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二年目
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コーヒーもそこそこに、芙蓉さんはカウンターの中に入ってきた。まだ周りにお客様が居たから、入ってくるなとキツい言葉を葵さんも言えなかったのだろう。
「どの豆使えばいい?」
もう諦めたように、彼はブレンドの豆を彼女に渡した。その間、奥のお客様がレジの前に立った。それを私が会計し、トレーと布巾を持って片づけにいく。
お皿を片づけて、カウンターの中に入ると芙蓉さんは手際よく豆を挽いていた。
「手際いいな。ずっとやってたのか?」
棗さんが聞くと、彼女はにっこりと微笑んだ。
「母さんが教えてくれた。でも母さんのやり方とちょっと違う。でも母さんの前ですると怒られるのよ。こっちの方があたし、美味しいと思うんだけど。」
豆を挽いたのを見て、彼女はにっこりと微笑んだ。そしてペーパーフィルターをセットする。
「お母さんは、ペーパーを使わなかったんじゃないんですか?」
「良く知ってるねぇ。そう。ネルドリップばっか。あっちに帰ったらネルも教えてくれるって言ってたけど……。」
もうその願いは叶わないかもしれない。少なくとも彼女が成人するまでは、それが叶わないのだと思う。
百合さんの裁判の一回目がこの間あったらしい。情状酌量の余地はないと、検察側は実刑を求めた。片桐さんもおそらく実刑になるだろう。少しでも短い刑期になればいいと言っている。
ふわっといい香りがした。
お湯を注いだらしい。彼女の淹れ方は独特だ。まぁきっと蓮さんに言わせると、私や葵さんの淹れ方もマニュアルとは違うと言うらしい。
葵さんはその淹れ方を黙って見ていた。何を思っているのだろう。
「出来たー。カップどれ使えばいい?」
後ろの棚にあるカップを取ろうとした芙蓉さんを、葵さんは止める。
「いいえ。飲まなくても結構。」
「え?」
「飲めたものじゃないですよ。あぁ。豆が無駄になってしまった。」
もう怒りが頂点を達している。笑顔なのに、その目の奥が笑っていない。
「美味しいと思うよー?飲んでみてよー。」
「いいえ。結構。何なら自分で飲んでみますか?この冷えた桜さんが淹れたコーヒーと、自分のコーヒーを。」
カウンターから芙蓉さんを追い出すと、彼はそのコーヒーをカップに注いだ。そして彼女の前に置く。
「ねぇ。葵さん。私にも飲ませてくれない?」
棗さんはそう言ってきた。葵さんはその言葉通り、カップにもう一つコーヒーを注ぐ。そして芙蓉さんと棗さんの前に置いた。
「コーヒー苦手じゃないんですか?」
「うーん。苦いじゃん。」
棗さんはそう言ってそのカップに口を付けた。
「悪くねぇよ。」
「そうですか?ではこっちのコーヒーを一口分くらいしかありませんが、飲んでみてください。」
彼女が差し出されたコーヒーに口を付ける。
「うわっ。何これ。すげぇ。コーヒー?これ?苦くねぇな。なんかいい香りがする。何だろう。これ。木の実みたいな感じ。」
「それがコーヒー本来の香りですよ。私はあまり豆を深入りにしませんから、その分コーヒーの本来の味が楽しめるんです。」
そういえば瑠璃さんの所に初めて行ったとき、豆が深炒りだから私もここの淹れ方ではコーヒーが台無しになったと言っていたのだ。
「んー。そうかな。」
「そうです。誰の舌でも味わえるようにして、そこからもう少し苦いものがいいとか、もう少し甘い匂いのものがいいとか、そういったものに変化していきます。このコーヒーでは基準がわからない。」
「……。」
芙蓉さんは口をとがらせて、私が淹れたコーヒーを口にする。
「商売向きではありませんね。あなたのコーヒーは。」
「でもさぁ。」
「口答えは許しません。」
驚いた。葵さんがそんな厳しい口調を使ったところを見たことがないから。
「じゃあ、どうやって淹れるの?」
「私が教えるんですか?桜さんはここの従業員ですから教えられますが、あなたは違う。教える義理はありません。」
本気でイヤなんだな。そういえば、松秋さんも習いたいって来たけど断られたって言ってた。他人に教えるのは本気でイヤなんだ。
「棗さん。」
私はカウンターをでて、彼女に耳打ちをする。
「そろそろ帰ったらどうですか?」
「……あぁ。ごめんな。こんな事に巻き込んで。」
棗さんはちらりと芙蓉さんの方を見て、袖を引っ張った。
「そろそろ帰るぞ。桔梗さんもそろそろ帰ってるだろうし。」
「やぁだ。」
「芙蓉。」
芙蓉さんも意地になっているようだ。カウンターの席から立ち上がり、葵さんに向かって言う。
「あたし、ここでバイトする。」
「芙蓉さん?」
驚いて彼女をみる。
「どうせ桜ちゃんは春には居なくなるんでしょ?あたしがその後働く。」
その言葉に、葵さんは鼻で笑うように言った。
「冗談でしょう?」
「いいじゃん。」
「敬語が出来ない、この国の言葉もろくに使えないような方を雇うわけにはいきません。コーヒーを淹れるというのは、技術だけじゃないんです。接客も必要になってきますからね。」
うーん。確かにそうかもしれない。わずかだけどこの国の言葉がたどたどしい芙蓉さんには厳しいのかもしれないな。
「明日からお前、学校だろ?もう今日は帰ろう。」
「やーだ。」
「わがまま言うな。桜。会計して。」
「はい。」
レジへ行くと、私は二人分の会計をした。そして棗さんは引きずるようにして芙蓉さんと出て行った。
それを見て葵さんはため息をついた。
「ほかのお客様が居なくて良かったですよ。」
「……それにしては……。」
「どうしました?」
「いいえ。何か冷たい言い方だと思って。」
「あぁ。そうですね。そうでも言わないと、彼女は諦めてくれないだろうと思ったんです。」
カウンター席を片づけて、お皿を流しに入れた。もうほかのお客様はいない。
「でも私が居なくなったら、ほかの従業員を雇わないといけませんよね。まだ決まっていないのだったら……。」
「冗談。彼女を雇えるわけがありません。」
「そうですか。」
「……あなたがずっと居てくれたらいいのですが。」
そういって彼は私の腰に手を伸ばしてきた。その手をふりほどき、彼を見上げる。
「冗談はやめてください。」
「冗談じゃありませんよ。私はずっとあなたしか見てませんから。確かに当初は、あなたと百合を重ね合わせていたところがあります。しかし、今は違う。あなたしか見てません。」
彼はそういって私の頬に手を合わせてきた。
「イヤです。」
「ほら。そんなにのけぞってはお尻が濡れてしまいますよ。」
腰のあたりに手が伸びる。そして自分の方に引き寄せようとしたときだった。
「忘れ物した。」
ドアベルが鳴り、さっと彼は手を離した。ドアの向こうから、芙蓉さんがやってきた。そして不思議そうに私たちを見ている。
その様子に、葵さんは軽く舌打ちをした。
「どの豆使えばいい?」
もう諦めたように、彼はブレンドの豆を彼女に渡した。その間、奥のお客様がレジの前に立った。それを私が会計し、トレーと布巾を持って片づけにいく。
お皿を片づけて、カウンターの中に入ると芙蓉さんは手際よく豆を挽いていた。
「手際いいな。ずっとやってたのか?」
棗さんが聞くと、彼女はにっこりと微笑んだ。
「母さんが教えてくれた。でも母さんのやり方とちょっと違う。でも母さんの前ですると怒られるのよ。こっちの方があたし、美味しいと思うんだけど。」
豆を挽いたのを見て、彼女はにっこりと微笑んだ。そしてペーパーフィルターをセットする。
「お母さんは、ペーパーを使わなかったんじゃないんですか?」
「良く知ってるねぇ。そう。ネルドリップばっか。あっちに帰ったらネルも教えてくれるって言ってたけど……。」
もうその願いは叶わないかもしれない。少なくとも彼女が成人するまでは、それが叶わないのだと思う。
百合さんの裁判の一回目がこの間あったらしい。情状酌量の余地はないと、検察側は実刑を求めた。片桐さんもおそらく実刑になるだろう。少しでも短い刑期になればいいと言っている。
ふわっといい香りがした。
お湯を注いだらしい。彼女の淹れ方は独特だ。まぁきっと蓮さんに言わせると、私や葵さんの淹れ方もマニュアルとは違うと言うらしい。
葵さんはその淹れ方を黙って見ていた。何を思っているのだろう。
「出来たー。カップどれ使えばいい?」
後ろの棚にあるカップを取ろうとした芙蓉さんを、葵さんは止める。
「いいえ。飲まなくても結構。」
「え?」
「飲めたものじゃないですよ。あぁ。豆が無駄になってしまった。」
もう怒りが頂点を達している。笑顔なのに、その目の奥が笑っていない。
「美味しいと思うよー?飲んでみてよー。」
「いいえ。結構。何なら自分で飲んでみますか?この冷えた桜さんが淹れたコーヒーと、自分のコーヒーを。」
カウンターから芙蓉さんを追い出すと、彼はそのコーヒーをカップに注いだ。そして彼女の前に置く。
「ねぇ。葵さん。私にも飲ませてくれない?」
棗さんはそう言ってきた。葵さんはその言葉通り、カップにもう一つコーヒーを注ぐ。そして芙蓉さんと棗さんの前に置いた。
「コーヒー苦手じゃないんですか?」
「うーん。苦いじゃん。」
棗さんはそう言ってそのカップに口を付けた。
「悪くねぇよ。」
「そうですか?ではこっちのコーヒーを一口分くらいしかありませんが、飲んでみてください。」
彼女が差し出されたコーヒーに口を付ける。
「うわっ。何これ。すげぇ。コーヒー?これ?苦くねぇな。なんかいい香りがする。何だろう。これ。木の実みたいな感じ。」
「それがコーヒー本来の香りですよ。私はあまり豆を深入りにしませんから、その分コーヒーの本来の味が楽しめるんです。」
そういえば瑠璃さんの所に初めて行ったとき、豆が深炒りだから私もここの淹れ方ではコーヒーが台無しになったと言っていたのだ。
「んー。そうかな。」
「そうです。誰の舌でも味わえるようにして、そこからもう少し苦いものがいいとか、もう少し甘い匂いのものがいいとか、そういったものに変化していきます。このコーヒーでは基準がわからない。」
「……。」
芙蓉さんは口をとがらせて、私が淹れたコーヒーを口にする。
「商売向きではありませんね。あなたのコーヒーは。」
「でもさぁ。」
「口答えは許しません。」
驚いた。葵さんがそんな厳しい口調を使ったところを見たことがないから。
「じゃあ、どうやって淹れるの?」
「私が教えるんですか?桜さんはここの従業員ですから教えられますが、あなたは違う。教える義理はありません。」
本気でイヤなんだな。そういえば、松秋さんも習いたいって来たけど断られたって言ってた。他人に教えるのは本気でイヤなんだ。
「棗さん。」
私はカウンターをでて、彼女に耳打ちをする。
「そろそろ帰ったらどうですか?」
「……あぁ。ごめんな。こんな事に巻き込んで。」
棗さんはちらりと芙蓉さんの方を見て、袖を引っ張った。
「そろそろ帰るぞ。桔梗さんもそろそろ帰ってるだろうし。」
「やぁだ。」
「芙蓉。」
芙蓉さんも意地になっているようだ。カウンターの席から立ち上がり、葵さんに向かって言う。
「あたし、ここでバイトする。」
「芙蓉さん?」
驚いて彼女をみる。
「どうせ桜ちゃんは春には居なくなるんでしょ?あたしがその後働く。」
その言葉に、葵さんは鼻で笑うように言った。
「冗談でしょう?」
「いいじゃん。」
「敬語が出来ない、この国の言葉もろくに使えないような方を雇うわけにはいきません。コーヒーを淹れるというのは、技術だけじゃないんです。接客も必要になってきますからね。」
うーん。確かにそうかもしれない。わずかだけどこの国の言葉がたどたどしい芙蓉さんには厳しいのかもしれないな。
「明日からお前、学校だろ?もう今日は帰ろう。」
「やーだ。」
「わがまま言うな。桜。会計して。」
「はい。」
レジへ行くと、私は二人分の会計をした。そして棗さんは引きずるようにして芙蓉さんと出て行った。
それを見て葵さんはため息をついた。
「ほかのお客様が居なくて良かったですよ。」
「……それにしては……。」
「どうしました?」
「いいえ。何か冷たい言い方だと思って。」
「あぁ。そうですね。そうでも言わないと、彼女は諦めてくれないだろうと思ったんです。」
カウンター席を片づけて、お皿を流しに入れた。もうほかのお客様はいない。
「でも私が居なくなったら、ほかの従業員を雇わないといけませんよね。まだ決まっていないのだったら……。」
「冗談。彼女を雇えるわけがありません。」
「そうですか。」
「……あなたがずっと居てくれたらいいのですが。」
そういって彼は私の腰に手を伸ばしてきた。その手をふりほどき、彼を見上げる。
「冗談はやめてください。」
「冗談じゃありませんよ。私はずっとあなたしか見てませんから。確かに当初は、あなたと百合を重ね合わせていたところがあります。しかし、今は違う。あなたしか見てません。」
彼はそういって私の頬に手を合わせてきた。
「イヤです。」
「ほら。そんなにのけぞってはお尻が濡れてしまいますよ。」
腰のあたりに手が伸びる。そして自分の方に引き寄せようとしたときだった。
「忘れ物した。」
ドアベルが鳴り、さっと彼は手を離した。ドアの向こうから、芙蓉さんがやってきた。そして不思議そうに私たちを見ている。
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