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鮭のホイル焼き
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翔とこんなことをするつもりは無い。沙夜はそう思いながら、その手を振り払おうとした。だが翔はその手を引き寄せると、指から指輪を抜いただけだった。
「何……。」
「芹から貰ったと言っていた。これ。」
そう言って翔はその指を輪を摘まんで沙夜に見せる。
「えぇ。」
「でもサイズが合ってない。芹らしい。贈り物をするのにサイズなんかをきっちり計ることも無いんだから。」
「本物では無いからそれで良いんでしょう。」
「それに結構安っぽい感じがするね。」
「それも本物では無いからそれで良いのよ。翔。返してくれないかしら。」
すると翔は首を横に振る。そしてその指輪を機材の上に置いた。
「沙夜がこれをしている意味があるの?」
その言葉に沙夜は少し戸惑った。それでも誤魔化さないといけない。
「何のことかしら。」
「芹と付き合っていると言っていた割には、奏太と簡単にキスをされたし、芹だって……。」
「芹が?」
本当に何も知らないのだ。そう思って翔は首を横に振る。
「何も知らないならいいけれど。」
「そこまで言いかけておいて辞めるのは辞めてくれない?」
「……だったら、俺ともキス出来る?」
その言葉に沙夜は首を横に振った。
「そこまでして知りたいことじゃない。気になるようだったら本人に聞くわ。」
芹の周りには女性が多い。石森愛や、朝倉すず。紫乃だって居るのだ。そしてその中のすずが芹に近づこうとしている。そして芹がそれをあまり嫌がっていないのはモヤモヤするところだ。
「だったらこれ、置いておくよ。」
「……どうしてあなたがそんなことを言えるの?あなたは芹の何かの秘密を握っているのはわかるけれど、それをネタに脅すような真似をするのはあなたらしくないと思うんだけど。」
「脅し?」
「えぇ。少なくともそういう風にしか取れないわ。」
すると翔は少し笑って首を横に振る。
「脅そうなんて思ってない。だけど……芹の頭の中は相変わらずお花畑で、沙夜の気持ちなんて汲み取っていない。それが腹が立つよ。俺ならもっと大事にするのにって。」
しかし沙夜は首を横に振った。
「私はこれくらいの距離感がちょうど良い。恋人として付き合うのだったら、つかず離れずくらいが良いから。」
「でもそれじゃ将来が見えないんじゃ無いのか。」
すると沙夜は首を横に振った。
「結婚する気は無いの。結婚をするんだったら一つ一つの問題を解決しないといけない。その問題はまだ手つかずのままだから。」
「へぇ……。やっぱりそう思っていたんだ。確かに芹が結婚をしたいというのは現実的では無いなと俺も思ってた。」
「……。」
「もし強行して結婚したら、きっと沙夜が不幸になるだろうし。」
「不幸になるかどうかは置いておいて、私の事情だけで言うとあの母親を説得は出来ないと思うし。」
「沙菜も反対すると思うよ。」
「沙菜も?」
その名前に沙夜は少し違和感を持った。どうして沙菜が反対をするのだろうと思ったからだ。
「というか……沙夜は気がついていなかった?」
「何の話?」
益々翔は頭を抱えそうになった。ここまで家のことに無関心だったかと。いや。無関心では無いのかもしれない。もしかしたら……。
そう思って翔の手の拳に汗がにじむ。
「この間、芹と沙菜が派手に喧嘩をしたみたいだ。だから家の中がギズギスしていてね。このまま続くようだったらどっちかに出て行って欲しいよ。」
「喧嘩の原因って……何なの?」
「想像出来る?」
「……ここの所、私たちが家に居ることが少なくて、二人にさせていたけれど……。」
まさか沙菜がまた芹を襲ったというわけでは無いのだろうか。沙菜は一度芹に迫っていたこともある。それを考えると考えられなくは無い。ちょっと味見がしてみたかったなどと言って他の男に手を出すような女なのだ。普通の女性なら縁を切るのかもしれないが、妹だからと沙夜は目を瞑っていたところもある。しかし、あの時沙菜は「もうしない」と言ってきたのだ。それを無視して迫ったのだろうか。
そうだとしたら芹も大分押されていたのかもしれない。案外、芹も弱いところがあるからだ。特に沙菜のような女は、紫乃を想像させる。抵抗出来ない弱さがあるのかもしれない。
「沙菜は芹と沙夜が結婚をするのを反対しているんだ。」
「え?」
想像もしていなかった答えだった。その様子に翔も少し笑って言う。
「俺も反対するね。」
「……何で……。」
「簡単な話だよ。まだ何も解決していないから。」
「それは、芹の問題?」
「あぁ。紫乃さんって言ったっけ。その人と話し合うことも出来ていないし、お兄さんとも話は出来ていない。それなのに結婚をしたいって?身内にそんな人がいて、普通の家だったら芹に沙夜を渡そうと思わないと思うけど。」
「……うちも普通じゃ無いと思うんだけど。特に母親が。」
いきなりお見合いの写真を送ってくるようなは親で、自分はしなかった内助の功をさせたいと思っているのだろう。それに対して無関心な父親にも腹が立つ。
「芹の仕事を聞いて、だったら安心だからうちの娘をよろしくお願いしますとは言い辛いだろうね。」
「フリーだからね。」
「でも芹だから、きっと母親を納得させるようなことを言うと思うわ。文章のプロで、誰でも納得させるようなことを書いているのよ。母親を納得させるように説得するのかもしれない。」
「無理だと思うけどね。」
「そういう事を……。」
「自分の兄も説得出来ていないのに、他人を納得させられないと思うよ。益々お見合いをしろと言ってくるかもしれない。沙菜はそれを恐れているんだ。」
「……私のためにギスギスしているという事かしら。」
「それも一つの原因だけどね。」
それだけでは無いが、これを言うのはさすがにためらってしまう。翔や沙夜が居ない間に、口と手で抜かれたなど言えるわけが無い。そして紗菜が芹を誘っていると言うことも。
「……そんなに無理をして結婚にこだわらなくても良いと思うんだけどね。」
「したくないの?」
沙夜の中でも一馬が大きくなっている。だが一馬と一緒になるのは芹と一緒になるよりも現実的では無い。一馬は奥さんと別れる気は無いのだから。
「例えば、結婚はしなくても事実婚をしているカップルは多くなってきているし、そちらの方が私も色々と面倒では無いし……。」
口先だけに感じた。もっと違う理由があるのに誤魔化そうとしている沙夜が卑怯に見えた。
「それに一馬とも関係を続けられるしね。」
その言葉に沙夜は驚いて翔を見る。
「どうしてそこで一馬が出てくるの?」
すると翔はちらっと足下を見た。いつも沙夜はパンツスーツを着ている。なので裾のあたりは隠れているが、たまにちらっとアンクレットが見える。そのアンクレットは芹が用意したモノだった。だがそのアンクレットに付けられているチャームは、シンプルなアンクレットに少し飾りを持たせているように感じた。
そしてそのチャームのことは、沙夜は何も言わなかった。自分で付けたり芹から貰ったモノであればすんなりとそう言うだろう。だがそのことについて沙夜は何も言わない。それは、やましいことがあるからだ。
「一馬とは何も無いの?」
「無いわね。望月さんを誤魔化すのに利用させて貰ったけれど……それ以上は何も無いわ。」
その時スタジオのドアが開いた。それに沙夜と翔は視線を送る。そこにはエレキベースの入ったケースを背負った一馬がいた。
入ってきただけで注目された一馬は、二人にみられて少し驚いたように二人を見直す。
「どうした。何の話をしていたんだ。」
そしてベースを下ろすと折りたたまれている椅子を広げて座る。隣には沙夜が居た。沙夜は少し心の中でため息を付く。良いタイミングだと思ったからだ。
「何でも無いよ。あぁ……。一馬は今日の練習に奏太が来るのは何も思わないんだっけ。」
「時間を区切ればと言うだけだ。最初から最後まで居させるつもりは無い。それにあいつが知りたいのはおそらく、どうやって俺らが音を合わせているかをみるだけだろう。」
「だと思うわ。私も。苦労しているみたいだから。」
「苦労?」
翔はそう言って少しいぶかしげな顔をした。
「若いバンドなのよ。主張が激しくてね。それをまとめきれないと思っているのかもしれない。」
「若いときはそんなモノだろう。俺らもそうだった。」
一馬はそう言って昔を思い出していた。前に組んでいたジャズバンドでは一馬が口を出すことは無く、言われたモノを淡々と演奏をしていただけに過ぎない。代わりに言い争っていたのは裕太とトランペットの男だった。音楽的なことで言い争うのは全く構わないと思う。だがそれを仲裁していたのがサックスの男だった。そしてその男の口車に乗せられて、音楽の方向性も決まっていたように思える。
そしてその口車はバンド全体を巻き込んだのだ。
「「二藍」は大人だったのね。望月さんの言うことも素直に聞いていて、でもそれがメンバーをギクシャクさせた。今日はそんなことはしないと言ってくれている。ただ普段の練習がどんな感じなのか見たいだけみたい。そういうのは他の縁もゆかりもないバンドでは厳しいかもしれないから。」
それでも機材のこともある。翔はアルバムの発表までは表に出したくなかった。すると一馬は翔に言う。
「だから時間を区切ってだったら良いと言っているんだ。奏太が出ていったあとに詳しい打ち合わせをしよう。」
