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鮭のホイル焼き
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午後からある練習に翔は奏太に来て欲しくないと打ち込むと、他のメンバーから次々にメッセージが届く。どうして来て欲しくないのか、そんなに奏太が嫌いなのかなど色んなモノだった。
翔が奏太に練習を見て欲しくない理由はシンプルだった。今日合わせる曲はインストの曲で、翔が作ったモノだった。アレンジも翔がして、細かい修正を今日するつもりだったのだが、その時に新しい試みをしてみようと思う。それが良く出れば良いが、想像とかけ離れていれば聞いている奏太にも「この程度なのか」と思われかねない。それくらい翔にとって距離を置きたい相手だったのだ。
確かに奏太はまだ「二藍」の担当ではあるので、そういう姿を見せても構わないのだろう。しかし奏太は紫乃と繋がりがある。そして紫乃には天草裕太という夫が居るのだ。シンセサイザーは確かに技術も必要だが、機材に関しては購入すれば同じような音を奏でることが出来る。つまり、紫乃に伝われば裕太は同じような音を奏でることが出来るのだ。無数にある機材の中で「これ」というモノを見つけるのは難しい。なのでそういうモノを見られたくも無いし、技術を盗まれたくも無かった。
「こざかしいテクニックばかり使うんじゃねぇよ。」
奏太からはいつもそう言われていた。自分で納得する部分もあったが、それ以上に翔がしてきたことを否定されている。そう思えて仕方が無い。
携帯電話を手にすると、一馬からのメッセージが届いていた。
「少し話が出来ないか。今、どこに居る?」
一馬からのメッセージに翔は少し笑う。一馬とは話をしないといけないこともあるし、ちょうど良いかもしれない。そう思って翔はそのメッセージに返信をした。
「スタジオにいる。こちらへ来るか。それとも外の方が良い?」
近くに公園もある。そこで話をしても良いだろう。
「スタジオへ行く。」
その間まで機材を纏めておこう。あとから沙夜が来るはずだ。機材を練習スタジオへ持って行くのだから。そう思っていたときだった。スタジオのドアが開く。もう来たのかと振り返ると、そこには沙夜の姿があった。
「沙夜。」
「機材を持って行くんでしょう?車を借りているから積み込みましょうか。」
「時間が早くない?」
そう言って携帯電話の時計を見る。確かに相当余裕がありそうだ。
「あぁ。その前に望月さんからのデータを預かっているの。」
「データ?」
「えぇ。あなたが作った曲をこの間合わせてみたって。あなたにも聴いて欲しいからとね。」
「俺の手は離れている曲だよ。どうアレンジして貰っても構わないのに。」
「作った人が一番気になるんじゃ無いのかって言っていたわ。案外、律儀な人ね。」
そう言って沙夜はバッグからメモリースティックを取りだした。そしてそれを翔に手渡す。すると翔は立ち上げているパソコンにそれを差し込み、添え付けられているファイルを開いた。
「……。」
所々突っ込みたくなるような所もあるようだが、最初に比べると格段に良くなったような気がする。曲は明るいハードロックと言うよりもポップな感じだった。聴きやすいメロディーで、耳馴染みがある。すっと残るような曲だと思った。
「悪くないね。少し俺が作ったモノよりもアレンジして居るみたいだけど。」
「細かいところはこれからすると言っていたし、本人や望月さんが意見を出してこうした方が良いというこだわりもあったみたいだから。」
「さっきも言ったけれど、俺の手を離れている曲だからどう料理して貰っても構わないんだけどね。」
翔はそう言ってそのメモリースティックを外すと、沙夜に手渡した。
「あなたは自分の曲がどう使われても構わないって感じなのかしら。」
「どういう風に使われるのか、どういう曲に仕上げて欲しいのかって事は聞いて作っているつもりだけど、そのあとのことは別にどうしてもらっても良い。「二藍」に入る前は、AVなんかの曲を作っていたこともあるし。」
「そうだったわね。」
AVの行為の前のストーリーなんかは、それを見たい人は早送りをするようなモノかもしれない。だがこだわる監督は、音楽までこだわるのだ。一馬も治もそういう録音をしたことがあるらしい。
沙夜は沙菜からAVのソフトを進められて何度か見たことがあるが音楽ばかり気になっていた。そして気になった音楽はいつも一馬だったり翔が関わっていたりするのだから、そういう頃からずっと「二藍」を気にしていたのだろう。
