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ピクトリアケーキ
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テレビの向こうの女は全裸になり、男のそれを咥えている。モザイク越しの映像だが、もう二人にはそんなモノを見ていない。
「袖を抜いてくれるか。」
ガウンを脱がせると、沙夜の胸があらわになった。
「そんなに見ないで。」
「普段見れないんだから、見せろよ。」
張りがある胸で、ピンと乳首が上を向いている。思わずそこに触れたくなったが、芹はその感情を抑えると沙夜の頬に触れた。温かくて柔らかい感触だった。そして顔を近づけると、その唇に軽くキスをする。その唇を離すと沙夜はもうトロンとした顔になっていた。
「芹……。」
好きな女が顔を赤らめて芹を求めている。こんな状況で我慢が出来る男がいるだろうか。
「んっ……。」
思わずまたキスをする。今度は舌で唇を割り、舌を絡める。次第に沙夜の手が芹の首元に伸びてきた。もたれかかるように沙夜はその首に手をかけると、芹はそのまま沙夜を抱き寄せた。
沙夜を抱く前に紫乃の姿なんかを見たからかもしれない。今この胸の中に居るのは沙夜なのだと、芹は言い聞かせていた。
「沙夜。こっちを見て。俺の方……うん……。」
「思い出しちゃったの?」
沙夜がそう言うと、芹は僅かに表情を固まらせた。沙夜が言っていることが図星だったからだ。
「……ごめん。少し思い出した。」
「いつまでも私が番組を付けていたのが悪かったのよ。何を言っているのかと気になってしまって……。」
「集中するから。」
芹はそう言ってテレビを消す。そして沙夜がいるベッドに乗り上げた。そして半裸の沙夜に近づいていく。
「沙夜。こっち見て。」
すると沙夜は少し俯いて、芹に言う。
「芹……。」
「そんなに幻滅するか?お前だって……。」
翔とキスをしたことがあるんだろう。そう言いたかったが、そんなことを言えば水掛け論になる。昔の男や女のことを持ち出してどうするというのだろうか。
「違うから。あの……私、芹に謝らないといけないことがあって。」
「謝る?」
「栗山さんの隣に居た人。わかる?」
「初めて見たけど、あいつが望月ってヤツだろう。あまり上等な男には見えなかったな。」
トイレの人と沙菜から言われていた。つまりトイレでセックスをしていたと言うことだろう。ホテルなんかでセックスを行きずりの女とすることは、芹にもあったかもしれない。だがそんなところでお手軽にするのは、さすがに頭が悪いと思う。
「雨の日……あの人の家へ行ったの。」
「あいつだったのか。」
急な雨に降られて、そのまま帰ろうにも帰れない状況だった。それは持って帰った沙夜のスーツを見ればわかる。だからシャワーを貸してもらい、着替えまで用意してくれたのだという。
「見返りを求められたわ。」
「え?」
セックスをしたと言うことだろうか。思わす芹の手が止まる。
「見返りは、連弾だった。望月さんのピアノに合わせて、私がアレンジをする。そんな遊びをしたの。」
「遊び?」
それ自体は楽しかった。自分にも高揚感が生まれ、楽しかったと心から思えた出来事だったと思う。
「望月さんは、多分、もっと高ぶっていたんだと思うの。理想だったって言って抱きしめられたわ。」
それだけでは無くキスをしてきた。
その話を聞き、芹は少しため息を付いた。そして沙夜の方を見る。
「何も無かったって言ってたよな。お前。」
「ごめん……。でもそれは……。」
「楽器を演奏することなんか俺は出来ないし、そのお前らの感覚ってのは良くわからない。けど……嘘なんか何でついたんだ。」
「それは……後ろめたくて。」
「何が後ろめたいんだよ。」
芹はそう聞くと、沙夜は体を震わせた。もう泣きそうだと思い、芹はため息を付くと、ベッドから降りた。呆れられたのだろうか。肝心なときにこんなことを言うのが、卑怯だと思われたのだろうか。
「芹……あの……。」
芹はそのまま自分のバッグに近づくと、その中から包みを取り出した。そしてベッドにまた上がると、沙夜の手を握りその手に指輪をはめる。
「え……。」
「おもちゃだよ。安物だし……。お前と駅で待ち合わせする前にぱって買ったヤツ。」
「何で……。」
「これで男避けになるだろう。俺だけのモノだって。こんなのはめてたら、あの望月って男も手を出してくることは無いだろうし。」
だがまだわからない。音楽をダシにして沙夜に近づくような男なのだから。それにあの男はサブになるかもしれないと言っていたのだ。もっと距離が近づいてくるだろう。
「私にも隙があったわ。音楽に飢えていたのかしら。」
「かもしれないな。だからって……あの男をもう頼らないでくれ。」
「えぇ。あなたも……。」
「うん。俺も出来るだけ紫乃を忘れるから。」
