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一年目
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部屋着に着替えて、ベッドでゆっくりと休んでいた。何度も読み直した本を読みながら、いつの間にか眠っていたらしい。
お気に入りの本は、アメリカ人の本。ホラーやサスペンスで、人がどんどん殺されていくようなサイコスリラー。
そのせいか夢の中で、私が殺される夢を見た。首に冷えた指が首に当てられて、どんどんと絞められていく。苦しいのに、なぜか幸せだった。そしてその人は、私に近づいて耳元で囁く。
「愛しているよ。」
その声は椿さんの声によく似ていた。
目が覚めると、外はもう暗くなっていた。時計を見ると二十一時を刺している。
喉がからからだ。とりあえず何か飲もう。それからご飯食べなきゃ。そう思いながら部屋をでる。暗い部屋の中にはもう誰もいなかった。母はもう仕事へ行っている。冷蔵庫を開けると、ペットボトルに水が入っていて、それをコップに注いで一気に飲んだ。
冷蔵庫には今日の夕食がある。牛肉の薄切りにアスパラを巻いて焼いたモノや、ポテトサラダがあった。貧血気味だと知って多分牛肉を入れたのかもしれない。
それを食べて、明日の朝食の用意をする。そしてお風呂に入ろうと、着替えを持ってバスルームへ向かった。
脱衣所には、大きな鏡がある。スタイル維持をしている母が毎日チェックするためだ。胸は垂れていないか、腹は出ていないか、なんていつも見ているらしい。そしてどこか気になるところがあれば、ジムだ、エステだと忙しいようだった。そういうところはプロ意識が強いと思う。
その鏡には私の体も嫌でも写される。貧弱な体だ。色白で、くびれも出っ張りもない薄い体。伸ばしっぱなしの髪は、すでに乳首を越している。
女性らしさの一つもない体は、コンプレックスの固まりだった。
「とりあえず風呂に入ろ……。」
変な夢も見たし、払拭しよう。課題を済ませたら、また椿さんの声が聞けるのだから。
ゆっくり風呂に入って、髪を乾かす。そして自分の部屋に戻ろうとしたときだった。
ピンポーン。
玄関のチャイムが鳴った。小学生くらいまでは「チャイムが鳴ってもあけちゃダメ」と母に言われていたが、今は小学生ではないからいいだろう。体は小学生みたいだけど。
玄関の扉から外を見る。そこには二人の影が見えた。
「……どうしたんですか。」
扉を開けると、そこには葵さんと柊さんの姿があった。
「寝てなかったんですね。」
「さっきまで寝てましたけど。」
「栄養付くもの差し入れようって話になった。ほら。」
柊さんの手から、コンビニの袋が手渡された。
「どうも。」
二人の口からは酒の臭いがする。どうやら結構飲んでいるみたいだ。
「じゃあ。早く寝ろ。」
柊さんはそう言ってアパートの階段を下りていった。しかし葵さんはその場に残ったままだった。
「葵さんは行かないんですか?」
「柊はこのあと用事があるんですよ。私はあなたのお母さんから頼まれてましたから。」
「え?」
「ちゃんと寝ているか、ラジオなんか聞いていないで早く寝ろとね。」
「……そんなことまで言ったんですか。母は。恥ずかしい。」
「子守歌は?」
「必要ないので、大丈夫です。ラジオが子守歌になりますよ。」
すると葵さんはいつも以上に笑顔になり、私を押し退けて、部屋に上がり込んだ。
「葵さん?」
「君の部屋は?」
「あ……そっちですけど……ちょ……何しているんですか。」
葵さんは私の部屋のドアを開けると、そこを見渡した。そして一抱えできるくらいのいつも聞いているCDラジオのコンセントを抜いた。
「葵さん。」
「無ければ聞きませんよ。そう思いませんか。」
「そうですけど……でも持って行くんですか?」
すると彼はそれを棚にまた置き、私をみる。
「だったら、一つ選択肢を与えます。」
選択肢と言ったときの、葵さんをよく知っている。自分の条件を言い聞かせるために、一番不利な条件を出すから。
「何ですか。」
「これをここに置いておく代わりに、あなたはベッドに今すぐ入る。」
あっけない選択肢だ。らしくない。そんなことでいいのかなぁ。
「入らなければ?」
「没収します。体調が良くなるまで、うちで保管してますからね。」
うーん。今日は仕方ないかなぁ。椿さんの放送は聞けないな。私はそう思いながら、ベッドに横になった。すると葵さんは満足そうに、微笑んでベッドに近づき腰掛け、本を手にした。
「本も片づけましょうね。」
「……本も?」
「あなたはあなたの限度がまだわからないようですね。だから倒れたりするんですよ。心配してるんです。あなたの母親も、私も……。それから、柊も。」
「……今日柊さんにはお世話になってしまったんです。」
「聞きました。珍しいと思いましたよ。あいつは女嫌いなので。」
女嫌い?じゃあ何で抱きしめたりしたの?わからない。
「葵さん。あの……。」
「ダメですよ。柊に心を奪われてはいけません。」
「何も言ってませんけど。」
「そうなる前に釘を差したんです。ろくな事にはならないと思うので。」
「……。」
でも私はまだ思いだしている。彼が抱きしめたその感触と温もりを。がっちりした男の体。煙草と汗の臭い。初めてだった。
「入れ墨を入れるような男です。一歩間違えれば極道になってもおかしくなかった。」
「でも……今日の話じゃ……葵さんも。」
「私が?何か言ったんですか。」
「……いいえ。何も。」
「誤魔化さないでください。あいつが何か言いましたか。」
「何も……。」
「桜さん。」
彼はそう言って私の頬に手を触れてきた。温かい手だった。そして彼は私が寝ているベッドに体を寄せて来る。
手はやがて首元に下がり、顎の下に指を置かれた。そうすれば、顔を動かせない。
「……何?」
そのとき私は初めて恐怖を感じた。葵さんの笑顔が近づいてくるのが怖いと思ったのだ。
「言ってください。じゃないとこのまま進みます。」
「やめてください。」
「言って。桜。」
私はその唇が近づいてくる直前に、言ってしまった。
「葵さんの体のどこかに、入れ墨が……。」
「私の?」
「えぇ。それだけです。だから、やめてください。」
すると顎を押さえていたその指が外れた。そして枕の横に今度は手を置かれた。
「確かめますか。私の体のどこに入れ墨があるか。」
「確かめなくてもいいです。」
すると彼は一瞬真顔になった。そしてまた笑顔になる。
「桜さん。こっちを向いて。」
手を外されて、彼はベッドから起きあがった。私もこれ以上は自由を奪われると思って、上半身だけとりあえず起こした。はー。どきどきする。
こんな事って大人なら普通なんだろうな。特に酒が入ってるし。
「あなたにはこんな姿を見られたくはなかったのですがね。」
そう言って彼は上着のシャツのボタンを外した。右の肩。肩胛骨の上のあたりに、入れ墨があった。それは椿の枝と赤い花。柊さんと同じものだった。
「同じですね。柊さんと。」
「あいつのも見ましたか。」
「えぇ。見せてくれたんです。」
「……こう言うときだけ……。」
うつむいて何かつぶやいた。
「何を?」
「桜さん。やっぱり、あなたを……。」
何が起きたのかわからなかった。葵さんは私の後ろ頭に手を置くと、そのまま顔を近づけてきた。
「やっ!」
ベッドの端まで逃げて、それを拒否しようとした。だけど無理だった。部屋にあがった時点で、それは無理だったのかもしれない。
最初は唇が触れるだけだった。なのにそれはどんどんと深くなる。唇を割り、舌を絡ませてきた。初めての経験。
その口内からは、酒の臭いがしてクラクラする。
「甘い。甘い匂いがしますね。」
唇を離すと、葵さんは私を少し抱きしめてそのまま体を離した。
柊さんとは違う男の体の感触だった。
お気に入りの本は、アメリカ人の本。ホラーやサスペンスで、人がどんどん殺されていくようなサイコスリラー。
そのせいか夢の中で、私が殺される夢を見た。首に冷えた指が首に当てられて、どんどんと絞められていく。苦しいのに、なぜか幸せだった。そしてその人は、私に近づいて耳元で囁く。
「愛しているよ。」
その声は椿さんの声によく似ていた。
目が覚めると、外はもう暗くなっていた。時計を見ると二十一時を刺している。
喉がからからだ。とりあえず何か飲もう。それからご飯食べなきゃ。そう思いながら部屋をでる。暗い部屋の中にはもう誰もいなかった。母はもう仕事へ行っている。冷蔵庫を開けると、ペットボトルに水が入っていて、それをコップに注いで一気に飲んだ。
冷蔵庫には今日の夕食がある。牛肉の薄切りにアスパラを巻いて焼いたモノや、ポテトサラダがあった。貧血気味だと知って多分牛肉を入れたのかもしれない。
それを食べて、明日の朝食の用意をする。そしてお風呂に入ろうと、着替えを持ってバスルームへ向かった。
脱衣所には、大きな鏡がある。スタイル維持をしている母が毎日チェックするためだ。胸は垂れていないか、腹は出ていないか、なんていつも見ているらしい。そしてどこか気になるところがあれば、ジムだ、エステだと忙しいようだった。そういうところはプロ意識が強いと思う。
その鏡には私の体も嫌でも写される。貧弱な体だ。色白で、くびれも出っ張りもない薄い体。伸ばしっぱなしの髪は、すでに乳首を越している。
女性らしさの一つもない体は、コンプレックスの固まりだった。
「とりあえず風呂に入ろ……。」
変な夢も見たし、払拭しよう。課題を済ませたら、また椿さんの声が聞けるのだから。
ゆっくり風呂に入って、髪を乾かす。そして自分の部屋に戻ろうとしたときだった。
ピンポーン。
玄関のチャイムが鳴った。小学生くらいまでは「チャイムが鳴ってもあけちゃダメ」と母に言われていたが、今は小学生ではないからいいだろう。体は小学生みたいだけど。
玄関の扉から外を見る。そこには二人の影が見えた。
「……どうしたんですか。」
扉を開けると、そこには葵さんと柊さんの姿があった。
「寝てなかったんですね。」
「さっきまで寝てましたけど。」
「栄養付くもの差し入れようって話になった。ほら。」
柊さんの手から、コンビニの袋が手渡された。
「どうも。」
二人の口からは酒の臭いがする。どうやら結構飲んでいるみたいだ。
「じゃあ。早く寝ろ。」
柊さんはそう言ってアパートの階段を下りていった。しかし葵さんはその場に残ったままだった。
「葵さんは行かないんですか?」
「柊はこのあと用事があるんですよ。私はあなたのお母さんから頼まれてましたから。」
「え?」
「ちゃんと寝ているか、ラジオなんか聞いていないで早く寝ろとね。」
「……そんなことまで言ったんですか。母は。恥ずかしい。」
「子守歌は?」
「必要ないので、大丈夫です。ラジオが子守歌になりますよ。」
すると葵さんはいつも以上に笑顔になり、私を押し退けて、部屋に上がり込んだ。
「葵さん?」
「君の部屋は?」
「あ……そっちですけど……ちょ……何しているんですか。」
葵さんは私の部屋のドアを開けると、そこを見渡した。そして一抱えできるくらいのいつも聞いているCDラジオのコンセントを抜いた。
「葵さん。」
「無ければ聞きませんよ。そう思いませんか。」
「そうですけど……でも持って行くんですか?」
すると彼はそれを棚にまた置き、私をみる。
「だったら、一つ選択肢を与えます。」
選択肢と言ったときの、葵さんをよく知っている。自分の条件を言い聞かせるために、一番不利な条件を出すから。
「何ですか。」
「これをここに置いておく代わりに、あなたはベッドに今すぐ入る。」
あっけない選択肢だ。らしくない。そんなことでいいのかなぁ。
「入らなければ?」
「没収します。体調が良くなるまで、うちで保管してますからね。」
うーん。今日は仕方ないかなぁ。椿さんの放送は聞けないな。私はそう思いながら、ベッドに横になった。すると葵さんは満足そうに、微笑んでベッドに近づき腰掛け、本を手にした。
「本も片づけましょうね。」
「……本も?」
「あなたはあなたの限度がまだわからないようですね。だから倒れたりするんですよ。心配してるんです。あなたの母親も、私も……。それから、柊も。」
「……今日柊さんにはお世話になってしまったんです。」
「聞きました。珍しいと思いましたよ。あいつは女嫌いなので。」
女嫌い?じゃあ何で抱きしめたりしたの?わからない。
「葵さん。あの……。」
「ダメですよ。柊に心を奪われてはいけません。」
「何も言ってませんけど。」
「そうなる前に釘を差したんです。ろくな事にはならないと思うので。」
「……。」
でも私はまだ思いだしている。彼が抱きしめたその感触と温もりを。がっちりした男の体。煙草と汗の臭い。初めてだった。
「入れ墨を入れるような男です。一歩間違えれば極道になってもおかしくなかった。」
「でも……今日の話じゃ……葵さんも。」
「私が?何か言ったんですか。」
「……いいえ。何も。」
「誤魔化さないでください。あいつが何か言いましたか。」
「何も……。」
「桜さん。」
彼はそう言って私の頬に手を触れてきた。温かい手だった。そして彼は私が寝ているベッドに体を寄せて来る。
手はやがて首元に下がり、顎の下に指を置かれた。そうすれば、顔を動かせない。
「……何?」
そのとき私は初めて恐怖を感じた。葵さんの笑顔が近づいてくるのが怖いと思ったのだ。
「言ってください。じゃないとこのまま進みます。」
「やめてください。」
「言って。桜。」
私はその唇が近づいてくる直前に、言ってしまった。
「葵さんの体のどこかに、入れ墨が……。」
「私の?」
「えぇ。それだけです。だから、やめてください。」
すると顎を押さえていたその指が外れた。そして枕の横に今度は手を置かれた。
「確かめますか。私の体のどこに入れ墨があるか。」
「確かめなくてもいいです。」
すると彼は一瞬真顔になった。そしてまた笑顔になる。
「桜さん。こっちを向いて。」
手を外されて、彼はベッドから起きあがった。私もこれ以上は自由を奪われると思って、上半身だけとりあえず起こした。はー。どきどきする。
こんな事って大人なら普通なんだろうな。特に酒が入ってるし。
「あなたにはこんな姿を見られたくはなかったのですがね。」
そう言って彼は上着のシャツのボタンを外した。右の肩。肩胛骨の上のあたりに、入れ墨があった。それは椿の枝と赤い花。柊さんと同じものだった。
「同じですね。柊さんと。」
「あいつのも見ましたか。」
「えぇ。見せてくれたんです。」
「……こう言うときだけ……。」
うつむいて何かつぶやいた。
「何を?」
「桜さん。やっぱり、あなたを……。」
何が起きたのかわからなかった。葵さんは私の後ろ頭に手を置くと、そのまま顔を近づけてきた。
「やっ!」
ベッドの端まで逃げて、それを拒否しようとした。だけど無理だった。部屋にあがった時点で、それは無理だったのかもしれない。
最初は唇が触れるだけだった。なのにそれはどんどんと深くなる。唇を割り、舌を絡ませてきた。初めての経験。
その口内からは、酒の臭いがしてクラクラする。
「甘い。甘い匂いがしますね。」
唇を離すと、葵さんは私を少し抱きしめてそのまま体を離した。
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