「あぁ。そうだった。これ、買っていたのよ。」
そう言って沙夜はバッグからペットボトルのお茶を取り出す。翔は気を抜いたら食事をしない、飲み物も取らないことが多い。だから沙夜はそれを気にしていたのだろう。
「ありがとう。」
「まだ昼間は暑いし、水分をちゃんと取って。」
すると翔はそのペットボトルを受け取って少し笑う。
「沙夜は「二藍」のファンの中では「オカン」って呼ばれているの知っている?」
「知ってるわ。誰よりも年下なのに腑に落ちない。」
「そういう世話好きがそう言われているんだろうね。」
ただ心配しているだけなのにそう言われるのは心外なのだ。沙夜はそう思って、ため息を付く。
「昔からそういう事ばかりしていたからかしらね。料理だって……。」
「料理?」
「えぇ。うちは母があまり料理が得意な方では無かったから、父は晩酌をしたいときには惣菜なんかを買っていたけれどね。ある日ぽつりと父が言ったの。たまには出来たてのものが食べたいってね。母は嫌味に聞こえたみたいだけど。」
「惣菜ばかりでは確かに飽きるかもね。」
その言葉を聞いて、沙夜は学校の図書館で料理の本を借りた。その時だけはピアノに向き合わなかったのだ。そして卵焼きを作り、父親につまみとして出したのが最初だったと思う。
自分でも食べてみたがあまり美味しいとは思えなかった。甘すぎるような気がしたが、父親はとても喜んでいたと思う。母親は機嫌が悪かったが。
「料理と一緒ね。食べて貰って美味しいって言われることや、人に手を差し伸べることが好きなのよ。だから、「夜」として今は表に出るのは嫌だけど、「二藍」に関われて口を出すことが出来てとても嬉しいわ。」
それが沙夜の本心なのだろう。翔はそう思いながら、そのペットボトルのお茶の蓋を開けてそのお茶を口に入れる。
「だからなのかな。」
「え?」
「沙夜はあくまで表に出ずに裏から支えたいって思っているけれど、奏太は違うと思う。」
「……。」
「自分の音楽を出したいんだろうね。だから俺らは受け入れられなかった。」
「演奏するのは五人なんだから、私がしゃしゃり出ても仕方ないと思っているだけだけど。」
「奏太にはそれがわからないんだよ。」
そう言われて沙夜は納得したように頷いた。
「だったら今日の練習で私がしていることを見て貰えばわかるのかしら。」
「……でもやっぱり来て欲しくないな。」
翔はそう言ってペットボトルをテーブルに置いた。そして沙夜の方を見る。
「他に理由があるの?」
「沙夜と二人になるから。」
「私と?」
その言葉に沙夜は少し戸惑った。奏太は確かに好きだとかそういう事はいわれていないが、手を出そうとしているのは沙夜でもわかる。
「スタジオはAの方だっけ。」
「えぇ。会社のスタジオが借りれたからそこで。」
「車で行くよね。機材なんかを持って。俺らは個人個人で行くけれど、沙夜は機材があるから車で行く。奏太がいるんなら二人になるだろう。で、奏太は自分が運転するって言い張るだろうね。」
「そうしたいからだと思っていたけれど。」
「その途中で手を握られることもあるかもしれない。隙を見てキスなんかするかもしれない。そう思うと、来て欲しくないな。」
翔の言葉に沙夜は首を横に振った。
「そんなに非常識かしら。」
「沙夜の恋人が一馬だと勘違いしていて、不倫をしていると思っているなら尚更独身の方へ振り向かせようと必死だと思うけど。」
「もう二人になることも無いし、今は外国のスタジオの関係で連絡をして貰っているだけだけよ。その外国へも着いてこないわ。今日は自分の担当しているバンドのことで聞きたいことがあるから……。」
「いい口実になったと思っているはずだ。」
「翔。あまり斜に構えないで。音楽的には勉強になったと言っていたじゃないの。」
「俺ならそうするよ。二人きりになっているんだったら手を出したいと思う。」
すると沙夜は首を横に振る。翔はそんなことをしないと思っているから。
「翔はそんなことをしないわ。」
「俺だって男だよ。」
「でもあなたは今、何もしていないわ。理性があるのだと思う。望月さんもそれがあると……。」
その時だった。翔は沙夜の方へ近づく。その行動に沙夜は思わず外へ行くドアの方へ向かった。だがその腕を引かれる。
「どこへ行くの?」
「翔は理性があるわね。今は仕事中で、今は同居人では無いし……。」
「……でもそれ以前に男と女だよ。」
