138 / 664
雑炊
137
しおりを挟む
キラキラしたライトの下で歌っている。声援と拍手が惜しみなく送られて、紗理那はソロでもやっていけると自信を持った。あんなメンバーの言うことなんか気にしていられない。
「俺がしたい音楽はこんなんじゃ無いんだよ。ロックってこんな音じゃ無いし、姿だけで売りたくないんだ。音楽で勝負をしたい。」
「JACK-O'-LANTERN」のドラムの男がそう呟いたのがまだ耳に残っている。紗理那にとって音楽は二の次なのだ。一番は容姿。紗理那が自ら選んだ衣装だって、今日歌う音楽に合わせて海外の古い映画に出てくるようなヒロインのワンピースに似たようなモノで、動く度にスカートがひらひらと舞ってとても可愛い。
サリーと呼ばれる度に、自信が出る。自分がやってたことは間違いじゃ無いと思うから。
三十分の中で四曲歌い、紗理那はステージを降りる。そしてそのまま控え室へ行こうと思った。まだ控え室には翔が居るはずだ。相手にしていなくてもしつこく迫っていれば、そのうち心が揺れるかもしれない。そう思っていたその時だった。
「凄い中途半端な歌ね。」
驚いて振り向くと、そこにはターバンを巻いた女性がいた。それはもうこの世界では長くレゲエを歌っている人で、名前はリリーという。もう結構歳を取っているはずなのに相当若く見えるし、その歌声も全く落ちることは無かった。
「何ですか?」
「このあとであたしが出るんだけど、どれだけ人が集まるかしらね。」
「お客さんは沢山入ってましたよ。」
「暗い客席は明るいステージからは見えないだけよ。奥までぎっしりというわけでは無かったみたいね。」
確かにそうだ。奥までは見えなかったが、空席もあったように思える。
「……。」
「あなたは来年も歌うつもり?」
「ソロで今度曲を出しますけど。」
「ロックなの?それともポップス?」
「え……。」
わからない。歌えといわれた曲を今ずっと聴いているが、それがどんなジャンルなのかと言われるとわからない。
「そんなこともわからないなんてねぇ。」
おかしそうにリリーは口を押さえて笑う。すると紗理那はムキになったようにリリーに言う。
「リリーさんだって元ヤク中なんでしょ?」
その言葉にリリーはすっと真顔になった。そして紗理那の頬に平手打ちをする。
パシッという音がして、周りにいたスタッフが固まった。
「言って良いことと悪いことのこともわからない女だと思わなかったわ。あなたとは二度と仕事を一緒にしたくない。」
「何よ!おばさんのくせに若ぶって。本当のことを言われたら逆ギレするなんてヒステリーだわ。」
「はぁ?あなたこそ歳を考えなさい。十代のアイドルのつもりなの?その格好。」
その騒ぎを聞きつけたスタッフが慌てて駆け寄った。そしてその後ろを紗理那のマネージャーもやってきて、紗理那をその場から促す。
「紗理那。こっちに来るんだ。」
「何よ。あたし何も悪いことを……。」
「良いから。」
リリーはその紗理那の後ろ姿を見て、首を横に振る。
「あんな子が売れるわけが無いわ。売れたとしたら、世の中が間違ってる。」
するとトランペットを持ったメンバーが頷いた。
「俺もそう思いますよ。リリーさんが間違っているとは思えない。」
「そう思う?」
「えぇ。まず態度が良くない。ライブが終わってバンドのメンバーに声もかけないって言うのはちょっとね。俺ら、別にカラオケしているわけじゃ無いんだから。」
「そういうことも含めて、あたしもそう思ったの。でもまぁ……手を上げる気は無かったんだけどね。イラッとしたらすぐに行動に出る癖は直らないわ。特に本番前はいつもイラッとしてしまって。不安なのよね。あたしも。お客さんを満足させられるようなパフォーマンスが出来るのかって。」
そう言ってリリーは壁にもたれた。
「いつも大盛況ですよ。リリーさんの歌は。」
「ふふっ。でも終わってその時の音を録音したモノを聴きながらいつも反省会。そして次はもっと言いものをって思うの。」
その時向こうの方で、「二藍」のメンバーがどこかへ向かうのを見た。それを見て、リリーは少し俯く。
「……あの子は驚異だわ。同じジャンルじゃ無くて良かった。」
「え?」
そう言って男も振り向いた。そこには後ろ姿だけでわかる長髪の背の高い男がトイレへ向かっていた。
「……「二藍」の花岡さんですかね。」
「えぇ。「二藍」はこれからどんどん伸びるでしょうね。」
「花岡さんは前から評判が良いですからね。俺も何度か一緒に演奏をしたことがあるんです。」
「どうだった?」
「素直ですよ。癖が無いベースを弾いてて。ドラムのヤツがとてもやりやすそうだった。ちゃんと合わせてくれるんですよ。」
そういう人をリリーは知っている。ストイックなDJだった。今は好きなことをしながら、愛する人と一緒に居るのだろう。過去は振り返らない。自分だってやってはいけないことをしたのだ。
自分の歌をまだ必要としてくれる人が一人でもいれば、リリーは歌を歌う。そう思いながらスタッフの声にリリーはその足をステージへと向けた。
トイレから帰ってきた一馬は「二藍」の人達がいる所に戻ってきて、またコードなんかを手にした。もうそろそろステージへ行かないといけない時間なのだ。
「なぁ、なんか騒がしかったよな。表。」
遥人はそう聞くと、一馬は首を横に振って言う。
「喧嘩をしていたみたいだ。」
「喧嘩?誰が?」
「リリーとあのさっきステージに上がっていた女。」
「紗理那か。」
すると一馬は頷いた。
「わからないでも無いが、正直すぎるな。あのリリーという女性は。」
「必死なんだろうな。前科があるし。」
「……前科?」
「薬で一度捕まってるんだ。まぁ、利用されたって感じもあるけど。」
「利用?」
「兄弟の中で、薬の密売をしてたヤツがいるんだよ。それに加担させられたみたいな。」
「詳しいな。お前。」
感心したように一馬は言うと、遥人は呆れたように言った。
「少しはそっちのことも知っておいた方が良いと思うけどな。特に一馬も翔も割と女からつけ込まれやすいんだろうし。」
「純だってそうだろう。」
「純は相手にもしてないから良いんだよ。」
「……。」
「一馬はこの世界はもう長くなったから良いかもしれないし、純も治も割と長くなった方で断り方なんかはわかっていると思う。でも俺は翔が一番心配なんだよ。」
割とボンボンな感じがする。だから沙夜と付き合って、沙夜が守ってあげて欲しいと思っていたのだ。だが肝心の沙夜は全く翔を相手にしていない。それがネックだと思う。
その時モニターの向こうでは先程よりもひときわ大きな声援が送られていた。リリーが出てきて、アドリブでシャウトをする。それだけで盛り上がったのだ。
「さすがだな。」
「あぁ。でも負けてられるか。」
遥人はそう思いながらそのモニターを見ていた。女だろうとジャンルが違うだろうと、かまわない。ライバルは沢山いるのだから。
「ふふっ。」
壁にもたれていた沙夜が携帯電話を見て少し笑った。その様子に思わず翔が声をかける。
「どうしたんだ。」
「芹からのメッセージが面白くてね。」
「芹が?」
「やっと聴ける歌手が出てきたって。」
芹にとっては苦痛の三十分だったのだろう。それでも仕事だから我慢しているのだ。沙夜がそう出あるように。
「さて、そろそろ行きましょう。」
「うん。」
沙夜はそう言って五人を促す。それぞれの楽器を持って控え室をあとにした。「二藍」のあとは、一組しかいない。昔から活躍をしているバンドだった。だからこそ、席を温めておきたいと思っていたと同時に、自分たちに振り向かせたいと思っていた。それがそれぞれバンドの意地だったのかもしれない。
「俺がしたい音楽はこんなんじゃ無いんだよ。ロックってこんな音じゃ無いし、姿だけで売りたくないんだ。音楽で勝負をしたい。」
「JACK-O'-LANTERN」のドラムの男がそう呟いたのがまだ耳に残っている。紗理那にとって音楽は二の次なのだ。一番は容姿。紗理那が自ら選んだ衣装だって、今日歌う音楽に合わせて海外の古い映画に出てくるようなヒロインのワンピースに似たようなモノで、動く度にスカートがひらひらと舞ってとても可愛い。
サリーと呼ばれる度に、自信が出る。自分がやってたことは間違いじゃ無いと思うから。
三十分の中で四曲歌い、紗理那はステージを降りる。そしてそのまま控え室へ行こうと思った。まだ控え室には翔が居るはずだ。相手にしていなくてもしつこく迫っていれば、そのうち心が揺れるかもしれない。そう思っていたその時だった。
「凄い中途半端な歌ね。」
驚いて振り向くと、そこにはターバンを巻いた女性がいた。それはもうこの世界では長くレゲエを歌っている人で、名前はリリーという。もう結構歳を取っているはずなのに相当若く見えるし、その歌声も全く落ちることは無かった。
「何ですか?」
「このあとであたしが出るんだけど、どれだけ人が集まるかしらね。」
「お客さんは沢山入ってましたよ。」
「暗い客席は明るいステージからは見えないだけよ。奥までぎっしりというわけでは無かったみたいね。」
確かにそうだ。奥までは見えなかったが、空席もあったように思える。
「……。」
「あなたは来年も歌うつもり?」
「ソロで今度曲を出しますけど。」
「ロックなの?それともポップス?」
「え……。」
わからない。歌えといわれた曲を今ずっと聴いているが、それがどんなジャンルなのかと言われるとわからない。
「そんなこともわからないなんてねぇ。」
おかしそうにリリーは口を押さえて笑う。すると紗理那はムキになったようにリリーに言う。
「リリーさんだって元ヤク中なんでしょ?」
その言葉にリリーはすっと真顔になった。そして紗理那の頬に平手打ちをする。
パシッという音がして、周りにいたスタッフが固まった。
「言って良いことと悪いことのこともわからない女だと思わなかったわ。あなたとは二度と仕事を一緒にしたくない。」
「何よ!おばさんのくせに若ぶって。本当のことを言われたら逆ギレするなんてヒステリーだわ。」
「はぁ?あなたこそ歳を考えなさい。十代のアイドルのつもりなの?その格好。」
その騒ぎを聞きつけたスタッフが慌てて駆け寄った。そしてその後ろを紗理那のマネージャーもやってきて、紗理那をその場から促す。
「紗理那。こっちに来るんだ。」
「何よ。あたし何も悪いことを……。」
「良いから。」
リリーはその紗理那の後ろ姿を見て、首を横に振る。
「あんな子が売れるわけが無いわ。売れたとしたら、世の中が間違ってる。」
するとトランペットを持ったメンバーが頷いた。
「俺もそう思いますよ。リリーさんが間違っているとは思えない。」
「そう思う?」
「えぇ。まず態度が良くない。ライブが終わってバンドのメンバーに声もかけないって言うのはちょっとね。俺ら、別にカラオケしているわけじゃ無いんだから。」
「そういうことも含めて、あたしもそう思ったの。でもまぁ……手を上げる気は無かったんだけどね。イラッとしたらすぐに行動に出る癖は直らないわ。特に本番前はいつもイラッとしてしまって。不安なのよね。あたしも。お客さんを満足させられるようなパフォーマンスが出来るのかって。」
そう言ってリリーは壁にもたれた。
「いつも大盛況ですよ。リリーさんの歌は。」
「ふふっ。でも終わってその時の音を録音したモノを聴きながらいつも反省会。そして次はもっと言いものをって思うの。」
その時向こうの方で、「二藍」のメンバーがどこかへ向かうのを見た。それを見て、リリーは少し俯く。
「……あの子は驚異だわ。同じジャンルじゃ無くて良かった。」
「え?」
そう言って男も振り向いた。そこには後ろ姿だけでわかる長髪の背の高い男がトイレへ向かっていた。
「……「二藍」の花岡さんですかね。」
「えぇ。「二藍」はこれからどんどん伸びるでしょうね。」
「花岡さんは前から評判が良いですからね。俺も何度か一緒に演奏をしたことがあるんです。」
「どうだった?」
「素直ですよ。癖が無いベースを弾いてて。ドラムのヤツがとてもやりやすそうだった。ちゃんと合わせてくれるんですよ。」
そういう人をリリーは知っている。ストイックなDJだった。今は好きなことをしながら、愛する人と一緒に居るのだろう。過去は振り返らない。自分だってやってはいけないことをしたのだ。
自分の歌をまだ必要としてくれる人が一人でもいれば、リリーは歌を歌う。そう思いながらスタッフの声にリリーはその足をステージへと向けた。
トイレから帰ってきた一馬は「二藍」の人達がいる所に戻ってきて、またコードなんかを手にした。もうそろそろステージへ行かないといけない時間なのだ。
「なぁ、なんか騒がしかったよな。表。」
遥人はそう聞くと、一馬は首を横に振って言う。
「喧嘩をしていたみたいだ。」
「喧嘩?誰が?」
「リリーとあのさっきステージに上がっていた女。」
「紗理那か。」
すると一馬は頷いた。
「わからないでも無いが、正直すぎるな。あのリリーという女性は。」
「必死なんだろうな。前科があるし。」
「……前科?」
「薬で一度捕まってるんだ。まぁ、利用されたって感じもあるけど。」
「利用?」
「兄弟の中で、薬の密売をしてたヤツがいるんだよ。それに加担させられたみたいな。」
「詳しいな。お前。」
感心したように一馬は言うと、遥人は呆れたように言った。
「少しはそっちのことも知っておいた方が良いと思うけどな。特に一馬も翔も割と女からつけ込まれやすいんだろうし。」
「純だってそうだろう。」
「純は相手にもしてないから良いんだよ。」
「……。」
「一馬はこの世界はもう長くなったから良いかもしれないし、純も治も割と長くなった方で断り方なんかはわかっていると思う。でも俺は翔が一番心配なんだよ。」
割とボンボンな感じがする。だから沙夜と付き合って、沙夜が守ってあげて欲しいと思っていたのだ。だが肝心の沙夜は全く翔を相手にしていない。それがネックだと思う。
その時モニターの向こうでは先程よりもひときわ大きな声援が送られていた。リリーが出てきて、アドリブでシャウトをする。それだけで盛り上がったのだ。
「さすがだな。」
「あぁ。でも負けてられるか。」
遥人はそう思いながらそのモニターを見ていた。女だろうとジャンルが違うだろうと、かまわない。ライバルは沢山いるのだから。
「ふふっ。」
壁にもたれていた沙夜が携帯電話を見て少し笑った。その様子に思わず翔が声をかける。
「どうしたんだ。」
「芹からのメッセージが面白くてね。」
「芹が?」
「やっと聴ける歌手が出てきたって。」
芹にとっては苦痛の三十分だったのだろう。それでも仕事だから我慢しているのだ。沙夜がそう出あるように。
「さて、そろそろ行きましょう。」
「うん。」
沙夜はそう言って五人を促す。それぞれの楽器を持って控え室をあとにした。「二藍」のあとは、一組しかいない。昔から活躍をしているバンドだった。だからこそ、席を温めておきたいと思っていたと同時に、自分たちに振り向かせたいと思っていた。それがそれぞれバンドの意地だったのかもしれない。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)
幻田恋人
恋愛
夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。
でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。
親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。
童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。
許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…
僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
彼女の母は蜜の味
緋山悠希
恋愛
ある日、彼女の深雪からお母さんを買い物に連れて行ってあげて欲しいと頼まれる。密かに綺麗なお母さんとの2人の時間に期待を抱きながら「別にいいよ」と優しい彼氏を演じる健二。そんな健二に待っていたのは大人の女性の洗礼だった…
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる