105 / 684
ミックスナッツ
104
しおりを挟む
揚げ出し豆腐には、少し酸味がある。おそらくかけている餡に、梅干しの肉が入っているのだ。それが上げている豆腐をさっぱりと食べられて、ビールが良く進む。
沙夜はメニューを見ながら、このまま焼酎に移ろうかと思っていた。その時隣に座っている芹が声をかける。
「お前もノンアルにしたら?」
「どうして?」
「家に帰って風呂に入るだろ?アルコールは言ってたら水没するかも知れないじゃん。俺、助けに行ったりしないからな。」
「大丈夫よ。」
沙夜はそう言うと、少し笑った。だが芹の言うことももっともだ。明日はまた仕事なのだからと言って、純がアルコールを飲むのを止めたように、自分だって二日酔いなんかになったことは無いがどのタイミングでそんな風になるかわからないのだ。
それに度数の高いジンを飲んでいる。普段飲み慣れていない洋酒は、どんな風に酔っ払っているのかわからない。
「ウーロン茶にしようか。」
「ウーロンハイの間違いだろ?」
翔はそういうと沙夜は口を尖らせた。そしてほうれん草のピーナツ和えを口に入れた。ほうれん草の独特な臭みと、ピーナツの香ばしさがとてもマッチしている。これは家でも作れそうだと思っていた。少し甘みがあるのがとても良いと思う。砂糖か何かが入っているのだろうか。
「これ、ナッツが入っている?」
芹がそう聞くと沙夜は頷いた。
「ピーナツね。」
ピーナツ和えは割と手間な料理だと思う。最近は簡単に和えるだけというのもあるが、ここのモノはそうでは無い。ちゃんと手作りしたモノだ。
「あの店はさ、チャージ料を取るんだ。一人五百円で。その代わりにノンアルでもアルコールでも突き出しにナッツを出すんだ。食べ終えたらおかわりを出してくれるし。」
純はそう言うとそのウーロン茶を口にした。一杯しかサワーを飲んでいないのに、もう何杯も飲んだように顔が赤い。
「ミックスナッツだったわね。クルミもカシューナッツも入っていて。それなのに既製品じゃ無いって凄いわ。」
「いつも家でもあぁでは無い、こうでは無いって試行錯誤している。それは英二のお父さんがしていたことだから。」
料理人になれなかったから、せめて食事と酒とそして音楽にこだわっていたいと思ったのに、音楽では今は上手くいっていない。ここがきっかけでメジャーデビューをして行く人達の一人としては、成功して欲しいと思うだろうに聞く耳を持たないのは、損だと思う。
「英二さんは次を探しているの?」
沙夜はそう聞くと純は頷いた。
「次くらいに人気があるバンドがあるんだ。「紅花」が休むときはそっちが歌ったりするバンド。多分、そっちの方が翔は好きかもな。」
「女の人?」
翔はそう聞くと、純は少し頷いた。
「俺から見ても女の声が響く声だと思う。ボサノバみたいな感じで。」
「あまり声が立っている人でもちょっとなぁ。」
翔は初めて自分で作品を作るのだ。妥協したくないと思っているのだろう。だがそんなに時間は無い。今回の「紅花」は無いにしても、違う人を選んでいかなければいけないだろう。
居酒屋を出ると、大通りの方へ向かった。「Flower's」のある公園通りを通れば駅は近いのは知っているが、どうしてもあっちの方向に行くと志甫の姿があるかも知れないと思うと、気が引けたのだ。
チェーン化された居酒屋、ホストクラブ、キャバクラ、漫画喫茶などいろんな店が連なり、中には深夜までしている洋菓子店もある。だがこの洋菓子店もチェーン店だ。他の店よりは朝が遅く、夜は深夜までしている。おそらくキャバクラなどへ行く客が女の子に手土産として買って行ったり、女の子が家で待つ子供に買うために開いているのだろう。
「ケーキを買っていこうかな。」
沙夜はそう言ってその洋菓子店の前に立つ。
「え?何で?」
翔がそう聞くと、沙夜は少し笑って言う。
「沙菜の為によ。」
「心配しなくても良いんじゃねぇかな。」
芹はそう言って少し笑って指さす。遠くで沙菜の姿が見えた。おそらく気が合う女優仲間とか、そういう人達とクラブの中に入っていく。沙菜は沙菜で楽しんでいるようだ。
「だったら良いか。もう行きましょう。あまり長居しても……。」
あまりここにいると、連日の夜遊びなんてタイトルで週刊誌に撮られる恐れもあるのだ。それで無くても翔は目立つ。そろそろ家に帰らないといけない。そう思ったときだった。
「翔?」
声をかけられて、翔は振り返る。そこにはスーツ姿の男がいた。
「大澤か?」
「久しぶりだなぁ。」
興奮しているのか声の大きな男だ。沙夜はそう思いながら、その男を見ていた。おそらく翔と同じくらいの年頃だろう。だがおそらく結婚をしている。左手の薬指には指輪があるからだ。スーツ姿で翔よりも落ち着いて見えるのは、そのためだろう。それでも声が大きい。芹の方を見ると明らかにいぶかしげな顔をしている。
「あ、それから「二藍」の?」
「夏目です。翔の何ですか?」
「同期ですよ。大学の。専攻は違ったけど。そっちは?」
「「二藍」の担当の泉と言います。それから……。」
「翔の友達だよ。ライターをしてるんだ。悪い。俺、名刺なんかは持って無くてさ。」
沙夜は名刺を大澤に渡したが、芹はそれを持っていないのだろう。
「良いよ。良いよ。」
そう言って手をひらひらと振った。声もそうだがリアクションも大きな男だと思う。おそらくここで会ったと言うことは飲んでいるのだろう。
「大澤帯人です。今は、ボイストレーナーをしてましてね。」
「ボイストレーナー?」
「アイドルとかのですよ。事務所には所属していないので、フリーのトレーナーですけどね。」
少し笑って帯人は翔を見上げる。翔は背が高い方なので、帯人と並ぶと帯人が子供のように感じる。
「フリー?」
「地下アイドルから、久しぶりにコンサートをする歌手まで。ボーカルレッスンをしてるんです。スタジオを借りて。今日も、その付き合いで飲んでいてですね。」
こういう仕事の人は、事務所とかに籍を置いていてそれから別の音楽の学校とかの外部講師などをするモノだと思っていた。実際、遥人は未だにボーカルレッスンへ行くことがあり、指定する外部講師から習っているのだ。
だがこの男は事情が違うらしい。個人でしているとなると、実入りは全て自分のものになるが仕事が無ければ食いっぱぐれる。結婚をしているのであれば、どこか事務所に籍を置いた方が良いと思うのだが。
「声楽はもうしていないのか?昔は相当気を遣って酒もコーヒーも飲まなかったのに。」
翔はそう聞くと、帯人は少し笑って言う。
「たまに呼ばれるよ。歌手とかで都合が付かなくなったヤツとか、オペラのエキストラとか。自分で仕事をしてみてわかったよ。コーヒーとか酒は度が過ぎなければ喉にそんなに悪影響じゃ無いんだ。それに喉は鍛えているんだ。人によっては煙草も吸う人もいるくらい、喉の鍛えようでどうにでもなるみたいだ。」
数多くの仕事をしていて、幅広い。おそらく全てに柔軟に取り組んでいるのだ。それに前よりも柔軟になっているようで、翔は少し気が楽になったように感じた。
「で、何?「二藍」がこんな所で飲み歩いてたのか?」
すると翔は首を横に振る。
「歌手で良いのがいるって聞いたんだけどな。ちょっと見当違いだったみたいで。」
「どうしたんだよ。遥人っていう歌手がいるだろう?あいつ、ソロになるのか?」
「そうじゃないんだ。あの……。」
言っていいのだろうか。少し迷って翔は沙夜の方を見る。すると沙夜は何か感じるモノがあったのだろう。少し頷いて帯人に言う。
「春か夏あたりに、千草さんのソロアルバムを出す話があるんですよ。」
まだ決定したわけでは無い。だからあまり外では言えないことなのに、沙夜はそれを口にした。その言葉に純は焦って沙夜の方を見る。
「沙夜さん。言って良いの?」
すると沙夜は少し頷いた。
「良いです。この間正式に決定した話ですし、メーカーとの話も付きましたから。発売されるのはもう変えられないんです。でも他言はしないでください。」
帯人にそう言うと、帯人は少し笑って言う。
「俺もそういう世界にいるモノだから、聞いても右から左に聞き流すこともあるよ。大丈夫。気にしないで。」
すると翔は携帯電話を取りだして、帯人に言う。
「連絡先って変わってないか。」
「あぁ……ん?あぁ、そうか。歌手を探しているって言ってたっけ。俺の当てを知りたいのか?」
「違う。あのさ……。」
翔はそのまま帯人と共に四人と離れた。その姿を見て、やっと沙夜は自発的に翔が動いたのを見て少し安心する。周りがお膳立てをして、志甫をボーカリストに迎えてもいい作品は出来ない。
そうだったら前から知っている仲の方が良い。何より翔がやりやすいだろう。
沙夜はメニューを見ながら、このまま焼酎に移ろうかと思っていた。その時隣に座っている芹が声をかける。
「お前もノンアルにしたら?」
「どうして?」
「家に帰って風呂に入るだろ?アルコールは言ってたら水没するかも知れないじゃん。俺、助けに行ったりしないからな。」
「大丈夫よ。」
沙夜はそう言うと、少し笑った。だが芹の言うことももっともだ。明日はまた仕事なのだからと言って、純がアルコールを飲むのを止めたように、自分だって二日酔いなんかになったことは無いがどのタイミングでそんな風になるかわからないのだ。
それに度数の高いジンを飲んでいる。普段飲み慣れていない洋酒は、どんな風に酔っ払っているのかわからない。
「ウーロン茶にしようか。」
「ウーロンハイの間違いだろ?」
翔はそういうと沙夜は口を尖らせた。そしてほうれん草のピーナツ和えを口に入れた。ほうれん草の独特な臭みと、ピーナツの香ばしさがとてもマッチしている。これは家でも作れそうだと思っていた。少し甘みがあるのがとても良いと思う。砂糖か何かが入っているのだろうか。
「これ、ナッツが入っている?」
芹がそう聞くと沙夜は頷いた。
「ピーナツね。」
ピーナツ和えは割と手間な料理だと思う。最近は簡単に和えるだけというのもあるが、ここのモノはそうでは無い。ちゃんと手作りしたモノだ。
「あの店はさ、チャージ料を取るんだ。一人五百円で。その代わりにノンアルでもアルコールでも突き出しにナッツを出すんだ。食べ終えたらおかわりを出してくれるし。」
純はそう言うとそのウーロン茶を口にした。一杯しかサワーを飲んでいないのに、もう何杯も飲んだように顔が赤い。
「ミックスナッツだったわね。クルミもカシューナッツも入っていて。それなのに既製品じゃ無いって凄いわ。」
「いつも家でもあぁでは無い、こうでは無いって試行錯誤している。それは英二のお父さんがしていたことだから。」
料理人になれなかったから、せめて食事と酒とそして音楽にこだわっていたいと思ったのに、音楽では今は上手くいっていない。ここがきっかけでメジャーデビューをして行く人達の一人としては、成功して欲しいと思うだろうに聞く耳を持たないのは、損だと思う。
「英二さんは次を探しているの?」
沙夜はそう聞くと純は頷いた。
「次くらいに人気があるバンドがあるんだ。「紅花」が休むときはそっちが歌ったりするバンド。多分、そっちの方が翔は好きかもな。」
「女の人?」
翔はそう聞くと、純は少し頷いた。
「俺から見ても女の声が響く声だと思う。ボサノバみたいな感じで。」
「あまり声が立っている人でもちょっとなぁ。」
翔は初めて自分で作品を作るのだ。妥協したくないと思っているのだろう。だがそんなに時間は無い。今回の「紅花」は無いにしても、違う人を選んでいかなければいけないだろう。
居酒屋を出ると、大通りの方へ向かった。「Flower's」のある公園通りを通れば駅は近いのは知っているが、どうしてもあっちの方向に行くと志甫の姿があるかも知れないと思うと、気が引けたのだ。
チェーン化された居酒屋、ホストクラブ、キャバクラ、漫画喫茶などいろんな店が連なり、中には深夜までしている洋菓子店もある。だがこの洋菓子店もチェーン店だ。他の店よりは朝が遅く、夜は深夜までしている。おそらくキャバクラなどへ行く客が女の子に手土産として買って行ったり、女の子が家で待つ子供に買うために開いているのだろう。
「ケーキを買っていこうかな。」
沙夜はそう言ってその洋菓子店の前に立つ。
「え?何で?」
翔がそう聞くと、沙夜は少し笑って言う。
「沙菜の為によ。」
「心配しなくても良いんじゃねぇかな。」
芹はそう言って少し笑って指さす。遠くで沙菜の姿が見えた。おそらく気が合う女優仲間とか、そういう人達とクラブの中に入っていく。沙菜は沙菜で楽しんでいるようだ。
「だったら良いか。もう行きましょう。あまり長居しても……。」
あまりここにいると、連日の夜遊びなんてタイトルで週刊誌に撮られる恐れもあるのだ。それで無くても翔は目立つ。そろそろ家に帰らないといけない。そう思ったときだった。
「翔?」
声をかけられて、翔は振り返る。そこにはスーツ姿の男がいた。
「大澤か?」
「久しぶりだなぁ。」
