいで検挙していたら、拘置所がすぐに一杯になるというのが言い分らしい。しかしいわばそれは怠慢だろう。沙夜はそう思いながらその港を横切った。
東洋人が珍しくは無いが、沙夜のようなスーツ姿の女性は珍しいのだろう。観光客に見えないのだ。すでに鼻の先や頬が赤い中年の男からわけのわからない言葉を投げかけられる。発音も良くなく、ろれつが回っていないのでいくら言葉が少しはわかると言っても聞き取れないのだ。
「無視しろ。」
マイケルはそう言うと、沙夜は頷いた。おそらくスーツ姿出来ている沙夜は、ビジネスでここに来ていると思われている。自分たちの捕った魚を安く買いたたかれるのでは無いかと思って、漁師達もけん制をかけてきたのだ。
「えぇ。そうね。」
「それにしてもそのスーツは暑くないか。服を持ってきていないならソフィアに言えば何とかしてくれると思うが。」
「良いわ。仕事で来ているのよ。」
ソフィアが沙夜を気に入っているのはそのためでもある。ファッションデザイナーとして活躍をしていることもあり、沙夜のように着飾らない女性を自分好みに何とか飾り立てたいと思っているのかもしれない。元々東洋人にしては沙夜は背が高い方だ。この外国のデザインも、体系的には見事に着こなせるだろうとソフィアは思っていたのだ。
だが肝心の沙夜はファッションなんかにはあまり興味が無い。その辺も一馬は奥さんに似ているなと思うところだった。
「二人は仲が良くなったようだね。」
ジョシュアはそう言うと、沙夜は首を横に振る。
「そう見えるかしら。」
からかうような口調に沙夜は少しむっとしたようにジョシュアを見た。だが奏太の時もそうだが、沙夜はやはり仕事の時には相手と距離が近いのかもしれない。自分ではそうしていなくても、他人にはそう見えるならそれは自分が自覚がないだけなのだ。自覚が無ければ良いという問題ではない。そう思って沙夜はマイケルとの距離を取ろうとした。
だがマイケルが首を横に振る。
「ここではそうしておいた方が良いだろう。この地域では女の一人歩きが危険なことくらいジョシュアもわかっているはずだ。変なことを言うのは止してくれ。」
「そうだったな。」
ジョシュアも奥さんと仕事をしていたときにはそうしていたのだ。なんせ少し物陰があれば女を連れ込んでレイプするような人達もいる。それだけならまだしも、そのあと金や身元を隠すためにパスポートを奪われ、そのあと殺されたりすることもあるのだ。
「でもマイケルだと意味が無いだろう。」
それはマイケルもこの国の人ではないような外見をしているからだ。東洋人は馬鹿にされやすいらしい。
「言いがかりを付けてきたらどうにでもなる。」
「そうだったな。パパが怖い人だって言ってたか。」
「今はただの卸業者だ。」
その会話を聞きながら、沙夜は少し笑う。マイケルは一馬に似ている。もし父親が居るなら、その父親もやはり一馬の父親に似ているのだろうかと思ったから。
振り向いて一馬の方を見る。だが一馬はこちらの会話に興味が無さそうに、手を繋いでいる徹の話を聞いていた。海斗がきっと大きくなったらこんな感じになるのだろうと思っていたのかもしれない。
「そうだ。みんな、財布とパスポートなんかはすられないようにしてくれよ。」
「スリなんか出るのか?」
純がそう聞くと、ジョシュアは頷いた。
「時間帯的にはそこまで客は多くないと思うけれど、結構多いから気をつけて。沙夜。リュックは前に置いた方が良い。」
背中にあるモノを前に持ってきた方が良いと言っているのだ。見栄えが悪いとか、そんなことを言っている場合ではない。そう思って沙夜はリュックを前に置いた。
「珍しいね。リュック。」
翔がそう聞くと、沙夜は頷いて翔に言う。
「沙菜が海外へ行くときにはそちらの方が良いって言っていたの。」
「そっか。沙菜も海外へ行くことが多いからね。」
沙菜の場合はいつも撮影とかそういう事情で海外へ行くのだ。だがその合間を縫って、美味しいデザートを食べさせるような所へ行ったり買い物をしたりしているらしい。いつもお土産を持ってくるのだから。
「沙菜?」
「妹よ。」
「お前の妹か。兄弟というのは良いモノみたいだな。」
マイケルはそう言うと、徹と悟を見比べる。そしてライリーとケビンも見比べた。この二人は本当は姉弟では無い。姉のライリーはソフィアの連れ子だったのだ。
「マイケルには姉弟はいないの?」
翔はそう聞くと、マイケルは首を横に振る。
「一人っ子でな。俺が産まれて母は早く亡くなったんだ。」
産後の肥立ちが悪かったのだろう。だが母代わりの父の姉が、自分の子供とともに面倒を見てくれていた。その叔母が沙夜達の言語を教えてくれたのだ。だから今はあまり難しい言葉で無い限り、あまり不自由なく使いこなせているのだ。
「そうなんだ。変なことを聞いたね。」
翔はそう言うと、マイケルは首を横に振った。
「言語というのは強みになる。この言葉が使えるから、俺はお前らのコーディネーターも出来たわけだし。それに、沙夜と仕事が出来て早くも良かったと思ってる。」
その言葉に翔は驚いたようにマイケルを見た。深い意味は無いように言ったようで、沙夜もあまりそれを考えずに礼を言った。
「それはどうも。あ、ここが入り口ね。」
さらっと受け流した。沙夜にとってはその程度なのだ。それが翔をほっとさせる。
そしてたどり着いたマーケットと言われるところは、ツアーで行った南の島にあった公設市場のようなモノで、建物は若干古い。それに中に入っている店も昔ながらのモノが多いようだ。
「みんなでまとまって移動をしよう。迷子になられてもアナウンスはないからね。」
ジョシュアは冗談のように言うが、こんな所で迷子になられたら本当に洒落にならないのだ。沙夜だけではなく、「二藍」のメンツは著名人なのだ。この国ではあまり馴染みは無いかもしれないがライリーのようにマニアもいるくらいだし、誘拐されて迷惑がかかるのは双方の会社であり、責任はマイケルとジョシュアにかかってくるだろう。
「あ、凄い。スイカがあるよ。」
早速徹が市場の入り口にある八百屋のスイカに目を留めて行こうとした。それを一馬が付いて行く。
「温暖だからかな。スイカなんかがあるんだな。」
「一馬。」
ジョシュアがたしなめると、一馬はばつが悪そうにみんなの元へ戻る。だが沙夜はキョロキョロしているようだ。目移りしているのだろう。
「マイケル。ソフィアに聞いてくれないかしら。お肉なんかはブロックでしか売られていないのかしらって。」
「あぁ。ソフィア。」
素直にソフィアに聞いている。するとソフィアも笑顔で答えていた。リーの家はしばらくあの家に居るのだろうから肉はブロックで買っても問題は無いが、沙夜達は違う。二週間しか居ないのだ。あまり大量に買ってもその料理が続いてしまうのを気にしているらしい。
「間にスーパーにも行こうと思えば行けるが……。」
「ここではあまり毎日スーパーへ行くような土地じゃないんでしょう?」
「その通りだ。一,二週間分の食料を買いだめしておく。」
「だから牛乳も凄い大きさなのね。」
「あぁ。沙夜。牛乳は買ってくれないか。」
遥人が声を上げる。相変わらずライリーから側にあるジェラートを食べないかと誘われていた。ジョシュアの言葉はあまり聞いていないのだろう。だがあまりリーの前では言えない。
「ソフィア。」
リーが思わず声をかけた。するとソフィアはばつが悪そうにリーの所へ行く。リーも大分我慢をしていたようだが、あまりにも自分の娘が他の男とベタベタしているのは見るに耐えれなかったのだろう。やはり女の子の父親というのはこういうモノなのかと、一馬は思っていた。
本当は奥さんとの間に女の子供が欲しいと思っていた。だが実際女の子が産まれるとなると、自分がどんな風に変わってしまうのか怖い。そう思って治に声をかける。
「治。」
「どうした。」
「娘ってのはやっぱり息子と違うか。」
すると治は少し笑って言う。
「まだうちは産まれたばかりだしな。育ってくるとまた違ってくるんだろうけど、今のところは良くわからないな。あっちが付いてるか付いていないかくらいの話。」
「そうか。」
もし子供が出来たら。その子が女の子だったら。少し前ならずっと想像していた。だが今はその希望はない。それよりもこの二週間の間に沙夜を独占出来る時間は無いかとばかり考えてしまう。
暴行くらいで検挙していたら、拘置所がすぐに一杯になるというのが言い分らしい。しかしいわばそれは怠慢だろう。沙夜はそう思いながらその港を横切った。
東洋人が珍しくは無いが、沙夜のようなスーツ姿の女性は珍しいのだろう。観光客に見えないのだ。すでに鼻の先や頬が赤い中年の男からわけのわからない言葉を投げかけられる。発音も良くなく、ろれつが回っていないのでいくら言葉が少しはわかると言っても聞き取れないのだ。
「無視しろ。」
マイケルはそう言うと、沙夜は頷いた。おそらくスーツ姿出来ている沙夜は、ビジネスでここに来ていると思われている。自分たちの捕った魚を安く買いたたかれるのでは無いかと思って、漁師達もけん制をかけてきたのだ。
「えぇ。そうね。」
「それにしてもそのスーツは暑くないか。服を持ってきていないならソフィアに言えば何とかしてくれると思うが。」
「良いわ。仕事で来ているのよ。」
ソフィアが沙夜を気に入っているのはそのためでもある。ファッションデザイナーとして活躍をしていることもあり、沙夜のように着飾らない女性を自分好みに何とか飾り立てたいと思っているのかもしれない。元々東洋人にしては沙夜は背が高い方だ。この外国のデザインも、体系的には見事に着こなせるだろうとソフィアは思っていたのだ。
だが肝心の沙夜はファッションなんかにはあまり興味が無い。その辺も一馬は奥さんに似ているなと思うところだった。
「二人は仲が良くなったようだね。」
ジョシュアはそう言うと、沙夜は首を横に振る。
「そう見えるかしら。」
からかうような口調に沙夜は少しむっとしたようにジョシュアを見た。だが奏太の時もそうだが、沙夜はやはり仕事の時には相手と距離が近いのかもしれない。自分ではそうしていなくても、他人にはそう見えるならそれは自分が自覚がないだけなのだ。自覚が無ければ良いという問題ではない。そう思って沙夜はマイケルとの距離を取ろうとした。
だがマイケルが首を横に振る。
「ここではそうしておいた方が良いだろう。この地域では女の一人歩きが危険なことくらいジョシュアもわかっているはずだ。変なことを言うのは止してくれ。」
「そうだったな。」
ジョシュアも奥さんと仕事をしていたときにはそうしていたのだ。なんせ少し物陰があれば女を連れ込んでレイプするような人達もいる。それだけならまだしも、そのあと金や身元を隠すためにパスポートを奪われ、そのあと殺されたりすることもあるのだ。
「でもマイケルだと意味が無いだろう。」
それはマイケルもこの国の人ではないような外見をしているからだ。東洋人は馬鹿にされやすいらしい。
「言いがかりを付けてきたらどうにでもなる。」
「そうだったな。パパが怖い人だって言ってたか。」
「今はただの卸業者だ。」
その会話を聞きながら、沙夜は少し笑う。マイケルは一馬に似ている。もし父親が居るなら、その父親もやはり一馬の父親に似ているのだろうかと思ったから。
振り向いて一馬の方を見る。だが一馬はこちらの会話に興味が無さそうに、手を繋いでいる徹の話を聞いていた。海斗がきっと大きくなったらこんな感じになるのだろうと思っていたのかもしれない。
「そうだ。みんな、財布とパスポートなんかはすられないようにしてくれよ。」
「スリなんか出るのか?」
純がそう聞くと、ジョシュアは頷いた。
「時間帯的にはそこまで客は多くないと思うけれど、結構多いから気をつけて。沙夜。リュックは前に置いた方が良い。」
背中にあるモノを前に持ってきた方が良いと言っているのだ。見栄えが悪いとか、そんなことを言っている場合ではない。そう思って沙夜はリュックを前に置いた。
「珍しいね。リュック。」
翔がそう聞くと、沙夜は頷いて翔に言う。
「沙菜が海外へ行くときにはそちらの方が良いって言っていたの。」
「そっか。沙菜も海外へ行くことが多いからね。」
沙菜の場合はいつも撮影とかそういう事情で海外へ行くのだ。だがその合間を縫って、美味しいデザートを食べさせるような所へ行ったり買い物をしたりしているらしい。いつもお土産を持ってくるのだから。
「沙菜?」
「妹よ。」
「お前の妹か。兄弟というのは良いモノみたいだな。」
マイケルはそう言うと、徹と悟を見比べる。そしてライリーとケビンも見比べた。この二人は本当は姉弟では無い。姉のライリーはソフィアの連れ子だったのだ。
「マイケルには姉弟はいないの?」
翔はそう聞くと、マイケルは首を横に振る。
「一人っ子でな。俺が産まれて母は早く亡くなったんだ。」
産後の肥立ちが悪かったのだろう。だが母代わりの父の姉が、自分の子供とともに面倒を見てくれていた。その叔母が沙夜達の言語を教えてくれたのだ。だから今はあまり難しい言葉で無い限り、あまり不自由なく使いこなせているのだ。
「そうなんだ。変なことを聞いたね。」
翔はそう言うと、マイケルは首を横に振った。
「言語というのは強みになる。この言葉が使えるから、俺はお前らのコーディネーターも出来たわけだし。それに、沙夜と仕事が出来て早くも良かったと思ってる。」
その言葉に翔は驚いたようにマイケルを見た。深い意味は無いように言ったようで、沙夜もあまりそれを考えずに礼を言った。
「それはどうも。あ、ここが入り口ね。」
さらっと受け流した。沙夜にとってはその程度なのだ。それが翔をほっとさせる。
そしてたどり着いたマーケットと言われるところは、ツアーで行った南の島にあった公設市場のようなモノで、建物は若干古い。それに中に入っている店も昔ながらのモノが多いようだ。
「みんなでまとまって移動をしよう。迷子になられてもアナウンスはないからね。」
ジョシュアは冗談のように言うが、こんな所で迷子になられたら本当に洒落にならないのだ。沙夜だけではなく、「二藍」のメンツは著名人なのだ。この国ではあまり馴染みは無いかもしれないがライリーのようにマニアもいるくらいだし、誘拐されて迷惑がかかるのは双方の会社であり、責任はマイケルとジョシュアにかかってくるだろう。
「あ、凄い。スイカがあるよ。」
早速徹が市場の入り口にある八百屋のスイカに目を留めて行こうとした。それを一馬が付いて行く。
「温暖だからかな。スイカなんかがあるんだな。」
「一馬。」
ジョシュアがたしなめると、一馬はばつが悪そうにみんなの元へ戻る。だが沙夜はキョロキョロしているようだ。目移りしているのだろう。
「マイケル。ソフィアに聞いてくれないかしら。お肉なんかはブロックでしか売られていないのかしらって。」
「あぁ。ソフィア。」
素直にソフィアに聞いている。するとソフィアも笑顔で答えていた。リーの家はしばらくあの家に居るのだろうから肉はブロックで買っても問題は無いが、沙夜達は違う。二週間しか居ないのだ。あまり大量に買ってもその料理が続いてしまうのを気にしているらしい。
「間にスーパーにも行こうと思えば行けるが……。」
「ここではあまり毎日スーパーへ行くような土地じゃないんでしょう?」
「その通りだ。一,二週間分の食料を買いだめしておく。」
「だから牛乳も凄い大きさなのね。」
「あぁ。沙夜。牛乳は買ってくれないか。」
遥人が声を上げる。相変わらずライリーから側にあるジェラートを食べないかと誘われていた。ジョシュアの言葉はあまり聞いていないのだろう。だがあまりリーの前では言えない。
「ソフィア。」
リーが思わず声をかけた。するとソフィアはばつが悪そうにリーの所へ行く。リーも大分我慢をしていたようだが、あまりにも自分の娘が他の男とベタベタしているのは見るに耐えれなかったのだろう。やはり女の子の父親というのはこういうモノなのかと、一馬は思っていた。
本当は奥さんとの間に女の子供が欲しいと思っていた。だが実際女の子が産まれるとなると、自分がどんな風に変わってしまうのか怖い。そう思って治に声をかける。
「治。」
「どうした。」
「娘ってのはやっぱり息子と違うか。」
すると治は少し笑って言う。
「まだうちは産まれたばかりだしな。育ってくるとまた違ってくるんだろうけど、今のところは良くわからないな。あっちが付いてるか付いていないかくらいの話。」
「そうか。」
もし子供が出来たら。その子が女の子だったら。少し前ならずっと想像していた。だが今はその希望はない。それよりもこの二週間の間に沙夜を独占出来る時間は無いかとばかり考えてしまう。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる