彷徨いたどり着いた先

神崎

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ライバル

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 夕べも圭太にそれをした。それが罪悪感になると思いながらも、響子はベッドの上で、一馬の性器に口を付けていた。
「女泣かせの大きさだよな。」
「お前、そういえば名前に馬が入ってたし、そこも馬並かよ。」
 ツアーで行った地方の温泉で、みんなで温泉に入った。そのときにからかわれるように言われた言葉だった。好きででかい訳じゃない。だが響子はかいがいしく、それに口を付けていた。思ったよりも上手いのは、圭太に仕込まれているからなのだろうか。口を動かす度に唾液や一馬の分泌物で卑猥な音がする。
 だが響子は口を離すと首を傾げた。
「どうした。」
「気持ちよくない?」
「いや。上手だと思う。あいつに仕込まれているのか?」
 両手首にそんな跡を残すくらいだ。それくらいならやりかねない。そう思っていたが、響子は首を横に振る。
「ううん……夏子が……。」
「妹か。」
「そう。夏子が教えてくれて。」
 AV女優をしているという愛蜜。それが響子の妹だ。一馬がそういう業界にどんなに疎くても、その名前くらいは聞いたことがある。その妹仕込みなら意味もわかる。
 そして何となくわかってきた。響子はこうやって尽くして初体験を済ませたのだ。だからこうやって尽くすのが当たり前だと思っている。それを無理に曲げることはない。
「続けてくれないか。」
「うん……。」
 生温かい口内。わずかに舌先の感覚も相まって心地良い。
「んっ……。」
 ちゅっとその先に吸い付き、思わず声が出た。すると響子もそれがわかったのだろう。その先を、舌で舐め回した。
「あっ……ヤバい……。響子……。」
 見たこともないような表情だ。普段はあまり表情が変わらないのに、顔が赤くなっている。そして息も激しくなってきた。
 掴んでいる根本から、何かがでるのがわかり響子はすぐに口を開けてそれを口の中に入れる。
「んっ……。はぁ……。」
 吸いつくようにそれを口に入れそこから口を離すと、響子はそのままその生温かいモノを喉に流し込む。
「お前……飲んだのか?」
「悪かったかしら。」
「悪くはないが……平気なのか。」
「何が?」
「その……。」
「美味しくはないわ。でも……あなたのモノだから……。」
 拉致されたときも同じように口の中で射精する男がいた。一度吐き出したら殴られた。全部飲めと命令され、それに逆らうことも出来なかったのだ。
 あいつ等とは違う。一馬のモノだから。
 すると一馬はそのまま響子を押し倒すと、そのままキスをする。さっきまで自分のモノをなめていた口だが、そんなことはどうでも良かった。もっと感じさせたい。嫌なことをすべて忘れさせて、自分のモノにしたいと思う。
「あっ……。」
 腰をつかみ、足をあげる。その足にも唇を寄せ、太股に指をはわせた。そしてそこに指をはわせる。さっきよりも塗れているように見えた。
 指を入れると、響子の体がびくっと震えた。入れ込んだままその絡みついてくるその肉が、なぜか指をぐっと押すような感覚になる。
「ん?」
 その間も響子の顔が赤く染まっている。探るように指を回すと、ついに響子が声を漏らした。
「あんっ!だ……。」
 さっきよりも声が違う。感じるところがあるのだ。撫でるようにそこに触れる。抜き差しする度に汁が溢れ、音を立てた。
「ここか?」
 二本目の指を入れて、奥をかき回す。ぐじゅぐじゅという音を立てて、すでに手のひら自体がもう塗れているようだ。
「あっ!駄目!一馬……ちょっと……くる!来ちゃうから!あっ!ああああ!駄目!ああああ!」
 絶叫しながら、指の間から温かい液体が溢れてきた。おそらく潮なのだろう。びくびくと体を震わせている。
「平気か?」
 すると響子は息を切らせたまま、うなづいた。その反応に、出したばかりだというのにもう自分のモノが大きくなっている。
「イったばかりなのに悪いが、一つになりたい。」
 すると響子はうなづいた。舐められるのも指で触れられるのも確かに気持ちいい。だがお腹の奥の方が、求めている。それが欲しいと言っているようだ。
 枕元にあるコンドームを手にすると、それを破った。そしてその中にある薄いゴムをつける。だが頼りなくて破れそうだ。それにきつい。
「こう言うところだから期待はしてなかったが……仕方がないな。」
 きついモノは破れたりすることもある。かといって緩いモノはあとで残ってしまう。詳しいメーカーなど知らないが、こういうときのために自分にあったモノを選んでおくのも悪くない。
「いくぞ。」
 響子の足をあげて、自分のモノを支える。ゆっくりとそこを割るように入っていく。
「……んっ……きついな。お前、本当に昨日したのか?」
「んっ!それ今聞くの?」
「それもそうか。」
 まだ笑える余裕がある。そう思いながらゆっくりと一馬は奥を目指した。そのたびに壁がこすれ、薄いゴム越しでもだいぶ締まっているのがわかる。
「奥に……。」
「あぁ。奥に入ってる。気持ちいい……。」
 その性器には一馬のモノがみっちり入っているようだった。やっとおくまでたどり着くと、一馬は体を響子の方に倒す。
「一つになれたな。」
「うん……。あっ……なんか奥に……。」
「あぁ。何か当たってるのがわかる。」
 一馬はそういって響子の唇にキスをする。そのとき響子の目に涙がたまっているのがわかった。
「どうした。」
「ごめん……。思い出さないわけ無いの。私……。」
「わかってる。圭太に悪いと思っているんだろう。」
「……ごめん。」
「でも……俺は、嬉しい。お前とやっと一つになれた。」
「私も嬉しいの。でも……。」
「だったら今は口にするな。俺だけ見ろ。」
「一馬……。あっ……。」
 一馬が体を起こし、そのまま腰に手を当ててその奥を突いていく。そこに当たる度に、ごりっとした感触がしてそのたびに水の音がする。
「あっ……。あっ。激しい……駄目。すぐイクから……。」
「イケよ。俺しか考えられないくらい、イケよ。俺もお前しか見てないから。」
「んっ!あ……一馬!一……。あっ!」
 そのまま胸に触れる。この奥と、乳首と、責めあげてすべてを消したい。自分のモノにしたい。
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