すると翔は頷いた。納得したわけでは無いが、ここで変に意地を張ってバンドとの関係も、沙夜との関係も崩したくなかったから。
「何……。」
「芹から貰ったと言っていた。これ。」
そう言って翔はその指を輪を摘まんで沙夜に見せる。
「えぇ。」
「でもサイズが合ってない。芹らしい。贈り物をするのにサイズなんかをきっちり計ることも無いんだから。」
「本物では無いからそれで良いんでしょう。」
「それに結構安っぽい感じがするね。」
「それも本物では無いからそれで良いのよ。翔。返してくれないかしら。」
すると翔は首を横に振る。そしてその指輪を機材の上に置いた。
「沙夜がこれをしている意味があるの?」
その言葉に沙夜は少し戸惑った。それでも誤魔化さないといけない。
「何のことかしら。」
「芹と付き合っていると言っていた割には、奏太と簡単にキスをされたし、芹だって……。」
「芹が?」
本当に何も知らないのだ。そう思って翔は首を横に振る。
「何も知らないならいいけれど。」
「そこまで言いかけておいて辞めるのは辞めてくれない?」
「……だったら、俺ともキス出来る?」
その言葉に沙夜は首を横に振った。
「そこまでして知りたいことじゃない。気になるようだったら本人に聞くわ。」
芹の周りには女性が多い。石森愛や、朝倉すず。紫乃だって居るのだ。そしてその中のすずが芹に近づこうとしている。そして芹がそれをあまり嫌がっていないのはモヤモヤするところだ。
「だったらこれ、置いておくよ。」
「……どうしてあなたがそんなことを言えるの?あなたは芹の何かの秘密を握っているのはわかるけれど、それをネタに脅すような真似をするのはあなたらしくないと思うんだけど。」
「脅し?」
「えぇ。少なくともそういう風にしか取れないわ。」
すると翔は少し笑って首を横に振る。
「脅そうなんて思ってない。だけど……芹の頭の中は相変わらずお花畑で、沙夜の気持ちなんて汲み取っていない。それが腹が立つよ。俺ならもっと大事にするのにって。」
しかし沙夜は首を横に振った。
「私はこれくらいの距離感がちょうど良い。恋人として付き合うのだったら、つかず離れずくらいが良いから。」
「でもそれじゃ将来が見えないんじゃ無いのか。」
すると沙夜は首を横に振った。
「結婚する気は無いの。結婚をするんだったら一つ一つの問題を解決しないといけない。その問題はまだ手つかずのままだから。」
「へぇ……。やっぱりそう思っていたんだ。確かに芹が結婚をしたいというのは現実的では無いなと俺も思ってた。」
「……。」
「もし強行して結婚したら、きっと沙夜が不幸になるだろうし。」
「不幸になるかどうかは置いておいて、私の事情だけで言うとあの母親を説得は出来ないと思うし。」
「沙菜も反対すると思うよ。」
「沙菜も?」
その名前に沙夜は少し違和感を持った。どうして沙菜が反対をするのだろうと思ったからだ。
「というか……沙夜は気がついていなかった?」
「何の話?」
益々翔は頭を抱えそうになった。ここまで家のことに無関心だったかと。いや。無関心では無いのかもしれない。もしかしたら……。
そう思って翔の手の拳に汗がにじむ。
「この間、芹と沙菜が派手に喧嘩をしたみたいだ。だから家の中がギズギスしていてね。このまま続くようだったらどっちかに出て行って欲しいよ。」
「喧嘩の原因って……何なの?」
「想像出来る?」
「……ここの所、私たちが家に居ることが少なくて、二人にさせていたけれど……。」
まさか沙菜がまた芹を襲ったというわけでは無いのだろうか。沙菜は一度芹に迫っていたこともある。それを考えると考えられなくは無い。ちょっと味見がしてみたかったなどと言って他の男に手を出すような女なのだ。普通の女性なら縁を切るのかもしれないが、妹だからと沙夜は目を瞑っていたところもある。しかし、あの時沙菜は「もうしない」と言ってきたのだ。それを無視して迫ったのだろうか。
そうだとしたら芹も大分押されていたのかもしれない。案外、芹も弱いところがあるからだ。特に沙菜のような女は、紫乃を想像させる。抵抗出来ない弱さがあるのかもしれない。
「沙菜は芹と沙夜が結婚をするのを反対しているんだ。」
「え?」
想像もしていなかった答えだった。その様子に翔も少し笑って言う。
「俺も反対するね。」
「……何で……。」
「簡単な話だよ。まだ何も解決していないから。」
「それは、芹の問題?」
「あぁ。紫乃さんって言ったっけ。その人と話し合うことも出来ていないし、お兄さんとも話は出来ていない。それなのに結婚をしたいって?身内にそんな人がいて、普通の家だったら芹に沙夜を渡そうと思わないと思うけど。」
「……うちも普通じゃ無いと思うんだけど。特に母親が。」
いきなりお見合いの写真を送ってくるようなは親で、自分はしなかった内助の功をさせたいと思っているのだろう。それに対して無関心な父親にも腹が立つ。
「芹の仕事を聞いて、だったら安心だからうちの娘をよろしくお願いしますとは言い辛いだろうね。」
「フリーだからね。」
「でも芹だから、きっと母親を納得させるようなことを言うと思うわ。文章のプロで、誰でも納得させるようなことを書いているのよ。母親を納得させるように説得するのかもしれない。」
「無理だと思うけどね。」
「そういう事を……。」
「自分の兄も説得出来ていないのに、他人を納得させられないと思うよ。益々お見合いをしろと言ってくるかもしれない。沙菜はそれを恐れているんだ。」
「……私のためにギスギスしているという事かしら。」
「それも一つの原因だけどね。」
それだけでは無いが、これを言うのはさすがにためらってしまう。翔や沙夜が居ない間に、口と手で抜かれたなど言えるわけが無い。そして紗菜が芹を誘っていると言うことも。
「……そんなに無理をして結婚にこだわらなくても良いと思うんだけどね。」
「したくないの?」
沙夜の中でも一馬が大きくなっている。だが一馬と一緒になるのは芹と一緒になるよりも現実的では無い。一馬は奥さんと別れる気は無いのだから。
「例えば、結婚はしなくても事実婚をしているカップルは多くなってきているし、そちらの方が私も色々と面倒では無いし……。」
口先だけに感じた。もっと違う理由があるのに誤魔化そうとしている沙夜が卑怯に見えた。
「それに一馬とも関係を続けられるしね。」
その言葉に沙夜は驚いて翔を見る。
「どうしてそこで一馬が出てくるの?」
すると翔はちらっと足下を見た。いつも沙夜はパンツスーツを着ている。なので裾のあたりは隠れているが、たまにちらっとアンクレットが見える。そのアンクレットは芹が用意したモノだった。だがそのアンクレットに付けられているチャームは、シンプルなアンクレットに少し飾りを持たせているように感じた。
そしてそのチャームのことは、沙夜は何も言わなかった。自分で付けたり芹から貰ったモノであればすんなりとそう言うだろう。だがそのことについて沙夜は何も言わない。それは、やましいことがあるからだ。
「一馬とは何も無いの?」
「無いわね。望月さんを誤魔化すのに利用させて貰ったけれど……それ以上は何も無いわ。」
その時スタジオのドアが開いた。それに沙夜と翔は視線を送る。そこにはエレキベースの入ったケースを背負った一馬がいた。
入ってきただけで注目された一馬は、二人にみられて少し驚いたように二人を見直す。
「どうした。何の話をしていたんだ。」
そしてベースを下ろすと折りたたまれている椅子を広げて座る。隣には沙夜が居た。沙夜は少し心の中でため息を付く。良いタイミングだと思ったからだ。
「何でも無いよ。あぁ……。一馬は今日の練習に奏太が来るのは何も思わないんだっけ。」
「時間を区切ればと言うだけだ。最初から最後まで居させるつもりは無い。それにあいつが知りたいのはおそらく、どうやって俺らが音を合わせているかをみるだけだろう。」
「だと思うわ。私も。苦労しているみたいだから。」
「苦労?」
翔はそう言って少しいぶかしげな顔をした。
「若いバンドなのよ。主張が激しくてね。それをまとめきれないと思っているのかもしれない。」
「若いときはそんなモノだろう。俺らもそうだった。」
一馬はそう言って昔を思い出していた。前に組んでいたジャズバンドでは一馬が口を出すことは無く、言われたモノを淡々と演奏をしていただけに過ぎない。代わりに言い争っていたのは裕太とトランペットの男だった。音楽的なことで言い争うのは全く構わないと思う。だがそれを仲裁していたのがサックスの男だった。そしてその男の口車に乗せられて、音楽の方向性も決まっていたように思える。
そしてその口車はバンド全体を巻き込んだのだ。
「「二藍」は大人だったのね。望月さんの言うことも素直に聞いていて、でもそれがメンバーをギクシャクさせた。今日はそんなことはしないと言ってくれている。ただ普段の練習がどんな感じなのか見たいだけみたい。そういうのは他の縁もゆかりもないバンドでは厳しいかもしれないから。」
それでも機材のこともある。翔はアルバムの発表までは表に出したくなかった。すると一馬は翔に言う。
「だから時間を区切ってだったら良いと言っているんだ。奏太が出ていったあとに詳しい打ち合わせをしよう。」
すると翔は頷いた。納得したわけでは無いが、ここで変に意地を張ってバンドとの関係も、沙夜との関係も崩したくなかったから。
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