セックスの価値

神崎

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初めての味

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 桂はバイクで、春川は車でマンションへ向かう。そして春川は部屋のドアの鍵を開けた。桂はその中にはいると、彼女も続いてはいる。
「春。」
 靴を脱ぐと、彼女を抱きしめようとした。しかし彼女は仕事部屋に向かう。
「ごめん。ちょっと仕事のデータを先に取りたいから。」
「いいよ。」
 いすに座らずに、彼女は中腰で仕事部屋のパソコンを起動させた。するとその腰や尻を見ていると、急激に触れたくなる。桂はその部屋に入ると、彼女の体に手を伸ばした。
「んっ……。啓治。我慢できないの?」
 後ろから胸に触れてきた。するとそれがいつもと違う気がする。
「何だ?あんた。もしかしてノーブラ?」
「下着の替えを忘れたわ。ここで着ていけばいいかって……んっ。ちょっと……。」
 セーター越しにでもわかる乳首の感覚。胸を掴むようにぎゅっとつかみ、指先でその固いところに指を這わせた。
「やばい。もう固くなってる。セーター越しでもわかる。エロい形。」
「やだ。ちょっと……。」
「仕事したいんだろ?していいよ。でもすげぇ固くなってるけど。」
 あくまでセーター越しで触れてくる感覚。それがもどかしい。頬が赤くなり、指が震える。吐息も激しくなっているところを見ると、これだけで感じているようだった。
「春。まだ?」
 いつもだったらすぐ出来る作業だ。なのに出来ない。それだけ冷静じゃない自分がいるのだ。
「あっ!」
「何?ここ?まだ服越しだけど。」
「啓治……。」
 やっとデータを移し終わり、パソコンをシャットダウンした。するとすぐに彼の方を振り向く。そして彼らは何も言わずに、体に手を回すとむさぼるようにキスをする。
「ん……。」
 苦しそうに吐息を漏らして、彼女は彼の舌を感じる。一度離しても、またそれを繰り返す。彼女は堪えきれないように本棚の方に体を寄せた。
「ここでする?」
 桂は耳元で春川に聞く。そしてそのセーター越しに胸にまた触れてきた。
「ここで?」
「出来ないことはないから。」
 彼はそう言ってそのセーターの下から手を入れてきた。セーターの下に着ているシャツの下に手を入れると、簡単に肌に触れることが出来る。
「んっ……。」
「すごい温かいな。この中。俺の手、冷たくない?」
「でも……。それが感じる。んっ……。」
「何だよ。本格的にMになっちゃったか。」
「違うわ。やだ。そんなにいじったら……。」
「いじったらどうなるの?ほら。教えて。乳首いじったらどうなるの?」
 人差し指でもてあそぶようにゴリゴリと、乳首をいじってくる。それだけで感じてしまう。
「あっ……だめっ……。」
「春。首に手を回して。本が落ちてきそうだから。俺に捕まって。」
 彼はそう言って彼女の手を自分の首に回す。そしてセーターを脱がした。腕までは通されてないが、胸はこれで晒された。
「やらしい形。ほら。ビンビンに立ってる。ほら。ゴリゴリしてるだろ?」
「んっ……。」
「ほら。そんな物欲しそうな顔をしてる。言って。何がして欲しいのか。ほら。おっぱいだけでいい?」
 これだけ胸に触れていられると、ジーパンの中が自分でもぬるぬるしている。
「……触って……。」
「何?」
「すごい濡れてるのわかる。お○んこ触って。」
 彼女の耳まで赤くなるのがわかった。部屋の中は電気がついていなくて薄暗いのに、そんなところもわかってしまう。
 一度彼女の腕を放し、彼はセーターを脱がせる。そして彼女のベルトをとり、ジーパンを脱がせた。
「下は履いてたのか。」
「さすがにノーパンはいろいろきついから。」
 すると彼はその下着の中に手を入れた。
「もしかしてこうなるの想像してた?それとも西川充とするつもりだったの?こんなにやらしいま○こをあいつにも見せるつもりだった?」
「違うわ。たま……んっ!たま会っただけで……。」
「スゴいぐちゃぐちゃ。ほら。パンツにもうスゴいしみてる。」
「……あっ!あっ!」
「クリもビンビン。ほら。スゴいゴリゴリいってるのわかる?」
 指がその上に触れてきた。するとゴリゴリという感覚がする。
「あっ!んっ!だめっ……。そこばっかしてると……。」
「どうしたの?ほらまた濡れてきた。パンツ脱がせるよ。」
 パンツを脱がせると、もう隠すものがない。彼はひざまづくと、そこに顔を寄せる。
「見てるだけでまた濡れてきた。」
「近い!近い!」
「近づくだろ?舐めるんだから。ほら、足開いて。そう……。」
 足をおそるおそる開く。そこへ彼は顔を近づけて、ひと思いにそこに舌を伸ばす。
「あっ!」
 ぬるっとした感触が、激しくそこをなめ回す。じゅるじゅると音を立てて、そこからあふれ出る汁をすすっていた。
「あっ!あっ!」
「綺麗なま○こ。」
 そこを広げるとピンク色の性器と、その上の赤い突起が物欲しそうにひくひくとしている。そしてその性器からは止めどなく露が溢れ、床に落ちた。
「春。俺のも可愛がって。」
 彼はそう言ってズボンのベルトをゆるめ、ズボンと下着を脱いだ。それはもうがちがちに天を向いている。
 彼女はひざまづくと、それに指を這わせた。そして上目遣いに彼をみる。強がっているようで、全く余裕がなさそうだ。そしてそれを舐めあげる。
「んっ。」
「最近、撮影無いの?」
「あるけど……前のようには……んっ。春。そこは……。」
 玉にも舌を這わせて、そして口にそれをくわえた。じゅば、じゅばという音を立てて、唾液と、彼の体液が混ざり彼女の口からその飲みきれなかったそれが口回りを汚す。
「春。んっ……。気持ちいいっ。」
「出す?ううん。むしろ出して。」
「長くなるぞ。」
「今日は大丈夫だから。」
 そう言ってまた彼女はそれに口にくわえ、さっきより早く動かした。
「あっ!」
 ぎゅっと彼は彼女の顔をつかみ、それを出す。喉の奥に出されたそれを彼女は吸い込むように飲み、そしてそれを離した。
「相変わらず、慣れないわ。」
「無理して飲まなくてもいい。」
「あなたのは飲みたいわ。旦那のは一度したけれど、吐き出してしまって。」
 それだけ特別なのだ。彼はそう思うと、床に座り込んでいる彼女を抱き抱えた。そしてその部屋から出ると、ソファに彼女を押し倒す。
「もうだめ。限界。」
 彼もセーターを脱ぐと、バッグの中からコンドームをとりだした。そしてそれを付けると、彼女の元へやってくる。そして彼女の性器に指をもう一度這わせる。桂のものを舐めながら、自分も濡れていたのだろう。
「啓治。」
「ん?」
「好きよ。」
「あぁ。俺も春が好き。ずっと一緒にいられたらいいのにな。」
「愛だけ食べて生きてはいけないわ。でも愛がなければ生きていけないわね。」
 そう言って彼女は頬を染めたまま、彼を見上げる。
「愛してる。」
「俺も愛してるよ。」
 そう言って彼は彼女のその性器の中に自分を埋め込んだ。
 狭い彼女の中は、彼を離したくないようにぎゅっと締め上げてくる。そして突き上げる度に、愛液が溢れてきた。じゅぼ、じゅぼと音がする。そして彼女からも甘い声が溢れてくる。
「あっ!啓治!奥に……。奥……あぁっ!」
 すると彼は入れた状態のまま彼女の手を引いて、自分の上に座らせる。そして下から彼女を突き上げた。
「あぁっ!」
「声が違う。あんた、この体勢好きだな?」
「変なとこに……んっ!当たってっ!んんんん!」
「また絞まった。ほら。俺のち○ぽを食いちぎる気か?」
「そんなこと……。」
 すると彼はその体勢のまま、下にあるクリトリスに指を這わせた。すると彼女はさらに高くあえぐ。
「だめ……だめっ!啓治。イく。イくからっ!」
「イけよ。」
「ああああ!」
 体を弓なりにさせて痙攣した。そのあと、彼の体に手を伸ばす。
「あっ……。はっ……。」
 甘い吐息が肩にかかる。そして彼は彼女を少し離すと、唇に激しくキスをする。そしてまた下から突き上げた。
「啓治っ。あっ。まだイってる!」
「長くなるって言ったろ?何度でもイかせてやるから。」
 何度も彼女はイき彼が精を放出したとき、彼女はぐったりと彼にもたれ掛かっていた。イきすぎたのかもしれない。
「春?」
「気が狂うかと思ったわ。」
 彼女の方から体を離すと、まだそれが入っているまま彼の唇にキスをする。
「コンドーム代える。」
「え?」
「もう一回な。」
「スゴい人ね。」
「今度はベッドがいいな。」
 彼はそう言って彼女の中から出て行った。どろっとした愛液がソファを汚す。
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