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#避妊しないわけ#
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精液をその胸に出された啓子は、失神するまで犯された。その様子に満足そうにして、彼女の腕を結んでいた縄をほどいた。
何度も絶頂を迎えて、床には誠二が使ったゴムの残骸がある。
「そんなモノを使うな。」
「ガキが出来る。」
「啓子はずっとピルを飲んでいる。ガキなんか出来ない。」
そう言って若は裸のまま煙草に火をつけた。
「何でこんな事をさせたんだよ。良太にもさせたのか。」
「……あいつは小さい頃から知らせている。それであの性格だ。お前の方が筋はいいと思うがな。」
「やんねぇよ。」
「イヤでもうちの組に入るさ。お前ならな。」
「……。」
「手に入れたいヤツも手に入れることが出来る。力ずくでな。」
「何か知っているのか。」
「……お前がヤりたい女。今は誰といるか知っているのか。」
それだけは計算外だった。あの女にあれほど斉藤が入れ込むとは思ってなかった。
トロトロになっている小夜子の中は、斉藤以外に体を許していない。
「あっ!あっ!」
その奥を突く度に彼女の表情がよがんでいく。
「小夜子。このまま起きて。」
体を起こして、彼女を抱き抱えるように膝の上に置く。すると彼女は奥までそれを自分の中に埋め込んだ。
「ああっ!奥、来てるっ!」
「わかる?ほらこれ。すごい、締まる。気持ちいい。」
彼女の腰の動きが早くなる。その度にコツン、コツンと奥の堅いモノに先が当たる。
「ああああ!イくっ!イっちゃう!真一。変になる!」
「イって。小夜子。ほら。君の中、私で一杯だ。」
「ああああ!」
彼女は彼にしがみつくように背中に腕を回した。すると彼女の中がきゅっと締まる。
「イっちゃう……。」
譫言のように彼女はゆっくりと腰を動かした。すると彼はその腰を支えるようにつかむと、下から彼女を突き上げた。
「あっ!まだイってるのに!」
「私もイかせて。」
「ダメ。ダメ。またイくからっ!」
「何度でもイって。小夜子。あなたは私のモノだ。愛してる。」
「あああん!私も……愛しているわ。」
そのときまたきゅっとそこが締まった。自分で言ったことと、言われたことに興奮したのかもしれない。
唇を重ねて、舌を差し込んだ。すると彼女もそれを受けるように舌を絡ませてくる。口の端からはだらしない液体が流れてきた。
「あっ!あっ!ダメ。もう……。またイきそう。」
「私もまたイきそうだ。小夜子の中に私を出す。」
「……あっ!」
一瞬拒否したかった。だが彼は彼女の腰をつかみ、動きがとれないようにした。そしてそのまま下から突き上げ、彼は彼女を抱きしめた。
何度目の絶頂を迎えたのかわからない。だが、温かいそれは彼女の中で何度も放出され、彼がそれを抜くと彼女の穴から白いモノが出てくる。
「子供が出来るわ。」
何度か言おうとしたことだった。彼はそれを気にしていないのだろうか。
「出来てもいい。そのときは一緒になろう。」
「……あなたが父親に?」
想像できない。そんな状況になるのだろうか。
「元々は一度きりだと思った。あなたを最初に抱いたとき、私は「一度」と言った。だから一度しかしないと思っていた。」
「……。」
「避妊するつもりもなかった。一度だし、あのあと予定では私はあのあと出ていくつもりだった。」
「それがどうして?」
「あなたと離れがたくなった。そしていつの間にかあなたが忘れさせてくれた。」
斉藤はそう言って彼女を抱きしめる。
「私も忘れさせてくれたのは、あなただったわね。」
一巳のことが心の隅にないわけじゃない。だが今は斉藤と一緒にいたい。
「小夜子。」
彼はそう言って自分の首に掛かっているネックレスの、ペンダントトップとして使っていたその指輪をはずした。そして彼女の右手の薬指にはめる。
「……これ……。」
「絵を描くときは邪魔かもしれないが、受け取ってくれないだろうか。
すると彼女は彼の唇にキスをした。
不安が音を立てて崩れていく。霧子の代わりじゃない自分を愛してくれていると、彼女はやっと信じることが出来た。
「好きよ。愛してるわ。」
「私もだ。小夜子。ずっと側にいてくれ。」
啓子は目を覚まして、周りをみる。するとそこには夕べの残骸が床やベッドに散らばっていたのが目に付いた。
こんなモノを見たら斉藤はなんと思うだろう。そんなことを思っていたが、ふと重要なことに気がついた。
夕べは誠二もいた。若と誠二と、三人でヨガり狂っていたのだ。
「まるで獣ね。」
子供よりも遙かに年下の男の子とセックスをしたなど、誰に言えるだろう。そのときベッドルームのドアが開いた。斉藤かと思ったが違った。
そこには一巳の姿があった。彼は冷めた目で彼女を見ている。
「啓子さん。夕べは楽しんだんですか。」
「えぇ。おかげさまでね。」
腕に縄で結ばれたその跡が残っている。彼女は全裸の体にバスローブだけを身につけて、床のそれを片づけた。
「誠二から聞きましたよ。どうしたって自分をあっちの世界に入れたいんだって。」
「もうあきらめてはいってしまえばいいのに。あまり彼が拒絶するほど悪い世界でもないと思うけど。」
「……どうでしょう。あなたも表面的なことしか見えていない。」
その言葉にかちんとしたのか、彼女は一巳の前にたつ。
「何を言いに来たの?朝の挨拶としては的外れね。」
「……夕べ、斉藤さんは戻ってませんよね。」
「えぇ。用事があるって言ってたわ。」
「何の?」
その言葉に彼女は一巳の方をみる。
「……斉藤が女を作っているっていいたいの?」
「妙だとは思わなかったんですか。斉藤さんが外泊することが続き、あなたの本に若がやってくるようになった。そして小夜子が部屋を出ていった。」
「……斉藤の相手が、小夜だって言うの?」
「それを僕は確かめたい。小夜子の部屋がどこにあるか教えてくれませんか。」
「あたしが行くわ。」
「ダメです。あなたは感情のままに動くから。僕が最初に行きます。」
「一巳君……。」
なぜこんなに冷静でいられるのだろう。一巳は小夜子が好きだと思っていた。だがそれくらいもう小夜子に気持ちがないというのだろうか。
イヤ、むしろ逆だろう。
小夜子を取り戻したい。だからここにきた。どうしても小夜子の行る場所を知りたいから。
何度も絶頂を迎えて、床には誠二が使ったゴムの残骸がある。
「そんなモノを使うな。」
「ガキが出来る。」
「啓子はずっとピルを飲んでいる。ガキなんか出来ない。」
そう言って若は裸のまま煙草に火をつけた。
「何でこんな事をさせたんだよ。良太にもさせたのか。」
「……あいつは小さい頃から知らせている。それであの性格だ。お前の方が筋はいいと思うがな。」
「やんねぇよ。」
「イヤでもうちの組に入るさ。お前ならな。」
「……。」
「手に入れたいヤツも手に入れることが出来る。力ずくでな。」
「何か知っているのか。」
「……お前がヤりたい女。今は誰といるか知っているのか。」
それだけは計算外だった。あの女にあれほど斉藤が入れ込むとは思ってなかった。
トロトロになっている小夜子の中は、斉藤以外に体を許していない。
「あっ!あっ!」
その奥を突く度に彼女の表情がよがんでいく。
「小夜子。このまま起きて。」
体を起こして、彼女を抱き抱えるように膝の上に置く。すると彼女は奥までそれを自分の中に埋め込んだ。
「ああっ!奥、来てるっ!」
「わかる?ほらこれ。すごい、締まる。気持ちいい。」
彼女の腰の動きが早くなる。その度にコツン、コツンと奥の堅いモノに先が当たる。
「ああああ!イくっ!イっちゃう!真一。変になる!」
「イって。小夜子。ほら。君の中、私で一杯だ。」
「ああああ!」
彼女は彼にしがみつくように背中に腕を回した。すると彼女の中がきゅっと締まる。
「イっちゃう……。」
譫言のように彼女はゆっくりと腰を動かした。すると彼はその腰を支えるようにつかむと、下から彼女を突き上げた。
「あっ!まだイってるのに!」
「私もイかせて。」
「ダメ。ダメ。またイくからっ!」
「何度でもイって。小夜子。あなたは私のモノだ。愛してる。」
「あああん!私も……愛しているわ。」
そのときまたきゅっとそこが締まった。自分で言ったことと、言われたことに興奮したのかもしれない。
唇を重ねて、舌を差し込んだ。すると彼女もそれを受けるように舌を絡ませてくる。口の端からはだらしない液体が流れてきた。
「あっ!あっ!ダメ。もう……。またイきそう。」
「私もまたイきそうだ。小夜子の中に私を出す。」
「……あっ!」
一瞬拒否したかった。だが彼は彼女の腰をつかみ、動きがとれないようにした。そしてそのまま下から突き上げ、彼は彼女を抱きしめた。
何度目の絶頂を迎えたのかわからない。だが、温かいそれは彼女の中で何度も放出され、彼がそれを抜くと彼女の穴から白いモノが出てくる。
「子供が出来るわ。」
何度か言おうとしたことだった。彼はそれを気にしていないのだろうか。
「出来てもいい。そのときは一緒になろう。」
「……あなたが父親に?」
想像できない。そんな状況になるのだろうか。
「元々は一度きりだと思った。あなたを最初に抱いたとき、私は「一度」と言った。だから一度しかしないと思っていた。」
「……。」
「避妊するつもりもなかった。一度だし、あのあと予定では私はあのあと出ていくつもりだった。」
「それがどうして?」
「あなたと離れがたくなった。そしていつの間にかあなたが忘れさせてくれた。」
斉藤はそう言って彼女を抱きしめる。
「私も忘れさせてくれたのは、あなただったわね。」
一巳のことが心の隅にないわけじゃない。だが今は斉藤と一緒にいたい。
「小夜子。」
彼はそう言って自分の首に掛かっているネックレスの、ペンダントトップとして使っていたその指輪をはずした。そして彼女の右手の薬指にはめる。
「……これ……。」
「絵を描くときは邪魔かもしれないが、受け取ってくれないだろうか。
すると彼女は彼の唇にキスをした。
不安が音を立てて崩れていく。霧子の代わりじゃない自分を愛してくれていると、彼女はやっと信じることが出来た。
「好きよ。愛してるわ。」
「私もだ。小夜子。ずっと側にいてくれ。」
啓子は目を覚まして、周りをみる。するとそこには夕べの残骸が床やベッドに散らばっていたのが目に付いた。
こんなモノを見たら斉藤はなんと思うだろう。そんなことを思っていたが、ふと重要なことに気がついた。
夕べは誠二もいた。若と誠二と、三人でヨガり狂っていたのだ。
「まるで獣ね。」
子供よりも遙かに年下の男の子とセックスをしたなど、誰に言えるだろう。そのときベッドルームのドアが開いた。斉藤かと思ったが違った。
そこには一巳の姿があった。彼は冷めた目で彼女を見ている。
「啓子さん。夕べは楽しんだんですか。」
「えぇ。おかげさまでね。」
腕に縄で結ばれたその跡が残っている。彼女は全裸の体にバスローブだけを身につけて、床のそれを片づけた。
「誠二から聞きましたよ。どうしたって自分をあっちの世界に入れたいんだって。」
「もうあきらめてはいってしまえばいいのに。あまり彼が拒絶するほど悪い世界でもないと思うけど。」
「……どうでしょう。あなたも表面的なことしか見えていない。」
その言葉にかちんとしたのか、彼女は一巳の前にたつ。
「何を言いに来たの?朝の挨拶としては的外れね。」
「……夕べ、斉藤さんは戻ってませんよね。」
「えぇ。用事があるって言ってたわ。」
「何の?」
その言葉に彼女は一巳の方をみる。
「……斉藤が女を作っているっていいたいの?」
「妙だとは思わなかったんですか。斉藤さんが外泊することが続き、あなたの本に若がやってくるようになった。そして小夜子が部屋を出ていった。」
「……斉藤の相手が、小夜だって言うの?」
「それを僕は確かめたい。小夜子の部屋がどこにあるか教えてくれませんか。」
「あたしが行くわ。」
「ダメです。あなたは感情のままに動くから。僕が最初に行きます。」
「一巳君……。」
なぜこんなに冷静でいられるのだろう。一巳は小夜子が好きだと思っていた。だがそれくらいもう小夜子に気持ちがないというのだろうか。
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