そう言ってまた芹はその手を握ると、沙夜の唇にキスをする。沙夜桃またそれに答えた。
「それ一度だけだった?」
「えぇ。あれから二人きりになることは無かったし……。」
「バシッと言えよ。俺がいるって。」
「それはあなたもよ。」
「え?」
「ナンパをされて悪い気はしなかったんでしょう?」
「言ったな。」
芹はそう言って沙夜をベッドに倒すと、更にキスを繰り返した。沙夜もそれに答え、芹がその胸に触れたとき沙夜からと息が漏れる。
「あっ……。」
ガウンの紐を解き、その体が晒される。そして芹はその体に指を這わせた。指先から伝わる沙夜の温もりと、しっとりとした感触。それが沙夜の感触だった。
「そんなに軽く当たっても……あっ。」
「これだけで感じる?ほらまだ触っても無いのにここ凄い立ってる。」
乳首にわざと触れなかった。なのに乳首は触れて欲しそうにもう尖っている。
「触って。」
「どこを触って欲しいんだ。何をして欲しいのか言って。」
「意地悪。」
顔を赤くして、沙夜が恨めしそうに芹を見る。すると、芹は少し嬉しそうに沙夜の口元に指を這わせる。
「言って。何をして欲しいんだよ。」
「摘まんで。ぐりぐりされるの……好き。」
すると芹は、その乳首に指を這わせた。そしてそれを摘まみ上がると、沙夜は思わず声を漏らす。
「あっ……あっ!」
「ここか?摘まんで欲しそうに凄い立ってるな。沙夜の乳首は嫌らしいな。」
「そんなこと……あっ!」
「ほら。自分で触ってみろよ。こんなにビンビンに立ってるんだから。」
そう言って指輪をはめたその手を手にして、沙夜の乳首に触れさせる。
「や……。」
すると芹は沙夜が触れている指ごと舌を這わせた。
「あっ!」
わざと見えるように舌を這わせると、沙夜はまた声を上げた。
「そんな見せるようにして……んっ!あっ!やぁん!」
「嫌って言いながらこんなに立ってるじゃん。」
「んっ!や……吸わないで!あんっ!変になる!あっ!」
自分の手も胸に這わされる。そして芹はその乳首を吸い上げると、沙夜は体をガクガクとさせた。
「あっ!ああああ!」
前にセックスをしたときも胸で絶頂に達することがあった。しかし今日は早いと思う。全裸の沙夜のその太ももに少し触れると、しっとりと濡れていた。
「凄いな。胸だけでここも大洪水。触っても無いのに。」
「そんなこと……。」
「凄いやらしい体。そんなの外で見せるなよ。俺だけだからな。」
「うん……。」
「わからないようだったら……体で覚えさせるから。何度でも。」
そう言って芹は少し嬉しそうに、自分の着ているガウンを脱ぎ始めた。
「袖を抜いてくれるか。」
ガウンを脱がせると、沙夜の胸があらわになった。
「そんなに見ないで。」
「普段見れないんだから、見せろよ。」
張りがある胸で、ピンと乳首が上を向いている。思わずそこに触れたくなったが、芹はその感情を抑えると沙夜の頬に触れた。温かくて柔らかい感触だった。そして顔を近づけると、その唇に軽くキスをする。その唇を離すと沙夜はもうトロンとした顔になっていた。
「芹……。」
好きな女が顔を赤らめて芹を求めている。こんな状況で我慢が出来る男がいるだろうか。
「んっ……。」
思わずまたキスをする。今度は舌で唇を割り、舌を絡める。次第に沙夜の手が芹の首元に伸びてきた。もたれかかるように沙夜はその首に手をかけると、芹はそのまま沙夜を抱き寄せた。
沙夜を抱く前に紫乃の姿なんかを見たからかもしれない。今この胸の中に居るのは沙夜なのだと、芹は言い聞かせていた。
「沙夜。こっちを見て。俺の方……うん……。」
「思い出しちゃったの?」
沙夜がそう言うと、芹は僅かに表情を固まらせた。沙夜が言っていることが図星だったからだ。
「……ごめん。少し思い出した。」
「いつまでも私が番組を付けていたのが悪かったのよ。何を言っているのかと気になってしまって……。」
「集中するから。」
芹はそう言ってテレビを消す。そして沙夜がいるベッドに乗り上げた。そして半裸の沙夜に近づいていく。
「沙夜。こっち見て。」
すると沙夜は少し俯いて、芹に言う。
「芹……。」
「そんなに幻滅するか?お前だって……。」
翔とキスをしたことがあるんだろう。そう言いたかったが、そんなことを言えば水掛け論になる。昔の男や女のことを持ち出してどうするというのだろうか。
「違うから。あの……私、芹に謝らないといけないことがあって。」
「謝る?」
「栗山さんの隣に居た人。わかる?」
「初めて見たけど、あいつが望月ってヤツだろう。あまり上等な男には見えなかったな。」
トイレの人と沙菜から言われていた。つまりトイレでセックスをしていたと言うことだろう。ホテルなんかでセックスを行きずりの女とすることは、芹にもあったかもしれない。だがそんなところでお手軽にするのは、さすがに頭が悪いと思う。
「雨の日……あの人の家へ行ったの。」