興奮しているのか声の大きな男だ。沙夜はそう思いながら、その男を見ていた。おそらく翔と同じくらいの年頃だろう。だがおそらく結婚をしている。左手の薬指には指輪があるからだ。スーツ姿で翔よりも落ち着いて見えるのは、そのためだろう。それでも声が大きい。芹の方を見ると明らかにいぶかしげな顔をしている。
「あ、それから「二藍」の?」
「夏目です。翔の何ですか?」
「同期ですよ。大学の。専攻は違ったけど。そっちは?」
「「二藍」の担当の泉と言います。それから……。」
「翔の友達だよ。ライターをしてるんだ。悪い。俺、名刺なんかは持って無くてさ。」
沙夜は名刺を大澤に渡したが、芹はそれを持っていないのだろう。
「良いよ。良いよ。」
そう言って手をひらひらと振った。声もそうだがリアクションも大きな男だと思う。おそらくここで会ったと言うことは飲んでいるのだろう。
「大澤帯人です。今は、ボイストレーナーをしてましてね。」
「ボイストレーナー?」
「アイドルとかのですよ。事務所には所属していないので、フリーのトレーナーですけどね。」
少し笑って帯人は翔を見上げる。翔は背が高い方なので、帯人と並ぶと帯人が子供のように感じる。
「フリー?」
「地下アイドルから、久しぶりにコンサートをする歌手まで。ボーカルレッスンをしてるんです。スタジオを借りて。今日も、その付き合いで飲んでいてですね。」
こういう仕事の人は、事務所とかに籍を置いていてそれから別の音楽の学校とかの外部講師などをするモノだと思っていた。実際、遥人は未だにボーカルレッスンへ行くことがあり、指定する外部講師から習っているのだ。
だがこの男は事情が違うらしい。個人でしているとなると、実入りは全て自分のものになるが仕事が無ければ食いっぱぐれる。結婚をしているのであれば、どこか事務所に籍を置いた方が良いと思うのだが。
「声楽はもうしていないのか?昔は相当気を遣って酒もコーヒーも飲まなかったのに。」
翔はそう聞くと、帯人は少し笑って言う。
「たまに呼ばれるよ。歌手とかで都合が付かなくなったヤツとか、オペラのエキストラとか。自分で仕事をしてみてわかったよ。コーヒーとか酒は度が過ぎなければ喉にそんなに悪影響じゃ無いんだ。それに喉は鍛えているんだ。人によっては煙草も吸う人もいるくらい、喉の鍛えようでどうにでもなるみたいだ。」
数多くの仕事をしていて、幅広い。おそらく全てに柔軟に取り組んでいるのだ。それに前よりも柔軟になっているようで、翔は少し気が楽になったように感じた。
「で、何?「二藍」がこんな所で飲み歩いてたのか?」
すると翔は首を横に振る。
「歌手で良いのがいるって聞いたんだけどな。ちょっと見当違いだったみたいで。」
「どうしたんだよ。遥人っていう歌手がいるだろう?あいつ、ソロになるのか?」
「そうじゃないんだ。あの……。」
言っていいのだろうか。少し迷って翔は沙夜の方を見る。すると沙夜は何か感じるモノがあったのだろう。少し頷いて帯人に言う。
「春か夏あたりに、千草さんのソロアルバムを出す話があるんですよ。」
まだ決定したわけでは無い。だからあまり外では言えないことなのに、沙夜はそれを口にした。その言葉に純は焦って沙夜の方を見る。
「沙夜さん。言って良いの?」
すると沙夜は少し頷いた。
「良いです。この間正式に決定した話ですし、メーカーとの話も付きましたから。発売されるのはもう変えられないんです。でも他言はしないでください。」
帯人にそう言うと、帯人は少し笑って言う。
「俺もそういう世界にいるモノだから、聞いても右から左に聞き流すこともあるよ。大丈夫。気にしないで。」
すると翔は携帯電話を取りだして、帯人に言う。
「連絡先って変わってないか。」
「あぁ……ん?あぁ、そうか。歌手を探しているって言ってたっけ。俺の当てを知りたいのか?」
「違う。あのさ……。」
翔はそのまま帯人と共に四人と離れた。その姿を見て、やっと沙夜は自発的に翔が動いたのを見て少し安心する。周りがお膳立てをして、志甫をボーカリストに迎えてもいい作品は出来ない。
そうだったら前から知っている仲の方が良い。何より翔がやりやすいだろう。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる