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雑炊
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手を上げて声援を送るモノ、悲鳴のような声を上げるモノ、色んな人が「二藍」の音楽に酔いしれていた。先程のリリーの客層とも違って、若いだけパワフルな客ばかりだと思う。それに会場は満員に近いようだ。
発売されている曲を演奏しているが、音源そのままでは無くアレンジを加えている。間奏でおのおののソロが長かったり、逆にショートカットしているところもある。音源よりも良いアレンジになっているように感じた。
「いつもと違うけれど、曲は良いね。」
沙菜はずっと沙夜の音楽を聴いていたのだろう。だから沙菜は沙夜がこの演奏している曲は全部、沙夜が関わっていることも知っているのだ。
「あぁ。乗りやすいようにしているな。」
ベースやドラムの音が主張している。それに合わせたギターもキーボードも華やかだ。これだけ見ればハードロックだが、遥人の歌がそれを壊している。だがそういう枠に囚われたくない。沙夜はずっとそう言っていたのだ。
「ロックとか、演歌とか、クラシックとか、そういうジャンルを取っ払った音楽をしたいわね。」
あの海辺のホテルで言っていたのだ。それを思い出して芹は少し俯く。こうして音楽を評価される度に、沙夜が遠くへ行ってしまうような気がしたのだ。
「あ、この曲。ほらアニメの……。」
「あぁ。そうだ。」
アニメのタイアップになった曲だった。近未来のアニメは、「二藍」の音に良く合っていた。いくつかある「二藍」の中の有名な曲の中でも、「二藍」と言えばこれという曲でもある。
これは芹が作詞したモノだ。アニメの原作を読んで、そこから膨らませた詩だった。男に捨てられるような女の曲が多い芹の歌詞の中、この曲は前向きな主人公に合わせて「希望」をテーマにした。沙夜がその歌詞を見て、良い歌詞だと微笑んだのを覚えている。
「旅立とう。未知なる世界へ。」
そう歌った遥人の声に、観客がまたわっと声を上げた。
出来れば沙夜を連れて、どこかへ行きたい。翔も紫乃も居ないところに。だが沙夜が一番大事にしているのは「二藍」なのだろう。そして自分だって文字を紡ぎ出す事で、自分という存在価値があるような気がしていた。第一、自分がそうしたいと思っている。あの限られた文字数の中でも自分が表現出来た気がしていたのだ。それだけ文字を生み出すことに執着しているのだと思う。
そしてそれは沙夜も、翔も、そして隣にいる沙菜だってそうしているのだ。形は違ってもみんな表現者なのだから。
最後の曲は芹が歌詞を付け足して、沙夜がアレンジをした。
当初、この曲を最後に持ってくるのはどうかと加藤裕太は難色を示していた。だがこれで正解だったと思う。
「歌詞を付け足したことでぐっと前向きな曲になったな。」
裕太はそう言って少し笑う。沙夜も少し笑って頷いた。
大学生の時、音楽を作っていた。ピアノを使い、それを公開していたのだ。やがてピアノだけでは限界を感じて、デジタル音も自分なりに勉強して作ったモノを公開したこともある。
しかしそれは昔のことで、二度と音楽は作らないと思っていた。だがこうして自分がアレンジした曲を演奏してくれる人がいる。それが嬉しかったのだ。
演奏が終わると惜しみない拍手が送られる中、五人は遥人が歌っていた位置で並ぶ。そして治が声を上げた。
「今年も一年、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。」
そう言って五人は一斉に頭を下げると、更に拍手が巻き起こり、個人の名前を呼ぶ声が聞こえた。
そして舞台は暗転する。だが拍手は鳴り止まず、それはアンコールのための手拍子になった。すると情愛アナウンスが流れる。
「アンコールはありません。舞台の入れ替わり作業のため二十分の時間をおきますのでよろしくお願いします。」
最後のアーティストが沙夜と裕太の側で控えている。昔から人気のあるバンドではあるが、このあとはやりにくいだろう。ボーカルの男が苦笑いをしている。
「いっそのこと「二藍」がトリだったら良かったのに。」
誰かがそう言って担当に止められた。沙夜ならともかく、裕太の前でいうことでは無いだろうと思っていたのだ。
客席に光が灯り、沙夜は台車を持ってそのままステージに向かう。台車の上にはドラムのケースやコードを一気に入れておくためのボックスがある。このまま運び込むためだ。
「あれ?西藤部長も来てたんですか?」
遥人がそう言うと、裕太は笑って言った。
「あぁ、久しぶりに「二藍」を聴かせてもらったよ。遥人はまた上手くなったな。ミュージカルで鍛えられたか。」
「そうかも知れませんねぇ。ミュージカル俳優達と基礎練をしていたら、凄い鍛えられますよ。」
「だろうな。」
秋ほどに遥人はミュージカルの仕事をした。その時にまた基礎を一から学んだのだろう。その成果が出ているのだ。
「千草さん。電源は落とした?」
「あぁ。」
「だったらコードを抜いても大丈夫ね。纏めておけば良いのかしら。」
「うん。これは持ってきたときと同じように会社に運ばれる?」
「あ……いいえ。トラックが来ているの。それに積み込むわ。」
こういうイベントは各地でしている。だから機材なんかはこういうイベントをしている所を回って、回収しているのだ。そしてまとめて会社の倉庫に入れるらしい。
そもそも会社は今日は十八時で終わっているのだ。つまり裏口すら開いていない。だがその時はセキュリティーも解いてもらって、一気に楽器を入れ込む。楽器に触れられるのは、三日からだ。だからどうしても手元に置いておきたいモノだけを社用車に入れる。特に翔はそうしたいだろう。
「コードは買い直すよ。」
翔は沙夜にそう言う。すると沙夜は頷いた。
「ツアーが始まるし、それまでにしておいてね。」
「うん。」
そう言って沙夜は機材を台車に乗せた。そしてそれを引いて裏口の方へ向かう。
その間、裕太の言葉が頭に響いていた。
「最近、「二藍」のアレンジを変えたのが望月の耳に届いている。アレンジをしたのが誰だって最近しつこくてね。奈々子の手が離れたのも知っているから、他の人だろうと言っていたが、それが翔では無いのかと思っている。つまり……「夜」が翔では無いかと思っているようだ。」
その言葉にぞっとした。翔があらぬ疑いをかけられているのだ。沙夜のせいで。
それがやるせなくなる。
今日、これから望月旭のイベントへ行くと言っていた。もしかしたらそこのことを聞かれるかもしれない。その時、翔はどう誤魔化すだろう。いや、誤魔化せるのだろうか。
翔のことは信じている。滅多なことで沙夜のことを口走らないとは思うが、万が一ということもある。その時はやはりついていないといけないだろう。
「……。」
芹に話をしておいた方が良い。だが芹はおそらくそういうイベントには来ないと思う。前に聞いた話では、そういうイベントは嫌悪感を示しているからだ。
そう思いながら沙夜は外へ出て行く。相変わらず外は身を切るような寒さだと思った。そしてトラックが着けられているのを見て、そちらへ向かった。
「すいません。こちらまでトラックを付けて良いそうなので。」
そう言ってとラックを促した。すると後ろから治や一馬がやってくる。機材を運ぶためだ。
「あれ?千草さんは?」
ステージは大分片付いているはずだ。あとはトラックに運び込むだけになる。翔はこういう置き方をしないで欲しいとかがうるさいので、トラックに積み込むときには同席すると思っていたのだが、ここにいない。
「部長に呼ばれたよ。なんか話があるみたいだ。」
治の言葉に沙夜は少し違和感を持った。そしてその会場の奥を見る。だが翔も裕太の姿も見えなかった。
発売されている曲を演奏しているが、音源そのままでは無くアレンジを加えている。間奏でおのおののソロが長かったり、逆にショートカットしているところもある。音源よりも良いアレンジになっているように感じた。
「いつもと違うけれど、曲は良いね。」
沙菜はずっと沙夜の音楽を聴いていたのだろう。だから沙菜は沙夜がこの演奏している曲は全部、沙夜が関わっていることも知っているのだ。
「あぁ。乗りやすいようにしているな。」
ベースやドラムの音が主張している。それに合わせたギターもキーボードも華やかだ。これだけ見ればハードロックだが、遥人の歌がそれを壊している。だがそういう枠に囚われたくない。沙夜はずっとそう言っていたのだ。
「ロックとか、演歌とか、クラシックとか、そういうジャンルを取っ払った音楽をしたいわね。」
あの海辺のホテルで言っていたのだ。それを思い出して芹は少し俯く。こうして音楽を評価される度に、沙夜が遠くへ行ってしまうような気がしたのだ。
「あ、この曲。ほらアニメの……。」
「あぁ。そうだ。」
アニメのタイアップになった曲だった。近未来のアニメは、「二藍」の音に良く合っていた。いくつかある「二藍」の中の有名な曲の中でも、「二藍」と言えばこれという曲でもある。
これは芹が作詞したモノだ。アニメの原作を読んで、そこから膨らませた詩だった。男に捨てられるような女の曲が多い芹の歌詞の中、この曲は前向きな主人公に合わせて「希望」をテーマにした。沙夜がその歌詞を見て、良い歌詞だと微笑んだのを覚えている。
「旅立とう。未知なる世界へ。」
そう歌った遥人の声に、観客がまたわっと声を上げた。
出来れば沙夜を連れて、どこかへ行きたい。翔も紫乃も居ないところに。だが沙夜が一番大事にしているのは「二藍」なのだろう。そして自分だって文字を紡ぎ出す事で、自分という存在価値があるような気がしていた。第一、自分がそうしたいと思っている。あの限られた文字数の中でも自分が表現出来た気がしていたのだ。それだけ文字を生み出すことに執着しているのだと思う。
そしてそれは沙夜も、翔も、そして隣にいる沙菜だってそうしているのだ。形は違ってもみんな表現者なのだから。
最後の曲は芹が歌詞を付け足して、沙夜がアレンジをした。
当初、この曲を最後に持ってくるのはどうかと加藤裕太は難色を示していた。だがこれで正解だったと思う。
「歌詞を付け足したことでぐっと前向きな曲になったな。」
裕太はそう言って少し笑う。沙夜も少し笑って頷いた。
大学生の時、音楽を作っていた。ピアノを使い、それを公開していたのだ。やがてピアノだけでは限界を感じて、デジタル音も自分なりに勉強して作ったモノを公開したこともある。
しかしそれは昔のことで、二度と音楽は作らないと思っていた。だがこうして自分がアレンジした曲を演奏してくれる人がいる。それが嬉しかったのだ。
演奏が終わると惜しみない拍手が送られる中、五人は遥人が歌っていた位置で並ぶ。そして治が声を上げた。
「今年も一年、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。」
そう言って五人は一斉に頭を下げると、更に拍手が巻き起こり、個人の名前を呼ぶ声が聞こえた。
そして舞台は暗転する。だが拍手は鳴り止まず、それはアンコールのための手拍子になった。すると情愛アナウンスが流れる。
「アンコールはありません。舞台の入れ替わり作業のため二十分の時間をおきますのでよろしくお願いします。」
最後のアーティストが沙夜と裕太の側で控えている。昔から人気のあるバンドではあるが、このあとはやりにくいだろう。ボーカルの男が苦笑いをしている。
「いっそのこと「二藍」がトリだったら良かったのに。」
誰かがそう言って担当に止められた。沙夜ならともかく、裕太の前でいうことでは無いだろうと思っていたのだ。
客席に光が灯り、沙夜は台車を持ってそのままステージに向かう。台車の上にはドラムのケースやコードを一気に入れておくためのボックスがある。このまま運び込むためだ。
「あれ?西藤部長も来てたんですか?」
遥人がそう言うと、裕太は笑って言った。
「あぁ、久しぶりに「二藍」を聴かせてもらったよ。遥人はまた上手くなったな。ミュージカルで鍛えられたか。」
「そうかも知れませんねぇ。ミュージカル俳優達と基礎練をしていたら、凄い鍛えられますよ。」
「だろうな。」
秋ほどに遥人はミュージカルの仕事をした。その時にまた基礎を一から学んだのだろう。その成果が出ているのだ。
「千草さん。電源は落とした?」
「あぁ。」
「だったらコードを抜いても大丈夫ね。纏めておけば良いのかしら。」
「うん。これは持ってきたときと同じように会社に運ばれる?」
「あ……いいえ。トラックが来ているの。それに積み込むわ。」
こういうイベントは各地でしている。だから機材なんかはこういうイベントをしている所を回って、回収しているのだ。そしてまとめて会社の倉庫に入れるらしい。
そもそも会社は今日は十八時で終わっているのだ。つまり裏口すら開いていない。だがその時はセキュリティーも解いてもらって、一気に楽器を入れ込む。楽器に触れられるのは、三日からだ。だからどうしても手元に置いておきたいモノだけを社用車に入れる。特に翔はそうしたいだろう。
「コードは買い直すよ。」
翔は沙夜にそう言う。すると沙夜は頷いた。
「ツアーが始まるし、それまでにしておいてね。」
「うん。」
そう言って沙夜は機材を台車に乗せた。そしてそれを引いて裏口の方へ向かう。
その間、裕太の言葉が頭に響いていた。
「最近、「二藍」のアレンジを変えたのが望月の耳に届いている。アレンジをしたのが誰だって最近しつこくてね。奈々子の手が離れたのも知っているから、他の人だろうと言っていたが、それが翔では無いのかと思っている。つまり……「夜」が翔では無いかと思っているようだ。」
その言葉にぞっとした。翔があらぬ疑いをかけられているのだ。沙夜のせいで。
それがやるせなくなる。
今日、これから望月旭のイベントへ行くと言っていた。もしかしたらそこのことを聞かれるかもしれない。その時、翔はどう誤魔化すだろう。いや、誤魔化せるのだろうか。
翔のことは信じている。滅多なことで沙夜のことを口走らないとは思うが、万が一ということもある。その時はやはりついていないといけないだろう。
「……。」
芹に話をしておいた方が良い。だが芹はおそらくそういうイベントには来ないと思う。前に聞いた話では、そういうイベントは嫌悪感を示しているからだ。
そう思いながら沙夜は外へ出て行く。相変わらず外は身を切るような寒さだと思った。そしてトラックが着けられているのを見て、そちらへ向かった。
「すいません。こちらまでトラックを付けて良いそうなので。」
そう言ってとラックを促した。すると後ろから治や一馬がやってくる。機材を運ぶためだ。
「あれ?千草さんは?」
ステージは大分片付いているはずだ。あとはトラックに運び込むだけになる。翔はこういう置き方をしないで欲しいとかがうるさいので、トラックに積み込むときには同席すると思っていたのだが、ここにいない。
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