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イチゴジャム
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一馬がアレンジした「薊」を沙夜はあまり口を出す必要が無いと思っていた。音楽的にも沙夜がアレンジしても似たようなモノが出来上がるだろう。おそらく一馬の方が翔よりも感覚が似ているのだ。
「あとはオリジナルに似たような感じのモノを作れば良いんだろうな。」
治はそう言うと、そのオリジナルの楽譜を見ていた。確かに同じようなモノを作れば、加藤啓介のファンからは良い印象を受けるだろう。だがその分「カラオケ」と言われる可能性もある。どちらを選ぶかは、レコード会社の手腕になるだろう。
「柴田さんは多分一馬さんのアレンジの方を選ぶでしょうね。」
性格はともかく、柴田は聴く耳は持っている。その上でどちらを選ぶかは、自ずとわかるだろう。
練習スタジオを出て大通りに出る。ここからバスを選ぶ人と、電車を選ぶ人で別れる。終わったから買えるという人はいない。それはもちろん沙夜も一緒だった。
「沙夜さんはこれからどこへ?」
「渡先生の所へ行くの。頼んでいる歌詞が上がってきて、少し話を聞きたくてね。」
その言葉に翔が沙夜の方を見る。四人は芹が草壁だと言うことは知っているが、渡摩季だとは知らない。
一緒に住んでいれば仕事の話をしても良いと思うが、沙夜と翔も仕事の話は家ではしない。よっぽど忙しければ食事の時にでもするが、芹とはそんな話をしているのを聞いたことは無い。
「誰の歌詞?」
「演歌歌手よ。ほら、色気が歩いているような女性がいるでしょう?」
「あぁ。でも確かあの人、子供がこの間孫を産んだってニュースで言ってたよ。」
「へぇ。何かあんな若いおばあちゃんって良いなぁ。」
純はそう言ってのんきにそんなことを言う。その歌手は三回結婚して、そのいずれも旦那が亡くなっていた。子供は一番目の旦那との子供だが、そんな噂があればその女性が生気を吸っているのでは無いかと噂になることもある。
だが打ち合わせをしてみてわかった。孫が可愛いどこにでもいるような女性だと思う。息子の嫁に来てくれた女性とは、まるで友達のように過ごしているのだ。たまに作りすぎたおかずを渡すと、お礼にと手作りのケーキを作ってくれたらしい。
レシピを聞いて、本当に簡単にできるのだといつか沙夜も作ってみたいと思っていた。ケーキなんかは、正確に計らないと作れないのかと思っていたがそうでは無いし、電子レンジで出来ることを考えると、本当に手軽だ。
「今度はケーキを持ってこようかな。」
沙夜はぽつりと言うと、治が目を輝かせて言う。
「マジで?ケーキとか作れるの?」
「この間教えて貰ったのよ。本当に手軽に出来るから、今度の「薊」のレコーディングの時にでも……。」
大通りに出るとバス停がすぐにある。そこで治と純はそれぞれの仕事へ行くのだ。そして翔と一馬と遥人、そして沙夜は駅へ行く。路線は違うがみんな仕事があるのだろう。
「楽しみだな。」
「あぁ。音楽だけの楽しみじゃ無いところが良い。」
その時沙夜の目に不自然な人が見えた。春の温かさに、そろそろみんな薄手の上着を来ている中、なその人は頭まですっぽりと黒いパーカーのフードをかぶっている。そしてこちらをじっと見ているようだった。
「二藍」だとわかって見ているファンでは無いのはすぐにわかる。その目は怒りに満ちている目であり、敵意なのだ。そう思うと沙夜はさっとその人がいる方向に足を向ける。
「沙夜?」
それに翔が気がついて声をかけた。だが沙夜の意識は「二藍」を守ることしか無い。そしてその人はゆっくりと六人に近づいてくる。最初はゆっくりと、そしてどんどん駆け足になった。そして手元に何か光るモノがある。それがわかり、沙夜は反射的にその人が向かってくる方向に足を踏み出す。その人が近づいてくる方向は一馬の方だった。
「これ以上近づかないで!」
沙夜がそう叫んだときだった。一馬の背中に温かいモノがのしかかってきた。それは何だと思ったときには遅い。沙夜は膝を折って腹を手で押さえていた。そしてその人は叫び声を上げて持っているナイフを一馬の方に振りかざす。すると一馬はその手を掴みあげると、地面に思いっきり倒した。