「あいつだったのか。」
急な雨に降られて、そのまま帰ろうにも帰れない状況だった。それは持って帰った沙夜のスーツを見ればわかる。だからシャワーを貸してもらい、着替えまで用意してくれたのだという。
「見返りを求められたわ。」
「え?」
セックスをしたと言うことだろうか。思わす芹の手が止まる。
「見返りは、連弾だった。望月さんのピアノに合わせて、私がアレンジをする。そんな遊びをしたの。」
「遊び?」
それ自体は楽しかった。自分にも高揚感が生まれ、楽しかったと心から思えた出来事だったと思う。
「望月さんは、多分、もっと高ぶっていたんだと思うの。理想だったって言って抱きしめられたわ。」
それだけでは無くキスをしてきた。
その話を聞き、芹は少しため息を付いた。そして沙夜の方を見る。
「何も無かったって言ってたよな。お前。」
「ごめん……。でもそれは……。」
「楽器を演奏することなんか俺は出来ないし、そのお前らの感覚ってのは良くわからない。けど……嘘なんか何でついたんだ。」
「それは……後ろめたくて。」
「何が後ろめたいんだよ。」
芹はそう聞くと、沙夜は体を震わせた。もう泣きそうだと思い、芹はため息を付くと、ベッドから降りた。呆れられたのだろうか。肝心なときにこんなことを言うのが、卑怯だと思われたのだろうか。
「芹……あの……。」
芹はそのまま自分のバッグに近づくと、その中から包みを取り出した。そしてベッドにまた上がると、沙夜の手を握りその手に指輪をはめる。
「え……。」
「おもちゃだよ。安物だし……。お前と駅で待ち合わせする前にぱって買ったヤツ。」
「何で……。」
「これで男避けになるだろう。俺だけのモノだって。こんなのはめてたら、あの望月って男も手を出してくることは無いだろうし。」
だがまだわからない。音楽をダシにして沙夜に近づくような男なのだから。それにあの男はサブになるかもしれないと言っていたのだ。もっと距離が近づいてくるだろう。
「私にも隙があったわ。音楽に飢えていたのかしら。」
「かもしれないな。だからって……あの男をもう頼らないでくれ。」
「えぇ。あなたも……。」
「うん。俺も出来るだけ紫乃を忘れるから。」
そう言ってまた芹はその手を握ると、沙夜の唇にキスをする。沙夜桃またそれに答えた。
「それ一度だけだった?」
「えぇ。あれから二人きりになることは無かったし……。」
「バシッと言えよ。俺がいるって。」
「それはあなたもよ。」
「え?」
「ナンパをされて悪い気はしなかったんでしょう?」
「言ったな。」
芹はそう言って沙夜をベッドに倒すと、更にキスを繰り返した。沙夜もそれに答え、芹がその胸に触れたとき沙夜からと息が漏れる。
「あっ……。」
ガウンの紐を解き、その体が晒される。そして芹はその体に指を這わせた。指先から伝わる沙夜の温もりと、しっとりとした感触。それが沙夜の感触だった。
「そんなに軽く当たっても……あっ。」
「これだけで感じる?ほらまだ触っても無いのにここ凄い立ってる。」
乳首にわざと触れなかった。なのに乳首は触れて欲しそうにもう尖っている。
「触って。」
「どこを触って欲しいんだ。何をして欲しいのか言って。」
「意地悪。」
顔を赤くして、沙夜が恨めしそうに芹を見る。すると、芹は少し嬉しそうに沙夜の口元に指を這わせる。
「言って。何をして欲しいんだよ。」
「摘まんで。ぐりぐりされるの……好き。」
すると芹は、その乳首に指を這わせた。そしてそれを摘まみ上がると、沙夜は思わず声を漏らす。
「あっ……あっ!」
「ここか?摘まんで欲しそうに凄い立ってるな。沙夜の乳首は嫌らしいな。」
「そんなこと……あっ!」
「ほら。自分で触ってみろよ。こんなにビンビンに立ってるんだから。」
そう言って指輪をはめたその手を手にして、沙夜の乳首に触れさせる。
「や……。」
すると芹は沙夜が触れている指ごと舌を這わせた。
「あっ!」
わざと見えるように舌を這わせると、沙夜はまた声を上げた。
「そんな見せるようにして……んっ!あっ!やぁん!」
「嫌って言いながらこんなに立ってるじゃん。」
「んっ!や……吸わないで!あんっ!変になる!あっ!」
自分の手も胸に這わされる。そして芹はその乳首を吸い上げると、沙夜は体をガクガクとさせた。
「あっ!ああああ!」
前にセックスをしたときも胸で絶頂に達することがあった。しかし今日は早いと思う。全裸の沙夜のその太ももに少し触れると、しっとりと濡れていた。
「凄いな。胸だけでここも大洪水。触っても無いのに。」
「そんなこと……。」
「凄いやらしい体。そんなの外で見せるなよ。俺だけだからな。」
「うん……。」
「わからないようだったら……体で覚えさせるから。何度でも。」
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