沙夜の手を掴んだその指には指輪があった。芹からの贈り物らしい。だがサイズがあっていなくて中指にはめられている。これが薬指に来る前に、自分の方へと振り向かせたかった。
翔が奏太に練習を見て欲しくない理由はシンプルだった。今日合わせる曲はインストの曲で、翔が作ったモノだった。アレンジも翔がして、細かい修正を今日するつもりだったのだが、その時に新しい試みをしてみようと思う。それが良く出れば良いが、想像とかけ離れていれば聞いている奏太にも「この程度なのか」と思われかねない。それくらい翔にとって距離を置きたい相手だったのだ。
確かに奏太はまだ「二藍」の担当ではあるので、そういう姿を見せても構わないのだろう。しかし奏太は紫乃と繋がりがある。そして紫乃には天草裕太という夫が居るのだ。シンセサイザーは確かに技術も必要だが、機材に関しては購入すれば同じような音を奏でることが出来る。つまり、紫乃に伝われば裕太は同じような音を奏でることが出来るのだ。無数にある機材の中で「これ」というモノを見つけるのは難しい。なのでそういうモノを見られたくも無いし、技術を盗まれたくも無かった。
「こざかしいテクニックばかり使うんじゃねぇよ。」
奏太からはいつもそう言われていた。自分で納得する部分もあったが、それ以上に翔がしてきたことを否定されている。そう思えて仕方が無い。
携帯電話を手にすると、一馬からのメッセージが届いていた。
「少し話が出来ないか。今、どこに居る?」
一馬からのメッセージに翔は少し笑う。一馬とは話をしないといけないこともあるし、ちょうど良いかもしれない。そう思って翔はそのメッセージに返信をした。
「スタジオにいる。こちらへ来るか。それとも外の方が良い?」
近くに公園もある。そこで話をしても良いだろう。
「スタジオへ行く。」
その間まで機材を纏めておこう。あとから沙夜が来るはずだ。機材を練習スタジオへ持って行くのだから。そう思っていたときだった。スタジオのドアが開く。もう来たのかと振り返ると、そこには沙夜の姿があった。
「沙夜。」
「機材を持って行くんでしょう?車を借りているから積み込みましょうか。」
「時間が早くない?」
そう言って携帯電話の時計を見る。確かに相当余裕がありそうだ。
「あぁ。その前に望月さんからのデータを預かっているの。」
「データ?」
「えぇ。あなたが作った曲をこの間合わせてみたって。あなたにも聴いて欲しいからとね。」
「俺の手は離れている曲だよ。どうアレンジして貰っても構わないのに。」
「作った人が一番気になるんじゃ無いのかって言っていたわ。案外、律儀な人ね。」
そう言って沙夜はバッグからメモリースティックを取りだした。そしてそれを翔に手渡す。すると翔は立ち上げているパソコンにそれを差し込み、添え付けられているファイルを開いた。
「……。」
所々突っ込みたくなるような所もあるようだが、最初に比べると格段に良くなったような気がする。曲は明るいハードロックと言うよりもポップな感じだった。聴きやすいメロディーで、耳馴染みがある。すっと残るような曲だと思った。
「悪くないね。少し俺が作ったモノよりもアレンジして居るみたいだけど。」
「細かいところはこれからすると言っていたし、本人や望月さんが意見を出してこうした方が良いというこだわりもあったみたいだから。」
「さっきも言ったけれど、俺の手を離れている曲だからどう料理して貰っても構わないんだけどね。」
翔はそう言ってそのメモリースティックを外すと、沙夜に手渡した。
「あなたは自分の曲がどう使われても構わないって感じなのかしら。」
「どういう風に使われるのか、どういう曲に仕上げて欲しいのかって事は聞いて作っているつもりだけど、そのあとのことは別にどうしてもらっても良い。「二藍」に入る前は、AVなんかの曲を作っていたこともあるし。」
「そうだったわね。」
AVの行為の前のストーリーなんかは、それを見たい人は早送りをするようなモノかもしれない。だがこだわる監督は、音楽までこだわるのだ。一馬も治もそういう録音をしたことがあるらしい。
沙夜は沙菜からAVのソフトを進められて何度か見たことがあるが音楽ばかり気になっていた。そして気になった音楽はいつも一馬だったり翔が関わっていたりするのだから、そういう頃からずっと「二藍」を気にしていたのだろう。
「あぁ。そうだった。これ、買っていたのよ。」
そう言って沙夜はバッグからペットボトルのお茶を取り出す。翔は気を抜いたら食事をしない、飲み物も取らないことが多い。だから沙夜はそれを気にしていたのだろう。
「ありがとう。」
「まだ昼間は暑いし、水分をちゃんと取って。」
すると翔はそのペットボトルを受け取って少し笑う。
「沙夜は「二藍」のファンの中では「オカン」って呼ばれているの知っている?」
「知ってるわ。誰よりも年下なのに腑に落ちない。」
「そういう世話好きがそう言われているんだろうね。」
ただ心配しているだけなのにそう言われるのは心外なのだ。沙夜はそう思って、ため息を付く。
「昔からそういう事ばかりしていたからかしらね。料理だって……。」
「料理?」
「えぇ。うちは母があまり料理が得意な方では無かったから、父は晩酌をしたいときには惣菜なんかを買っていたけれどね。ある日ぽつりと父が言ったの。たまには出来たてのものが食べたいってね。母は嫌味に聞こえたみたいだけど。」
「惣菜ばかりでは確かに飽きるかもね。」
その言葉を聞いて、沙夜は学校の図書館で料理の本を借りた。その時だけはピアノに向き合わなかったのだ。そして卵焼きを作り、父親につまみとして出したのが最初だったと思う。
自分でも食べてみたがあまり美味しいとは思えなかった。甘すぎるような気がしたが、父親はとても喜んでいたと思う。母親は機嫌が悪かったが。
「料理と一緒ね。食べて貰って美味しいって言われることや、人に手を差し伸べることが好きなのよ。だから、「夜」として今は表に出るのは嫌だけど、「二藍」に関われて口を出すことが出来てとても嬉しいわ。」
それが沙夜の本心なのだろう。翔はそう思いながら、そのペットボトルのお茶の蓋を開けてそのお茶を口に入れる。
「だからなのかな。」
「え?」
「沙夜はあくまで表に出ずに裏から支えたいって思っているけれど、奏太は違うと思う。」
「……。」
「自分の音楽を出したいんだろうね。だから俺らは受け入れられなかった。」
「演奏するのは五人なんだから、私がしゃしゃり出ても仕方ないと思っているだけだけど。」
「奏太にはそれがわからないんだよ。」
そう言われて沙夜は納得したように頷いた。
「だったら今日の練習で私がしていることを見て貰えばわかるのかしら。」
「……でもやっぱり来て欲しくないな。」
翔はそう言ってペットボトルをテーブルに置いた。そして沙夜の方を見る。
「他に理由があるの?」
「沙夜と二人になるから。」
「私と?」
その言葉に沙夜は少し戸惑った。奏太は確かに好きだとかそういう事はいわれていないが、手を出そうとしているのは沙夜でもわかる。
「スタジオはAの方だっけ。」
「えぇ。会社のスタジオが借りれたからそこで。」
「車で行くよね。機材なんかを持って。俺らは個人個人で行くけれど、沙夜は機材があるから車で行く。奏太がいるんなら二人になるだろう。で、奏太は自分が運転するって言い張るだろうね。」
「そうしたいからだと思っていたけれど。」
「その途中で手を握られることもあるかもしれない。隙を見てキスなんかするかもしれない。そう思うと、来て欲しくないな。」
翔の言葉に沙夜は首を横に振った。
「そんなに非常識かしら。」
「沙夜の恋人が一馬だと勘違いしていて、不倫をしていると思っているなら尚更独身の方へ振り向かせようと必死だと思うけど。」
「もう二人になることも無いし、今は外国のスタジオの関係で連絡をして貰っているだけだけよ。その外国へも着いてこないわ。今日は自分の担当しているバンドのことで聞きたいことがあるから……。」
「いい口実になったと思っているはずだ。」
「翔。あまり斜に構えないで。音楽的には勉強になったと言っていたじゃないの。」
「俺ならそうするよ。二人きりになっているんだったら手を出したいと思う。」
すると沙夜は首を横に振る。翔はそんなことをしないと思っているから。
「翔はそんなことをしないわ。」
「俺だって男だよ。」
「でもあなたは今、何もしていないわ。理性があるのだと思う。望月さんもそれがあると……。」
その時だった。翔は沙夜の方へ近づく。その行動に沙夜は思わず外へ行くドアの方へ向かった。だがその腕を引かれる。
「どこへ行くの?」
「翔は理性があるわね。今は仕事中で、今は同居人では無いし……。」
「……でもそれ以前に男と女だよ。」
沙夜の手を掴んだその指には指輪があった。芹からの贈り物らしい。だがサイズがあっていなくて中指にはめられている。これが薬指に来る前に、自分の方へと振り向かせたかった。
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