「沙夜さん!」
翔は一番最初に気がついていたはずなのに、足が動かなかった。そして駆け寄ったのは治だった。腹を刺されていて、地面に鮮血がポタポタと落ちていく。
「警察と救急車を呼べ!早く。」
純が我を取り戻して携帯電話を取り出す。だが手が震えて思うように警察を呼べない。それに気がついて遥人が警察と救急車を呼ぶ。やっと足が踏み出せるようになった純が一馬が取り押さえているそのフードをかぶった人のフードを外す。そこには女性の姿があった。
「え……。」
それは憎々しそうに一馬を見上げる貴理子の姿があった。だが純はその人を見たことは無い。だから誰だろうと思っていたのだ。
「離して。こんな奴!こんな奴いなかったら良かったのよ!あたしの言うとおりになってたのに!あたしだけが悪者になって!」
その言葉でやっと純も誰だかわかったようだ。
沙夜は治に抱きかかえられていたが、スーツやブラウスを突き抜けて腹からは鮮血が落ちそれを手で押さえているが、止められない血が地面を濡らしている。
通行人は一気に野次馬になり、携帯電話を構えている。それを見て翔はやっと足を踏み出してその野次馬に叫ぶ。
「撮らないでください!消して!」
するとやっとパトカーと救急車の音がした。沙夜は薄れそうな意識だったが、それでも治に支えられて踏みとどまって膝で立っている。だがついにその救急車の音を聞いて治の手から力尽いたように、その血だまりの上に倒れ込んでしまった。
病院の待合室からも何かがあったことがわかるように、看護師達がバタバタと動いている。その様子を見ながら、天草裕太は遠目でその様子を見ていた。だが自分はそれどころでは無い。
「Harem」というバンドを組んでいる。派手なシンセサイザーの音と、ロックの融合であり、DJを入れることもある。そういった意味では斬新な試みだったかもしれない。
だが世の中はあまり受け入れないようだ。あくまで「Harem」の音楽は、異質だと言われているように思える。一部のコアな人間しか聴いてもらえない。「二藍」も似たような感じに取られるが、まだ「二藍」の方が聴き馴染みがあるようだ。だが裕太はそんなリスナーに媚びを売っているような音楽はしたくない。
自分の好きな音だけを奏でたいと思っていた。だがそれも出来ないかもしれない。夕べ、レコード会社に打ち合わせに行ったときだった。ギターとドラムの男が脱退したいと言い出したのだ。
正直、作曲や作詞をしている裕太と比べて、ただ弾けと言われていたりただ叩けとと言われている二人にとっては音楽をしている意味もわからなかった。それに、金銭面のこともある。
二人はまだバイトを辞めれなかったり、奥さんが働いてやっと食べていけるくらいなのだ。それでは将来も見えない。だったらこの世界に見切りを付けて、違う職に就いた方が将来があるように思えた。それが脱退の主な理由かもしれない。
「くそ……。」
本当だったら子供の検診なんかに来たくなかった。本来なら母親の仕事なのだろう。だが紫乃は会社を今日は休めないらしく、自由がきく裕太に頼んだのだ。
「あなた、そんなに仕事が無いんだから、子供の面倒くらい見れるでしょう?」
まるでヒモだと言われているようだ。それが更に裕太の機嫌が悪くなる。
その時だった。外に赤いランプがチラチラと見える。救急車がやってきたようだ。
「事故かな。」
待合室にいる人達も野次馬のようにその外を見ていた。
「あ!あれ「二藍」の遥人じゃ無い?」
「マジで?あぁ、メンバー勢揃いじゃん。」
その言葉に裕太は立ち上がった。だがうとうとと裕太の膝の上で眠りそうになっていた子供が、そのいきなりの衝撃に目をぱっちりと開けてぐずり始める。
「わぁん!」
泣き出した息子を抱きかかえてなだめさせる。子供は裕太の細い肩につかまりながら、少し落ち着いたようだ。その間にも裕太は外の様子が気になっている。だが様子を知られない。
「二藍」がみんなで来ている。それが何なのか、裕太にはわからなかった。そのうち裕太は名前を呼ばれて、はやる気持ちを抑えながら息子を抱きかかえたまま会計を済ませた。
そしてその「二藍」の様子を見ようと思ったときだった。入り口に見覚えがある人が駆け込んでくる。その人に裕太は声を上げる。
「芹?」
だが芹は裕太のことを見向きもしないで、病院の中に入っていった。
「あとはオリジナルに似たような感じのモノを作れば良いんだろうな。」
治はそう言うと、そのオリジナルの楽譜を見ていた。確かに同じようなモノを作れば、加藤啓介のファンからは良い印象を受けるだろう。だがその分「カラオケ」と言われる可能性もある。どちらを選ぶかは、レコード会社の手腕になるだろう。
「柴田さんは多分一馬さんのアレンジの方を選ぶでしょうね。」
性格はともかく、柴田は聴く耳は持っている。その上でどちらを選ぶかは、自ずとわかるだろう。
練習スタジオを出て大通りに出る。ここからバスを選ぶ人と、電車を選ぶ人で別れる。終わったから買えるという人はいない。それはもちろん沙夜も一緒だった。
「沙夜さんはこれからどこへ?」
「渡先生の所へ行くの。頼んでいる歌詞が上がってきて、少し話を聞きたくてね。」
その言葉に翔が沙夜の方を見る。四人は芹が草壁だと言うことは知っているが、渡摩季だとは知らない。
一緒に住んでいれば仕事の話をしても良いと思うが、沙夜と翔も仕事の話は家ではしない。よっぽど忙しければ食事の時にでもするが、芹とはそんな話をしているのを聞いたことは無い。
「誰の歌詞?」
「演歌歌手よ。ほら、色気が歩いているような女性がいるでしょう?」
「あぁ。でも確かあの人、子供がこの間孫を産んだってニュースで言ってたよ。」
「へぇ。何かあんな若いおばあちゃんって良いなぁ。」
純はそう言ってのんきにそんなことを言う。その歌手は三回結婚して、そのいずれも旦那が亡くなっていた。子供は一番目の旦那との子供だが、そんな噂があればその女性が生気を吸っているのでは無いかと噂になることもある。
だが打ち合わせをしてみてわかった。孫が可愛いどこにでもいるような女性だと思う。息子の嫁に来てくれた女性とは、まるで友達のように過ごしているのだ。たまに作りすぎたおかずを渡すと、お礼にと手作りのケーキを作ってくれたらしい。
レシピを聞いて、本当に簡単にできるのだといつか沙夜も作ってみたいと思っていた。ケーキなんかは、正確に計らないと作れないのかと思っていたがそうでは無いし、電子レンジで出来ることを考えると、本当に手軽だ。
「今度はケーキを持ってこようかな。」
沙夜はぽつりと言うと、治が目を輝かせて言う。
「マジで?ケーキとか作れるの?」
「この間教えて貰ったのよ。本当に手軽に出来るから、今度の「薊」のレコーディングの時にでも……。」
大通りに出るとバス停がすぐにある。そこで治と純はそれぞれの仕事へ行くのだ。そして翔と一馬と遥人、そして沙夜は駅へ行く。路線は違うがみんな仕事があるのだろう。
「楽しみだな。」
「あぁ。音楽だけの楽しみじゃ無いところが良い。」
その時沙夜の目に不自然な人が見えた。春の温かさに、そろそろみんな薄手の上着を来ている中、なその人は頭まですっぽりと黒いパーカーのフードをかぶっている。そしてこちらをじっと見ているようだった。
「二藍」だとわかって見ているファンでは無いのはすぐにわかる。その目は怒りに満ちている目であり、敵意なのだ。そう思うと沙夜はさっとその人がいる方向に足を向ける。
「沙夜?」
それに翔が気がついて声をかけた。だが沙夜の意識は「二藍」を守ることしか無い。そしてその人はゆっくりと六人に近づいてくる。最初はゆっくりと、そしてどんどん駆け足になった。そして手元に何か光るモノがある。それがわかり、沙夜は反射的にその人が向かってくる方向に足を踏み出す。その人が近づいてくる方向は一馬の方だった。
「これ以上近づかないで!」
沙夜がそう叫んだときだった。一馬の背中に温かいモノがのしかかってきた。それは何だと思ったときには遅い。沙夜は膝を折って腹を手で押さえていた。そしてその人は叫び声を上げて持っているナイフを一馬の方に振りかざす。すると一馬はその手を掴みあげると、地面に思いっきり倒した。
「沙夜さん!」
翔は一番最初に気がついていたはずなのに、足が動かなかった。そして駆け寄ったのは治だった。腹を刺されていて、地面に鮮血がポタポタと落ちていく。
「警察と救急車を呼べ!早く。」
純が我を取り戻して携帯電話を取り出す。だが手が震えて思うように警察を呼べない。それに気がついて遥人が警察と救急車を呼ぶ。やっと足が踏み出せるようになった純が一馬が取り押さえているそのフードをかぶった人のフードを外す。そこには女性の姿があった。
「え……。」
それは憎々しそうに一馬を見上げる貴理子の姿があった。だが純はその人を見たことは無い。だから誰だろうと思っていたのだ。
「離して。こんな奴!こんな奴いなかったら良かったのよ!あたしの言うとおりになってたのに!あたしだけが悪者になって!」
その言葉でやっと純も誰だかわかったようだ。
沙夜は治に抱きかかえられていたが、スーツやブラウスを突き抜けて腹からは鮮血が落ちそれを手で押さえているが、止められない血が地面を濡らしている。
通行人は一気に野次馬になり、携帯電話を構えている。それを見て翔はやっと足を踏み出してその野次馬に叫ぶ。
「撮らないでください!消して!」
するとやっとパトカーと救急車の音がした。沙夜は薄れそうな意識だったが、それでも治に支えられて踏みとどまって膝で立っている。だがついにその救急車の音を聞いて治の手から力尽いたように、その血だまりの上に倒れ込んでしまった。
病院の待合室からも何かがあったことがわかるように、看護師達がバタバタと動いている。その様子を見ながら、天草裕太は遠目でその様子を見ていた。だが自分はそれどころでは無い。
「Harem」というバンドを組んでいる。派手なシンセサイザーの音と、ロックの融合であり、DJを入れることもある。そういった意味では斬新な試みだったかもしれない。
だが世の中はあまり受け入れないようだ。あくまで「Harem」の音楽は、異質だと言われているように思える。一部のコアな人間しか聴いてもらえない。「二藍」も似たような感じに取られるが、まだ「二藍」の方が聴き馴染みがあるようだ。だが裕太はそんなリスナーに媚びを売っているような音楽はしたくない。
自分の好きな音だけを奏でたいと思っていた。だがそれも出来ないかもしれない。夕べ、レコード会社に打ち合わせに行ったときだった。ギターとドラムの男が脱退したいと言い出したのだ。
正直、作曲や作詞をしている裕太と比べて、ただ弾けと言われていたりただ叩けとと言われている二人にとっては音楽をしている意味もわからなかった。それに、金銭面のこともある。
二人はまだバイトを辞めれなかったり、奥さんが働いてやっと食べていけるくらいなのだ。それでは将来も見えない。だったらこの世界に見切りを付けて、違う職に就いた方が将来があるように思えた。それが脱退の主な理由かもしれない。
「くそ……。」
本当だったら子供の検診なんかに来たくなかった。本来なら母親の仕事なのだろう。だが紫乃は会社を今日は休めないらしく、自由がきく裕太に頼んだのだ。
「あなた、そんなに仕事が無いんだから、子供の面倒くらい見れるでしょう?」
まるでヒモだと言われているようだ。それが更に裕太の機嫌が悪くなる。
その時だった。外に赤いランプがチラチラと見える。救急車がやってきたようだ。
「事故かな。」
待合室にいる人達も野次馬のようにその外を見ていた。
「あ!あれ「二藍」の遥人じゃ無い?」
「マジで?あぁ、メンバー勢揃いじゃん。」
その言葉に裕太は立ち上がった。だがうとうとと裕太の膝の上で眠りそうになっていた子供が、そのいきなりの衝撃に目をぱっちりと開けてぐずり始める。
「わぁん!」
泣き出した息子を抱きかかえてなだめさせる。子供は裕太の細い肩につかまりながら、少し落ち着いたようだ。その間にも裕太は外の様子が気になっている。だが様子を知られない。
「二藍」がみんなで来ている。それが何なのか、裕太にはわからなかった。そのうち裕太は名前を呼ばれて、はやる気持ちを抑えながら息子を抱きかかえたまま会計を済ませた。
そしてその「二藍」の様子を見ようと思ったときだった。入り口に見覚えがある人が駆け込んでくる。その人に裕太は声を上げる。
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