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ピクトリアケーキ
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外に出ると、同じようなコンテナハウスがいくつかある。元々はカラオケボックスだったのだろう。その入り口あたりにプレハブ小屋がある。ここが受付になるのだ。その脇に二台の自動販売機がある。そこへ沙夜と翔は近づいていくと、お茶のペットボトルを買う。
「ホットはもう少なくなったわね。」
「昼間はそこまで寒くないしね。」
「残念だわ。お茶はホットが良いんだけど。」
沙夜は貧血気味のところもある。それに体を冷やしたくないのだ。だから口に入れるモノはあまり冷たいモノは無い。だがそれも酒になれば別なのだが。
「あのさ。沙夜。」
「ん?」
「望月さんって本当にサブになるの?」
すると沙夜は手を止めて言う。
「あなたたちが嫌といえば、望月さんは夏までの付き合いになるわ。」
「夏?」
「海外のフェスに呼ばれている話はしたわよね。現地の人と連絡をそれで取り合っているのだけれど、言葉の問題ってモノはやはり大きくてね。」
「……言葉が通じないと馬鹿にされたりする?」
「そういう事も言われていたみたい。望月さんが来る前には、部長が対応をしてくれていたところもあるんだけど……やはり少しね……。」
和訳されていたのを見て、少し落ち込んだのだ。こんな言葉もわからないのかと、大分馬鹿にされていたのだから。
「俺が見ても良かったのに。」
「何を言っているのよ。あなたにはあなたの仕事があるんだから。あぁ。そうだった。ここに来る前にアイドルの担当で、あなたが曲を提供した人が居るでしょう?」
「あぁ。わかる。」
アイドルという枠に囚われていないような女性だった。若くて可愛らしい顔をしているのに、今度プロレスのリングに立つらしい。昔からプロレスが好きだったのだ。
「この間の曲はとても評判が良かったから、アルバムを今度出すのにまた曲を提供して欲しいと言われたわ。」
「わかった。またどんな感じが良いのかって聞いておいてくれないかな。」
「合いの手が入れやすいような曲ね。きっと。」
お茶のボタンを押すと、そのお茶を取りだした。翔はそれを見て、沙夜に言う。
「あのさ。沙夜。」
「ん?」
「話は逸れたけど、望月さんは「二藍」のサブになるかもしれないの?」
「悪い人では無かったわ。いい人でも無いけど。」
「俺、嫌だな。」
翔が人を嫌うことはあまり無い。それなのにそれを口にするのはよっぽどなのかもしれなかった。
「どうして?」
「逆に、沙夜がどうして入れようと思っているのかがわからないよ。一馬もあんなに拒絶しているように見えるし。「二藍」のメンバーを一番に考えるなら、あの人は入れないと思う。」
「だから、夏まででしかも望月さんは、音楽のことには口を出さないようにする。練習スタジオやレコーディングスタジオへの出入りはさせない。それだと関わるのは私だけになるわ。」
「……。」
「あなたたちが嫌と言うのだったら、そうするわ。」
明らかに奏太は沙夜を狙っている気がした。だから近づけさせたくなかったのだが、目が届かなければまだ何をするかわからない。翔は首を横に振った。
「音楽のことは詳しいの?」
「ピアノの腕は私よりも上だからね。コンテストでもグランプリを総なめにしていたし。」
「コンテストか……。」
翔もピアノ科に居たこともあり、コンテストなんかに出たことはある。翔は沙夜と違ってグランプリは一度だけ取ったことはあったが、残りはほとんど入選や準グランプリくらいしか無い。
だから翔もプロになると言うことは考えていなかったのだ。
「……音楽的な観点から見ると、望月さんが加わってくれるのはありがたいかもしれないわね。」
「どうして?」
「今日の演奏を聴いてわからなかった?あなたたちは基礎を求められるような曲になると、途端にそのあらが見えるの。しっかりその辺をしていないといけないわね。」
「……一馬も時間があったら個人でスタジオを借りると言っていたね。」
「あなたもそうする?」
「そうだね……俺、DJの勉強ばかり最近してたから、その辺がおろそかになってたかも。」
「望月旭さんのイベントのために?」
「あぁ。今日これが終わったら行こうと思ってて。沙夜。来てくれる?」
K町のクラブだった。そこで沙夜に意見を聞きたいと思うから。きっと毒舌に何でも言ってしまうのだろう。それが翔の音楽のためになるかもしれない。それが半分。
あとは沙夜と一緒に居たかった。その気持ちが占めている。
「あぁ。ごめん。今日は予定があるの。」
芹と落ち合う約束をしている。十八時に駅だ。食事をして、少し歩いて、普通のカップルのようなことをするのだろう。
「芹と?」
「えぇ。そうね。」
個々の仕事の様子を見に行ったりすることはあまり無い。だからそれを断ったというのも特に不自然では無かっただろう。
「そっか……。」
翔は納得したようだったが、本音は芹の元へ行かなくても良いと言いたかった。自分のところへ来て、そのまま連れ去りたい。あの南の島でキスをした感触をまだ覚えているから。
そう思いながら、翔と沙夜はお茶を手にしてスタジオへ戻ろうとした。その時その手前のスタジオのドアが開く。そこからは革のジャンパーやボロボロのジーパンを履いている男達が楽器を手にして出てきた。いかにもパンクロッカーのような出で立ちだと思う。そしてその一番後ろからは女性が出てきた。女性は一人だけなのだろうか。だが若干その女性はおかしな所がある。
異様に上気させている顔。おぼついていない足下。モヒカンの男にしがみつくように手を取っている。どこか悪いのだろうかと沙夜は思っていた。だが翔が沙夜を促して、スタジオの中に沙夜を入れ込んだ。
「駄目だよ。沙夜。」
「でもあの人体調が悪そうだったけど……。」
「していたのは練習だけじゃ無いんだろうから。」
男は四人ほど居た。そして女性は一人。おそらくあの女性はおもちゃにされていたのだろう。そしてそれからどこへ行くのかわからない。まだ明るいうちだがホテルにでも行くのだろうか。
「沙菜のようなことをするのね。」
「沙菜だったら、自分が不利になるようなことはしないと思うよ。」
ただ沙菜は翔の弟である慎吾とセックスをした時、慎吾は沙菜をおもちゃにしたと得意げに言っていた。慎吾はそれで翔が悔しがるとでも思ったのかもしれない。だが翔はただ冷静にそれを聞いていただけだった。それが慎吾の計算外のことだった。
「私たちもそう思われているのかしら。」
「え?」
よく考えれば男が六人も居て、女性は沙夜一人だった。代わる代わるセックスをしていたと言っても不思議では無いだろう。実際そういう噂もあったのだから。
「いや。沙夜はそんなことは無いと思うけどね。」
「どうして?」
「さっき治が言ってたよ。もうここのスタジオの人も「二藍」だってわかっているみたいだって。それであんな騒ぎを起こしたら、絶対週刊誌なんかに売るだろう。だからこの部屋、きっと盗撮されているよ。」
「盗撮?やだ。そんなことして売ろうとか思ってるんじゃ……。」
「売られるような画像は撮れていないと思うよ。さっきの演奏がお金になると思う?」
すると沙夜はその言葉に妙に納得した。すると翔は少し笑って沙夜に言う。
「ちょっとショックだったな。」
「え?」
「俺も明日から基礎をしようかな。家に確か……ソナタの楽譜はあっただろうし。」
「良いわね。ピアノを弾く?」
「そうだね。沙夜も弾く?」
あまり深く考えずに翔はそういいながらドアを開ける。すると沙夜は少し考えた後に翔に言った。
「そうね。たまには弾きたいわ。」
雑談をしていた五人は、その言葉に少し驚いたように沙夜を見る。
「ホットはもう少なくなったわね。」
「昼間はそこまで寒くないしね。」
「残念だわ。お茶はホットが良いんだけど。」
沙夜は貧血気味のところもある。それに体を冷やしたくないのだ。だから口に入れるモノはあまり冷たいモノは無い。だがそれも酒になれば別なのだが。
「あのさ。沙夜。」
「ん?」
「望月さんって本当にサブになるの?」
すると沙夜は手を止めて言う。
「あなたたちが嫌といえば、望月さんは夏までの付き合いになるわ。」
「夏?」
「海外のフェスに呼ばれている話はしたわよね。現地の人と連絡をそれで取り合っているのだけれど、言葉の問題ってモノはやはり大きくてね。」
「……言葉が通じないと馬鹿にされたりする?」
「そういう事も言われていたみたい。望月さんが来る前には、部長が対応をしてくれていたところもあるんだけど……やはり少しね……。」
和訳されていたのを見て、少し落ち込んだのだ。こんな言葉もわからないのかと、大分馬鹿にされていたのだから。
「俺が見ても良かったのに。」
「何を言っているのよ。あなたにはあなたの仕事があるんだから。あぁ。そうだった。ここに来る前にアイドルの担当で、あなたが曲を提供した人が居るでしょう?」
「あぁ。わかる。」
アイドルという枠に囚われていないような女性だった。若くて可愛らしい顔をしているのに、今度プロレスのリングに立つらしい。昔からプロレスが好きだったのだ。
「この間の曲はとても評判が良かったから、アルバムを今度出すのにまた曲を提供して欲しいと言われたわ。」
「わかった。またどんな感じが良いのかって聞いておいてくれないかな。」
「合いの手が入れやすいような曲ね。きっと。」
お茶のボタンを押すと、そのお茶を取りだした。翔はそれを見て、沙夜に言う。
「あのさ。沙夜。」
「ん?」
「話は逸れたけど、望月さんは「二藍」のサブになるかもしれないの?」
「悪い人では無かったわ。いい人でも無いけど。」
「俺、嫌だな。」
翔が人を嫌うことはあまり無い。それなのにそれを口にするのはよっぽどなのかもしれなかった。
「どうして?」
「逆に、沙夜がどうして入れようと思っているのかがわからないよ。一馬もあんなに拒絶しているように見えるし。「二藍」のメンバーを一番に考えるなら、あの人は入れないと思う。」
「だから、夏まででしかも望月さんは、音楽のことには口を出さないようにする。練習スタジオやレコーディングスタジオへの出入りはさせない。それだと関わるのは私だけになるわ。」
「……。」
「あなたたちが嫌と言うのだったら、そうするわ。」
明らかに奏太は沙夜を狙っている気がした。だから近づけさせたくなかったのだが、目が届かなければまだ何をするかわからない。翔は首を横に振った。
「音楽のことは詳しいの?」
「ピアノの腕は私よりも上だからね。コンテストでもグランプリを総なめにしていたし。」
「コンテストか……。」
翔もピアノ科に居たこともあり、コンテストなんかに出たことはある。翔は沙夜と違ってグランプリは一度だけ取ったことはあったが、残りはほとんど入選や準グランプリくらいしか無い。
だから翔もプロになると言うことは考えていなかったのだ。
「……音楽的な観点から見ると、望月さんが加わってくれるのはありがたいかもしれないわね。」
「どうして?」
「今日の演奏を聴いてわからなかった?あなたたちは基礎を求められるような曲になると、途端にそのあらが見えるの。しっかりその辺をしていないといけないわね。」
「……一馬も時間があったら個人でスタジオを借りると言っていたね。」
「あなたもそうする?」
「そうだね……俺、DJの勉強ばかり最近してたから、その辺がおろそかになってたかも。」
「望月旭さんのイベントのために?」
「あぁ。今日これが終わったら行こうと思ってて。沙夜。来てくれる?」
K町のクラブだった。そこで沙夜に意見を聞きたいと思うから。きっと毒舌に何でも言ってしまうのだろう。それが翔の音楽のためになるかもしれない。それが半分。
あとは沙夜と一緒に居たかった。その気持ちが占めている。
「あぁ。ごめん。今日は予定があるの。」
芹と落ち合う約束をしている。十八時に駅だ。食事をして、少し歩いて、普通のカップルのようなことをするのだろう。
「芹と?」
「えぇ。そうね。」
個々の仕事の様子を見に行ったりすることはあまり無い。だからそれを断ったというのも特に不自然では無かっただろう。
「そっか……。」
翔は納得したようだったが、本音は芹の元へ行かなくても良いと言いたかった。自分のところへ来て、そのまま連れ去りたい。あの南の島でキスをした感触をまだ覚えているから。
そう思いながら、翔と沙夜はお茶を手にしてスタジオへ戻ろうとした。その時その手前のスタジオのドアが開く。そこからは革のジャンパーやボロボロのジーパンを履いている男達が楽器を手にして出てきた。いかにもパンクロッカーのような出で立ちだと思う。そしてその一番後ろからは女性が出てきた。女性は一人だけなのだろうか。だが若干その女性はおかしな所がある。
異様に上気させている顔。おぼついていない足下。モヒカンの男にしがみつくように手を取っている。どこか悪いのだろうかと沙夜は思っていた。だが翔が沙夜を促して、スタジオの中に沙夜を入れ込んだ。
「駄目だよ。沙夜。」
「でもあの人体調が悪そうだったけど……。」
「していたのは練習だけじゃ無いんだろうから。」
男は四人ほど居た。そして女性は一人。おそらくあの女性はおもちゃにされていたのだろう。そしてそれからどこへ行くのかわからない。まだ明るいうちだがホテルにでも行くのだろうか。
「沙菜のようなことをするのね。」
「沙菜だったら、自分が不利になるようなことはしないと思うよ。」
ただ沙菜は翔の弟である慎吾とセックスをした時、慎吾は沙菜をおもちゃにしたと得意げに言っていた。慎吾はそれで翔が悔しがるとでも思ったのかもしれない。だが翔はただ冷静にそれを聞いていただけだった。それが慎吾の計算外のことだった。
「私たちもそう思われているのかしら。」
「え?」
よく考えれば男が六人も居て、女性は沙夜一人だった。代わる代わるセックスをしていたと言っても不思議では無いだろう。実際そういう噂もあったのだから。
「いや。沙夜はそんなことは無いと思うけどね。」
「どうして?」
「さっき治が言ってたよ。もうここのスタジオの人も「二藍」だってわかっているみたいだって。それであんな騒ぎを起こしたら、絶対週刊誌なんかに売るだろう。だからこの部屋、きっと盗撮されているよ。」
「盗撮?やだ。そんなことして売ろうとか思ってるんじゃ……。」
「売られるような画像は撮れていないと思うよ。さっきの演奏がお金になると思う?」
すると沙夜はその言葉に妙に納得した。すると翔は少し笑って沙夜に言う。
「ちょっとショックだったな。」
「え?」
「俺も明日から基礎をしようかな。家に確か……ソナタの楽譜はあっただろうし。」
「良いわね。ピアノを弾く?」
「そうだね。沙夜も弾く?」
あまり深く考えずに翔はそういいながらドアを開ける。すると沙夜は少し考えた後に翔に言った。
「そうね。たまには弾きたいわ。」
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